2024年ボートレースの優勝賞金が2年連続の増額!前年比売上100.3%で微増の影響を受けて軒並みアップ

2024年4月8日、日本モーターボート競走会は2024年度(4月1日以降)のSG(※グランプリを除く)、プレミアムG1、G1の優勝賞金を増額すると発表しました。

2023年度の売上が過去最高額を更新したことにより、4月1日以降のSG・PG1・G1の優勝賞金がアップされました。

昨年度はグランプリの1,000万円増(1億1,000万円)をはじめ、SG・PG1・G1が100万円ずつ増額されたばかり。
それから僅か1年でさらに増額されることが決まりました。

ボート選手の賞金は、毎年選手会と全国モーターボート施行者協議会の話し合いによって決められます。
ボートレースの前年度の売上額に応じて、選手賞金が上下する仕組みです。
2023年度のボートレースの売上は、過去最高額の2兆4220億円でした。
前年度比で100.3%と0.3%の微増ですが、売上は年々アップしています。
そうした背景もあって、SG・PG1・GIの優勝賞金が増額されることが決定しました。
グランプリは前年と同額の1億1,000万円ですが、他のSGは200万円アップG1は100万円(地区選手権は50万円)のアップです。
2024年4月16日から鳴門競艇場で開催される「第25回マスターズチャンピオン」の優勝賞金は、前年度より100万円増額されて1,300万円になります。

目次

2024年度の優勝賞金

2023年に続き、2年連続で優勝賞金がアップすることになったボートレース界。
競艇選手にとっては嬉しい決定であることは確実でしょう。

では実際に優勝賞金はどれくらいの増えたのでしょうか。
各グレードにおける優勝賞金の増加額とともに、実際の優勝賞金額をレースごとにみていきましょう。

SG競争の賞金額

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SG競争2024年2023年2022年3年間の増加額
グランプリ1億1,000万円1億1,000万円1億円1,000万円
グランプリシリーズ 2,000万円1,800万円1,700万円300万円
ボートレースクラシック4,200万円4,000万円3,900万円300万円
ボートレースダービー4,200万円4,000万円3,900万円300万円
ボートレースオールスター4,200万円4,000万円3,900万円300万円
ボートレースメモリアル4,200万円4,000万円3,900万円300万円
グランドチャンピオン3,600万円3,400万円3,300万円300万円
オーシャンカップ3,600万円3,400万円3,300万円300万円
チャレンジカップ3,600万円3,400万円3,300万円300万円

この3年間で増額した優勝賞金の総額は3,400万円にのぼります。

そして2024年はグランプリを除く全SGレースがそれぞれ200万円ずつ増額しています。
振興会会長賞メダル対象のGRANDE5(クラシック・オールスター・メモリアル・ダービー)は4,200万円、グランドチャンピオン・オーシャンカップ・チャレンジカップは3,600万円となりました。

昨年1,000万円アップしたグランプリの優勝賞金は据え置きとなりましたが、グランプリシリーズは200万円増額して2,000万円となっています。

PG1競争の賞金額

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PG1競争2024年2023年2022年3年間の増加額
クイーンズクライマックス1,700万円1,600万円1,500万円200万円
BBCトーナメント1,300万円1,200万円1,100万円200万円
マスターズチャンピオン1,300万円1,200万円1,100万円200万円
ヤングダービー1,300万円1,200万円1,100万円200万円
レディースチャンピオン1,300万円1,200万円1,100万円200万円
スピードクイーンメモリアル ※2025年2月新設・初開催1,300万円

この3年間で増額した優勝賞金の総額は1,000万円
そのほかに2025年2月に新設されることが決定した「スピードクイーンメモリアル」の優勝賞金200万円を加えると、合計額は1,200万円。

2024年は全てのプレミアムG1の優勝賞金が100万円ずつ増額しています。
プレミアムG1競走で優勝賞金が最高額のクイーンズクライマックスは前年から100万円増額の1,700万円、そのほかのレースは1,200万円から1,300万円に増額されました。

G1競争の賞金額

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PG1競争2024年2023年2年間の増加額
各場の周年記念1,200万円1,100万円100万円
高松宮記念1,100万円1,000万円100万円
ダイヤモンドカップ1,100万円1,000万円100万円
各場の地区選手権630万円580万円50万円

この2年間で増額した優勝賞金の総額は350万円
2024年のG1競争は地区選手権のみ50万円増額となり、それ以外のレースは一律100万円の増額になっています。

G1競走で最も優勝賞金が高い周年記念は1,200万円、高松宮記念・ダイヤモンドカップは1,100万円、地区選手権は580万円から630万円に増額されました。

G2競争の賞金額

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G1競争2024年2023年2年間の増加額
ボートレース甲子園500万円470万円30万円
レディースオールスター490万円460万円30万円
モーターボート大賞490万円460万円30万円
秩父宮妃記念杯490万円460万円30万円
レディースチャレンジカップ490万円460万円30万円

この2年間で増額した優勝賞金の総額は150万円
2024年のG2競争は全てのレースで一律30万円の増額になっています。

G1競走の優勝賞金が最高額のボートレース甲子園のみ500万円、そのほかのレースは490万円に増額されました。

一般競争の賞金額

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一般競争2024年2023年2年間の増加額
GW・お盆・年末年始168万円160万円8万円
一般戦(1号賞金場)80万円77万円3万円
一般戦(2号賞金場)100万円99万円1万円

GW・お盆・年末年始に開催するタイトル戦は8万円増額した168万円、そのほかの一般戦については1号場が80万円2号場が100万円に増額されました。

一般戦の賞金は1日の平均売上で決められる「1号賞金場 「 2号賞金場」によって若干の違いがあります。
基準を満たしていない場は1号賞金場、超えている場合は2号賞金場となります。

全国24競艇場の賞金場の推移

全国24か所の競艇場がどの賞金場に該当するのか、過去3年分の推移をご紹介します。

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競艇場2024年度2023年度2022年度
桐生2号賞金場2号賞金場2号賞金場
戸田1号賞金場2号賞金場2号賞金場
江戸川1号賞金場1号賞金場2号賞金場
平和島2号賞金場1号賞金場2号賞金場
多摩川2号賞金場1号賞金場2号賞金場
浜名湖1号賞金場2号賞金場2号賞金場
蒲郡2号賞金場2号賞金場2号賞金場
常滑1号賞金場2号賞金場1号賞金場
1号賞金場1号賞金場1号賞金場
三国2号賞金場1号賞金場2号賞金場
びわこ1号賞金場1号賞金場2号賞金場
住之江2号賞金場2号賞金場2号賞金場
尼崎1号賞金場2号賞金場2号賞金場
鳴門1号賞金場1号賞金場2号賞金場
丸亀2号賞金場2号賞金場2号賞金場
児島1号賞金場1号賞金場2号賞金場
宮島1号賞金場2号賞金場2号賞金場
徳山2号賞金場2号賞金場2号賞金場
下関2号賞金場2号賞金場2号賞金場
若松2号賞金場2号賞金場2号賞金場
芦屋2号賞金場2号賞金場2号賞金場
福岡1号賞金場1号賞金場2号賞金場
唐津1号賞金場2号賞金場2号賞金場
大村2号賞金場2号賞金場2号賞金場

競艇場には「1号賞金場」と「2号賞金場」があり、1日の平均売上金額が基準を超えれば2号、下回れば1号に分類される仕組みとなっています。 ※金順については、後述しておりますのでご確認ください・

ここ3年ほどは賞金が高い2号賞金場が減少して、1号賞金場から2号賞金場になりづらい傾向が顕著です。
その証拠に2号賞金場は年々減少していることがわかります。

【2号賞金場の推移】

  • 2022年度:22場
  • 2023年度:17場
  • 2024年度:12場

ではなぜ2号賞金場が減少しているのでしょうか?
その理由は『2号賞金場になりづらいこと』でしょう。
その一員として、各競艇場が達成すべき1日の平均売上金額のボーダーが年々上がっていることがあげられます。

【2号賞金場になるための1日平均売上金額のボーダーライン】

  • 22年度:3億5000万円
  • 23年度:3億9000万円
  • 24年度:4億4500万円

SG競争やG1競走の開催される競艇場は2号賞金場になりやすいのに対して、一般戦を主とする競艇場は1号賞金場が多いことがわかります。

やはり売り上げの高いグレードレースを優遇する傾向が強く表れており、一般戦に関しての優遇はあまり感じられないといった印象です。

全国24の競艇場の中で4年連続1位を維持している大村競艇場は、2023年度の年間売上金額が1746億6,000万円。
その金額で平均売上金額を計算すると、1日当たり約4億7,721万円となりますので、言わずもがな2号賞金場です。

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