ボートレース多摩川の「第51回 ボートレースオールスター」は5月21日に開幕し、福井支部の西橋 奈未選手がインから堂々の逃げ切り、SG初出場にして初勝利を勝ち取りました。
西橋 奈未選手と言えば、2016年11月に三国競艇場でデビューを飾ってから、目覚ましい活躍とかわいいルックスで注目されている人気女子レーサー。
2022年8月に“顔面10針縫う怪我”をしたものの、驚異のスピード復帰を果たしてA1級に返り咲いたことで話題となりました。
今節がSG初出場のため、開幕した5月21日にも水神祭をあげたばかり。
西橋 奈未選手は水神祭後のインタビューで『周りの選手の皆さんも喜んでくれたし、お客さんもいっぱい集まってくれた。他県の先輩たちとのご縁もいただいて本当にありがたいです。』と感謝しきりでした。
これからますます活躍すること間違いなしの西橋 奈未選手について、詳しくご紹介していきますので、ぜひ最後までご覧ください。

出典:スポニチアネックス
西橋 奈未選手がSG初勝利を勝ち取った記念すべきレース
西橋 奈未選手がSG初勝利を飾ったのは、2024年5月23日。
2024年5月21日~26日まで多摩川競艇場で開催された「SG・第51回 ボートレースオールスター」3日目の第1レースでのできごとでした。
4日間の予選の折り返しの局面、ここまでの着順は「4・落・5」で、調子を出し切れていない様子だった西橋奈未選手。
このレースをしっかり押し切って、予選通過の可能性をつなぎ留めたい状況でした。
レース概要
絶好枠1コースから臨んだレース。
3号艇には2018年4月に史上21人目の全24場制覇を達成し、2021年3月に通算2,000勝を達成している赤岩 善生選手、5号艇にはここまでオール3連対の山田 康二選手という錚々たる面々。
記念すべきSG初勝利へのプレッシャーがかかる条件下で、コンマ18の安定したスタートから、危なげない逃げを決めて、念願のSG初白星。
このレースの3連単1–2–4は1番人気の1,460円(14.6倍)。
艇界きっての人気選手が集った多摩川競艇場の水面で、SGルーキーが期待どおりの活躍を見せてくれました。
出走表

単勝オッズ
枠番 | 級別 | 選手名 | 単勝オッズ |
---|---|---|---|
1 | A1 | 西橋 奈未 | 1.7倍 |
2 | A1 | 西山 貴浩 | 3.9倍 |
3 | A1 | 赤岩 善生 | 4.6倍 |
4 | A1 | 羽野 直也 | 5.2倍 |
5 | A1 | 山田 康二 | 14.5倍 |
6 | A1 | 山崎 郡 | 34.2倍 |
3連単オッズ
買い目(人気順) | オッズ(倍) |
---|---|
1–2–4(1番人気) | 14.6 |
1–2–3(2番人気) | 16.3 |
1–2–5(3番人気) | 19.1 |
1–4–2(4番人気) | 21.3 |
1–3–4(5番人気) | 22.3 |
レース結果

- 【祝】初日のアクシデントを乗り越え…SG初勝利水神祭の西橋奈未選手-SG多摩川オールスター勝利者インタビュー【2024.5.23】
SG初勝利という目標達成に対する西橋 奈未選手のコメント
レース後、西橋 奈未選手が初勝利を飾ったレースについてインタビューに応えていましたので、その内容をご紹介します。
「めっちゃ緊張しました。初めてのインコース戦やデビュー戦くらいの緊張でした。でも西山(貴浩)さんが特訓後か展示前に“気を張り詰め過ぎんなよ”と一言、声をかけてくれて…。その優しい心づかいがあって和みました。スタートで後手に回ったけど1コーナーは割と冷静に回れましたね。27歳なので先はあるかもしれないけど、いつまたSGに出られるか分からないし、今回もファンの投票のおかげで出場できているだけ。出られたときにしっかり走らないと、と思って一生懸命でした。まだ残り3日あるので勝利数を稼いで、しっかり最後まで楽しみたい」と笑顔で語った。
【多摩川ボート・SG第51回オールスター】SG初勝利の西橋奈未「西山さんの一言で…」 (msn.com)
超豪華!!トップスターたちとの歓喜の水神祭
SGレース4走目にして、見事なレース展開で初勝利を飾った西橋 奈未選手。
かなり豪華なトップスターの面々に祝ってもらえるのも、“オールスターの水神祭ならでは”ですよね。
見ごたえのある、超・超・超豪華な水神祭!
その投げ手に名乗りを上げたメンバーは、ファン投票1位の峰 竜太選手・艇界のエンターテイナーこと西山 貴浩選手・女子史上初のSG覇者である遠藤 エミ選手・宮地 元輝選手・渡邉 優美選手・丸野 一樹選手のいずれも艇界きっての実力と人気を誇るトップレーサー6人でした。
オールスターという大舞台、これだけの選手が水神祭に参加するとあっては大盛況は必至!
偉大な先輩からの手荒い祝福を受けた西橋 奈未選手は、水神祭後にたくさんの感謝の気持ちを込めて感想を次のように語っています。
『周りの選手の皆さんも喜んでくれたし、お客さんもいっぱい集まってくれた。他県の先輩たちとのご縁もいただいて本当にありがたいです。』
次はSG初優出の水神祭を楽しみに待ちたいですね。

- 【多摩川ボート・SGオールスター】西橋奈未 SG初勝利水神祭
SG初勝利に対するSNSの反応は?
西橋奈未選手の今節の初勝利と水神祭について、SNSではどのような反応があったのでしょうか?
「水神祭のメンバー豪華すぎません?」「豪華な水神祭に感動しました」といった声、西橋 奈未選手の地元である福井県の名産品・カニの絵文字を使う人が多かったことが印象的でした。
一方で、“今回の初勝利の裏の立役者”西山 貴浩選手の飛び込みフライングに対して「主役奪ってない??」という意見も多数。
では、実際に投稿された反応の一部を抜粋してご紹介します。
西橋奈未選手の基本情報

名前 (フリガナ) | 西橋 奈未 (ニシハシ ナミ) |
登録番号 | 4961 |
生年月日 | 1996年7月19日 |
身長 | 155cm |
体重 | 45㎏ |
血液型 | B型 |
支部 | 福井 |
出身地 | 石川県 |
登録期 | 119期 |
級別 | A1級 |
西橋奈未選手は1996年生まれ、福井支部所属のA1級レーサーです。
可愛らしいルックスと見る人々を「名人」と唸らせるレースセンスを持ち、次世代の女王候補としての期待も高まるばかり。
実力はSG常連レーサーにも匹敵するものを持っており、いい意味で見た目と実力のギャップが魅力です。
2022年8月にはレース中に大怪我を負って欠場を余儀なくされましたが、その試練を乗り越えて、2023年前期には見事A1級へ返り咲きました。
また、2024年5月7日~12日に宮島競艇場で開催された「G2・第9回 レディースオールスター」では、得票数11,947票で6位選出されていることから、女子レーサーの中でもトップクラスの人気を誇る選手だといえます。


過去戦績
日付 | レース名 | レース場 | グレード | 戦績・概要 |
2016年11月17日 | ヴィーナスシリーズ第10戦~三国プリンセスカップ~ | 三国 | 一般 | デビュー |
2017年4月11日 | ヴィーナスシリーズ第1戦〜さよ姫特別〜 | 唐津 | 一般 | 初勝利 |
2019年3月25日 | 坂井市制13周年 男女W優勝戦 | 三国 | 一般 | 初優出 |
2020年8月5日 | 第34回レディースチャンピオン | 多摩川 | G1 | G1初出場 |
2020年8月7日 | 第34回レディースチャンピオン | 多摩川 | G1 | G1初勝利 |
2020年11月12日 | BTS宮崎オープン6周年記念 | 芦屋 | 一般 | 初優勝 |
2021年8月10日 | 第35回レディースチャンピオン | 浜名湖 | G1 | G1初優出 |
2024年5月21日 | 第51回ボートレースオールスター | 多摩川 | SG | SG初出走 |
2024年5月23日 | 第51回ボートレースオールスター | 多摩川 | SG | SG初勝利 |
2016年11月に地元・三国競艇場でデビュー。
初出走から4か月後の2017年4月に64走目にして初勝利を飾ると、デビューから4年9か月でG1初優出を果たしています。
そして、2024年5月に「第51回 ボートレースオールスター」でSG初出場にして初勝利を達成したことで、G1初優勝やSG初優出という嬉しいニュースが聞ける日もそう遠くないかもしれません。
西橋 奈未選手の武器は「強烈なスタート」と「豪快なまくり」
西橋 奈未選手の持ち味といえば、「強烈なスタート」と「豪快なまくり」です。
女子選手は男子選手に比べると、スタートを踏み込んでいける選手が少ないといわれていますが、西橋 奈未選手は“攻撃的なスタート力”を発揮できる数少ない選手です。
スタートを攻めるため、フライングを避けては通れないことが難点ですが、果敢に前へ出ていく姿勢はとてもかっこいいです。
また、センター枠の3コースや4コースからの進入なら、豪快なまくりをスタートから一気に決めることもできます。
ターンなどの技術面ではまだまだ未熟なところはありますが、この2つが伸び盛りの西橋 奈未選手にとって最大の魅力であり、最強の武器となっています。
西橋奈未選手がボートレーサーを目指したきっかけ
西橋奈未選手が「ボートレーサーになろう」と思ったきっかけは、高校2年生の夏に家族と三国競艇場へ遊びに行ったことでした。
プロ選手が操縦するペアボートに乗った経験から、水面を走る姿に魅力を感じ、『自分でボートを運転したい!水面を走って勝ちたい!』と思うようになったことがはじまりだそう。
当時、工業高校の機械システム科で学んでいた西橋奈未選手。
以前から『機械に携わる仕事に就きたい』と考えていたそうですが、クラスに女子は西橋 奈未選手しかおらず、度々男子との差を感じる機会があったようです。
そんな時に出会ったボートレースという競技。
『(ボートレースは)男女平等な世界であり、先輩後輩も関係なく戦っている姿に強く惹かれた』ことがきっかけとなり、ボートレーサー養成所への入所を志しました。
残念ながら、1回目の試験は二次試験の操縦試験で不合格となり、船舶免許を取得して臨んだ2回目の試験で合格した経歴の持ち主です。

ペアボート試乗会ではプロ選手が運転するボートの前に乗せてもらえる!
西橋 奈未選手の師匠は松田 佑季選手
西橋 奈未選手の師匠は同じ福井支部所属、98期の松田 祐季選手です。


師匠からは「弟子はA級に上がるまで」と宣言されていたため、現在は卒業しているものと思われます。
練習で一緒になった時に的確なアドバイスをもらっていたことがきっかけで、2017年4月に西橋 奈未選手からお願いするかたちで弟子入りしました。
松田 祐季選手といえば、G1でも優勝している福井支部の主力A1級選手。
「背中で語るタイプ」の師匠らしく、多くは語らず、レース後に少しずつアドバイスを与える方針で、あっさりした師弟関係だったそう。
ちなみに師匠からは「ナミヘイ」というニックネームで呼ばれていました。
本人もそのニックネームを気に入っており、今では福井支部の先輩からも同じように呼ばれています。



弟子入り直後に初勝利できたのは、素晴らしい師匠の影響ですね。
西橋奈未選手の同期選手
西橋奈未選手の同期である「119期」にはどのような選手がいるのでしょうか。
主だった選手を以下にまとめました。
登録番号 | 名前 | 支部 | 級別 |
4959 | 井上 忠政 | 大阪 | A1 |
4960 | 黒野 元基 | 愛知 | A1 |
4967 | 中村 魁生 | 大阪 | A2 |
4964 | 土屋 南 | 岡山 | A2 |
4963 | 實森 美祐 | 広島 | A2 |
4941 | 孫崎 百世 | 滋賀 | B1 |
・井上 忠政選手(4959)/1996年3月4日生まれ/大阪/A2
・黒野 元基選手(4960)/1996年5月22日生まれ/愛知/A1
- 中村 魁生選手(5967)/1998年7月5日生まれ/大阪/A2
・土屋 南選手(4964)/1997年1月26日生まれ/岡山/A2
・實森 美祐選手(4963)/1996年9月11日生まれ/広島/A2
・孫崎 百世選手(4941)/1988年10月23日生まれ/滋賀/B1
特に同期の土屋 南選手とは年齢も近く、出走するレースで顔を合わせることも多いため、親しくも良きライバルとして切磋琢磨しているようです。


西橋 奈未選手の獲得賞金
A1級の第一線で活躍している西橋 奈未選手。
近年は輝かしい活躍をしているのですから、若手選手であっても獲得賞金が高額なことが想像できると思います。
年度 | 階級 | 賞金女王ランキング | 獲得賞金 |
2024年 | A1 | 9位 | 37,888,000円 |
2023年 | A1 | 18位 | 29,080,000円 |
2022年 | A2 | 41位 | 20,291,000円 |
2021年 | A2→A1 | 27位 | 24,591,300円 |
2020年 | B1→A2 | 22位 | 23,788,000円 |
2019年 | B1 | 76位 | 12,630,000円 |
2018年 | B1 | 79位 | 11,660,413円 |
2017年 | B2 | 145位 | 6,129,000円 |
2016年 | B2 | 210位 | 3,70,000円 |
A1級ボートレーサーの平均年収は約3,000万円、A2級レーサーは約1,800万円といわれています。
西橋 奈未選手がA級に昇級した2020年以降の獲得賞金は、A1級とA2級の平均年収のちょうど中間にあたることから、昇級後は常に賞金女王ランキングの50位圏内にいることがわかります。
とくに2023年は「第12回 クイーンズクライマックス/G3 QCシリーズ」の優勝でG3タイトルを獲得しているため、最も多い獲得金額となりました。
さらにA級昇級後、直近4年間の平均年収について見てみたいと思います。
ここ4年は賞金女王ランキングのトップ50圏内となっており、平均年収は約2,348万円。
さらに直近7年間の平均年収を計算したところ、約1,243万円となりました。
ひと月に換算すると月収104万円越えです。
2020年を底として獲得賞金額が安定して2,000万円を超えていることから、西橋 奈未選手の成績が常に良い状態にあったことがわかります。
西橋 奈未選手の大怪我の詳細は?
西橋 奈未選手が大怪我をしたのは、2022年8月11日。
2022年8月10日~15日にびわこ競艇場で開催された「一般・滋賀県知事杯争奪 第27回びわこカップ」2日目の第6レースのことでした。
2コースからコンマ12の好スタートを決めましたが、3号艇の引き波を浴びて転覆し、後続艇がボートに乗り上げるかたちで接触。
転覆妨害で途中帰郷となったため、怪我の状態が心配されていました。
その後、ご自身のX(旧Twitter)で「顔面10針縫う怪我をしてしまいました」との状況報告があり、大事には至らなかったものの、『眉間付近という目立つところに大きな傷を負ってしまい、精神的にきています』という言葉どおり、ショックな出来事でした。
2週間後の2022年8月29日に若松競艇場で開催された「一般・西日本スポーツ杯」で驚異のスピード復帰をしたことで、A1級昇級条件の90走をクリア。
2023年前期ではA1級に返り咲きました。



その後、2022年11月16日~21日に戸田競艇場で開催された
「一般・ヴィーナスシリーズ第16戦 東京中日スポーツ杯」で自身2度目の優勝しています。
西橋 奈未選手のSNS
西橋 奈未選手のSNSを調査したところ、InstagramとX(旧Twitter)のアカウントが開設されていました。
- Instagram naminishihashi4961
- X(旧Twitter) @Nami4961Racer
- YouTube チャンネル開設していない
アカウント名はnaminishihashi4961です。
西橋 奈未選手は2020年5月からInstagramのアカウントを開設しており、投稿は9件ありました。
ちなみにフォロワーは5,259人(2024年5月27日現在)を超えて、今後ますます増えることが予想できます。
レースの感想やプライベートに関する内容、トークショーや催し物の告知、同期の活躍を祝うメッセージなどのほか、たくさんの動画も投稿されており、ここでしか見られない写真や動画の数々は見逃せませんよ。
また、可愛い愛猫・峰雄(みねお)くんもよく登場します。
中学1年生の頃、家族で福井県のバッティングセンターに行ったとき保護されていた雑種の猫だそうで、西橋 奈未選手の猫好きはここから始まったみたいですね。
写真・クオリティの高いコスプレ写真など、プライベート写真の数々は必見です!
更新頻度は高くないものの、6歳年上のお姉さんとのプライベート写真のほかに、趣味のバイクを楽しむ姿も投稿されており、かわいい西橋 奈未選手の写真の数々は必見です。





西橋奈未選手のサインは「猫デザイン」なので、機会に恵まれたら、ぜひ書いてもらいたい!
X(旧Twitter)
アカウント名は@Nami4961Racerです。
西橋 奈未選手は2016年10月からX(旧Twitter)のアカウントを開設しており、投稿は1,055件ありました。
ちなみにフォロワー数はなんと2.89万人(2024年5月27日現在)を超えているので、その人気のほどがよくわかります!
InstagramよりもX(旧Twitter)の方が更新頻度が高いことから、今はこちらがメインのようです。
普段は見られないようなレースの裏側を紹介するなど、更新も頻繁に行われていますよ。


YouTube
西橋 奈未選手についてさらに知りたいという方には、YouTubeを視聴してもらうのがおすすめ。
YouTubeチャンネルを作成していませんが、ボートレース公式チャンネルなどで登場動画を見ることができます。
インタビューやトークショー、そのほかにもレース映像など多くの動画が投稿されていましたので、気になる方はチェックしてみてはいかがでしょうか。
ぜひこの機会に西橋 奈未選手のこれまでの軌跡を振り返ってみてくださいね。
- 【蒲郡】打ち合わせなしのガチンコ勝負!?西橋奈未選手トークショー in ボートレース蒲郡【勝ガマ】
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まとめ
成績・賞金ともに右肩上がり、絶賛「伸び盛り」の西橋 奈未選手。
猫好きでかわいらしい一面がありつつ、努力家でストイックな面も併せ持つことがわかりました。
『(愛猫の)みねおくんがいるから頑張れるし、無事故で帰らないと。』と語るくらい、心の支えとなっているみねおくん。
そして応援してくれる家族、ファンのためにも「不屈の精神」で次世代女王への道を突き進んでほしいですね。
西橋 奈未選手のさらなるご活躍を願って、応援し続けたいと思います。
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