年間を通して8回開催されるボートレースのSG競走。
そのなかで唯一、ファン投票によって出場選手が選出されるのが「ボートレースオールスター」です。
毎年5月下旬に開催され、SG競走の中でも格式高い「GRANDE5」の2戦目にあたります。
人気選手が集結するボートレースオールスターは、古くからのボートレースファンの間で「笹川賞」と呼ばれて親しまれてきました。「投票してくれたファンに恩返し」できるようにと、出場選手たちが熱いバトルを繰り広げます。
今回は、ボートレースオールスターの出場条件や選出方法、過去の優勝選手などについて解説するとともに、2024年に開催される第51回ボートレースオールスターについても紹介していきます。
- ボートレースオールスターはどんなレース?
- 出場条件は?
- ボートレースオールスターの優勝賞金は4,200万円
- 歴代の優勝選手は?
- 2024年ボートレースオールスター最新情報
ボートレースオールスターはどんなレース?
毎年5月下旬に開催されるSG競走が「ボートレースオールスター(BOAT RACE ALL STARS)」。※通称は「オールスター」
正式名称は「日本モーターボート競走会会長杯争奪 笹川賞競走」といいます。
2014年に「笹川賞」から「ボートレースオールスター」へと呼称が改められました。
ファン投票によって出場選手が選出されるため、他のSG競走と比べて女子や若手選手の出場が多いのも特徴です。
ボートレースファンから選ばれた人気ランキング上位の豪華なメンバーが、白熱したバトルを繰り広げます。
「笹川賞」という名前は、ボートレースの生みの親である「笹川良一」氏の名前が由来となっている。
出場メンバーはファンからの人気投票で選ばれる
ボートレースオールスターの見どころといえば、なんといっても選出メンバーの豪華さ。
他のSG競走とは異なり、ファン投票によって出場メンバーが決まるため、人気の女子選手の出場も多く、ファンにとっては“ボートレーサー総選挙”ともいえるような一大イベントです。
毎年1月中旬〜2月中旬の約1ヶ月間にわたる投票期間と中間発表を経て、3月上旬に獲得票数の上位者が発表されます。
投票方法は、下記の3種類です。
- ボートレース場やチケットショップで実施する「ファン投票の日」にマークシート投票
- ボートレース公式サイトにアクセスしてガイダンスに従って投票
- インターネット及びスマートフォンから投票ページにアクセスして投票
【2024年】Wオールスターファン投票の概要
【2024年】Wオールスターファン投票の概要
引用元:お客さまの人気投票で出場選手が決まる! <Wオールスターファン投票同時開催> 1月18日(木)よりスタート! | BOAT RACE オフィシャルウェブサイト
◆ファン投票実施概要(抜粋)
(1)ボートレース場及びチケットショップでのマークシート投票
※各ボートレース場及びチケットショップで実施する「ファン投票の日」のみ投票できます
※「ファン投票の日」の日程はホームページをご覧ください
※「ファン投票の日」の日程は変更となる場合があります
(PC、SP)https://sp.macour.jp/allstars/marksheet
(2)インターネット及びスマートフォン(下記アドレスにアクセスし、ガイダンスに従ってください)
http://brallstars.jp/
※投票は、1月18日(木)9:00から開始です。
ちなみに2023年の得票数トップは23,071票の「池田 浩二選手」でした。
名前 (フリガナ) | 池田 浩二 (イケダ コウジ) |
登録番号 | 5115 |
生年月日 | 1978年4月3日 |
身長 | 170cm |
体重 | 53㎏ |
血液型 | O型 |
支部 | 愛知 |
出身地 | 愛知県 |
登録期 | 81期 |
級別 | A1級 |
ボートレースオールスターはファンの投票によって、出場選手が決まるということで、人気はあるけれど実績を残せていないような若手選手や女子選手など、ほかのSG競走では見かけない選手が選出されることも少なくありません。
多くのファンを抱える、トップクラスの人気選手が集い、ほかのSG競走とは一味違ったレースを楽しむことができるのが、「ボートレースオールスター最大の魅力」かもしれません。
出場条件は?
ボートレースオールスターは、ほかのSG競争とは異なり、SG競走の中で唯一ファン投票によって出場者が決定します。
通年、投票は1月中旬ごろから始まり、中間発表を経て、3月上旬に計52名の出場選手が選出されるのが恒例。
しかし、2024年大会からは「レディースオールスター」のファン投票も同時進行されることとなり、 <Wオールスターファン投票同時開催>となりました。
Wオールスターファン投票同時開催について
お客さまの選んだ選手が、オールスター・レディースオールスターで熱闘を繰り広げる。
引用元:お客さまの人気投票で出場選手が決まる! <Wオールスターファン投票同時開催> 1月18日(木)よりスタート! | BOAT RACE オフィシャルウェブサイト
第9回レディースオールスターが5月7日(火)~12(日)ボートレース宮島で、第51回ボートレースオールスターが5月21日(火)~26(日)ボートレース多摩川にて開催されます。
この両競走への出場選手を決めるファン投票を令和6年1月18日(木)から2月18日(日)まで、全国のボートレース場及びチケットショップでのマークシート投票をはじめ、インターネット、スマートフォンで実施します。
下記のいずれかひとつの方法により、お一人様につき6選手の投票となります。同一選手に複数回投票することはできません。なお、選出された選手については、令和6年3月頃に全国のスポーツ新聞紙・インターネット等で発表の予定です。
その出場資格は下記のとおりです。
- 前年度のボートレースオールスター優勝者(1名)
- 前年のグランプリ優勝戦出場者(6名)
- 直前のSG競走(ボートレースクラシック)優勝者(1名)
- 開催年の前期A1級を対象にしたファン投票の得票数上位者
- 選考委員会選出の選手(3名)
※選考は優先出場選手→ファン投票選手(獲得投票順)→選考委員会選出→予備選手(獲得投票順、男女別)
ファン投票での選出のため、他のSG競走と比べても以前から多くの女子レーサーが出場している大会ですが、近年ではA1級在籍人数の男女比に基づいて、男女それぞれの出走枠が割り振られるようになっています。
ちなみに、第51回大会の女子選手の選出数については、2024年前期級別におけるA1級選手の男女人数比率等を勘案し、女子選手の得票数上位8名とされました。
これらの出場条件を満たす、全52名の選手が出場権を獲得することになっています。
選出除外
上記の出場資格を満たしていても、以下に該当する選手は投票者リストに入らず、選出除外となってしまいます。
- 前年の1月から12月末日までの出走回数が160走未満の選手。(優先出場選手は免除)
- 前々回(2年前)のオールスター以降のSG優勝戦で選手責任事由によるスタート事故を起こした選手。
- 前回(前年)のオールスター以降のSG準優勝戦と前年のグランプリ(トライアル・順位決定戦)で選手責任事由によるスタート事故を起こした選手。
- 前年の1月以降に褒賞懲戒規定による出場停止処分(一部を除く)を受けた選手。
- 産休などで投票を辞退した選手。
出場取消
3月上旬に出場選手52名に選出されても、出場取消となってしまう条件もあります。
- 開催年のボートレースクラシックの準優勝戦および優勝戦で選手責任事由によるスタート事故を起こした選手
- ボートレースオールスター前検日までに褒賞懲戒規定による出場停止処分を受けた選手(一部を除く)
- 負傷、病気等により出場を辞退する申出があった選手
優勝賞金は4,200万円
ボートレースオールスターは、SG競走のなかでも格式高いとされる「GRANDE5」に位置付けられ、グランプリに次いで2番目に優勝賞金の高いSG競走です。
2023年にこれまでの3,900万円から100万円の増額をして4,000万円になりましたが、2024年4月からはさらに200万円増額されたことで、優勝賞金は4,200万円になりました。
優出者6名の賞金額を以下にまとめました。
順位 | 予選 | 準優勝戦 | 優勝戦 |
---|---|---|---|
1着 | 21万円 | 57万円 | 4,200万円 |
2着 | 17万円 | 43万円 | 1,850万円 |
3着 | 13万円 | 33万円 | 1,250万円 |
4着 | 11万円 | 26万円 | 980万円 |
5着 | 10万円 | 23万円 | 880万円 |
6着 | 9万円 | 20万円 | 830万円 |
2着の賞金が1,850万円、6着でも完走すれば830万円という、高額な賞金を手にすることができるのです。
同じく優勝賞金が4,200万円のSG競走は、ボートレースメモリアルの他に「ボートレースオールスター」と「ボートレースダービー」「ボートレースクラシック」があり、いずれも振興会会長賞メダル対象のGRANDE5のレースです。
2024年4月からSG・PG1・G1競走の賞金が一律200万円増額され、これまでの4,000万円から4,200万円になった。
賞金の2年連続の増額は、ボートレースの売り上げが年々伸びている証ともいえます。
毎年大盛況!ボートレースオールスターの売上額は?
ナイター開催やネット投票が増え、ここ数年売り上げをぐんぐんと伸ばしているボートレース業界。
そのなかでもSG競走の売り上げは群を抜いて高くなっています。
ボートレースメモリアルの売り上げもここ数年、一節間で130億~180億円を超える売上額となっています。
今までの売上額を下記にまとめました。
開催年 | 開催場 | 売上目標 | ボートレースオールスター節間総売上額 | 前年比 |
---|---|---|---|---|
2024年 | 多摩川 | 145億円 | 148億5624万2100円 | +8.2% |
2023年 | 芦屋 | 130億円 | 137億3342万4600円 | -5.8% |
2022年 | 宮島 | 155億円 | 145億円8571万4700円 | -22.6% |
2021年 | 若松 (ナイター) | 170億円 | 188億円3271万6200円 | +23.5% |
2020年 | 住之江 (ナイター) | 90億円 (無観客開催) | 152億円4546万9800円 | +41.5% |
2019年 | 福岡 | 100億円 | 107億円7228万9800円 | +21.0% |
2018年 | 尼崎 | 90億円 | 89億円62万7500円 | -4.3% |
2017年 | 若松 | 90億円 | 93億円2万9900円 | +5.3% |
2016年 | 尼崎 | 90億円 | 88億円3419万3200円 | -9.6% |
2015年 | 大村 | 100億円 | 97億円7640万200円 | +4.2% |
2014年 | 福岡 | 100億円 | 93億円7936万3700円 | -2.8% |
2013年 | 福岡 | 100億円 | 96億円4765万6000円 | -5.6% |
売上額は年々増え続けて、200億円に迫るくらいの大盛況。
過去最高額の売上額となった2021年は、5年前の2016年の2倍となる188億円を記録しています。
2023年には一度売り上げを落としていますが、主な要因は“村上 遼選手・下條 雄太郎選手・中村 桃佳選手”のフライングによるもので、2024年は目標を上回る売上額が見込めるでしょう。
ボートレースオールスターの歴史
ボートレースオールスターが創設されてから現在までの歴史についても簡単にご紹介します。
1974年 | 5月2日〜7日「第1回 笹川賞競走」開催 |
2011年 | 第38回大会は東日本大震災の被災地支援競走として、この年の最初のSG大会として開催 総売上げの1割を被災地に送った 横西 奏恵選手が女性選手として初めてドリーム戦に出場し1着となり、その後優出(6着)した |
2015年 | 第42回大会は薄暮競走で開催 女性レーサーの選出数がファン投票の対象となる選手の男女比を勘案して制限されるようになった |
2019年 | 第46回大会は新元号・令和初のSG競走となった 優勝者には、この年から新設したボートレースバトルチャンピオントーナメントへの出場権を得られるシステムが新たに加わった |
2020年 | 第47回大会は新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大と、改正・新型インフルエンザ等対策特別措置法に基づく緊急事態宣言の発令に伴い、無観客開催措置が取られた |
2021年 | 2年連続のナイターSGとして福岡県のボートレース若松で開催 2004年(尼崎、194億5570万7800円)以来、17年ぶりに売上188億円を超える |
2023年 | 第50回大会から、優勝戦と準優勝戦のスタート事故の罰則期間が2倍になり、優勝戦は2年・準優勝戦は1年、SG競走の選出から除外されることとなった |
2024年 | 第51回大会からファン投票はレディースオールスターと同時開催 ※スピードクイーンメモリアルの新設に伴ってレディースオールスターが5月に開催されることになった影響 |
過去10年間の歴代優勝者
ボートレースオールスターの直近10年間の優勝者を以下にまとめました。
開催回数 | 優勝戦実施日 | 開催場 | 優勝者 | 登録番号 | 支部 | 決まり手 |
---|---|---|---|---|---|---|
第51回 | 2024年5月26日 | 多摩川 | 定松 勇樹 | 5121 | 佐賀 | 逃げ |
第50回 | 2023年5月28日 | 芦屋 | 石野 貴之 | 4168 | 大阪 | 逃げ |
第49回 | 2022年5月29日 | 宮島 | 原田 幸哉 | 3379 | 長崎 | まくり差し |
第48回 | 2021年5月31日 | 若松 | 峰 竜太 | 4320 | 佐賀 | 逃げ |
第47回 | 2020年5月31日 | 住之江 | 篠崎 仁志 | 4477 | 福岡 | 逃げ |
第46回 | 2019年5月26日 | 福岡 | 吉川 元浩 | 3857 | 兵庫 | 逃げ |
第45回 | 2018年5月27日 | 尼崎 | 中島 孝平 | 4013 | 福井 | 逃げ |
第44回 | 2017年5月28日 | 福岡 | 石野 貴之 | 4168 | 大阪 | 逃げ |
第43回 | 2016年5月29日 | 尼崎 | 平本 真之 | 4337 | 愛知 | 逃げ |
第42回 | 2015年5月31日 | 大村 | 山崎 智也 | 3622 | 群馬 | 逃げ |
第41回 | 2014年6月1日 | 福岡 | 菊地 孝平 | 3960 | 静岡 | 差し |
第40回 | 2013年5月26日 | 福岡 | 新田 雄史 | 4344 | 三重 | 差し |
過去10年間の優勝選手には、ボートレース界を代表するトップレーサー達が名を連ねています。
石野貴之選手は2017年と2023年に2度のオールスター優勝を果たしています。
2024年は2000番台初のSG覇者となった定松勇樹選手がイン戦を押し切って、2度目のボートレースオールスター出場で初優勝を果たしました。
ボートレースオールスターの優勝決定戦において、優勝者はインコースからの逃げで勝利する選手がほとんど。
このことから、開催場に限らず、有利な枠番である1号艇の信頼度が高いと言えるでしょう。
1974年に始まったボートレースオールスターの第1回大会を優勝したのは野中 和夫元選手。
なんと、野中 和夫元選手は引退するまでにオールスターで計6回も優勝しています!
【2023年】倉持 莉々選手が女子選手で史上5人目(6回目)のSG優出
氏名(フリガナ) | 倉持 莉々(クラモチ リリ) |
登録番号 | 4825 |
生年月日 | 1993年10月1日 |
身長 | 167cm |
体重 | 49kg |
血液型 | O型 |
支部 | 東京 |
出身地 | 茨城県 |
登録期 | 114期 |
級別 | A1級 ※優勝決定戦出走時 |
2023年5月28日、第50回ボートレースオールスターの優勝戦で、倉持 莉々選手が女子選手として史上5人目(6回目)のSG優出を果たしました。
2022年3月21日には遠藤 エミ選手がボートレースクラシックで女子レーサー初のSG覇者となり、ボートレースの70年の歴史を大きく動かした後のSG優出で、人気女子選手のSG初優出とあり、大きな期待が寄せられました。
「女子がSGを勝つのは無理」と言われ続けてきたボートレース。
これまでの歴史の中でSG優出を果たした選手は、寺田 千恵選手・横西 奏恵選手・遠藤 エミ選手・平高 奈菜選手・倉持 莉々選手のたった5名だけであり、大変名誉な記録です。
この開催で予選突破を目標に掲げて臨んだ倉持 莉々選手は予選を15位で通過。
押しつぶされるほどのプレッシャーのなかで準優勝戦を勝ち進み、倉持 莉々選手はSGの舞台で優勝戦へ3号艇でコマを進め、2番人気を獲得。
そして挑んだ優勝戦では、3コースからコンマ17という最も遅いスタートから巻き上げて、瓜生 正義選手との激しい3着争いを制して舟券に貢献しました。
レース後に倉持 莉々選手は、SG優勝戦3着までに贈られる記念のメダルを胸に輝やかせて『凄くいい経験をさせてもらいました。最初で最後のメダルだと思います。良かったです。』と最後は充実感あふれる笑顔で語っており、目標の予選突破をはるかに越える大活躍は大きな財産だったことでしょう。
2023年ボートレースオールスターの優勝決定戦に出場した選手は?
2023年5月23日~28日に芦屋競艇場で開催された「第50回 ボートレースオールスター」。
前回大会の優勝戦出場メンバーをおさらいしてみましょう。
優勝戦メンバーを以下にまとめました。
枠番 | 氏名(フリガナ) | 登録番号 | 支部 | 級別 |
---|---|---|---|---|
1 | 石野 貴之(イシノ タカユキ) | 4362 | 大阪 | A1 |
2 | 濱野谷 憲吾(ハマノヤ ケンゴ) | 3590 | 東京 | A1 |
3 | 倉持 莉々(クラモチ リリ) | 4825 | 東京 | A1 |
4 | 瓜生 正義(ウリュウ マサヨシ) | 3783 | 福岡 | A1 |
5 | 深谷 知博(フカヤ トモヒロ) | 4524 | 静岡 | A1 |
6 | 山田 康二(ヤマダ コウジ) | 4500 | 佐賀 | A1 |
優勝戦の結果は1–2–3(23.9倍)となり、1号艇の石野 貴之選手がコンマ12の好スタートを決めて、絶好枠から見事にイン戦速攻から押し切って、2017年の第44回大会以来、6年ぶり自身2度目のタイトルを獲得しました。
さらに、注目したいのは、人気女子レーサーの倉持莉々選手が2度目のSG出場にして、優勝決定戦で3着という好成績を残したことでしょう。
倉持莉々選手は、他のSG出場経験はないものの、人気投票で上位になり、2年連続でボートレースオールスターへの出場を果しています。
2023年のボートレースオールスター優勝者は「石野 孝之選手」
続いて、優勝した石野 貴之選手についても、簡単にご紹介しようと思います。
名前 (フリガナ) | 石野 貴之 (イシノ タカユキ) |
登録番号 | 4168 |
生年月日 | 1982年6月3日 |
身長 | 166cm |
体重 | 52kg |
支部 | 大阪 |
出身地 | 大阪府 |
登録期 | 90期 |
級別 | A1級 |
石野 貴之選手は大阪支部所属の90期。
父はG1制覇を成し遂げた元ボートレーサー・石野美好さん(2009年引退)で、父の背中を追って競艇選手への道を志しました。
数々の華々しい戦績を誇りながら、2019年と2023年に2度のグランプリ制覇を果たしたことで、SGレース11冠という偉業を達成し、更なる記録の樹立に向けて、今日もSG前線のトップを走り続けています。
2019年の最高峰のグランプリ制覇に加え、2020年の史上23人目の全24場制覇(最年少かつ最速記録)、2022年の史上10人目のゴールデンレーサー賞受賞、そして2023年は自身2度目のグランプリ優勝を達成。
ちなみに石野貴之選手は現在、GRANDE5のメダルを3つ所持しています。
グランドスラム達成まで残るメダルはあと2つ。
達成条件はボートレースメモリアルとボートレースダービーで優勝を勝ち取ること。
現在、峰竜太選手・毒島誠選手と並ぶ暫定1位となり、誰が先にグランドスラムを達成できるかに注目が集まっています。
この勢いで、グランドスラム達成まで突き進んでほしいですね。
- 超速報 2023 SG ボートレースオールスター 優勝戦│BOATCAST NEWS 2023年5月28日│
- 超速報 2023 SG ボートレースオールスター 優勝者インタビュー│BOATCAST NEWS 2023年5月28日│
2023年ボートレースオールスターのドリーム戦メンバーは?
ドリーム戦メンバーとして選出されるのは獲得票数上位6名の選手。
枠番についても獲得票数順に内枠から割り当てられるため、いかにファン投票で多くの票数を獲得するかが重要になりますね。
2023年のファン投票で得票数上位となった、ドリーム戦メンバーをご紹介していきます。
枠番 | 氏名(フリガナ) | 登録番号 | 支部 | 得票数 |
---|---|---|---|---|
1 | 池田 浩二(イケダ コウジ) | 3941 | 愛知 | 23,071票 |
2 | 西山 貴浩(ニシヤマ タカヒロ) | 4371 | 福岡 | 21,184票 |
3 | 毒島 誠(ブスジマ マコト) | 4238 | 群馬 | 20,420票 |
4 | 馬場 貴也(ババ ヨシヤ) | 4262 | 滋賀 | 16,269票 |
5 | 守屋 美穂(モリヤ ミホ) | 4482 | 岡山 | 15,517票 |
6 | 桐生 順平(キリュウ ジュンペイ) | 4444 | 埼玉 | 13,505票 |
2023年のファン投票で1位に選ばれて、絶好枠を手にしたのは、23,071票を獲得した池田浩二選手。
ドリーム戦の結果は1–3–6(11.0倍)となり、コンマ06のトップタイミングから池田 浩二選手が1周1マークを先マイ。
まくらせず、差させずの完璧な旋回を披露すると、直線でグイグイ艇を伸ばして他艇を突き放します。
あっさりと安全圏に突入した池田 浩二選手は、以降も手綱を緩めることなく航走し、ドリーム戦で快勝しました。
ファンから支持されている人気上位の選手たちが集結するドリーム戦。
豪華な出場メンバーで争うレースは、華やかで見応え抜群です。
- 6人で11万票の支持を得た人気レーサー夢の競演 ドリーム戦│BOATCAST NEWS 2023年5月23日│
2024年のボートレースオールスターは多摩川で開催!
第51回大会となる2024年のボートレースオールスターは、5月21日〜26日の6日間ボートレース多摩川で開催されます。
ボートレース多摩川ではボートレースオールスター初開催!
2024年2発目となるSG競走で、多摩川の水面からどんなドラマが待っているのでしょうか。
トップレーサー達によって繰り広げられる熱いバトルに大注目です!
ボートレース多摩川の特徴は?
「日本一の静水面」がキャッチフレーズのボートレース多摩川は、強風がほとんど吹かないことが特徴です。
淡水の水面は海水に比べて硬くて船が跳ねやすく、ターンを外しやすいため、乗りにくい水面だと言われます。
しかし、多摩川の水面は握った時に乗りやすいと選手から好評を博しており、どの選手でも本来の実力を発揮できる水面なのです。
そのため、大半のレースがスピード戦になりやすく、モーターの気配が良い艇・スタートタイミングが早い選手を狙うのがおすすめ。
予想する際は、スタート展示の行き足や周回展示のかかりにも注目して予想を立てるとよいでしょう。
第51回大会に出場する選手は?
2024年のボートレースオールスターに出場する選手は、前年のボートレースオールスター優勝者、グランプリ優勝戦出場者、直前のボートレースクラシック優勝者が中心となります。
冒頭でご紹介したとおり、参加資格は以下の条件をクリアした実力者に与えられます。
- 前年度のボートレースオールスター優勝者(1名)
- 前年のグランプリ優勝戦出場者(6名)
- 直前のSG競走(ボートレースクラシック)優勝者
- 開催年の前期A1級を対象にしたファン投票の得票数上位者
- 選考委員会選出の選手(3名)
※選考は優先出場選手→ファン投票選手(獲得投票順)→選考委員会選出→予備選手(獲得投票順、男女別)
ファン投票での選出のため、以前より他のSG競走と比べて多くの女子レーサーが出場している大会ですが、近年ではA1級在籍人数の男女比に基づいて、男女それぞれの出走枠が割り振られるようになっています。
ちなみに、第51回大会の女子選手の選出数については、2024年前期級別におけるA1級選手の男女人数比率等を勘案し、女子選手の得票数上位8名です。
多摩川競艇場で開催される「第51回 ボートレースクラシック」の出場選手が下記の52名に決定しました。
さっそく、出場選手の一覧を見てみましょう。
第51回ボートレースオールスター 出場選手選出順位表
(開催期間:令和6年5月21日~26日)
順位 | 登番 | 氏名 | 支部 | 出身地 | 得票数 | 備考 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
前年度 優勝者 | 4168 | 石野 貴之 | 大 阪 | 大 阪 | 13,305票 | 12年連続15回目 | |||||
第38回 グランプリ 優勝戦 出場者 | 4320 | 峰 竜太 | 佐 賀 | 佐 賀 | 22,497票 | 3年ぶり14回目 | |||||
3941 | 池田 浩二 | 愛 知 | 愛 知 | 17,043票 | 3年連続21回目 | ||||||
4418 | 茅原 悠紀 | 岡 山 | 岡 山 | 11,677票 | 13年連続13回目 | ||||||
4586 | 磯部 誠 | 愛 知 | 愛 知 | 5,546票 | 5年連続5回目 | ||||||
4337 | 平本 真之 | 愛 知 | 愛 知 | 3,799票 | 10年連続10回目 | ||||||
直前SG 優勝者 | 第59回ボートレースクラシック(戸田)優勝者 | ||||||||||
8 | 4238 | 毒島 誠 | 群 馬 | 群 馬 | 16,552票 | 12年連続13回目 | |||||
9 | 4371 | 西山 貴浩 | 福 岡 | 福 岡 | 16,430票 | 6年連続8回目 | |||||
10 | 4262 | 馬場 貴也 | 滋 賀 | 京 都 | 15,755票 | 6年連続6回目 | |||||
11 | 4444 | 桐生 順平 | 埼 玉 | 福 島 | 13,700票 | 14年連続14回目 | |||||
12 | 3590 | 濱野谷 憲吾 | 東 京 | 東 京 | 12,634票 | 28年連続28回目 | |||||
13 | 4482 | 守屋 美穂 | 岡 山 | 岡 山 | 11,086票 | 7年連続8回目 | |||||
14 | 3415 | 松井 繁 | 大 阪 | 大 阪 | 8,186票 | 30年連続32回目 | |||||
15 | 4831 | 羽野 直也 | 福 岡 | 福 岡 | 7,634票 | 2年ぶり5回目 | |||||
16 | 4546 | 浜田 亜理沙 | 埼 玉 | 広 島 | 7,066票 | 初出場 | |||||
17 | 3960 | 菊地 孝平 | 静 岡 | 岩 手 | 6,699票 | 2年ぶり19回目 | |||||
18 | 4571 | 菅 章哉 | 徳 島 | 徳 島 | 6,301票 | 3年連続3回目 | |||||
19 | 4387 | 平山 智加 | 香 川 | 香 川 | 5,963票 | 4年連続10回目 | |||||
20 | 4851 | 関 浩哉 | 群 馬 | 群 馬 | 5,609票 | 2年連続3回目 | |||||
21 | 4445 | 宮地 元輝 | 佐 賀 | 佐 賀 | 5,539票 | 2年連続2回目 | |||||
22 | 4961 | 西橋 奈未 | 福 井 | 石 川 | 5,341票 | 初出場 | |||||
23 | 4205 | 山口 剛 | 広 島 | 広 島 | 4,099票 | 2年ぶり11回目 | |||||
24 | 4350 | 篠崎 元志 | 福 岡 | 福 岡 | 3,859票 | 5年連続13回目 | |||||
25 | 4590 | 渡邉 優美 | 福 岡 | 福 岡 | 3,799票 | 2年連続2回目 | |||||
26 | 4030 | 森高 一真 | 香 川 | 香 川 | 3,670票 | 3年ぶり8回目 | |||||
27 | 4502 | 遠藤 エミ | 滋 賀 | 滋 賀 | 3,656票 | 3年連続8回目 | |||||
28 | 4524 | 深谷 知博 | 静 岡 | 静 岡 | 3,463票 | 2年連続4回目 | |||||
29 | 4190 | 長嶋 万記 | 静 岡 | 静 岡 | 3,304票 | 4年ぶり6回目 | |||||
30 | 5121 | 定松 勇樹 | 佐 賀 | 福 岡 | 3,249票 | 2年連続2回目 | |||||
31 | 3783 | 瓜生 正義 | 福 岡 | 福 岡 | 3,204票 | 6年連続23回目 | |||||
32 | 3721 | 守田 俊介 | 滋 賀 | 京 都 | 3,165票 | 9年連続15回目 | |||||
33 | 4024 | 井口 佳典 | 三 重 | 三 重 | 2,974票 | 2年連続16回目 | |||||
34 | 4719 | 上條 暢嵩 | 大 阪 | 大 阪 | 2,950票 | 4年ぶり2回目 | |||||
35 | 3257 | 田頭 実 | 福 岡 | 福 岡 | 2,895票 | 4年連続12回目 | |||||
36 | 5084 | 末永 和也 | 佐 賀 | 佐 賀 | 2,877票 | 2年連続2回目 | |||||
37 | 4787 | 椎名 豊 | 群 馬 | 群 馬 | 2,617票 | 2年連続2回目 | |||||
38 | 4050 | 田口 節子 | 岡 山 | 岡 山 | 2,575票 | 2年ぶり11回目 | |||||
39 | 4573 | 佐藤 翼 | 埼 玉 | 埼 玉 | 2,469票 | 2年ぶり3回目 | |||||
40 | 4459 | 片岡 雅裕 | 香 川 | 高 知 | 2,430票 | 2年連続2回目 | |||||
41 | 3779 | 原田 幸哉 | 長 崎 | 愛 知 | 2,324票 | 10年連続24回目 | |||||
42 | 4932 | 新開 航 | 福 岡 | 福 岡 | 2,258票 | 2年連続2回目 | |||||
43 | 4477 | 篠崎 仁志 | 福 岡 | 福 岡 | 2,257票 | 12年連続12回目 | |||||
44 | 4686 | 丸野 一樹 | 滋 賀 | 京 都 | 2,153票 | 2年ぶり4回目 | |||||
45 | 4760 | 山崎 郡 | 大 阪 | 大 阪 | 2,054票 | 3年連続3回目 | |||||
46 | 3716 | 石渡 鉄兵 | 東 京 | 千 葉 | 2,010票 | 3年ぶり9回目 | |||||
47 | 4503 | 上野 真之介 | 佐 賀 | 佐 賀 | 1,980票 | 4年連続5回目 | |||||
48 | 3946 | 赤岩 善生 | 愛 知 | 愛 知 | 1,953票 | 4年ぶり16回目 | |||||
49 | 4688 | 永井 彪也 | 東 京 | 東 京 | 1,921票 | 2年ぶり4回目 | |||||
委員会推薦 | 3942 | 寺田 祥 | 山 口 | 山 口 | 1,780票 | 2年ぶり14回目 | |||||
4547 | 中田 竜太 | 埼 玉 | 福 島 | 1,726票 | 4年ぶり6回目 | ||||||
3422 | 服部 幸男 | 静 岡 | 静 岡 | 1,654票 | 6年ぶり25回目 |
予備選手(男子) | |||||
---|---|---|---|---|---|
1 | 4500 | 山田 康二 | 佐 賀 | 佐 賀 | |
2 | 4013 | 中島 孝平 | 福 井 | 福 井 | |
3 | 4344 | 新田 雄史 | 三 重 | 三 重 | |
4 | 3159 | 江口 晃生 | 群 馬 | 群 馬 | |
5 | 4028 | 田村 隆信 | 徳 島 | 徳 島 | |
6 | 4061 | 萩原 秀人 | 福 井 | 福 井 | |
7 | 3556 | 田中 信一郎 | 大 阪 | 大 阪 |
(注1)選出順位は、ファン投票得票数順とします。なお、女子選手の選出数については、2024年前期級別におけるA1級選手の男女人数比率等を勘案し、女子選手の得票数上位8名とします。
(注2)選出選手に欠員が生じた場合は、同欠員選手に応じて男女それぞれの予備選手から同順位に従い選出します。
なお、予備選手について、スタート事故によるあっせん辞退期間等が当該競走の前検日を含む開催期間と重複する場合は、予備選手の資格を喪失します。
(注3)第59回ボートレースクラシック(戸田)優勝者が選出選手と重複する場合は、男子の予備選手から同順位に従い選出します。
2024年のボートレースクラシックには初出場選手が2名。
なかでも、2023年のレディースクライマックスを制して、2024年下期の女子勝率ナンバーワンに輝いた「浜田 亜理沙選手」、見る人を“名人”と唸らせるほどのレースセンスの持ち主「西橋 奈未選手」の初出場に注目が集まっています。
地元である東京支部からは「濱野谷 憲吾(ハマノヤ ケンゴ)選手」「石渡 鉄兵(イシワタ テッペイ)選手」「永井 彪也(ナガイ ヒョウヤ)選手」の3名が出場します。
2024年3月21日、ボートレース公式サイトで「第51回ボートレースオールスター(多摩川)の出場選手繰り上がりについて」の発表があり、直近のボートレースクラシックで毒島 誠選手(4238・群馬)が優勝したことにより、山田 康二選手(4500・佐賀)の繰り上げ出場が報告されています。
ドリーム戦のメンバーは?
ドリーム戦メンバーはSG開催の1〜2ヶ月前に発表されます。
しかし、ボートレースオールスターの場合は開催の2~3週間ほど前の発表でした。
ボートレースオールスターのドリーム戦に出場する選手は、獲得票数順位の上位6名が選出されます。
ちなみに枠番も、内枠から獲得票数順に組み込まれます。
ちなみに今大会で選出されたのは、峰 竜太選手・池田 浩二選手・毒島 誠選手・西山 貴浩選手・馬場 貴也選手・桐生 順平選手の6名です。
枠番 | 氏名(フリガナ) | 登録番号 | 支部 | 得票数 | ファン投票順位 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 峰 竜太(ミネ リュウタ) | 4320 | 佐賀 | 22,497票 | 1位 |
2 | 池田 浩二(イケダ コウジ) | 3941 | 愛知 | 17,043票 | 2位 |
3 | 毒島 誠(ブスジマ マコト) | 4238 | 群馬 | 16,552票 | 3位 |
4 | 西山 貴浩(ニシヤマ タカヒロ) | 4371 | 福岡 | 16,430票 | 4位 |
5 | 馬場 貴也(ババ ヨシヤ) | 4262 | 滋賀 | 15,755票 | 5位 |
6 | 桐生 順平(キリュウ ジュンペイ) | 4444 | 埼玉 | 13,700票 | 6位 |
ドリーム戦は他のレースよりもハイレベルな戦いとなり、着順を取るのが難しいため、同じ開催でも他の一般予選レースと比べて得点率も高くなっています。
この得点率は節ごとに計算されるので、他の節の大会には持ち越すことはできません。
得点表 | 予選 | ドリーム戦 |
---|---|---|
1着 | 10 | 12 |
2着 | 8 | 10 |
3着 | 6 | 9 |
4着 | 4 | 7 |
5着 | 2 | 6 |
6着 | 1 | 5 |
SG・G1レースで付与される得点は、特別の場合を除いて上記のようになっています。他の予選よりも高い得点で、着順が下位の選手が特に優遇されていることが分かりますね。
6着でゴールインしたとしても、他の予選レースの4着よりも得点率が高く、ドリーム戦出場選手は予選通過が有利になる。
ドリーム戦は得点率が高いので、SGの予選通過の鍵となる。
ドリーム戦に選ばれる選手に注目しよう!
注目の出場選手
2024年の第51回ボートレースオールスターに出場する選手の中から、注目したい選手6名をピックアップして紹介します。
特に話題となっているのは、意外にも3年ぶりの出場となった「峰 竜太選手」。
ファン投票で22,497票を獲得して、なんと2位の池田 浩二選手に5,000票以上の差をつけて、堂々のトップ選出。
ほかにタイトル連覇・タイトル奪還を狙う歴代優勝選手にも注目したいですね。
前回大会を制した「石野 貴之選手」と第38回大会覇者「池田 浩二選手」は2度目のタイトルを手にすることができるのか⁉…
目を離せない戦いがはじまります。
石野 貴之選手
名前 (フリガナ) | 石野 貴之 (イシノ タカユキ) |
登録番号 | 4168 |
支部 | 大阪 |
登録期 | 90期 |
級別 | A1級 |
2023年12月にグランプリで優勝して、4年ぶりに黄金のヘルメットを奪還したディフェンディングチャンピオン・石野 貴之選手も見逃せません。
第51回大会は13,305票を獲得して、第7位で選出され、12年連続15回目の出場を決めました。
ボートレースオールスターは2017年の福岡大会と2023年の芦屋大会で優勝するなど4回の優出と2回優勝の実績。
多摩川オールスターは、2大会連続優勝と自身3度目のタイトル獲得がかかる大一番となります。
年またぎのSGタイトル獲得へ…電撃加入した「ポンコツ会」の“レースで魅せる存在”として、その活躍に期待が高まります!
峰 竜太選手
名前 (フリガナ) | 峰 竜太 (ミネ リュウタ) |
登録番号 | 4320 |
支部 | 佐賀 |
登録期 | 95期 |
級別 | A1級 |
艇界のスーパースターであり、2022年には「史上最強のB1級選手」として話題となった峰 竜太選手。
2023年のボートレースダービーでSG戦線に復帰していきなり優勝を飾ると、その後もチャレンジカップで優出2着、グランプリで優出2着という、さすがの走りを披露して好調を維持しています。
昨年は年間最高勝率選手を受賞して、その強さは誰もが認めるところ。
実に3年ぶり14回目のオールスターは、第51回大会は22,497票という圧倒的な得票数で1位選出。
2024年もG1連勝で好調をキープしている、人気と実力の両方を兼ね備えた“艇界の泣き虫王子”が、このままの勢いでオールスター優勝争いに名乗りをあげます。
ぜひ優勝して、うれし涙を見せてほしいですね!
池田 浩二選手
名前 (フリガナ) | 池田 浩二 (イケダ コウジ) |
登録番号 | 5115 |
支部 | 愛知 |
登録期 | 81期 |
級別 | A1級 |
現在の競艇では必須のテクニック「モンキーターン」をさらに発展させた「ウィリーモンキー」の先駆者として知られる池田 選手。
ハイレベルのターン技術と抜群のスタート力を武器に、SG優勝10回、グランドチャンピオンは20年連続出場という快進撃を続けています。
全盛期には“池田のイン戦は黙って買え”と言われるほどの圧倒的な強さを誇り、2011年にはオールスター(笹川賞)・ダービー(全日本選手権競走)・グランプリ(賞金王決定戦)とSG戦の3大タイトルを冠する圧巻の活躍を見せ、この年のMVPを獲得したほど。
ちなみに、2023年の第50回大会では23,071票を獲得して、トップで選出された経歴の持ち主です。
第51回大会では得票数17,043票でファン投票順位を2位に落としたものの、3年連続21回目の出場を決めました。
愛知支部の総大将として挑む今大会。
2024年4月に史上179人目となる通算2,000勝を達成し、安定した成績で勝ち星を量産し続ける「艇界のブルーインパルス」は、優勝争いの最有力候補です。
2011年の第38回大会以来13年ぶり、自身2度目のタイトル奪還に挑みます。
馬場 貴也選手
名前 (フリガナ) | 馬場 貴也 (ババ ヨシヤ) |
登録番号 | 4262 |
支部 | 滋賀 |
登録期 | 93期 |
級別 | A1級 |
2023年の芦屋クラシックから2年連続でドリーム戦に出場し、SG5冠目を狙う実力者・馬場 貴也選手。
第51回大会は15,755票を獲得して、ファン投票順位5位で選出され、6年連続6回目の出場を決めました。
一流選手も感嘆する「超速モンキー」を武器にSG戦線で活躍し続ける、滋賀支部のジェントルマンが虎視眈々とオールスター初優勝を狙います。
今回の多摩川クラシックでは、自身初となるオールスターのタイトル獲得を実現してほしいですね。
桐生 順平選手
名前 (フリガナ) | 桐生 順平 (キリュウ ジュンペイ) |
登録番号 | 4444 |
支部 | 埼玉 |
登録期 | 100期 |
級別 | A1級 |
今回の多摩川オールスターで優勝決定戦に駒を進めれば、オールスターでの優出回数は7回目を数える桐生 順平選手。
次に狙うは、第51回大会での自身初オールスタータイトル載冠のみ!
SG競争で通算21回の優出を果たしている桐生 順平選手にとって、そのうちの6回を経験しているボートレースオールスターは好相性のタイトル。
ファン投票順位6位となる13,700票を獲得して、14年連続14回目のオールスター出場を決めた東京支部の大看板が、悲願のオールスター初優勝へ突き進みます。
どんな逆境も力に変える桐生順平選手が、自身4つめのSGタイトル奪取で笑顔を咲かせるのか…注目しましょう。
毒島 誠選手
名前 (フリガナ) | 毒島 誠 (ブスジマ マコト) |
登録番号 | 4238 |
支部 | 群馬 |
登録期 | 92期 |
級別 | A1級 |
2024年のボートレースクラシック覇者にして、GRANDE5のメダルを3つ所持している毒島 誠選手。
直近のボートレースクラシックを制したことで優先出場権を所持していながら、ファン投票でも3位に入る16,552票を獲得して、ドリーム戦への出場権も手にしました。
ちなみに、ここ3年間のファン投票獲得順位は常にトップ3に入っています。
特に2022年は26,575票を獲得して、堂々の1位で選出された艇界屈指の人気レーサーであり、老若男女問わず幅広いファンから根強い支持を得ている「艇界きっての人格者」です。
ボートレースオールスターで初制覇・SG連覇を果たせば、GRANDE5のメダル所持数・2024年の獲得賞金ランキングも単独1位に浮上するため、自然と期待が高まります。
ボートレースオールスターの結果予想
ボートレースオールスターの予想に役立つデータをご紹介します。
競艇界のトップレーサー同士の戦いとあって、選手同士の実力差はそこまで大きくありません。
そのため、モーターの機力勝負が大きく影響することも確か。
モーターの舟足や部品交換などの整備に関する情報は必ずチェックしておくことを推奨します。
過去の結果を参考に
優勝戦日 | 開催場 | 決まり手 | 組番 | 配当 |
---|---|---|---|---|
2024年5月26日 | 多摩川 | 逃げ | 1–3–4 | 1,530円 |
2023年5月28日 | 芦屋 | 逃げ | 1–2–3 | 2,390円 |
2022年5月29日 | 宮島 | まくり差し | 3–1–5 | 5,840円 |
2021年5月31日 | 若松 | 逃げ | 1–4–2 | 2,120円 |
2020年5月31日 | 住之江 | 逃げ | 1–4–5 | 2,350円 |
2019年5月26日 | 福岡 | 逃げ | 1–5–2 | 1,180円 |
2018年5月27日 | 尼崎 | 逃げ | 1–5–3 | 2,760円 |
2017年5月28日 | 福岡 | 逃げ | 1–3–4 | 1,390円 |
2016年5月29日 | 尼崎 | 逃げ | 1–2–4 | 1,280円 |
2015年5月31日 | 大村 | 逃げ | 1–2–4 | 690円 |
2014年6月1日 | 福岡 | 差し | 2–1–5 | 5,950円 |
2013年5月26日 | 福岡 | 差し | 5–2–4 | 59,510円 |
優勝戦の予想で特に気に留めておきたいことは、「ほぼイン逃げ」で決まっていること。
過去の結果を見れば一目瞭然ですよね。
また配当については、10倍程度の手堅い決着よりも20~50倍が多いことから、ヒモ荒れに期待してもよさそうです。
そのほか1–2–4のようなスジ舟券のほかに、ダッシュ勢が舟券に絡む機会も多く見られるため、2着・3着の予想をする際は広めに買っておくことをお勧めします。
2024年のボートレースオールスターの結果は?
まさに“予想だにしない結果となった”といっても過言ではない「第51回 ボートレースオールスター」。
その結果について、まずはレースの展望から順に見ていきましょう。
レース展望
- 第59回ボートレースクラシック特設サイトに掲載されていた、今シリーズの展望をご紹介します。
トップスターが多摩川に集結!是政決戦を制するのは誰だ!
2024年のSGシリーズ第2戦「第51回ボートレースオールスター」が5月21日~26日まで多摩川で開催される。多摩川でオールスターが行われるのは史上初。ファン投票などで選ばれたトップスター52人が是政に集結し、日本一の静水面で夢の競演を繰り広げる。
引用元:レース展望|SG第51回ボートレースオールスター 特設サイト|ボートレース多摩川 (br-special.jp)
大会2連覇を狙うのは石野貴之(大阪)だ。昨年5月に芦屋で行われたオールスターで優勝。予選を2位で通過し、準優でイン逃げを決めてポールポジションが転がり込むと、優勝戦ではインから他を寄せ付けず逃げ切り快勝。オールスターは2017年福岡大会に続く6年ぶり2回目の優勝となった。今年はタイトル防衛をめざす戦いに。1979・80年の中道善博、1990・91年の野中和夫に続く史上3人目のオールスター連覇なるか。
SG2連覇を狙うのは毒島誠(群馬)だ。3月に戸田で行われたボートレースクラシックで優勝。追い風10mという厳しいコンディションとなった優勝戦で、2コース差しを決めて頂点に立った。毒島はSG優勝8回を誇り、SG連続Vを2回(2018年のオーシャンカップとボートレースメモリアル、2019年のボートレースメモリアルとボートレースダービー)も経験している。勢いに乗ると手がつけられない強さを見せるだけに目が離せない。多摩川は記念6優出2Vと好相性の水面。V争いを引っ張る可能性十分だろう。昨年の芦屋オールスターでは予選トップ通過も準優1号艇で6着に敗れているだけに、その雪辱も狙いたいところだ。
ファン投票1位は峰竜太(佐賀)。2万2497票を獲得してトップ当選を果たした。峰のファン投票1位は3年ぶりで6回目だ。3年前の2021年若松大会ではファン投票1位での優勝という史上3人目の偉業を成し遂げている。今年もファンの期待に最高の形で応えるのか。
近況の勢いなら菊地孝平(静岡)だ。4月に記念2節連続Vをマーク。児島周年では節間8走すべてゼロ台スタートという驚異の走りを見せ、優勝戦で3コースまくりを決めて頂点に。その翌節の鳴門マスターズチャンピオンでは大会初出場で栄冠を手にし、45歳で名人の座についた。菊地は2009年と2020年に多摩川周年で優勝するなど当地好相性。近況の勢いを是政でも見せつけそうな気配十分だ。2014年福岡大会以来となる10年ぶりのオールスター奪還を狙う。
地元の東京支部からは濱野谷憲吾、石渡鉄兵、永井彪也が登場する。濱野谷はオールスター優出8回の実績。昨年の芦屋大会では準優で5コースまくりを決めて12万舟の超大穴を開けて優出している。今年も見せ場を作るのか注目だ。濱野谷は前期F2を喫してグランドチャンピオンとオーシャンカップには出場できなくなっただけに、賞金王戦線を考えても大事なオールスターになる。石渡は3年ぶりのオールスター選出で期待に応えたいところ。永井は2022年ボートレースメモリアル以来となる久々のSGに臨む。
その他では昨年10月の多摩川周年で優勝した山口剛(広島)や、2022年宮島オールスター覇者の原田幸哉(長崎)、3月の戸田クラシックで優出している平本真之(愛知)と桐生順平(埼玉)、後期勝率ナンバーワンの守田俊介(滋賀)、2021年に多摩川周年を制した茅原悠紀(岡山)、オールスター優勝2回を誇る松井繁(大阪)、瓜生正義(福岡)、井口佳典(三重)、3月の唐津ダイヤモンドカップで優勝して勢いに乗る西山貴浩(福岡)、2009年多摩川クラシック覇者の池田浩二(愛知)、委員会推薦で出場する寺田祥(山口)、中田竜太(埼玉)、服部幸男(静岡)らに注目したい。
女子レーサーは8人が参戦。守屋美穂(岡山)、浜田亜理沙(埼玉)、平山智加(香川)、西橋奈未(福井)、渡邉優美(福岡)、遠藤エミ(滋賀)、長嶋万記(静岡)、田口節子(岡山)が登場だ。オールスターでは一昨年は平高奈菜、昨年は倉持莉々が優出してV争いを沸かせている。3年連続の女子レーサー優出なるか。
(データはすべて5月1日現在。カッコ内の表記は支部)
- さらにボートレース公式サイトに掲載されていた、最終日の推奨レース展望(12R)の内容をご紹介します。
5000番台初のSG優勝へ、あとひとつと迫った定松がV最短ルートの1号艇を獲得。機力は申し分なく、優勝戦に入っても抜けた存在。プレッシャーに打ち勝ち、自ら最高の結果で締めくくりたい。逆転対抗格は宮地。仕上がりには不安を残すが、今節は流れがいい。定松の動きを見て自在に運ぶ。舟足は目立つことないが、3コースなら怖い馬場。ツボにはまればまくり差し一閃も。森高、瓜生、毒島の外枠勢は展開の助けが必要だろう。
引用元:レース一覧|BOAT RACE オフィシャルウェブサイト
やはり、ボートレースオールスター開催前から注目視されていた馬場 貴也選手・瓜生 正義選手・毒島 誠選手が順当に優勝戦に駒を進めました。
レースの展望においては、予選をトップ通過して1号艇を勝ち取った定松 勇樹選手の優勝を特に有力視する声が多く聞かれました。
そのような状況において、レースの展望では「定松 勇樹選手の抜きんでた好調子・宮地 元輝選手の柔軟なレース運び・馬場 貴也選手のまくり差し一閃」に期待する内容となっています。
優勝戦出場選手インタビュー
優勝戦出場選手インタビュー
ボートレース多摩川の公式YouTubeチャンネルに公開されていた「優勝戦出場選手インタビュー」をご紹介します。
優勝戦まで勝ち上がってきたトップレーサー達が最終戦への意気込み・モーターの調子・戦略を語っていますので、ぜひご覧ください。
- 【SG第51回ボートレースオールスター】優出インタビュー
出走表
出走表
次に出走表を見てみましょう。
今節をほぼオール3連単で勝ち進み、1着を3本もあげて優勝決定戦への出場を決めたのは、シリーズリーダーの定松 勇樹選手のみ。
さすがにトップレベルの実力者が出場する大会の優勝戦だけあって、少数精鋭の猛者ぞろいです。
しかもインコースに控える馬場 貴也選手は3連勝狙い。
特に3コースに控える馬場 貴也選手は2連勝の勢いそのままに臨んでいますので、やはり注目選手と言えるでしょう。
当地勝率では、さすが毒島 誠選手が最も高く、次いで定松 勇樹選手。
スタートタイミングでは宮地 元輝選手と毒島選手が最も早く、馬場選手と森高 一真選手が続きます。
さらにモーターでも、毒島選手が引き当てた超抜モーター14号機が好調で、対抗機としては瓜生 正義選手の34号機といったところでしょう。
やはり選手同士の実力差は大きくないように感じますね。
そのため、ここまで述べてきたとおり、過去のボートレースクラシックの優勝戦の結果から「ほぼイン逃げ」で1号艇の選手が優勝する確率が高いことが予想するうえでの重要なポイントとなります。
総合的に判断して、当地水面との相性が良く、モーターの機力も十分、かつ1枠のアドバンテージがとても大きいため、定松 勇樹選手への期待が大きくなるところです。
注目の6選手は…
- 艇界のニューヒーロー誕生への期待を背負う定松 勇樹選手
- コアな人気を誇る熱い男・宮地 元輝選手
- レースの醍醐味“スピード”でファンを引き付ける馬場 貴也選手
- 久方ぶりのSG制覇を目指す森高 一真選手
- 好調子で完全復活を感じさせる瓜生 正義選手
- 水面相性を追い風にSG連覇を狙う毒島 誠選手
6強が頂点を目指す、ラストスパート最終戦はどのような結果になるのでしょうか?
オッズ(単勝・3連単)
単勝オッズ
枠番 | 級別 | 選手名 | 単勝オッズ |
---|---|---|---|
1 | A1 | 定松 勇樹 | 1.3倍 |
2 | A1 | 宮地 元輝 | 8.7倍 |
3 | A1 | 馬場 貴也 | 4.3倍 |
4 | A1 | 森高 一真 | 12.8倍 |
5 | A1 | 瓜生 正義 | 15.6倍 |
6 | A1 | 毒島 誠 | 7.7倍 |
ボートレースオールスター優勝戦の過去の結果・予選をトップ通過してきた実績・十分な機力を考慮して、定松 勇樹選手への期待が大きく反映したオッズとなっています。
そんな中で人気対抗格となったのは3号艇の馬場 貴也選手。
舟足に目立つものはありませんが、得意の3コースからの出走とあり、番狂わせを起こす可能性も抜群。
ツボにはまれば、まくり差しで一気に突き抜ける展開も考慮すべきとの判断がオッズに反映したようです。
それでも、1着は1号艇・定松 勇樹選手の線が濃厚といったところでしょうか。
続いて3連単オッズを見てみましょう。
3連単オッズ
買い目(人気順) | オッズ(倍) |
---|---|
1–2–3(1番人気) | 11.4 |
1–2–5(2番人気) | 11.5 |
1–3–5(3番人気) | 12.0 |
1–2–4(4番人気) | 13.3 |
1–3–2(5番人気) | 14.2 |
1–3–4(6番人気) | 15.3 |
単勝オッズの結果同様、定松 勇樹選手を優勢とした予想。
その影響から、1号艇・定松選手を軸とした買い目が人気上位を独占しています。
ヒモとして人気なのは、2号艇・宮地 元輝選手と単勝オッズ2番人気の馬場 貴也選手を2着とした予想で、1–2と1–3の買い目が上位6位を独占しています。
観客の予想では2号艇・宮地選手が2着の可能性が高いと予想しているようです。
ほかに注目したいのは、4号艇・森高 一真選手と5号艇・瓜生 正義選手が舟券に絡むであろうと予想する買い目です。
森高選手をトリとする買い目・瓜生選手をトリとする買い目はそれぞれ2点あり、期待のほどがうかがえます。
さらに2号艇・宮地選手、もしくは3号艇・馬場選手が連に絡むとする買い目は上位6点中4点を占めており、人気のほどがよくわかる買い目だと言えます。
人気ナンバーワンの1–2–3(11.4倍)は、本命かつ“鉄板”の予想と言えるでしょう。
直前情報
直前情報
直前情報にも注目です。
展示タイムでは定松 勇樹選手・馬場 貴也選手・宮地 元輝選手の順に伸び足が良いことがわかります。
またチルトについては、センターコースの馬場選手・森高 一真選手・瓜生 正義選手は−0.5度で出足重視型、ほかの3選手は±0度でバランス型での調整。
さらに宮地選手はピストンリングを交換していることが読み取れます。
また勝負を左右する重要な要素である「水面気象情報」にも注目しましょう。
前レース(11R)時点ではありますが、風速5メートルの横風で波高が3センチとやや荒れた水面であることがわかります。
このことから、モーターの気配が良い艇・スタートタイミングが早い選手に着目します。
当地水面と好相性でモーターも好調な定松 勇樹選手、ベテラン勢である瓜生 正義選手、そしてスタートタイミングが早い宮地 元輝選手が有利な状況であると推測できるのではないでしょうか。
ピットレポート
ピットレポート
枠 | 級別 | 氏名 (登録番号) | 支部 | ピットレポート |
---|---|---|---|---|
1 | A1 | 定松 勇樹 (5121) | 佐賀 | 回っていると周りに聞いたので、ペラ片面ずつポンポンと2発叩いた。調整が合えば全部の足が申し分ない。準優勝戦と気象条件も変わっていないし微調整だけで。自分がミスらなければ逃げられると思う。(コメント自信度・・★★★) |
2 | A1 | 宮地 元輝 (4445) | 佐賀 | 準優はインだから勝てた。足はよくなかった。でも、今日はよくしていきます。勝ちに行くだけです。全部を求めて調整します。(コメント自信度・・★★☆) |
3 | A1 | 馬場 貴也 (4262) | 滋賀 | 特訓前に乗った感じはちょっとやりすぎていたけど、今日はペラを叩き変えて出足がいい時がありました。その感じになるようにペラを戻して行きます。(コメント自信度・・★★☆) |
4 | A1 | 森高 一真 (4030) | 香川 | 正直、もうひと足ずつ上積みは欲しい。優勝戦のメンバーの中に入ると出足、伸びと欲しいけど、もう半分、伸びが欲しいのでペラ調整していく。コースはカドから行く事をイメージして行く。(コメント自信度・・★★☆) |
5 | A1 | 瓜生 正義 (3783) | 福岡 | バランスよく足は全体的にいいと思う。もう一通りやってきたので、微調整だけしていきます。ピット離れはいい方だと思っているので、不安はないですね。あとはスタートと展開です。(コメント自信度・・★★☆) |
6 | A1 | 毒島 誠 (4238) | 群馬 | 準優が今節の中ではベストな仕上がりだったと思います。足は全体的に良くてレース足がいい。優勝戦へもこの近辺で行こうと思います。コースはピット離れが出ればって感じです。スタートはダッシュが難しいけど、準優くらいは行きたい。(コメント自信度・・★★☆) |
やはり出足を特に重視しているコメントが多く、ギリギリまで整備を1ミリも妥協しない様子がうかがえます。
さすがトップレーサーの面々だけあって、整備も直前まで抜かりないようです。
あとは優勝戦の風向きや運にも大きく左右される局面ですが、出走選手のコメントを見るに「メンタルも勝敗に大きく影響するのだろうな」と感じました。
ではコンピューター予想ではどのような予想がされているのでしょうか?
いろいろなデータから導き出された予想を見てみましょう。
コンピューター予想
コンピューター予想
ここまで考察してきたとおり、コンピューターも定松 勇樹選手が1着の確率が高いと予想しています。
そして続くのが、毒島 誠選手と瓜生 正義選手。
ちなみに1–6–5(49.4倍)は3連単オッズの20番人気です。
では、どのような結果になったのでしょうか?
SG競争初夏の大一番「第51回 ボートレースオールスター」の結果を見ていきましょう。
レース結果
レース結果
今節の開幕時には誰も想像できなかったような、登録番号5000番台初のSG覇者が誕生するという結果となり、6番人気の1–3–4で決着。
オッズは15.3倍で1,530円という結果になりました。
枠なりの進入で、全艇ほとんど差のない激しいスリット合戦のなか、1号艇・定松 勇樹選手が1周1マークを先マイして、一気に逃げ切りに成功。
続く3号艇・馬場 貴也選手が握って回ると、2号艇・宮地 元輝選手のターンが少し流れて、その内を狙って4号艇・森高 一真選手が最内に渾身の差しハンドルで攻め込みを敢行して、1–3–5。
1号艇・定松選手が他の5艇が霞むほどの一騎逃走で、早くもリードを握り、リードは2艇身。
そして、バックでは、5号艇・瓜生選手と4号艇・森高選手が熾烈な3番手争いを展開。
続く1周2マークを1号艇・定松選手がトップ旋回すると、2番手で4号艇・森高選手が全速で差し込みますが、最内の3号艇・馬場選手が冷静に捌いて、森高選手が逆転に成功して1–3–4に。
後方では、6号艇・毒島 誠選手が前走の5号艇・瓜生選手を差して4番手に浮上。
ホームへ折り返すと、森高選手・毒島選手・桐生選手の3艇横並びの3番手争いに発展します。
そして早くも2周1マークで大勢が決します。
3番手で回った4号艇・森高選手が見事なターンから抜け出して、1–3–4。
しかし、さすが一流選手の優勝戦。
ここでも6号艇・毒島選手が抜群の伸び足を披露して、4号艇・森高選手に急接近すると、2周2マークで再びの攻防。
先行した4号艇・森高選手がさっと絞って小回りすると、さすがクラシック覇者の毒島選手。
こちらも甲乙つけがたい小回りで応戦しますが、わずかに及ばず。
1–3–4で上位隊形がしっかり固まって、そのまま1号艇・定松選手が先頭でゴールし、1–3–4で決着しました。
SG覇者5人を相手に堂々たるレース展開を見せ、定松 勇樹選手はSG初優出にしてボートレースオールスター初制覇。
登録番号5000番台初・2000年以降うまれで初めての優勝という歴史に名を刻む偉業を達成しました。
- 超速報 2023 SG ボートレースオールスター 優勝戦│BOATCAST NEWS 2023年5月28日│
- SG 第51回 ボートレースオールスター 優勝戦&ウイニングラン
- 【ボートレースライブ】多摩川SG 第51回ボートレースオールスター 最終日 1〜12R
SNSの反応
SNSの反応
多摩川競艇場で初めて開催された、第51回ボートレースオールスター。
定松 勇樹選手が登録番号5000番台の選手で初めてSG競争を優勝するという、若手の台頭を感じさせる結果で幕を閉じましたが、SNSではどのような投稿があったのでしょうか。
『おめでとう』『感動した』『嬉しかった』という温かいメッセージのほかに、『(優勝の)その瞬間を目の前で見られたこと本当に幸せ♡』という言葉が投稿されたところを見ると、「定松 勇樹選手は純粋にたくさんのファンから支持されているんだな」と感じました。
そして“完璧な逃げ”を絶賛するメッセージが多数。
定松 勇樹選手がどれだけ多くのファンから愛されているのかがよくわかる内容です。
特に目立ったのが「師匠の峰 竜太選手」と「5000番台初のSG覇者」という文言でした。
さすが競艇界のスーパースター・峰 竜太選手!
師匠として『弟子のSG初制覇をともに涙を流しながら喜ぶ姿に感動した』という声も多く聞かれました。
それ以上に目立ったのが、“今回のSG初制覇がどれだけの偉業かを示す投稿”でした。
こちらについては後述しますが、記録尽くめ・歴代記録の更新を予感させるようなボートレースの歴史に名を残す偉業でした。
投稿されていた反応の一部を抜粋してご紹介します。
- 優勝した定松 勇樹選手への祝福の声がたくさん投稿されていました!
- こんな変わり種の投稿もありました
- スポーツ新聞の一面も飾りました
- 登録番号におけるSG初制覇者の記録はとてもわかりやすい知識ですね
勝利者インタビュー
勝利者インタビュー
定松 勇樹選手、ボートレースオールスター初優勝おめでとうございます!
たくさんの声援に後押しされて掴んだボートレースオールスター初タイトル。
亡き父へ贈る優勝という感動的なエピソード、さらに師匠の峰 竜太選手と“うれし涙”を流して抱き合う“師弟愛”を見て、応援する観客がより一層増える気配がヒシヒシとしますね。
- ボートレース公式サイトに掲載されていた、勝利者インタビューの内容をご紹介します。
定松 勇樹選手の勝利者インタビュー
(スタート)集中出来ました。(全速で行けた?)足に凄く自信があったので、起こし遅れだけは絶対にしちゃいけないなっていうので、タイミングで起こしたので(コンマ12)。しっかり様子見て、誰も来てないことを確認して様子見て、冷静に立ち回れたかなって思います。(優勝の確信は早かった?)回って、一応映像を見たんですけど、スタート正常かっていうのと。でも、映像見たんですけどちょっと後ろの艇の景色が無かったんで、どこにいるか分からなくなって、もう頭が真っ白で無我夢中に1周2マーク回ったんですけど、その後からは結構冷静でしたね。(ガッツポーズは自然に出た?)自然に、もうほんと辛かったんで、心が。ほんとにほっとしたっていう気持ちで思わず出ちゃいましたね。(峰竜太師匠から何か言われた?)ほんとによかったって自分の事のように感動してくださって、ほんとにいい師匠持ったなって、ほんとに思いました。(4年半振り返ってどう?)早かったですねほんとに。デビューした時は気合が空回りして、事故も多くて、2等走っててコケるし。空回り空回り空回りで、辛い時も山ほどあったんですけど。そんな時も師匠が色々、怒られるときはしっかり怒ってもらって、褒めてもらうところはしっかり褒めてもらってで。色々助けてもらったので、やっとここまで来れたと思ってます。(誰に報告したい?)やっぱり家族に報告したいですね。行くときもメッセージくれたりして。優勝したよって言いたいです。(これからどうしていきたい?)目指すところは賞金王だと思ってるので、これを獲ったことによってチャンスが生まれたと思います。そこだけ目指してここからまた頑張りたいなと思ってます。ほんとにこんな僕に投票してくださったおかげで、優勝っていう形で終われたと思ってます。自分の父の夢でもあって、自分のためにも絶対ここ優勝したいって気持ちで、しっかり優勝できてよかったと思ってます。これからも今年グランプリ目指して頑張りたいと思うのでこれからも応援お願いします。
引用元:結果|BOAT RACE オフィシャルウェブサイト
定松 勇樹選手の優勝について、佐賀新聞に定松 勇樹選手のお父様と師匠・峰 竜太選手とのエピソードが紹介されていましたので、気になった方はご一読ください。
SG初制覇の定松勇樹選手が唐津市のボートレースからつに凱旋へ ボートレースオールスター優勝、亡き父の言葉胸に悲願
SG初制覇の定松勇樹選手が唐津市のボートレースからつに凱旋へ ボートレースオールスター優勝、亡き父の言葉胸に悲願
5月のボートレースオールスターで優勝し、歴代4番目の若さで最高グレードのSGを初制覇した佐賀支部の定松勇樹選手(23)=福岡市出身=が、唐津市のボートレースからつに凱旋(がいせん)する。21世紀生まれで初のSG王者として15日からのレースに出場する定松選手は「地元開催で特に思い入れは大きい。優勝しか狙ってない」と意気込んでいる。
ボートレースオールスターはファン投票で選ばれたトップレーサー52人が出場。26日の優勝戦で定松選手は好スタートを決め1周1マークで先頭に立ち、そのまま押し切って完勝した。レース後は師匠の峰竜太選手(39)=唐津市出身=と抱き合い、喜びを分かち合った。
定松選手は、ボートレース好きの父、寿行さんの影響でボートレーサー養成所(福岡県柳川市)への入所を決意した。しかし、入所の約2カ月前に寿行さんが病気で他界。寿行さんからは「大きいレースを取らないかんよ」と言われていたといい、念願のSG初制覇の瞬間を「思わずガッツポーズが出てしまうぐらいうれしかった。人生で初めてうれし泣きした」と振り返る。
福岡県出身だが、トップレーサーとして活躍する峰選手の背中を追って佐賀支部への所属を決めた。レースを見守った峰選手は「わざわざ佐賀支部に来てくれた行動力のおかげで成し遂げることができた偉業だと思う。自分を超える選手になってほしい」と期待を寄せる。
今回の優勝で、年間獲得賞金の上位18人が参加できる年末のグランプリ出場も確実視される。15日から開催される「第11回ウエスタンヤング」は若手選手限定。定松選手は「近い世代同士で競い合える年に1回の貴重な大会」とさらなる成長を目指して地元レースに臨む。
引用元:SG初制覇の定松勇樹選手が唐津市のボートレースからつに凱旋へ ボートレースオールスター優勝、亡き父の言葉胸に悲願 6月15日から | まちの話題 | 佐賀新聞ニュース | 佐賀新聞 (saga-s.co.jp)
【多摩川ボート・SGオールスター】23歳・定松勇樹がSG初V 亡き父との約束果たす「見ていてくれたらうれしい」
【多摩川ボート・SGオールスター】23歳・定松勇樹がSG初V 亡き父との約束果たす「見ていてくれたらうれしい」
2024年5月26日 20:40
ボートレース多摩川のSG「第51回ボートレースオールスター」(優勝賞金4200万円)は26日、優勝戦が行われ、1号艇の定松勇樹(23=佐賀)がインからコンマ12の好Sを決めて逃げ切り快勝。今大会最年少でSG3回目の出場ながら、初優出初優勝の快挙を達成した。23歳0か月24日でのSG初優勝は、歴代4位の年少記録。2000年代生まれ、登録番号5000番台では初のSG制覇だ。
ボートレースが好きだった父の影響でレーサーを志したものの、試験に合格し、ボートレーサー養成所入所の3か月前に父は他界。「こっちに来る時もお父さんの写真立てに『行ってくるね』って言ってから出てきたんです。お父さんはよくSGを見ていて『こんな選手にならんといけんね』と言っていましたし、自分も『なる!』と言っていた。自分がSGを勝つことが夢だと思う。見ていてくれたらうれしいですね」と親子の夢だったSG制覇を実現した。
獲得賞金は6000万円を超え2位に浮上し、年末のグランプリ出場にも大きく前進した。「常にグランプリに出場して常連と言われるような選手になりたい」と新たな目標も生まれた。ニュースターのさらなる飛躍に期待したい。
【多摩川ボート・SGオールスター】23歳・定松勇樹がSG初V 亡き父との約束果たす「見ていてくれたらうれしい」 | 東スポWEB (tokyo-sports.co.jp)
- 超速報 2024 SG ボートレースオールスター 優勝者インタビュー│BOATCAST NEWS 2024年5月26日│
- 【SGボートレースオールスター】定松勇樹SG初勝利水神祭
- 【多摩川ボート・SGオールスター】定松勇樹 涙のSG初制覇 亡き父との約束果たす「見ていてくれたらうれしい」
レース考察
レース考察
「第51回ボートレースオールスター」優勝決定戦における勝利のカギとなったのは、定松 勇樹選手の予選首位らしい“完璧なイン速攻”と“舟足への絶対的な自信”でしょうか。
そして、支え続けてくれた師匠・峰 竜太選手が快進撃から日に日にに緊張が増す愛弟子に贈った『自分みたいに失敗のおかげで強くなる選手もいる』という言葉が、大事な局面で、優勝戦1号艇の重圧との戦いに制した要因だったそうです。
定松 勇樹選手は、勝因について『遅れない起こし。様子を見て、誰も来ていないのを確認して、落ち着いて(1マークを)回った』とも語っており、冷静なレースぶりも勝利へ繋がりました。
さすがはトップボートレーサー同士の対決だけあってレース後のコメントも紳士的。
宮地 元輝選手はレース後に水分補給をしつつ、『(優勝戦)燃え尽きました…。でもサダ(定松)の優勝は、それはそれで嬉しい』とポツリ。
馬場 貴也選手も『定松君があっぱれ。完敗。あれが精いっぱい』と賞賛しており、若手選手の台頭を感じさせました。
そして、感動的な涙と抱擁が印象的だった師弟愛あふれる水神祭。
観客席からの多くの歓声と拍手があがる、ボートレースの新時代の扉が開くことを予感させるようなレースでした。
- ボートレース公式サイトに掲載されていた、レース考察の内容をご紹介します。
ほぼ横一線のスリットから、定松が1マークを先制ターン。他艇を寄せ付けることなく、バックストレッチで一気に突き放していきます。続く2マークを着実にクリアした定松はグイグイと差を開げてセーフティーリードを構築します。そのまま危なげなく周回を重ねた定松が首位の座を守り切り、ボートレースオールスターを初制覇。史上4番目の若さでSGタイトルホルダーの仲間入りを果たしています
引用元:レース一覧|BOAT RACE オフィシャルウェブサイト
偉大な先輩・池田 浩二選手からのアドバイス
実は優勝戦前に池田 浩二選手からアドバイスをもらっていたという定松 勇樹選手。
自身も25歳でグランドチャンピオンを初制覇制した経験から『優勝するレールに乗っているのだから、ただ今は緊張の場所にいるだけ。レースが始まればもう忘れているから。』という言葉をかけられたとのこと。
大一番を前に偉大な線愛レーサーから“緊張を和らげる言葉”をかけてもらえるのは、本当に心強かったことでしょうね。
若手を気遣う優しさや思いやりを持ち合わせていることが、普段はクールで多くを語らない池田選手が、こんなにも多くのファンから愛される一つの所以なのでしょう。
次のレースでのご活躍を期待しております!!
- 元木大介がSG10冠の最強レーサー池田浩二にインタビュー!池田の強さの秘密、ボートレースへの熱い思いに迫る! 【2025年6月25日(水)】
定松 勇樹選手のSG初制覇は記録尽くめの偉業!
今回のSG初制覇がどれほどの偉業なのか、箇条書きでご紹介します。
定松 勇樹選手の今回のSG初優勝で、長いボートレースの歴史である歴代記録が更新される可能性も出てきました。
【歴史的偉業】
- 登録番号5000番台でSG優勝は初めて
- 2000年(21世紀)以降に生まれた選手でSG優勝は初めて
- オールスターでSG初優出・初優勝は初めて
- G1以上で優出せずにSG初優出・初優勝は1996年以降で初めて
【歴代記録の更新】
- 1億円レーサーの最年少記録を更新する可能性が高い
【歴史的偉業①②】年齢・デビューからの期間
まずはじめに注目するのが、【歴史的偉業】です。
箇条書きの1と2については大々的に報じられていたため、周知の事実かと思いますが、着目すべきは23歳0か月でのSG初優勝でしょう。
これは約60年間のボートレースの歴史で歴代4位となる年少優勝記録です。
さらに、創成期を除いた1965年以降のデビューからの期間では、2年11か月の今村 豊選手、3年4か月の服部 幸男選手に次いで、定松 勇樹選手は歴代3位の記録を4年6か月に更新しました。
【歴史的偉業③】オールスターでSG初優出・初優勝は初めて
競艇専門誌「マクール」の集計によると、SGオールスターで“SG初優出”となった選手は定松 勇樹選手を除いて33人存在しますが、今まで優勝できた選手は誰もいませんでした。
その歴史を打ち破って、『歴史上初めてSGオールスターで初優出と初優勝を同時達成』したのも定松 勇樹選手でした。
裏を返せば、今までは「オールスターでSG初優出・初優勝は不可能」だったことを示唆しており、「オールスターで優勝する選手はSG優出2回以上の選手」であったと歴史が物語っています。
1974年5月に初めて開催された、第1回大会覇者の野中 和夫選手は、同年にメモリアル・ダービーのSG3連覇の偉業を成したことでも有名ですが、この時の優出・優勝はすでに前年の11月にSG初優出してからのものでした。
それから51年の時を経て、定松 勇樹選手がついに「オールスターでSG初優出・初優勝は不可能」というジンクスを打ち破ったのです。
【歴史的偉業④】G1以上で優出せずにSG初優出・初優勝は1996年以降で初めて
もはや“初めて尽くし”で混乱しそうですが、非常に珍しい記録もご紹介します。
定松 勇樹選手は『G1以上での優出経験もなく、SG初優出』、しかも『SG初優出とSG初優勝の同時達成』という偉業をやってのけました。
1996年以降、「G1以上での優出経験がなく、SG初優出した選手」は8人いますが、優勝できた選手は定松 勇樹選手ただ一人。
級別の飛び級も十分すごいと感じるのですから、“ものすごい”以上のことを23歳で成し遂げたということでしょう。
【歴代記録の更新】1億円レーサーの最年少記録を更新する可能性大
ここからの内容はまだ未達成ではありますが、“ほぼ確実に達成するであろう偉業”をご紹介します。
それが『1億円レーサーの最年少記録の更新』です。
2024年6月14日時点での定松 勇樹選手の獲得賞金は63,179,000 円で、ボートレースメモリアルで優勝した毒島 誠選手とマスターズチャンピオンで優勝した菊地 孝平選手に次ぐ3位となっています。
2024年1月1日~12月31日までの獲得賞金と考えると、1億円超えはほぼ確実と言えるでしょう。
達成年齢はその年の「12月31日時点」で換算しますので、達成すれば、23歳7か月で歴代最年少の1億円レーサーが誕生することになります。
今までの獲得賞金1億円越えの歴代最年少記録は、1997年の山崎 智也選手で23歳9か月。
山崎 智也選手は1997年メモリアルでSG初出場しましたが予選で敗退、その次のダービーでSG初優出と初優勝を飾っています。
あの服部 幸男選手でさえ、クラシックとオールスターでSG連覇を果たした1995年の24歳11か月での達成でした。
そのため、このまま定松 勇樹選手が順当に勝利を重ねれば、歴代1位の山崎 智也選手の記録を2か月更新して、23歳7か月で「歴代最年少の1億円レーサー」となります。
さらに、SG連覇やグランプリ初制覇を果たすことがあれば、「歴代最年少の2億円レーサー」「グランプリ優勝の最年少記録」「GP優出の最年少記録」を更新する可能性があるのです。
1995年の服部 幸男選手は5月29日に獲得賞金1億円突破という、とんでもない短期間記録を樹立しており、歴代2位の記録を持っています。
ちなみに歴代1位の最短期間記録は、2004年に今村 豊選手が記録したオールスター前の5月18日。
わずか11日の差ですが、1年の半分にも満たない期間でこれだけの金額を獲得するレジェンドレーサーの凄さを感じますね。
定松 勇樹選手のSG初制覇によって与えられた影響
今回の定松 勇樹選手のSG初優勝によって、良い影響があったようです。
では、どのような影響を与えたのか…
23歳0か月の若手ボートレーサーが、競艇界と世間に与えた影響を見てみましょう。
師匠・峰 竜太選手にも変化が…?
今回の定松 勇樹選手のSGオールスター初制覇によって、師匠である峰 竜太選手の「弟子のSG優勝」という“最後の夢”がご本人が予想していたよりも早く叶ったことでしょう。
そもそも、定松 勇樹選手は「福岡県出身でありながら、尊敬する峰 竜太選手に弟子入りしたい一心で佐賀支部に所属したという逸話があるほどに師匠を尊敬しているのです。
峰 竜太選手は定松 勇樹選手のオールスター制覇に“泣き虫王子”らしく終始うれし泣き。
同時に大きな刺激を受けたようで、『自分のときと違う嬉しさがある。正直「SG優勝とかはもういいかな」と考えていたけど、サダ(定松)が優勝して自分もまた心に火が付いた。「夢を見失って燃え尽きかけていたけど、一緒にグランプリを走りたい」「一緒にあの最高の舞台を味わいたい」と思った』と語っており、今年の年末にはグランプリでの師弟対決が実現するかもしれません。
- 峰 竜選手の闘志に再び火が点いたようです
- 定松 勇樹選手が弟子入りする前の記事ですが、確かに峰 竜太選手の夢が現実になっていくのを感じます
【多摩川ボート・SGオールスター】峰竜太 闘志に再点火「サダと一緒にGPを走りたい」
【多摩川ボート・SGオールスター】峰竜太 闘志に再点火「サダと一緒にGPを走りたい」
<26日・多摩川ボート・最終日>
優勝した定松勇樹の師匠・峰竜太はやっぱり大号泣。「弟子のSG優勝を見たいと思っていたけど、こんなにうれしいものだと思わなかった」とボロボロと涙を流しながら話した。
準優前夜に続き、この日も全力でサポート。「ずっと横にいて、負担にならないよう声をかけて、よほどきつかったら『楽勝!って笑顔で言えばいいよ』というおまじないを伝えた」という。その励ましに応えて弟子が優勝。峰は「自分を超える人間を見つけたと改めて思った。むしろもう超えている。僕以上の成績を残して佐賀を引っ張ってほしい。サダ(定松)はスーパースターですよ」と賛辞を惜しまなかった。 さらに続けて「自分もまた心に火が付いた。夢を見失って燃え尽きかけていたけど、一緒にグランプリを走りたい」と、ぬれた瞳の奥には新たな闘志が宿っていた。
引用元:【多摩川ボート・SGオールスター】峰竜太 闘志に再点火「サダと一緒にGPを走りたい」(西スポレースサイト) – Yahoo!ニュース
【ボートレースオールスター】弟子・定松のSG初Vに峰竜太「一緒にグランプリ走りたい」
【ボートレースオールスター】弟子・定松のSG初Vに峰竜太「一緒にグランプリ走りたい」
2024/05/26 21:17
多摩川ボートの「SG第51回ボートレースオールスター」は定松勇樹がSG初出場V。夢見ていた弟子のSG初Vを見届けた峰竜太(39、佐賀)は「こんなにうれしいものだと思わなかった…」と涙ながらに語った。自身は2度のグランプリ優勝を含むSG通算6Vを誇るが「自分のときと違ううれしさがある。正直『SG優勝とかはもういいかな』と考えていたけど、サダ(定松)が優勝して『一緒にグランプリを走りたい』『一緒にあの最高の舞台を味わいたい』と思った」と大いに刺激を受けた様子。水神祭では定松と一緒に水面へダイブし、「自分をはるかに超えていく逸材になってくれると思う。これから、飲めない酒を浴びてきます」と笑顔で締めくくった。
引用元:【ボートレースオールスター】弟子・定松のSG初Vに峰竜太「一緒にグランプリ走りたい」 – サンスポZBAT! (sanspo.com)
- 峰 竜太選手ご自身もスポニチアネックスで執筆中の【峰竜太のアロハな気分】で喜びの声を語っています
ボートレース界のスーパースター峰竜太 AS制覇の愛弟子・定松勇樹と熱い抱擁…舞台裏を語る
ボートレース界のスーパースター峰竜太 AS制覇の愛弟子・定松勇樹と熱い抱擁…舞台裏を語る
【峰竜太のアロハな気分】佐賀県唐津市出身でボートレース界のスーパースター・峰竜太の月1コラム「アロハな気分」。今月の話題はなんといっても先月行われたSG「第51回ボートレースオールスター」。自身は残念ながら準優勝戦で敗退となったが、愛弟子の定松勇樹が予選トップ通過からの王道V。3年前の峰に続く、師弟でのオールスター制覇でレース後は抱き合うシーンが話題を呼んだ。約1カ月が経過した今、舞台裏や峰の喜びの声をお届けする。
スポニチ読者の皆さん、アロハ~。ボートレーサーの峰竜太です。定松がやってくれました!オールスターを優勝。弟子がSGを獲る姿を見るという夢があったけど、こんなにうれしいとは。こんな感動はなかなかないですよ!祝勝会も盛り上がったし、ご褒美もあげました。自分自身も、もう一回(闘志に)火が付いたし、一緒にボートレースを盛り上げていきたいですね!
23歳の定松選手が大仕事をやってのけた。3度目のSG参戦で、峰が21年に優勝したオールスターを制覇。
「自分の人生の歴史に刻まれるくらいのことだった。他人のこととは思えない。あとは僕も含めて、周りのみんながもう一回火が付いたんじゃないかな?それほど影響力ある偉業を成し遂げてくれたんだと思う。ボートレースの良さ、夢をかなえる感動をたくさんの人に伝えてくれた」
今月15日にボートレースからつで行われたトークショーでは、優勝戦のレース本番前に定松と一緒にいたことを明かした。
「最初は一人にしてあげようと思っていたけど、“こんなの経験したことない”って。それほど緊張していたみたいだったので。一番ヤバい時に行ってあげようと思って本番前に行きました。少しでも楽になれるかなって」
大一番を前にする愛弟子に師匠として、SG覇者の先輩として心強い言葉を贈った。
「“心はひとつ”って言ってあげました。みんなが最終日で帰れるテンションの中で、重圧と闘うのは一人なんですよね。そこで僕が浮かれてるのは違うかなと。同じ重圧を味わってあげるのがあいつの支えになると思って。自分の中では思い出の時間になってますね」
定松の優勝インタビュー後、2人が抱き合うシーンがあった。その時はどんなやりとりがあったのだろうか。
「竜太さんの最後の夢をかなえてあげられて良かったです!って泣きながら言われたのが一番うれしかったですね。弟子のSG優勝というのが僕の最後の夢だった。それをオールスター前に伝えてたんです」
トークショーではお祝いでプレゼントを贈ったことを明かした。
「35万円くらいするスニーカーを買ってあげました!」
これで2人一緒に年末のグランプリに進む可能性が高まった。
「俺も一緒に絶対グランプリ行くって言ったんで、定松も“頑張りましょう”って。高め合いましたね」
最後はSG覇者となった愛弟子に、今だからこそ伝えたい言葉とは。
「これからはスーパースターとしての責任と自覚を持って、自分のためだけではなくいろいろな人のために、走り方や生き方を含めてお手本になってほしい。これからの方がめっちゃ大事だってことを伝えてあげたいです。そして、自分を超えていく人間になってほしい」
今回は定松の偉業を陸(おか)の上で見守ったが、今後は最高峰の舞台で峰と定松が対戦することもあるだろう。そして、定松の活躍に山田康二や上野真之介ら、定松の兄弟子たちも刺激を受けているに違いない。峰軍団・ラグーンベースのますますの活躍が楽しみでならない。
ボートレース界のスーパースター峰竜太 AS制覇の愛弟子・定松勇樹と熱い抱擁…舞台裏を語る (msn.com)
定松 勇樹選手がボートレースオールスターの優勝賞金の一部を唐津市に寄付
2024年6月8日、定松 勇樹選手は唐津市役所を訪問して、ボートレースオールスターの優勝報告を行うとともに、優勝賞金の一部である100万円を唐津市に寄付したことが報じられました。
しかも、目録を手渡した相手というのが、“師匠と同じ名字”の峰 達郎市長。
なんと師匠の峰 竜太選手とは親戚関係(峰竜太選手の父親と峰市長がいとこ同士)だとか。
峰市長は峰選手の父親といとこで、二人は親戚関係。
引用元:ボートレーサー・峰竜太選手、最高勝率報告 親戚の峰・唐津市長に | まちの話題 | 佐賀県のニュース | 佐賀新聞 (saga-s.co.jp)
会談では峰選手が「“達郎さん”にこんな所で会えるとは」とはにかみ、峰市長に対して「(当選)おめでとう」と逆に祝福する場面もあった。
社会貢献の姿も素晴らしいですが、なんだか縁深いものを感じずにはいられませんね。
ボートレース最高峰「SGレース」 初Vの定松勇樹選手が唐津市長に報告
5月に東京で開かれた国内最高グレードのレースの一つ「ボートレースオールスター」で優勝した佐賀支部所属の定松勇樹選手が唐津市長に優勝を報告しました。
8日、唐津市役所を訪れたのは、日本モーターボート選手会佐賀支部に所属する定松勇樹選手23歳です。定松選手は5月、およそ1600人の選手の中からファン投票などで選ばれた52人が出場する「ボートレースオールスター」で初優勝しました。
この大会は最もグレードの高い9つの「SGレース」のひとつで、23歳で大会を制した定松選手は史上4番目の早さでの「SGレース」優勝となりました。【定松勇樹選手】
「ボートレーサーといえば定松選手って言っていただけるような選手になっていきたいと思っています」また定松選手は今回の賞金のうち100万円を唐津市に寄付し、目録を峰達郎市長に手渡しました。
引用元:SG「ボートレースオールスター」優勝の定松勇樹選手が唐津市長訪問【佐賀県】|FNNプライムオンライン
まとめ
今大会の優勝戦では絶好枠のアドバンテージを存分に発揮して、イン戦速攻で押し切る見事な逃げと冷静なレース展開で定松 勇樹選手が21世紀生まれ・登録番号5000番台で初のSG王者、ボートレースオールスター初制覇となりました。
ボートレース約60年の歴史において、23歳0か月でのSG優勝は史上最年少記録で、何もかもが「史上初」「史上最年少」という記録尽くめの大偉業の達成。
予選をトップ通過し、優勝候補筆頭となった定松 勇樹選手が絶好枠を生かしたイン戦速攻で押し切り、他の選手を寄せ付けない圧倒的な展開で勝利を収めました。
その証拠に、3連単のオッズ上位は定松 勇樹選手を軸とする買い目が独占し、組番の1–3–4は6番人気、3連単のオッズは15.3倍で1,530円という本命決着となっています。
亡き父の夢と師匠の夢を叶えた孝行息子・定松 勇樹選手の今後の活躍に期待しつつ、峰 竜太選手率いる峰軍団・ラグーンベースでどのような選手に成長していくのかにも注目したいですね。
2024年6月には、戸田競艇場でボートレースダービーが控えており、まだまだ関東で熱い戦いが繰り広げられることでしょう。
艇界屈指のレーサーによるトップレベルの戦いはまだ折り返したばかり!
これから年末に向けてボートレースファンの期待はますます高くなっていくことでしょう。
- ボートレースオールスターは毎年5月下旬に開催される
- SG競走の中でも格式高い「GRANDE5」の2戦目にあたる
- 正式名称は「日本モーターボート競走会会長杯争奪 笹川賞競走凰賞競走」
- 前年度のボートレースオールスター優勝者やグランプリ優勝戦出場者、直前のSG競走(ボートレースクラシック)優勝者、開催年の前期A1級を対象にしたファン投票の得票数上位者など52名に出場資格が与えられる
- 優勝賞金は4,200万円
- 2024年の第51回ボートレースオールスターは、5月21日〜26日までの6日間ボートレース多摩川で開催
- ドリーム戦に出場する選手は、ファン投票得票数の上位6名
- 注目選手は、石野 貴之選手(4168)・峰 竜太選手(4320)・池田 浩二選手(3941)・馬場 貴也選手(4262)・桐生順平選手(4444)・毒島誠選手(4238)
- 2024年は定松 勇樹選手が登録番号5000番台・2000年以降生まれ初のボートレースオールスター初制覇を達成した
- 組番の1–3–4は6番人気、3連単のオッズは15.3倍で1,530円の本命決着
コメント