【ボートレース大村】「G1・開設72周年記念 海の王者決定戦」の6日間の売り上げは98億3418万2000円の大盛況!スタートの速さが際立った原田幸哉選手がGI制覇を達成!!

2024年4月12日、大村競艇場で開催された「G1・開設72周年記念 海の王者決定戦」の売り上げは98億3418万2000円となり、目標の95億円を上回ったことが発表されました。

2024年4月12日、大村競艇場では「G1・開設72周年記念 海の王者決定戦」最終日、優勝決定戦が開催されました。
結果は、地元・長崎支部所属の原田幸哉選手(3779)が好スタートで逃げ切って、4年4か月ぶりの当地GI制覇を達成

そしてこのシリーズ6日間の売り上げは総額98億3418万2000円で、目標としていた95億円を大きく上回ったことが発表されました。

各日の売上額は次のとおりです。

  • 初日:16億1129万5900万円
  • 2日目:14億3153万7300円
  • 3日目:14億7793万1100円
  • 4日目:16億4103万1500円
  • 5日目:16億7808万7800円
  • 最終日:19億9429万8400円

ここでは、今大会で優勝した原田幸哉選手、開設72周年記念 海の王者決定戦の結果、開催会場の大村競艇場についてご紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。

目次

原田幸哉選手基本情報

2024年4月7日~12日まで大村競艇場で開催された「G1・開設72周年記念 海の王者決定戦」。
今節の優勝戦を制したのは、地元長崎支部のエース・原田幸哉選手(3779)でした。

名前
(フリガナ)
原田 幸哉
(ハラダ ユキヤ)
登録番号3779
生年月日1975年10月24日
身長172cm
体重54㎏
血液型B型
支部長崎
出身地愛知県
登録期76期
級別A1級

原田幸哉選手は1975年生まれ、長崎支部所属のA1級レーサーです。
闘志むき出しの荒々しいレーススタイル強烈なダンプで熱狂的なファンを獲得しています。

これまでの成績も輝かしいものがあり、ベテランとして長崎支部を牽引する存在です。

ちなみに今大会は、2000年1月30日にG1初優勝を飾って以来、G1では19回目の優勝となります。
※SGだと2002年11月の初優勝以降、5回の優勝実績を誇ります。
4年4カ月ぶりの当地GI制覇であり、大会3度目(2015年・2019年・2024年)の優勝を飾りました。

出典:【公式】ボートレース大村(メインch)

ボートレーサーを志したきっかけ

原田幸哉選手は、競艇好きの父親の影響で、幼い頃からよく地元の蒲郡競艇場を訪れていたそうです。

そして実際にレースを観戦しているうちに、すっかり競艇ファンになったことで、競艇選手への道を志す決意をします。

中学校卒業後は陸上自衛艇に入隊して、しっかり3年間訓練(=基礎体力作り)を受けた後に“やまと競艇学校”の試験を受験して1発で合格しました。

おなご

自衛官を経験してからボートレーサーになったという経歴の選手は意外と多いんだよ。

無知なネコ

確かに!
赤岩善生選手(3946・愛知支部所属・82期)や山口真喜子選手(5129・長崎支部・126期)がいるね。

輝かしい戦績

原田幸哉選手の戦績についてご紹介します。
かなり豪華な戦績なので、主だったものをいかにまとめました。

過去戦績

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日付レース名レース場グレード戦績・概要
1995年6月(タイトル不明)蒲郡一般デビュー・初勝利
1996年7月(タイトル不明)児島一般初優出
1996年10月(タイトル不明)三国SG初優勝
1998年1月25日第12回 新鋭王座決定戦(現在のヤングダービー)宮島G1G1初優出
2000年1月30日第14回 新鋭王座決定戦競走(現在のヤングダービー)びわこG1G1初優勝
2002年1月14日(タイトル不明)常滑一般完全優勝達成
2002年11月4日SG第49回全日本選手権競走平和島SGSG初優勝
2009年5月3日中日スポーツ賞 第38回竹島弁天杯争奪戦蒲郡一般通算1000勝達成
2011年1月26日中間市行橋市競艇組合施行41周年記念競走若松一般通算50優勝達成
2018年9月15日マンスリーBOATRACE杯争奪戦徳山一般史上17人目の全24場制覇達成

原田幸哉選手は1995年6月に蒲郡競艇場で開催された一般戦でデビュー。
そしてなんとデビュー戦で初勝利を飾るという快挙を見せます。

さらにデビュー翌年には初優勝と初優勝。
1997年には新人選手では考えられないような年間優勝5回という記録まで残し、最優秀新人賞のタイトルを獲得しています。

2000年1月にはG1初優勝、2002年1月には完全優勝を達成し、同年11月にはSG初優勝。
22011年1月の50優勝に続いて、2018年9月には史上17人目の全24場制覇を達成しています。

獲得タイトル

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獲得した年グレードレース場レース名
2002年SG平和島第49回全日本選手権競走
2004年SG浜名湖第14回グランドチャンピオン決定戦競走
2009年SG常滑第12回競艇王チャレンジカップ
2021年SG蒲郡第67回ボートレースメモリアル
2022年SG宮島第49回ボートレースオールスター
2021年PG1下関マスターズチャンピオン
2000年G1びわこ新鋭王座決定戦競走
2002年G1児島競艇キングカップ
2002年・2007年G1大村・芦屋モーターボート大賞
2004年・2006年G1宮島宮島チャンピオンカップ
2011年G1尼崎近松賞
2007年・2017年G1常滑・大村ダイヤモンドカップ
2012年G1常滑マーメイドグランプリ
2015年・2019年・2024年G1大村海の王者決定戦
2017年G1下関競帝王決定戦
2020年G1住之江高松宮記念特別競走
2020年G1ツッキー王座決定戦

原田幸哉選手は2021年にボートレースメモリアル、2022年にボートレースオールスターを制し、GRANDE5のタイトルを2つ獲得しています。

GRANDE5とは、ボートレースの歴史ある5つのSG競争(ボートレースクラシック・ボートレースオールスター・ボートレースメモリアル・ボートレースダービー・グランプリ)に総称。
GRANDE5をすべて制した最初のボートレーサー(グランドスラマー)に対して、3億円相当のインゴットが贈呈される。

原田幸哉選手の同期選手

原田幸哉選手の同期である「76期」にはどのような選手がいるのでしょうか。

主だった選手を以下にまとめました。

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登録番号名前支部級別
3783瓜生  正義岡山A1
3780魚谷  智之長崎A1
3777樋口   亮大阪A1
3771折下  寛法東京A2
3772一柳  和孝埼玉A2
  • 瓜生 正義選手(3783)/1976年3月5日生まれ/福岡/A1
  • 魚谷 智之選手(3780)/1975年11月2日生まれ/兵庫/A1
  • 樋口 亮選手(3777)/1975年8月6日生まれ/長崎/A1
  • 折下 寛法選手(3771)/1974年3月10日生まれ/東京/A1
  • 一柳 和孝選手(3772)/1974年4月3日生まれ/埼玉/A1

76期」といえば、2021年12月に史上4人目のナイター7場完全制覇を達成し、2022年6月には歴代5人目となる通算獲得賞金25億円と同時に選手会会長(非常勤)に就任した瓜生正義選手」をはじめとして、「魚ちゃん」「魚屋さん」の愛称で親しまれ、唐草模様のヘルメットがトレードマーク、尼崎競艇場のスーパースターにして2007年の賞金王に輝いた「魚谷智之選手」がいます。

愛知県出身なのに長崎支部に所属しているのはなぜ?

原田幸哉選手の基本情報で注目したいのが、「出身が愛知県なのに、なぜ長崎支部に所属しているのか?」ですよね。

愛知県と言えば、東海地方で最もボートレースが盛んな地域と言っても過言ではありません。
その証拠に、愛知県には「蒲郡競艇場」「常滑競艇場」が開設されており、多くの選手が愛知支部に在籍しています。

それなのになぜ遠く離れた長崎県の支部に所属しているのでしょうか?

移籍の理由

もともと原田幸哉選手はデビューからずっと愛知支部に所属していました。
それが2009年2月の再婚を機に、2011年7月に『愛知県から沖縄県に移住した』ことで、2017年4月1日付で愛知支部から長崎支部へ移籍しています。

ではなぜ沖縄県に移住したのか?について見ていきましょう。

沖縄に移住した理由

移住を決めた理由としては、原田幸哉選手いわく『オンとオフをはっきりさせたかったから』と『沖縄の人に競艇のことをもっと知ってほしいから』だとコメントしています。

前述のとおり、愛知県には2か所の競艇場と場外舟券売り場もあるため、プライベートでも競技から完全に離れることは難しかったはず。
一方、沖縄県には競艇にかかわる施設はなく、愛知県と沖縄県は原田幸哉選手にとって魅力的に見えたのでしょう。

また移住後のインタビューでは、競艇を愛する原田幸也選手らしく『自分が活躍することで、沖縄から競艇選手を目指す人が出てきてほしい』とも語っています。

長崎支部に移籍した理由

移籍先を長崎支部にした理由について、原田幸哉選手ははっきりと『今の奥さんの出身地が長崎県だから』と公表しています。

なんとも奥様への愛情を感じる名言ですね。
実際に支部を移籍したことで、お正月・ゴールデンウィーク・お盆は奥様の実家がある長崎(大村競艇場)への斡旋となるため、帰省とレースへの出場がかなうのは好都合。

さらに長崎支部には同期である樋口亮選手・津留浩一郎選手・吉村和也選手が在籍しているので、なじみやすかったことが理由の一因でしょう。

「開設72周年記念 海の王者決定戦」の結果

出典:BOAT RACE大村公式サイト

冒頭でご紹介したとおり、2024年の「開設72周年記念 海の王者決定戦」は原田幸哉選手が4年4か月ぶりに当地GI制覇という結果で幕を下ろしました。

その結果について、まずはレースの展望から順に見ていきましょう。

レース展望

  • ボートレース公式サイトに掲載されていた、最終日の推奨レース展望(12R)の内容をご紹介します。

地元水面でいつにも増して気合を感じさせる原田が、優勝戦のポールポジション。
進入から動きもありそうで、楽なイン戦ではないがスタート勘はバッチリ。
外の攻めは封じて先マイには出るか。
相手筆頭はエース機の19号機を扱う上田。
どのコースからになってもパワーは絶大。
逆転できる機力は備えている。
上田とも機力はヒケを取らない枝尾も、カド位置が取れれば面白い存在。
山口のコース取り次第で坪井、仲谷にもチャンスが巡る。

レース一覧|BOAT RACE オフィシャルウェブサイト

やはり、海の王者決定戦の開催前から注目視されていた原田幸哉選手が順当に予選トップ通過で優勝戦に駒を進めました。
そのためレースの展望においても、予選をトップ通過して1号艇を勝ち取った原田幸哉選手の優勝を特に有力視する声が多く聞かれました。
そのような状況において、レースの展望では「原田幸哉選手の先マイ・機力の良い上田龍星選手の伸び足・前回覇者・枝尾賢選手のカド位置取り山口剛選手のコース取り」に注目する内容となっています。

  • 2024 4 12 G1開設72周年記念海の王者決定戦 優勝戦日 展望番組(報知予想)
出典:【公式】ボートレース大村(メインch)
出走表
出典:BOAT RACE公式サイト

次に出走表を見てみましょう。
今節をほぼオール3連単で優勝戦への出場を決めたのは、シリーズリーダーの原田幸哉選手と上田龍星選手の2選手のみ。
さすがにトップレベルの実力者が出場する大会の優勝戦だけあって、少数精鋭の猛者ぞろいです。
しかもインコースに控える3選手は連勝狙い。
当地勝率では、圧巻の9.00を掲げる上田選手が最も高く、次いで原田選手。
スタートタイミングでは原田選手が最も早く、山口剛選手と枝尾賢選手が続きます。
さらにモーターでは、上田選手が引き当てた19号機が絶好調で、対抗機としては枝尾選手の56機といったところでしょう。
やはり選手同士の実力差はそこまで大きくないように感じますね。
そのため、大村競艇場の特徴である「ほぼイン逃げ」で1号艇の選手が優勝する確率が高いことが予想するうえでの重要なポイントとなります。
総合的に判断すると、スタートがしっかり決まっていて、1枠のアドバンテージがとても大きいため、原田幸哉選手への期待が大きくなるところです。

オッズ(単勝・3連単)

単勝オッズ

枠番級別選手名単勝オッズ
1A1原田  幸哉1.2倍
2A1上田  龍星4.3倍
3A1坪井  康晴11.1倍
4A1枝尾   賢9.2倍
5A1仲谷  颯仁27.0倍
6A1山口   剛13.3倍

海の王者決定戦を制した経験・予選をトップ通過した好調さ・地元支部所属の優位性などを考慮して、原田幸哉選手への期待が大きく反映したオッズとなっています。
そんな中で人気順2位だったのは2号艇の上田龍星選手。
やはり当地勝率がとても高くて当地水面との相性も良く、トップモーターへの信頼性が反映したようです。
そのため、1着は1号艇・原田幸哉選手か2号艇・上田龍星選手の線が濃厚といったところでしょうか。
続いて3連単オッズを見てみましょう。

3連単オッズ

買い目(人気順)オッズ(倍)
124(1番人気)10.5
123(2番人気)12.0
126(3番人気)14.8
142(4番人気)20.3
132(5番人気)23.5
214(6番人気)27.0

単勝オッズの結果同様、原田幸哉選手を優勢とした予想。
その影響から、1号艇・原田選手を軸とした買い目が人気上位を独占しています。
ヒモとして人気なのは、単勝オッズ2番人気の上田龍星選手を2着とした予想で、上位3位を独占しています。
ほかに注目したいのは、4号艇・枝尾賢選手と6号艇・山口剛選手が舟券に絡むであろうと予想する買い目です。
枝尾選手をヒモやトリとする買い目・山口選手をトリとする買い目があり、期待のほどがうかがえます。
さらに2号艇・上田選手が3連単に入るとする買い目は上位6点全てを占めており、人気のほどがよくわかる買い目だと言えます。
人気ナンバーワンの124(10.5倍)は、当地水面を得意とし、前回大会の優勝者である枝尾選手を推す声のあらわれでしょう。

レース結果
出典:BOAT RACE公式サイト

3番人気の126で決着
オッズは14.8倍で1,480円という結果になりました。

進入から注目が集まった優勝戦。
6号艇・山口剛選手は前日から「コースは動くつもり」とキッパリ。
宣言通りに前付けを決行し、スタート展示・本番ともに2コースまで入って、162345
チルトを0.5に跳ねた2号艇・上田龍星選手は3カドにはせず、スロー3艇対ダッシュ3艇のかたちとなった。

全艇がコンマ0台に乗せた白熱のスリット合戦は、スリットへ向かう6人を見ていた選手から「早い、早い」という声が上がったが、スタート直後に“正常”の文字が大型ビジョンに映し出されると、「おーっ」と安堵の声が漏れた。
続く1周1マークでは、1号艇・原田幸哉選手が慌てず騒がずの完璧な先マイを果たし、バックでは何とか後続艇の2号艇・上田龍星選手と6号艇・山口剛選手を振り切った。
これで当地5度目となるG1制覇を達成した。

このレースの考察について、原田幸哉選手はレース後のインタビューで『絶対にスタートで失敗できないという責任感を持っていこうと思った。凄い緊張感もあった。バックストレッチの足を重視したセッティングで、いい方向に向きましたね。』と語っています。

前検日に引き当てた54号機はモーターランキング上位とまでは言えませんでしたが、それでも原田選手は予選トップの座を譲ることはありませんでした。
それは今節はやらなければならない理由があったから。
地元・大村競艇場で開催されるSGオーシャンカップ(2024年7月23~28日)の出場権を手にするために背水の陣で臨んだのがこのレースだった。
今節直前までは出場権を手にできるかのポイントはのボーダーより下で、選考期間は今月末までという厳しい条件だったため、負けるわけにはいかなかったのです。
この大会で優勝したことでポイントが10点が加算されて、オーシャンカップへの出場権を手中に収めたかたちとなった。
これで来年のSGボートレースクラシックの出場権利もWゲットしたとともに、今年のオーシャンカップも安泰だろう。

『(今大会での優勝を)ひとつの目標にしていました。ここ最近、成績が振るわなくて、思い通りにレースが運べなくて苦しい時期があった。ファンの皆様の声援が心に響いて、前を向いて頑張れている。』

声援は力になる。
前走地・唐津競艇場開催のG1ダイヤモンドカップ2日目から数えると、何と14走連続で0台スタートを続けられたのは、応援してくれるファンの存在があるからこそでしょう。
次走は鳴門競艇場で開催されるPG1マスターズチャンピオン(2024年4月16日~21日)。
原田幸哉選手の活躍に期待しましょう。

  • 【大村競艇】G1 海の王者決定戦優勝戦!
出典:振り返りボートチャンネル
SNSの反応

5年ぶりに戸田競艇場で開催された、第59回ボートレースクラシック。
原田幸哉選手が背水の陣を好スタートで逃げ切って優勝という結果で幕を閉じましたが、SNSではどのような投稿があったのでしょう。

その一部をご紹介します。

勝利者インタビュー

原田幸哉選手、ボートレースクラシック初優勝おめでとうございます!
たくさんの声援に後押しされて掴んだ海の王座王座決定戦のタイトル。
ファンを大切にするコメント、さらに様々なプレッシャーを跳ねのけて勝利を掴んだ姿を見て、応援する観客がより一層増える気配がヒシヒシとしますね。

出典:スポニチアネックス

「ここ最近は成績が奮わなかったので、思い通りにレースが運べなくて苦しかった。
でも、ファンの皆さんの声援が届いて、前を向くことができた。
オーシャンカップも一つの目標だったので、ギリギリですけど出場することができて良かった。
進入のことで頭がいっぱいだったし、2番(上田)はすごく出ているので、失敗してはいけないと思い込んでレースを迎えた。
6番(山口)があそこまで深くなるとは思わなかったけど…。
スタートは絶対に失敗できないと責任感を持って行った。
でも、相手があってまくられたくないと気持ちが半々だった。
バックストレッチの足を重視して、バックは人より出て行ったので逃げることができた」。

【ボートレース大村】スタートの速さが光った原田幸哉がGI制覇/海の王者決定戦(マクール) – Yahoo!ニュース
  • 原田幸哉 約1年振りのG1制覇!3度目の海の王者に輝く!
出典:ボートレース公式 BOATRACE official

大村競艇場とは?

名称大村市モーターボート競走場(通称:BOAT RACE大村)
住所〒856-0834 長崎県大村市玖島1-15-1
お問い合わせ先(TEL)0957-54-4111
(FAX)0957-54-1001
※本場閉館時の土日祝は、電話受付時間対象外となります。
営業時間午前10時~発売レース終了まで

公式サイト
(WEB)http://www.omurakyotei.jp/
(スマートフォン)http://www.omurakyotei.jp/sp/
(モバイル)http://omurakyotei.jp/m/
支部長崎支部
モーター交換時期例年7月頃

大村競艇場は、長崎県大村市にある競艇場で、長崎支部のホームプールです。
日本最南端かつ最西端の競艇場であり、1952年4月6日に全国で初めてモーターボート競走を開催した「競艇発祥の地」として知られています。

正式な名称は「大村市モーターボート競走場」で、通称は「BOAT RACE大村」。

マスコットキャラクターは「ターンマーク坊や」という名前で、イラストレーターの原田治さんによるデザインです。
ちなみに締切前のBGMは電子オルガンの「森のくまさん」。
トータリゼータシステムは、競艇場としては江戸川と唐津との3場のみとなる富士通フロンテックを採用しています。

2018年9月23日からは「発祥地ナイター」を開催し、売上を伸ばしている競艇場です。
以前は年間売上が200億円台を推移している時期もありましたが、2015年度にSGボートレースオールスターの開催を機に売上
が急伸。
2020年度には新型コロナウイルス感染症が流行する中、SGグランドスラム競走(ボートレースダービー、全日本選手権競走)の開催もあって売上が1591億円に達し、従来競艇場別売上でトップだった住之江競艇場を抜き、初めてトップに躍り出ました。

その後は、「ミッドナイトボートレース」を開始したことが大きく影響して、現在でも売上トップを守り続けています。
2022年度の売上は過去最高の1807億2000万円

最新の2023年度も前年度より売上は減少したものの、1746億6000万円で貫録のトップ維持。
特に2023年度はSG開催なしでの首位であり、これはSGが導入された1988年以降初の快挙でした。

水面の特性

出典:BOAT RACE大村公式サイト

大村競艇場は大村湾の最奥部に位置しており、競走水面・水質共に海水です。
若干ではありますが干満差があり、干潮時は乗りやすいが、満潮時は水面にうねりが生じることがあります。
風は春夏秋は比較的穏やかな時が多いものの、冬は追い風が吹くと「荒れ水面」になることが特徴。
このため、2022年の第37回グランプリ開催を機に第1ターンマーク後方に防風ネットが建てられ、風の影響を軽減する措置が取られました。

1952年に競艇初のレースが開催された時のコースはとても広かったため、フライングや出遅れ、失格が多く、2日目からはレースコースを狭くして行われました。
なお、現在でも初開催時の告知看板が場内に展示されているそうです。

大村湾に面しており海風が吹く。時間帯によって風向が微妙に変わる。満潮時は2マークが荒れる。通年ナイター。

大村ボートレース場 | BOAT RACE オフィシャルウェブサイト

レースの特徴

大村競艇場では通年ナイターレースが開催されます。
昔から全国24か所の競艇場の中で最もインコースの勝率が高いとされており、「イン天国」とも称されている。
そして夜になるとさらにインが強くなり、「イン最強水面」として全国的に有名です。

風向が変わるのでスタート勘がつかみにくく、ダッシュ勢が攻めづらいためイン有利な展開が多いことが特徴とされています。

全国トップのインの強さを誇る。風向が変わるのでスタート勘がつかみにくく、ダッシュ勢が攻めづらいためイン有利な展開が多い。

大村ボートレース場 | BOAT RACE オフィシャルウェブサイト

舟券予想する際のコツ

ボートレース大村で舟券予想をする際のコツも紹介します:。

2012年からの持ちペラ制度廃止、さらに出力低減モーター導入後は、ダッシュが効きづらくなったこともあり、さらに「イン天国」が進んでいる。
競艇場施行者側も「大村のインで勝負」と宣伝するなど、インコースに有力選手を配する本命番組を組む傾向が強い。
そのため一年を通してインの勝率が60%を超えている。

  • インコースが狙い目
    大村競艇場は全国でもトップレベルのイン勝率を誇る会場で、1コース〜3コースの勝率が高いです。
    特に1コースの1着率が60.5%(2023年4月1日~2024年3月31日現在で、他の会場よりも高いことが大きな特徴となっています。
    (=6コースからの1着は見ることがない競艇場とも言われる。)
  • 水面状況を確認
    ナイター開催のため、後半のレースは弱い風が吹けば1コースを軸にした予想が堅いです。
    また潮の影響も十分に考慮しましょう。
  • 周回展示を確認
    2マークでのターンが暴れたり流されたりしている艇は慎重に予想し、安定している艇に注目しましょう。
    ベテラン選手や地元選手もうねりに対応できることがあります。

売上金が3年連続で日本一

長崎県大村市は競艇場「ボートレース大村」が2023年度に開催したレースの売上金が1746億6000万円となり、全国24の競艇場の中で4年連続1位になったと発表した。

ちなみに2022年度に開催されたレースの売上額は過去最高の1807億2000万円を記録しています。

この売上のうち、電話投票・インターネット投票が占める売上額は1498億円
それだけ電話投票・インターネット投票の利用者の売上は大きく、手軽かつスマートに楽しめるという理由でボートレースをはじめる人が増加した現実を顕著にあらわしています

さらに、2024年3月には長崎県内8箇所目となる場外舟券発売場「ボートレースチケットショップ諫早」を設置したことで、更なる売り上げ増加が見込まれています。

ボートレース大村の過去の売上額は以下の通りです。

  • 2023年度:1746億6000万円
  • 2022年度:1807億2000万円(過去最高売上額)
  • 2021年度:1760億5800万円
  • 2020年度:1502億9000万円(24場中初めての1位を獲得)

ボートレース大村は、今後も売上向上に向け、電話投票・インターネット投票のさらなる普及や、場内イベントなど宣伝活動の充実によってボートレースのPRを図ることが期待されています。

 同市によると「ミッドナイトレース」の開催日を2022年度の12日から23年度は28日に増やしたことで、約8割を占めるインターネット投票が増えたという。他の競艇場では、照明や騒音などの影響で夜間開催が制限される例が多いが、大村湾に立地するボートレース大村は住宅地からの距離が比較的離れているため開催日増やすことができたという。

長崎県大村市は2日、競艇場「ボートレース大村」が2023年度に開催したレースの売上金が1746億6千万円となり、全国24の競艇場の中で4年連続1位となったと発表した。午後11時までの「ミッドナイトレース」を開催したことが売り上げ増加につながっているという。

 ボートレース事業の売り上げから2023年度は市の一般会計に過去最高の150億円を繰り出し、学校施設の整備や西九州新幹線新大村駅周辺の整備事業などに活用されている。市の担当者は「近隣住民の方のご理解をいただき、ナイターレースを開催することができている。今後も売り上げを増やして市の財政に貢献したい」と話す。

ボートレース大村、4年連続売り上げ全国1位 ナイターレース増加で (msn.com

好調な理由

なぜ近年の大村競艇場はこんなにも売り上げが好調なのか?
その理由として考えられるものは4点です。

大村競艇場の施策・取り組みについて見ていきましょう。

  1. 初開催されたSGグランプリの盛り上がり

    2022年12月にボートレース大村でSGグランプリを初めて開催し、その売上は259億円に達しました。
    SGグランプリは毎年年末に行われるボートレース最高峰のSGレースで、トップレーサーが出場し、賞金額は1億円
    ボートレースファンの1年の締めくくりの大勝負であるこのレースは、多くのボートファンに注目されています。
  2. 電話投票・インターネット投票の利用者の増加
  3. 市外に場外舟券発売場を設置

    2024年3月には長野県諫早市飯盛町に「ボートレースチケットショップ諫早」を設置。
    この場外舟券発売場は1日当たり来場者500人・売上500万円を目指しており、ボートレース業界への後押しとなるでしょう。
  4. 新規会員獲得のための広報活動や会員サービスの拡充

“見てもらうこと”に特化したピーアールCMを公開

大村競艇場ではボートレースの魅力をアピールするために多くのCMを作成しています。

その内容は、真面目に所属選手の魅力を伝えるときもあれば、“見てもらう”という目的のために、話題性のある・目を引くものへと昇華した力作ぞろい。

言わずもがな、そのクオリティーはとても高く、誰かにお勧めしたくなるものばかりです。

長崎支部に所属する選手が登場して、時に体を張りながら大村競艇場の魅力をアピール。
独特の歌を交えながら、時々シュールでくすっと笑えるCMは一見の価値あり!

ピーアールCMを多くの人に見てもらうことで、大村競艇場に興味を持ってもらい、来場者が増加すれば、ボートレースの魅力がさらに広がっていくというコンセプトのもと、長崎支部一丸となっての取り組みはとても素適だと思いました。

このような宣伝活動によって今日のボートレース人気は支えられているのですね。

出典:【公式】ボートレース大村(メインch)

【おまけ】イラストレーター・原田始さんのデザインした作品

可愛らしいイラストに癒される「ターンマーク坊や」。
そのデザインを手がけた原田始さんには広く知られ、親しまれた作品が数多くあります。

そのなかでも特に代表的なものをご紹介します。
きっと『あっ、見たことある!』『知ってる!』と思ってもらえる作品ばかりですので、ぜひご一読ください。

  • ミスタードーナツ
  • カルビーポテトチップス「ポテト君(じゃがいもくん、ポテト坊や)」
  • ウェルカム・バスケット
  • 崎陽軒 – 1988年から約20年間、主力商品「シウマイ」の醤油入れ「ひょうちゃん」のイラストを担当
  • ECCジュニア
  • 日立製作所「エアコンのキャラクター・白くまくん」
  • 味の素 – マーガリン「マリーナ」
  • コージー本舗 – アイトークのキャラクター

個人的にはミスタードーナツと崎陽軒の“ひょうちゃん”のイメージが強いです。

丸みのある優しいイラスト老若男女問わず人気を集める作品が特徴。
長く愛されるキャラクターをデザインした原田治さんの「ターンマーク坊や」が大村競艇場と共に多くの人に愛され続けてほしいと思います。

出典:BOAT RACE公式サイト

まとめ

近年、テレビでもボートレースをPRするCMが数多く放映されるようになりました。
「水上の格闘技」とされ、スピード感あふれるレースと魅力的なボートレーサーの方々のおかげで、艇界の売上高は増加の一途をたどっています。

年齢・性別・出身・学歴を問わず、一般社会のように定年制もない…そんな誰もが平等に競える数少ない公営競技
レースで結果を残せれば、高収入を手にすることも可能な夢のある世界です。

その反面、ケガや命の危険と隣り合わせという一面もあるのが事実。

厳しい勝負の世界で日々戦い続ける選手たちが、競艇界の魅力を発信すべく宣伝活動を行っているのは本当に素晴らしいことですよね。

ギャンブルと聞くと、利益と損益だけで考えがちなイメージがあって身構えますが、ボートレースがファンのみならず、たくさんの人々に楽しみを提供しているという側面もあるのです。

競艇選手の中には賞金の一部を寄付したり、自身の活躍で競艇界をPRしようと奮闘する選手も少なくありません。
地域貢献活動の一環としてのボートレースの在り方を考えさせられました。

ボートレーサーの方々の弛まぬ努力と、それを支え続ける多くのファンのおかげで今日の競艇界の繁栄があることを胸に刻みながら、心健やかに無理のない範囲で楽しみましょう

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