ボートレースダービーとは?2024年の出場選手・出場条件・賞金・歴代優勝者・予想のコツ・レース結果まで大解説!!

年間で8回開催されるボートレースの最高峰・SGレースのなかで、最も最も古い歴史と伝統を持つレースが「ボートレースダービー(全日本選手権)」です。
毎年10月下旬に開催され、SG競走の中でも格式高い「GRANDE5」の4戦目にあたります。

出場できるのは、優先出場権をもつ前年度優勝者前年のグランプリ優勝戦出場者をはじめ、選考期間内(前年の8月1日から開催年の7月31日まで)にける勝率上位の選手
出場するにはグレード問わず、勝ち進むだけの勝率を要する完全実力主義のレースです。

本記事では、ボートレースダービーの出場条件や長い歴史について詳しく解説するとともに、2024年に開催される「第71回 ボートレースダービー」についての情報や注目の出場選手について紹介していきます。

この記事を読むとわかること
  • ボートレースダービーはどんなレース?
  • 出場条件は?
  • ボートレースダービーの優勝賞金は4,200万円
  • 歴代の優勝選手は?
  • 【2024年】ボートレースダービー最新情報
目次

ボートレースダービーはどんなレース?

毎年10月下旬に開催されるSG競走が「ボートレースダービー(BOAT RACE DERBY)」。
正式名称は「全日本選手権競走」で、2001年から「国土交通大臣旗」の下付賞があります。

ボートレースダービーは、1953年に第1回大会が開催され、SG競走のなかではグレード制やSG競走が制定される前から続いているほどの最も古い伝統と格式を持つレースです。

もともとは「全日本選手権競走」と呼ばれていましたが、2014年から現在の通称名称である「ボートレースダービー」と呼ばれるようになりました。

ボートレースのSG競走の中でも、特に格式の高いレースに位置付けられるGRANDE5(グランデファイブ)の中の一つで、優勝賞金も高く設定されています。

選考期間は、開催前年の8月1日~開催年の7月31日までの一年間。
勝率上位選手が出場メンバーに選出されるため、SG競争やG1競争などのグレードレースで活躍している選手だけではなく、一般戦を中心に結果を残している選手にも出場権が与えられ、普段のSGとは少し違った顔ぶれになることも楽しみのひとつです。

2012年の第59回大会以降は毎年10月の最終週に開催され、開催地は持ち回りで毎回変わります。
近年は2年~3年に1回程度の割合でナイター開催となっており、ナイター設備のある競艇場で開催されることも多いようです。

なお、2024年は戸田競艇場での開催となっているため、デイレースでの開催となります。
どの選手にとっても走り慣れた時間帯でのレースであり、本来の実力を発揮しやすいでしょう。
優勝選手には優勝旗とダービージャケットが贈られ、優勝戦出場者は全員にメダルが授与されます。

GRANDE5は「ボートレースクラシック」「ボートレースオールスター」「ボートレースメモリアル」「ボートレースダービー」「ボートレースグランプリ」の5つのレースのことを指す。

ボートレースメモリアルの出場条件は?

ボートレースダービーは、選考期間内における勝率によって出場メンバーが選出されるため、勝率が高ければ、女子選手でも出場できる大会なのです。

ただし、優先出場選手以外は開催年の後期A1級、かつ160走以上の出走回数をクリアすることが出場権獲得の条件となります。

そのため、級別がA1級でもSGやG1といった上位グレードではあまり目にしないような、一般戦で圧倒的な実力を発揮している選手が出場するのも見どころであり、魅力のひとつです。

出場選手52名は、選考期間を経て、毎年8月上旬に発表されます。
※発表時点では、優先出場枠の“当年度のボートレースメモリアル優勝者”が決定していないため、実際に発表される出場選手は51名+予備選手10名です。

選考の対象となるのは、前年の8月1日〜開催年の7月31日
ただし、出場条件を満たしていても、出走回数不足などの選出除外条件もあるので注意が必要となります。

出場条件

ボートレースダービー出場条件は以下の通りになっています。

  • 【優先出場】前年度のボートレースダービーの優勝者
  • 【優先出場】前年度のSGグランプリ(賞金王決定戦)優勝戦出場者
  • 【優先出場】直前のSGであるボートレースメモリアルの優勝者(※9月1日に決定)
  • 選考期間内での勝率上位選手
    勝率が並んだ場合は着順点上位者から順に選出
    ※優先出場選手以外は、開催年の後期A1級(審査期間は前年11月から当年4月で90走以上が必要)であることと、160走以上の出走回数が必要

選出除外・出場取消

上記の出場資格を満たしていても、以下に該当する選手は選出除外出場取消となってしまいます。

  • 前々回(2年前)のボートレースダービーから開催年のボートレースメモリアルのSG優勝戦で選手責任事由によるスタート事故を起こした選手
  • 前回(前年)のボートレースダービーから開催年のボートレースメモリアルのSG準優勝戦及び賞金王決定戦の「トライアル1st、2nd、順位決定戦」で選手責任事由によるスタート事故を起こした選手
  • 怪我・病気による出場辞退者
  • 選考期間から前検日までに褒賞懲戒規定による出場停止処分を受けた選手

毎年大盛況!ボートレースダービーの売上額は?

ナイター開催やネット投票が増え、ここ数年売り上げをぐんぐんと伸ばしているボートレース業界。

そのなかでもSG競走の売り上げは群を抜いて高くなっています。
ボートレースダービーの売り上げもここ数年、一節間で110億~180億円を超える売上額となっています。

今までの売上額を下記にまとめました。

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開催年開催場売上目標ボートレースメモリアル節間総売上額前年比
2024年戸田145億円141億1924万8000円-22.0%
2023年蒲郡170億円180億9258万8300円+53.2%
2022年常滑140億円118億0734万5800円-14.9%
2021年平和島150億円138億7789万1000円-19.5%
2020年大村
(ナイター)
180億円172億5021万1200円+62.6%
2019年児島100億円106億0710万5100円-10.3%
2018年蒲郡
(ナイター)
110億円118億3167万9900円+38.0%
2017年平和島90億円85億7419万1500円+1.5%
2016年福岡90億円84億4583万5800円+3.5%
2015年浜名湖90億円81億6041万6300円-5.9%
2014年常滑90億円86億7147万700円-4.4%
2013年平和島90億円90億6879万6100円-5.5%

売上額は年々増え続けて、ついに180億円を超えるくらいの大盛況。
過去最高額の売上額となった2023年は、5年前の2018年の1.5倍となる180億円を記録しています。

2022年には一度売り上げを落としていますが、主な要因は“篠崎 仁志選手・福来 剛選手”のフライングによるもので、2024年は150億円程度の売上額が見込めるでしょう。

ここ数年は一開催で平均145億円を超える売上額!ボートレースの人気の高さがうかがえます!

優勝賞金は4,200万円

ボートレースダービーは、SG競走のなかでも格式高いとされる「GRANDE5」に位置付けられ、グランプリに次いで2番目に優勝賞金の高いSG競走です。

2023年にこれまでの3,900万円から100万円の増額をして4,000万円になりましたが、2024年4月からはさらに200万円増額されたことで、優勝賞金は4,200万円になりました。

順位予選準優勝戦優勝戦
1着21万円57万円4,200万円
2着17万円43万円1,850万円
3着13万円33万円1,250万円
4着11万円26万円980万円
5着10万円23万円880万円
6着9万円20万円830万円

2着の賞金が1,850万円、6着でも完走すれば830万円という、高額な賞金を手にすることができるのです。

同じく優勝賞金が4,200万円のSG競走は、ボートレースダービーの他に「ボートレースクラシック」「ボートレースオールスター」と「ボートレースメモリアル」があり、いずれも振興会会長賞メダル対象のGRANDE5のレースです。

2024年4月からSG・PG1・G1競走の賞金が一律200万円増額され、これまでの4,000万円から4,200万円になった。
賞金の2年連続の増額は、ボートレースの売り上げが年々伸びている証ともいえます。

ボートレースダービーの歴史

ボートレースダービーは最も古い伝統と歴史を持つ格式高いレースです。
創設から現在までの歴史についても簡単にご紹介します。

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1953年 1953年11月7日~10日に若松競艇場で「第1回運輸大臣旗争奪 全日本モーターボート選手権競走 」開催
1958年第5回大会を江戸川競艇場で開催
※これ以降、現在まで江戸川競艇場でSG競争は開催されていないため、江戸川競艇場で開催された唯一のSG競走とされている
1961年第8回大会は住之江競艇場で初めてSG競争で開催
※現在SG競走の開催回数が最も多い住之江競艇場だが、はじめてのSG開催は「運輸大臣旗争奪 全日本モーターボート選手権競走(ボートレースダービー) 」」だった
1967年第14回大会では10月5日の大会初日にフライング8件、出遅れ2件、レース中の事故で負傷したボートレーサー1名と事故が多発し、最終日の優勝戦では5艇のフライングにより競走不成立
1998年福岡競艇場で開催された第45回大会から正式名称が「全日本選手権競走」となる
2001年常滑競艇場で開催された第48回大会より下付賞が「国土交通大臣旗」となった
2001年の第48回大会から2006年の第53回大会までは10月の最終週または10月から11月の月跨ぎで開催された
2007年2007年の第54回大会からは2011年の第58回大会までは優勝戦当日が体育の日となるように10月上旬の開催となった
※体育の日はハッピーマンデーとなっているので水曜日から始まって月曜日で終わる変則開催
2009年第56回大会の第2日目は台風18号の影響で中止・順延となった。
※これにより優勝戦は異例の平日開催
2010年第57回大会で初のナイター開催
2012年2012年の第59回大会より再度開催期間を10月の最終週または10月から11月の月跨ぎ開催に再度変更した
2013年第60回大会の第2日目も台風26号により中止・順延となり、優勝戦は平日に開催
※これにより優勝戦は4年ぶりに平日開催
2014年第61回大会から優勝戦で上位3位までに入るとメダル授与が行われるようになった
初日が台風19号に伴い中止・順延となり優勝戦は平日に開催
※これにより優勝戦は2年連続の平日開催
2015年第62回大会から優勝戦出場選手に対してメダル授与が行われるようになった
※スタート事故があった場合を除く
2016年第63回大会では平山 智加選手がボートレース63年の歴史で初めて女子ボートレーサーによるSG大会のドリーム戦・1号艇を手にした
2020年新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大防止の為、開催地・大村競艇場が立地する長崎県内及び佐賀県内の在住者を対象とした事前抽選による入場制限付きで開催
2021年前回大会同様、新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大防止の為、開催地・平和島競艇場が立地する東京都内の在住者を対象とした事前抽選による入場制限付きで開催

ボートレースダービーは名称を変更しながらも、昭和28年からの長い歴史があるレース!

【1967年】第14回大会で事故が多発!優勝戦では5艇がフライングで競走不成立

1967年10月5日~10日まで尼崎競艇場で開催された第14回大会では、大会初日から「フライング8件」「出遅れ2件」「レース中の事故1件」と事故が多発する波乱の展開となりました。

それだけでなく、この大会の優勝戦では6艇中5艇がフライングするという大惨事が起こり、競争不成立となってしまったのです。

レース不成立になると、そのレースの売り上げは全て返還されることになり、多額の損失を被ることになります。
SG競争の優勝戦ともなると、その売上額も膨大なものとなるため、巨額の返還額に運営側は頭を抱えたことでしょう。

これだけスタート事故が頻発する大会は珍しいですが、SG競争の優勝戦の歴史において、不名誉ながら印象と歴史に残るエピソードですね。

重賞レース(SG・G1・G2)のフライングは厳しく処罰されるため、選手にとってはかなりの痛手となります。

過去10年間の歴代優勝者

過去10年間のボートレースダービーの優勝者を以下にまとめました。

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開催回数優勝戦実施日開催場優勝者登録番号支部決まり手
第71回2024年10月27日戸田桐生 順平4444埼玉まくり
第70回2023年10月29日蒲郡峰 竜太4320佐賀逃げ
第69回2022年10月30日常滑馬場 貴也4262滋賀差し
第68回2021年10月31日平和島平本 真之4337愛知逃げ
第67回2020年10月25日大村深谷 知博4524静岡逃げ
第66回2019年10月27日児島毒島 誠4238群馬逃げ
第65回2018年10月28日蒲郡守田 俊介3721滋賀逃げ
第64回2017年10月29日平和島深川 真二3623佐賀差し
第63回2016年10月30日福岡瓜生 正義3783東京逃げ
第62回2015年10月25日浜名湖守田 俊介3721滋賀逃げ
第61回2014年10月20日常滑仲口 博崇3554愛知逃げ

2023年の第70回大会は、峰 竜太選手がボートレースダービー初制覇というかたちで幕を閉じました!
予選は7戦2勝ながらオール3連対で通過し、優勝決定戦は1号艇1コースから逃げを決めて優勝。
不祥事による4か月の出場停止処分後、初のSG復帰戦で6回目のSG優勝を果たすとともに、通算100回目の優勝かつ史上27人目の24場制覇をSGの大舞台で同時に達成する快挙を成し遂げています。

ほかにも、過去10年間で2度優勝している瓜生 正義選手は、これまでに合わせて3回のダービー制覇を達成しています。
この記録は、2020年に引退した今村 豊選手に並ぶ記録であり、今村 豊選手は1987年と1988年にダービー連覇を果たした唯一の選手です。

このほか、2018年と2015年に2度の優勝を果たしている、守田 俊介選手の9年ぶり3度目のタイトル奪還にも期待が膨らみます。

2023年ボートレースダービーの優勝決定戦に出場した選手は?

2023年10月24日~29日に蒲郡競艇場で開催された「第70回 ボートレースダービー」。
前回大会の優勝戦出場メンバーをおさらいしてみましょう。

優勝戦メンバーを以下にまとめました。

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枠番氏名(フリガナ)登録番号支部級別
1峰   竜太(ミネ リュウタ)4320佐賀A1
2山口   剛(ヤマグチ ツヨシ)4205広島A1
3桐生  順平(キリュウ ジュンペイ)4444埼玉A1
4吉田  裕平(ヨシダ ユウヘイ)3908香川A1
5茅原  悠紀(カヤハラ ユウキ)4418岡山A1
6馬場  貴也(ババ ヨシヤ)4262滋賀A1
出典:BOAT RACE公式サイト
出典:BOAT RACE公式サイト

優勝戦の結果は8番人気の134(15.2倍)となり、1号艇の峰 竜太選手がコンマ09で抜群のトップスタートを決めて、絶好枠から見事にイン戦速攻で押し切って、2021年のボートレースオールスターに続く、自身6度目のSGタイトルを獲得しました。

さらに、注目したいのは、優勝決定戦に出場した選手6名中5名が西日本の支部に所属していたという点でしょう。
蒲郡競艇場での開催ということもあり、地元支部所属の吉田 裕平選手にとっては多少“地の利”が影響した可能性も考えられます。

ちなみに優勝した峰 竜太選手は不祥事から復帰後初のSG出場でしたが、前回大会で11回目の出場・4回目の優勝決定戦にして、ついに掴み取ったボートレースダービー初タイトルでした。

またこの優勝で史上27人目となる全24場制覇と通算100優勝を同時に達成するという競艇界のスターらしい見事なメモリアル優勝を達成したのです。

  • 峰竜太 ダービー&蒲郡初優勝で100V&24場制覇!│BOATCAST NEWS 2023年10月29日│
出典:ボートレース公式 BOATRACE official

2023年のボートレースダービー優勝者は「峰 竜太選手」

続いて、優勝した峰 竜太選手についても、簡単にご紹介しようと思います。

峰 竜太選手は競艇ファンなら必ず知っているといっても過言ではない、いろいろな意味で“超”がつくほど有名な日本のトップボートレーサー
毎年、高額の賞金を獲得している一方で、勝っても負けても涙を流す感情の豊かさから「泣き虫王子」という異名を持つほど。
2024年5月21日~26日まで多摩川競艇場で開催された「SG・第51回 ボートレースオールスター」では、22,497票を獲得してファン投票1位で選出され、なんと2位の池田 浩二選手の17,043票に5,000票以上の差をつけて、3年ぶり14回目の出場で圧倒的な人気を見せつけました。

名前
(フリガナ)
峰 竜太
(ミネ リュウタ
登録番号4320
生年月日1985年3月30日
身長173cm
体重51㎏
血液型B型
支部佐賀
出身地佐賀県
登録期95期
級別A1級

峰 竜太選手は1985年生まれ、佐賀支部所属のA1級レーサーです。

峰 竜太選手は、2004年11月10日に地元・唐津競艇場で開催された「一般・西日本スポーツ杯争奪戦」でデビューを飾ると、新人ながら2着と舟券に絡む活躍を見せ、2004年12月30日には4号艇・6コースからまくりを決めてデビュー22走目にして初勝利をあげました。

さらに、デビューから1年も経たない2005年11月6日に唐津競艇場の一般戦で1号艇・5コースからまくりを決めて初優勝を果たすと、2006年には最優秀新人選手に選出、2007年5月29日にはデビューから2年目にして若干22歳の若さで「第34回 笹川賞競走(ボートレースオールスター)」でSG初出場を果たす快挙

そして、2017年7月17日にまるがめ競艇場で開催された「第22回 オーシャンカップ」でSG初優勝、2022年6月30日には通算1,500勝の金字塔を打ち立てました。

さらに、数々のタイトルホルダーでもあり、現在“GRANDE5”のメダルを3つ獲得し、石野 孝之選手・毒島 誠選手・桐生 順平選手と並ぶ1位タイ。
しかも、2017年開催の「SG・第44回 ボートレースオールスター」のファン投票で16,238票を獲得し、第1位で選出され、2019年5月26日には“ゴールデンレーサー賞”を受賞するなど、人気も実力も抜きんでた存在として競艇界をけん引している選手でした。

ただ残念ながら、いろいろな不祥事や疑惑があり、たくさんのファンを抱える反面、アンチが多い選手でもあります。
前述の不祥事の影響により、ボートレースの信頼を失墜させたとして、4か月間の出場停止処分を受けました。

しかし、2023年10月24日からボートレース蒲郡で開催された 「SG・第70回 ボートレースダービー」の6日目(最終日)第12レースで1号艇1コースから逃げを決めて勝利し、不祥事による出場停止処分後のSG復帰戦で6回目のSG優勝を果たすとともに、通算100回目の優勝かつ史上27人目の24場制覇をSGの大舞台で同時に達成する快挙を成し遂げています。

さらに最近では「史上最強のB1級選手」として、A1級へスピード復帰をしたことでも話題となりました。

また、2024年6月末の「SG・ボートレースオールスター」を制して、5000番台初にして2000年以降生まれ初のSG覇者となった定松 勇樹選手(5121)をはじめ、2024年8月以降の長期欠場で心配されている野田 なづき選手(5118)など、多くの人気選出が所属する「峰グループ(LAGOON BASE・ラグーンベース)」を率いる存在として、ボートレース界の絶対的エース・広告塔として活躍を続けています。

峰 竜太選手の過去戦績

峰 竜太選手の主な戦歴は以下のとおりです。

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日付レース名レース場グレード戦績・概要
2004年11月10日西日本スポーツ杯争奪戦唐津一般デビュー
2004年12月30日歳末特選レース福岡一般初勝利
2005年4月17日グラチャンカウントダウンシリーズ 第2戦下関一般初優出
2005年11月6日九州スポーツ杯争奪 唐津くんち特選唐津一般初優勝
2007年1月13日G1 全日本王者決定戦唐津G1G1初出走
2007年1月18日G1 全日本王者決定戦唐津G1G1初勝利
2007年5月29日SG 第34回 笹川賞競走(ボートレースオールスター)住之江SGSG初出走
2009年2月3日G1 第55回 九州地区選手権競走芦屋G1SG初勝利
2011年5月29日東日本大震災 被災地支援競走 SG 第38回 笹川賞競走(ボートレースオールスター)尼崎SGSG初優出
2012年1月14日山口シネマカップ若松一般通算500勝達成
2017年7月3日サマーモーニングバトル 〜ほぼ女子戦〜唐津一般通算1,000勝を達成
2017年7月17日第22回 オーシャンカップ丸亀SGSG初優勝
2018年1月3日第58回 佐賀県選手権唐津一般通算50優勝達成
2022年6月30日ズバッと!!なべチャンネル杯唐津一般通算1,500勝を達成
2023年10月29日第70回 ボートレースダービー(全日本選手権)蒲郡SG通算100優勝達成
史上27人目の全24場制覇

峰 竜太選手は、2004年11月10日~14日に佐賀支部のホームプール・唐津競艇場で開催された「一般・西日本スポーツ杯争奪戦」初日の第1レースでデビューを飾り、翌月には22走目にして初勝利

そして、デビューから11か月後の2005年11月6日に唐津競艇場で開催された「一般・九州スポーツ杯争奪 唐津くんち特選」で早くも初優勝を果たし、2022年6月には通算1,500勝、2023年10月には「SG・第70回 ボートレースダービー」で通算100優勝史上27人目の全24場制覇を同時達成しています。

G1競争で見ると、2007年1月に地元・唐津競艇場で開催された「全日本王者決定戦」でG1初出走とG1初勝利を達成して、2009年2月3日に芦屋競艇場で開催された「第55回 九州地区選手権競走」でG1初優勝の栄冠を手にしました。

SG競争でもその勢いは衰えることを知らず、2007年2月の「第34回 笹川賞競走(ボートレースオールスター)」でSG初出走とSG初勝利を同時に達成
そして、デビューから12年8か月後の2017年7月17日に丸亀競艇場で開催された「第22回 オーシャンカップ」でSG初制覇を果たしてSG初タイトルを獲得したのです。

また、2005年後期にB1級に昇級すると、とんとん拍子に2006年後期にはA2級、2007年前期にA1級へと初昇級を果たし、2022年後期に不祥事による長期欠場の影響でB2級に降級するまでずっとA1級を維持していました。
2023年前期に復帰後は、最速の飛び級でA1級に返り咲いてからは、現在まで実に選手生活20年のうちの18年間、A級を維持するという素晴らしい成績でした。

2021年前期には優勝6回・優出11回という好戦績を積み上げて、圧巻の自己最高勝率8.90を記録。
さらに最近も、2024年前期にも優勝6回・優出11回の戦績と勝率8.83という全盛期にも劣らない成績を残しており、まだまだ現役のトップレーサーと呼ぶにふさわしい活躍を続けています

同期の95期には、2023年に大人気女子レーサー・倉持 莉々選手(4825)と結婚したことで話題となった金子 拓矢選手(4305)をはじめ、河村 了選手(4308)・山田 哲也選手(4297)・海野 康志郎選手(4324)・岡村 仁選手(4311)・西野 翔太選手(4302)・西村 美智子選手(4313)がいます。

現在までの主要獲得タイトルは以下のとおりです。

【峰 竜太選手の主要獲得タイトル】

  • ゴールデンレーサー賞(2019年)
  • 史上27人目の24場制覇(2023年)
  • 最優秀新人選手(2006年)
  • 最高勝率選手(2015年・2016年・2017年・2018年・2019年・2020年・2021年・2023年)
  • 最多勝利選手(2015年・2020年)
  • 最多獲得賞金選手(2018年・2020年)
  • 最優秀選手(2018年・2020年)
  • 記者大賞(2018年・2020年)
  • オーシャンカップ(2017年・2020年)
  • グランプリ(2018年・2020年)
  • ボートレースオールスター(2021年)
  • ボートレースダービー(2023年)
  • #峰竜太 SG覇者インタビュー | 第70回ボートレースダービー覇者【SG第38回グランプリ特別企画】
出典:ボートレース住之江公式チャンネル
  • 『峰の恩返し』#最終回【西山貴浩&峰竜太】
出典:BOATRACEからつ

2023年ボートレースダービーのドリーム戦メンバーは?

ボートレースダービーのドリーム戦メンバーは、選出順位上位6名の選手で構成されます。
なお、枠番については選考期間の勝率上位準に内枠から割り当てられるため、いかに活躍して高い勝率を維持できるかが重要になりますね。

2023年のボートレースダービー選出順位上位となった、ドリーム戦メンバーをご紹介していきます。

出典:BOAT RACE公式サイト
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枠番選手名(フリガナ)登録番号支部級別勝率着順点
1峰 竜太(ミネ リュウタ)4320佐賀A18.632,114点
2茅原 悠紀(カヤハラ ユウキ)4418岡山A18.082,101点
3池田 浩二(イケダ コウジ)3941愛知A18.022,245点
4毒島 誠(ブスジマ マコト)4238群馬A18.021,677点
5馬場 貴也(ババ ヨシヤ)4262滋賀A17.892,242点
6羽野 直也(ハノ ナオヤ)4831福岡A17.871,589
出典:BOAT RACE公式サイト
出典:BOAT RACE公式サイト

選考期間内の勝率が最も高かったことから1位で選出されて、絶好枠を手にしたのは、勝率8.63をキープした峰竜太選手
ドリーム戦の結果は1番人気の125(20.2倍)となり、コンマ08の好スタートからスロー勢がほぼ差がないスリット合戦を抜け出した峰 竜太選手が1周1マークを先マイ。
まくらせず、差させずの完璧な旋回を披露すると、直線でグイグイ艇を伸ばして他艇を突き放します。
あっさりと安全圏に突入した峰 竜太選手は、以降も手綱を緩めることなく航走し、ドリーム戦で快勝しました。

ファンから支持されて、SG常連の実力者が集結するドリーム戦。
豪華な出場メンバーで争うレースは、華やかで見応え抜群です。

  • 傑士激突!ボートレースダービードリーム戦!!│BOATCAST NEWS 2023年10月24日│
出典:ボートレース公式 BOATRACE official

2024年のボートレースダービーは戸田競艇場で開催!

第71回大会となる2024年のボートレースダービーは、2024年10月22日(火)~27日(日)までの6日間、ボートレース戸田で開催されます。

ボートレースダービーが戸田競艇場で開催されるのは、2003年の第50回大会以来21年ぶり6回目

2024年も年末のグランプリへ向けて残るSG競争も2つとなりました。
残りわずかとなったSG競走、20年以上ぶりの戸田の水面でどんなドラマが待っているのでしょうか。
トップレーサー達によって繰り広げられる熱いバトルに大注目です!

出典:ボートレース戸田ボートレースダービー特設サイト

ボートレース戸田の特徴は?

出典:ボートレース戸田OfficialSite

戸田競艇場(ボートレース戸田)は、埼玉県戸田市にある通年デイレース開催として知られる競艇場です。

水面の横幅が全国のボートレース場の中で最も狭いため、全速旋回には不向きなコースであることが特徴です。

そのため、戸田の水面はイン1着率が全国ワーストクラスの「まくり水面」と言われており、インからスタートする場合、スリットを通過すると右へ斜行しながら進まなければならず、1マークが窮屈になるケースが多いため、スタートの遅れやターンのミスがすぐ敗戦につながってしまいます。

その一方で、3コースおよびカド位置のセンター勢はスタートから1マークまで直進することができるため、内寄り勢を自然に絞り込めて有利に走れることから、“センター速攻が多発する水面”であることも重要なポイントです。

また水質は淡水で、非常に硬くて艇が跳ねやすいですが、波は一年を通して穏やかな静水面のため、難水面と静水面の中間くらいの走りやすさと言われています。

そのため、予想する際は節の序盤は有利な地元選手を狙うのがおすすめですが、節の後半になると地元有利はなくなることに注目して予想を立てるとよいでしょう。

戸田の競走水面は淡水で、波は一年を通して穏やかである。水面の横幅が107.5mと全国のボートレース場の中で最も狭く、全速旋回には不向きなコースである。狭いコースゆえ旋回性を重視し、チルトは最大0.5度までしか上げることができない。また、狭い水面で安全にレースを行うために、ターンマークの振り幅が他場より大きめになっている。旋回した艇が外へ膨らんでも壁にぶつかりにくくするよう、1マークはスタンド側へ大きく移動されている。ホーム側水面の幅はスリット付近で50mあるが、1マーク付近になると37mまで狭まる。

そして、戸田の水面はイン1着率が全国ワーストクラスで「まくり水面」と言われる。インからスタートする場合、スリットを通過すると右へ斜行しながら進まなければならず、1マークが窮屈になるケースが多い。よって、スタートの遅れやターンのミスがすぐ敗戦につながる。一方、3コースおよびカド位置のセンター勢はスタートから1マークまで直進でき、内寄り勢を自然に絞り込めて有利に走れる。

イン優勢が顕著な現代ボートレース界に一線を画し、センター速攻が多発する水面、それが戸田の特徴である。

引用元:水面特性 | ボートレース戸田オフィシャルサイト

出典:BOAT RACE公式サイト
出典:BOAT RACE公式サイト
出典:ボートレース戸田OfficialSite
出典:ボートレース戸田OfficialSite
  • ボートレース戸田・水面解説
出典:ボートレース戸田

第71回大会に出場する選手は?

2024年のボートレースダービーに出場する選手は、2023年のボートレースダービー優勝者昨年のグランプリ優勝戦出場者直近のボートレースメモリアル優勝者(※9月1日に決定)が中心となります。

冒頭でご紹介したとおり、参加資格は以下の条件をクリアした実力者に与えられます。

  • 【優先出場】前年度のボートレースダービーの優勝者
  • 【優先出場】前年度のSGグランプリ(賞金王決定戦)優勝戦出場者
  • 【優先出場】直前のSGであるボートレースメモリアルの優勝者(※9月1日に決定)
  • 選考期間内での勝率上位選手
    勝率が並んだ場合は着順点上位者から順に選出
    ※優先出場選手以外は、開催年の後期A1級(審査期間は前年11月から当年4月で90走以上が必要)であることと、160走以上の出走回数が必要

戸田競艇場で開催される「第71回 ボートレースダービー」の出場選手が下記の52名に決定しました。
さっそく、出場選手の一覧を見てみましょう。

第71回 ボートレースダービー出場選手選出順位表
(成績対象期間:2023年8月1日~2024年7月31日)

出場資格順位登録番号氏名支部出身地勝率着順点
合計
出場
回数
備考
前年度
優勝者
4320峰   竜太佐 賀佐 賀8.401,7892132年連続12回目
第38回
グランプリ
優勝戦
出場者
3941池田  浩二愛 知愛 知8.192,0562525年連続20回目
4418茅原  悠紀岡 山岡 山7.801,8812416年連続12回目
4586磯部   誠愛 知愛 知7.141,6212285年連続6回目
4337平本  真之愛 知愛 知6.951,8362647年連続11回目
4168石野  貴之大 阪大 阪6.811,4772172年連続10回目
直前
SG優勝者
第70回ボートレースメモリアル(丸亀)優勝者
84205山口   剛広 島広 島7.911,9932536年連続14回目
94238毒島   誠群 馬群 馬7.861,90924412年連続12回目
103897白井  英治山 口山 口7.811,7192203年ぶり17回目
114719上條  暢嵩大 阪大 阪7.781,8122332年ぶり4回目
123721守田  俊介滋 賀京 都7.711,3031692年ぶり23回目
134503上野 真之介佐 賀佐 賀7.672,3083012年ぶり5回目
144262馬場  貴也滋 賀京 都7.652,1032767年連続7回目
154939宮之原 輝紀東 京東 京7.581,6592202年ぶり2回目
163960菊地  孝平静 岡岩 手7.572,0352693年連続19回目
173590濱野谷 憲吾東 京東 京7.531,6492204年連続19回目
184444桐生  順平埼 玉福 島7.511,36618213年連続13回目
194208三浦  永理静 岡静 岡7.461,99826813年ぶり2回目
204236松村   敏福 岡熊 本7.432,0222722年ぶり3回目
214344新田  雄史三 重三 重7.411,6812272年連続10回目
224926吉川  貴仁三 重三 重7.391,278173初出場
234288永田  啓二福 岡福 岡7.382,183297初出場
243854吉川  元浩兵 庫兵 庫7.381,7342363年連続22回目
254546浜田 亜理沙埼 玉広 島7.362,119288初出場
264050田口  節子岡 山岡 山7.351,8512522年ぶり8回目
274831羽野  直也福 岡福 岡7.321,6322233年連続3回目
284500山田  康二佐 賀佐 賀7.291,7932502年連続6回目
293623深川  真二佐 賀佐 賀7.282,00927913年連続20回目
304504前田  将太福 岡福 岡7.262,0332843年連続6回目
313415松井   繁大 阪大 阪7.262,0262792年ぶり27回目
323952中澤  和志埼 玉岩 手7.251,8502595年ぶり8回目
334237大峯   豊山 口山 口7.251,6892332年連続2回目
344148枝尾   賢福 岡福 岡7.241,8832624年ぶり2回目
355121定松  勇樹佐 賀福 岡7.241,854257初出場
364566塩田  北斗福 岡福 岡7.232,2053082年ぶり2回目
374762藤原 啓史朗岡 山岡 山7.232,017280初出場
384030森高  一真香 川香 川7.231,98727610年ぶり5回目
394294古賀  繁輝佐 賀佐 賀7.231,96727812年ぶり2回目
404352下條 雄太郎長 崎長 崎7.231,5762197年ぶり2回目
414736高倉  和士福 岡福 岡7.221,899265初出場
424908上田  龍星大 阪大 阪7.211,895264初出場
434573佐藤   翼埼 玉埼 玉7.201,7642452年連続3回目
444350篠崎  元志福 岡福 岡7.191,9332693年連続11回目
453783瓜生  正義福 岡福 岡7.191,8182532年ぶり24回目
463959坪井  康晴静 岡静 岡7.191,7682503年ぶり15回目
474371西山  貴浩福 岡福 岡7.181,9312693年ぶり4回目
484847佐藤 隆太郎東 京東 京7.181,875263初出場
494851関   浩哉群 馬群 馬7.181,8162553年連続3回目
504686丸野  一樹滋 賀京 都7.181,5802212年ぶり3回目
514364池永   太福 岡宮 崎7.162,2113095年ぶり3回目
524959井上  忠政大 阪大 阪7.152,095295初出場
予備14445宮地  元輝佐 賀佐 賀7.141,756246
予備24468大池  佑来東 京神奈川7.131,947274
予備34544松田 大志郎福 岡福 岡7.101,989280
予備43737上平  真二広 島広 島7.101,627232
予備53780魚谷  智之兵 庫兵 庫7.091,958278
予備64290稲田  浩二兵 庫兵 庫7.091,800260
予備73942寺田   祥山 口山 口7.091,772254
予備84980佐々木 完太山 口山 口7.081,849262
予備94061萩原  秀人福 井福 井7.071,944275
予備105084末永  和也佐 賀佐 賀7.071,846263

(注1)選出順位は、勝率順とします。同勝率の場合には、着順点合計の多い者を上位とします。
(注2)第70回ボートレースメモリアル(丸亀)優勝者が選出選手と重複する場合は、予備順位に従い選出します。
(注3)選出除外者

(1)スタート事故による辞退期間中のため

登番氏名支部出身地勝率着順点合計出場回数備考
4907小池  修平大 阪大 阪7.481,750237

(2)SG競走選出除外期間中のため

登番氏名支部出身地勝率着順点合計出場回数備考
4482守屋  美穂岡 山岡 山7.281,850254第51回 ボートレースオールスター
準優勝戦F

(3)選手、審判員及び検査員褒賞懲戒規程に基づく出場停止処分を受けたため

登番氏名支部出身地勝率着順点合計出場回数備考
4448青木  玄太滋 賀滋 賀7.531,273169

(4)家事都合等辞退期間中のため

登番氏名支部出身地勝率着順点合計出場回数備考
3876中辻  崇人福 岡福 岡7.932,245283

(注4)予備選手について、スタート事故によるあっせん辞退期間等が当該競走の前検日を含む開催期間と重複する場合は、予備選手の資格を喪失します。

第71回ボートレースダービー 出場選手一覧表

引用元:第71回ボートレースダービー出場選出順位発表 | BOAT RACE オフィシャルウェブサイト

2年ぶりの出場となる松井 繁選手は、自身が持つ最多記録を更新する27回目の出場。
桐生 順平選手は13年連続13回目、毒島 誠選手は12年連続12回目の出場となります。

出場選手は、2023年のボートレースダービー優勝者・峰 竜太選手昨年のグランプリ優勝戦出場者(池田 浩二選手・茅原 悠紀選手磯部 誠選手平本 真之選手・石野 貴之選手ボートレースメモリアル優勝者・馬場 貴也選手をはじめとする総勢52名。

2024年のボートレースダービーには初出場選手が9名
三重支部の「吉川 貴仁(ヨシカワ タカヒト)選手」、福岡支部の「永田 啓二(ナガタ ケイジ)選手」と「高倉 和士(タカクラ カズト)選手」、埼玉支部の「浜田 亜理沙(ハマダ アリサ)選手」、岡山支部の「藤原 啓史朗(フジワラ ケイシロウ)選手 」、大阪支部の「上田 龍星(ウエダ リュウセイ)選手」と「井上 忠政(イノウエ タダマサ)選手」、東京支部の「佐藤 隆太郎(サトウ リュウタロウ)選手」、佐賀支部で直近のボートレースオールスターを制して、5000番台初のSG覇者となった「定松 勇樹(サダマツ ユウキ)選手の初出場に注目が集まっています。

地元である埼玉支部からは、前回大会の優勝戦で2着となり悔し涙をのんだ「桐生 順平(キリュウ ジュンペイ)選手」をはじめ、初出場の「浜田 亜理沙(ハマダ アリサ)選手」「中澤 和志(ナカザワ カズシ)選手」「佐藤 翼(サトウ ツバサ)選手」の4名が出場します。

2024年9月3日、ボートレース公式サイトで「第71回 ボートレースダービー(戸田)の出場選手繰り上がりについて」の発表があり、直近のボートレースメモリアルで馬場 貴也選手(4262・滋賀)が優勝したことにより、宮地 元輝選手(4445・佐賀)の繰り上げ出場が報告されています。

出典:BOAT RACE公式サイト

ドリーム戦のメンバーは?

ドリーム戦は、SG競走初日の12Rで行われるメインレース
出場メンバーは、SG競走が始まる約1ヶ月~2ヶ月前に発表されます。

ボートレースダービーのドリーム戦メンバーは、選考期間の勝率上位6名(集計期間:2023年8月1日~2024年7月31日)の選手で構成されます。
なお、枠番については選考期間の獲得賞金上位順とし、推薦選手を6枠とします。

ちなみに今大会で選出されたのは峰 竜太選手・池田 浩二選手・山口 剛選手・毒島 誠選手・白井 英治選手・茅原 悠紀選手の6名です。

出典:BOAT RACE公式サイト
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選出順位選手名(フリガナ)登録番号支部級別勝率
1峰   竜太(ミネ リュウタ)4320佐賀A18.40
2池田  浩二(イケダ コウジ)3941愛知A18.19
3山口   剛(ヤマグチ ツヨシ)4205広島A17.91
4毒島   誠(ブスジマ マコト)4238群馬A17.86
5白井  英治(シライ エイジ)3897山口A17.81
6茅原  悠紀(カヤハラ ユウキ)4418岡山A17.80

ドリーム戦は他のレースよりもハイレベルな戦いとなり、着順を取るのが難しいため、同じ開催でも他の一般予選レースと比べて得点率も高くなっています。

この得点率は節ごとに計算されるので、他の節の大会には持ち越すことはできません。

得点表予選ドリーム戦
1着1012
2着810
3着69
4着47
5着26
6着15

SG・G1レースで付与される得点は、特別の場合を除いて上記のようになっています。他の予選よりも高い得点で、着順が下位の選手が特に優遇されていることが分かりますね。

6着でゴールインしたとしても、他の予選レースの4着よりも得点率が高く、ドリーム戦出場選手は予選通過が有利になる。

ドリーム戦は他のレースよりもハイレベルな戦いとなり着順を取るのが難しいため、同じ開催でも他の一般予選レースと比べて得点率も高くなっています。

ドリーム戦は得点率が高いので、SGの予選通過の鍵となる。ドリーム戦に選ばれる選手に注目しよう!

出典:中日スポーツ

注目の出場選手

2024年の第71回ボートレースダービーに出場する選手の中から、注目したい選手7名をピックアップして紹介します。

特に話題となっているのは、前回大会で劇的なメモリアル優勝から完全復活を印象付けた「峰 竜太選手」の連覇の可能性。

峰 竜太選手は、直近のオールスターで弟子の定松 勇樹選手(5121・佐賀)が5000番台初・2000年以降生まれ初のSG制覇したことで大きなニュースになりましたが、今度は自分の優勝を弟子とともに喜びたいところでしょう。

ほかにタイトル初制覇・タイトル奪還を狙う歴代優勝選手にも注目したいですね。
地元で開催されるSGタイトルを何としても手にしたい「桐生 順平選手」とオーシャンカップを制して勢いに乗る「茅原 悠紀選手」は初制覇を。
直近のボートレースメモリアルを優勝して、2022年の第69回大会を制した「馬場 貴也選手」、2019年の第66回大会覇者「毒島 誠選手」と、13年前の2011年に第58回大会王者「池田 浩二選手」は再びタイトルを手にすることができるのか⁉…
目を離せない戦いがはじまります。

峰 竜太選手:2023年(第70回大会)優勝者

名前
(フリガナ)
峰 竜太
(ミネ リュウタ)
登録番号4320
支部佐賀
登録期95期
級別A1級

艇界のスーパースターであり、2022年には「史上最強のB1級選手」として話題となった峰 竜太選手。
2023年のボートレースダービーでSG戦線に復帰していきなり優勝を飾ると、その後もチャレンジカップで優出2着、グランプリで優出2着という、さすがの走りを披露しています。
2023年は年間最高勝率選手を受賞して、その強さは誰もが認めるところ。
ディフェンディングチャンピオンとして臨むボートレースダービー。
艇界最強かつ、大一番にめっぽう強いボートレース界のスターが、今村 豊選手以来となる史上2人目のダービー2連覇を果たすのか…峰 竜太選手ならその可能性はゼロではありません!

馬場 貴也選手:2022年(第69回大会)優勝者

名前
(フリガナ)
馬場 貴也
(ババ ヨシヤ)
登録番号4262
支部滋賀
登録期93期
級別A1級

2022年の常滑大会で優勝した馬場 貴也選手も見逃せません。
直近のボートレースメモリアルを制して、SG5冠を達成したばかりか、2024年の獲得賞金ランキングも暫定1位と絶好調を維持しています。

注目選手の中ではちょうど中間となるキャリアながら、2023年はSGフル出場を果たし、2024年もここまで全大会出場中
しかも、2018年以降は歴戦の猛者が集うSG競争において、2回に1回の確率で準優勝戦・優勝決定戦に駒を進め、2022年からは年1回は必ずSGで優勝するというほどの安定した実力に期待が高まります!

今回の戸田ダービーは、直近のメモリアルに続くSG連覇と自身6度目のタイトル獲得がかかる大一番。
守田 俊介選手(2015年・2018年)に続く、史上9人目のボートレースダービー2度目のタイトル獲得を目指します。

毒島 誠選手:2019年(第66回大会)優勝者

名前
(フリガナ)
毒島 誠
(ブスジマ マコト)
登録番号4238
支部群馬
登録期92期
級別A1級

2024年のボートレースクラシック覇者にして、GRANDE5のメダルを3つ所持している毒島 誠選手。

老若男女問わず幅広いファンから根強い支持を得ている「艇界きっての人格者」です。
安定したレース展開と抜群のスタートで、2024年はここまでSGとG2で1回ずつ、一般戦で2回の優勝で好調を維持し続けており、今回のボートレースダービーを制すれば、2019年以来、自身2度目のタイトル奪還を果たすことになります。

ここまでの2024年の獲得賞金ランキングも堂々の2位で、ここで結果を残せれば1位の馬場 貴也選手を一気に逆転できるため、毒島 誠選手の優勝へ期待が高まります。

池田 浩二選手:2011年(第58回大会)優勝者

名前
(フリガナ)
池田 浩二
(イケダ コウジ)
登録番号3941
支部愛知
登録期81期
級別A1級

現在の競艇では必須のテクニック「モンキーターン」をさらに発展させた「ウィリーモンキー」の先駆者として知られる池田 選手。
ハイレベルのターン技術と抜群のスタート力を武器に、SG優勝10回、ボートレースダービーは5年連続20回目の出場という快進撃を続けています。

全盛期には“池田のイン戦は黙って買え”と言われるほどの圧倒的な強さを誇り、2011年にはオールスター(笹川賞)・ダービー(全日本選手権競走)・グランプリ(賞金王決定戦)とSG戦の3大タイトルを冠する圧巻の活躍を見せ、この年のMVPを獲得したほど。

愛知支部の総大将として挑む今大会。
2024年4月に史上179人目となる通算2,000勝を達成し、安定した成績で勝ち星を量産し続ける「艇界のブルーインパルス」は、優勝争いの最有力候補です。

そして、このタイトルは2011年に初制覇を果たして以来、13年にわたって優勝に手が届くことはありませんでした。
注目選手のなかでは最年長のベテランですが、その衰え知らずの実力で自身2度目のタイトル奪還に挑みます。

茅原 悠紀選手

名前
(フリガナ)
茅原 悠紀
(カヤハラ ユウキ)
登録番号4418
支部岡山
登録期99期
級別A1級

2023年はSG8回出場のうち、優勝はなかったものの、自己最多となる優出6回を記録し、SG史上初となる最多優出記録を更新した茅原 悠紀選手。

代名詞といえば、こだわり抜いてたどり着いた究極の「ウィリーモンキー」。
そのターンの凄まじさから、岡山支部内では「宇宙人」と称され、西島 義則選手は「彼のターンは異次元」、烏野 賢太選手は「ボートレースの旋回を変えた男」と評しています。

2024年のオーシャンカップでは9年7か月ぶりに悲願のSG載冠を果たしたものの、ボートレースメモリアルで喫したフライングでチャレンジカップへの選出除外となってしまった今、ここで何としても活躍して、グランプリに向けて優勝賞金を上乗せしたいところ。

期待を裏切らない“有言実行男”が、2024年2つ目となるSGタイトル獲得に向けて、背水の陣で虎視眈々と優勝を狙います。

桐生 順平選手

名前
(フリガナ)
桐生 順平
(キリュウ ジュンペイ)
登録番号4444
支部埼玉
登録期100期
級別A1級

戸田競艇場では記念レースで7回の優出、4度の優勝を飾っている桐生 順平選手。
2014年のヤングダービー、2017年・2022年・2023年の戸田周年、実に4つのG1タイトルをこの水面で勝ち取ってきました。
次に狙うは地元SG初制覇と自身初のダービータイトル載冠のW達成のみ!
2024年の同地開催のクラシックは毒島 誠選手に惜敗しましたが「今度こそ念願の地元SG制覇を果たす」この意思だけは誰にも負けません。
13年連続13回目の出場となるボートレースダービーは、2023年大会で2着となった好相性のタイトルで峰 竜太選手と毒島 誠選手へのリベンジを誓う今大会。
どんな逆境も力に変える桐生順平選手が、自身4つめのSGタイトル奪取でGRANDE5の獲得メダル数も1位に躍り出るのか⁉…注目しましょう。

ボートレースダービーの結果予想

ボートレースダービーの予想に役立つデータをご紹介します。
競艇界のトップレーサー同士の戦いとあって、選手同士の実力差はそこまで大きくありません。
そのため、モーターの機力勝負が大きく影響することも確か。
モーターの舟足や部品交換などの整備に関する情報は必ずチェックしておくことをおすすめします。

過去の結果を参考に

過去の結果(組番・決まり手)を見れば、どのようなレースが展開される傾向が強いのかがわかる場合があります。
本命決着が主なのか、荒れるレースが多く発生するのか…過去の結果を参考にして予想することも重要です。

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開催年決まり手組番配当
2024年まくり35248,420円
2023年逃げ1341,520円
2022年差し24111,690円
2021年逃げ1544,640円
2020年逃げ1261,150円
2019年逃げ132790円
2018年逃げ1462,000円
2017年差し61227,170円
2016年逃げ1341,190円
2015年逃げ1353,030円
2014年逃げ1231,280円
2013年逃げ1321,260円
2012年差し2164,130円
2011年逃げ1252,470円
出典:BOAT RACE公式サイト
出典:BOAT RACE公式サイト

優勝戦の予想で特に気に留めておきたいことは、「イン逃げ」で決まる確率が60%以上であること。
過去の結果を見れば一目瞭然ですよね。
また配当については、10倍程度の手堅い決着よりも20~40倍が多いことから、ヒモ荒れに期待してもよさそうです。

そのほか、4~5年に1度くらいの確率で大穴決着となっていることが読み取れるうえ、ダッシュ勢が舟券に絡む機会も多く見られるため、2着・3着の予想をする際は広めに買っておくことをお勧めします。

天候や風速などのコンディションに要注意!

ボートレースダービーの開催時期は季節の変わり目で、秋の強い風である“金風”が吹く季節でもあります。

現にここ数年は風の影響を受けてのフライングや転覆といった事故、不良航法で減点を受ける場面を目にすることもしばしば。

さらに強風で波が高くなるようなコンディションでは安定板を着用するレースも増えるため、地元レーサーベテラン勢、そして荒水面(江戸川・戸田)を得意とする選手は要チェックですよ!!

2024年のボートレースダービーの結果は?

まさに“大荒れになった”といっても過言ではない「第71回 ボートレースダービー」。
その結果について、まずはレースの展望から順に見ていきましょう。

レース展望

  • 第71回ボートレースダービー特設サイトに掲載されていた、今シリーズの展望をご紹介します。
出典:ボートレース戸田ボートレースダービー特設サイト
3月のクラシックに続き、当地SG連覇を狙う毒島誠!地元の絶対的エース・桐生順平が立ちはだかる!!

戸田では3月のクラシックに続き、今年2回目のSG開催。
中心はそのクラシックを制し、当地SG連続Vを狙う毒島誠
賞金トップの座こそ馬場貴也に譲ったが、オールスターでも優出を果たしたように安定感は馬場以上だ。
初日ドリーム戦は4号艇で登場。得意の戸田で再びトップ返り咲きを狙う。

ただ、誰よりもタイトルを欲しているのが地元エース・桐生順平だ。
地元のタイトル奪取に懸ける思いは人一倍。今度こそ悲願を達成する。

ダービー連覇を狙う峰竜太はドリーム1号艇でエントリー。
戸田は水面相性に難があるが、現役最強レーサーに対するファンの期待は熱烈。
グランプリに向けて、ギアを上げたい。
オーシャンカップの優勝戦1号艇で惜敗した山口剛は、タイトルを渇望する一人。
グランプリ出場へ、上位進出が至上命題の白井英治石野貴之も虎視眈々と優勝を狙う。
近況の充実度では津周年を制した松井繁が脅威だ。

また初出場組は吉川貴仁永田啓二ら9人、
女子は浜田亜理沙ら3人が参戦。
強豪相手に果敢なレースを展開する。

引用元:レース展望|SG第71回ボートレースダービー 特設サイト|ボートレース戸田

  • さらにボートレース公式サイトに掲載されていた、最終日の推奨レース展望(12R)の内容をご紹介します。

白熱した準優勝戦3番勝負はすべてイン逃げ決着。よってポールポジションの1号艇は予選トップ通過を果たした峰がつかんだ。同じ時間帯の連日の最終レースとあれば調整に不安はなし。出足は万全、昨年の蒲郡に続くダービー連覇へイン速攻を決める。日毎に舟足が本格化している毒島が2コースから素早く差しに入りバック峰を追撃。地の利がある桐生に、実戦足がパワフルな関も4コースカド位置から自在な立ち回りで連争いに加わる。

引用元:レース一覧|BOAT RACE オフィシャルウェブサイト

やはり、ボートレースダービー開幕前から注目視されていた毒島 誠選手・桐生 順平選手・峰 竜太選手・馬場 貴也選手が順当に優勝戦に駒を進めました。
そのためレースの展望においても、予選をオール3連対でトップ通過して準優勝戦を押し切り、絶好枠を勝ち取った峰 竜太選手の優勝を特に有力視する声が多く聞かれました。
しかし、一方で初の地元SG制覇を狙う“地元の絶対的エース”・桐生 順平選手が地の利を生かせるかにも注目が集まっていることが読み取れます。
そのような状況において、レースの展望では「毒島 誠選手の素早い差し・桐生 順平選手の地の利実戦足がパワフルな関 浩哉選手の自在な立ち回り」に期待する内容となっています。

優勝戦出場選手インタビュー

優勝戦出場選手インタビュー

YouTubeに公開されていた「優勝戦出場選手インタビュー」をご紹介します。
優勝戦まで勝ち上がってきたトップレーサー達が最終戦への意気込み・モーターの調子・戦略を語っていますので、ぜひご覧ください。

  • 2024.10.27 ボートレース戸田 SG第71回ボートレースダービー 第12R優勝戦出場選手インタビュー
出走表

出走表

出典:BOAT RACE公式サイト

次に出走表を見てみましょう。
今節をオール3連単で優勝戦への出場を決めたのは、シリーズリーダーの峰 竜太選手のみ。
さすがにトップレベルの実力者が出場する大会の優勝戦だけあって、少数精鋭の猛者ぞろいです。
しかも3コースに控える桐生 順平選手は3連勝狙い。
当地勝率では、さすが今年のクラシック覇者の毒島 誠選手が最も高く、次いで地元の桐生 順平選手が続きます。
スタートタイミングでは峰選手・毒島選手・馬場選手が横並びで、全選手ともに大きな差はありません。
さらにモーターでは、毒島 誠選手が引き当てた42号機が絶好調で頭一つ抜けており、対抗機としては佐藤 翼選手の65機といったところでしょう。
やはり選手同士の実力差はそこまで大きくないように感じますね。
そのため、ここまで述べてきたとおり、過去のボートレースダービーの優勝戦の結果から「イン逃げ」で1号艇の選手が優勝する確率が高いことが予想するうえでの重要なポイントとなります。
総合的に判断して、スタートタイミングが優秀、かつ1枠のアドバンテージがとても大きいため、峰 竜太選手への期待が大きくなるところです。

逆転があるとすれば、2号艇・毒島 誠選手か3号艇・桐生 順平選手が有力なことから、実質はスロー勢3艇による一騎打ちになると推測できます。

  • 2023年のダービー覇者にして今年の主役を務めて連覇を狙う峰 竜太選手
  • 春のクラシックと同じく2号艇から戸田のSG連続優勝へ向かう毒島 誠選手
  • 悲願の地元SG初制覇へ期待がかかる桐生 順平選手
  • ヤングダービーを制して次はボートレース最高峰のダービー制覇への戦いとなる関 浩哉選手
  • 初のSGタイトル獲得へ地元水面が後押しする佐藤 翼選手
  • 2024年のSG連覇がかかる大事な一戦の馬場 貴也選手

6強が頂点を目指す、ラストスパート最終戦はどのような結果になるのでしょうか?

オッズ(単勝・3連単)

単勝オッズ

スクロールできます
枠番級別選手名単勝オッズ
1A1峰   竜太1.2倍
2A1毒島   誠4.8倍
3A1桐生  順平7.4倍
4A1関   浩哉11.4倍
5A1佐藤   翼18.1倍
6A1馬場  貴也19.9倍

ボートレースダービー優勝戦の過去の結果・予選をトップ通過してきた戦績などを考慮して、峰 竜太選手への期待が大きく反映したオッズとなっています。
そんな中で人気が拮抗したのは2号艇の毒島 誠選手。
レースの展望のとおり、観客の多くが毒島選手の『素早い差し』と『機力抜群のモーター』に注目したことが読み取れます。
また、前回大会で2着に入っている結果と地の利を鑑みて、桐生 順平選手が3番人気。
そして、過去に1号艇以外で最も多くの回数を優勝したのが2号艇であり、峰選手にも勝るほど好調な当地勝率・モーターから“差し“への期待が反映したようです。
そのため、優勝と連に絡む有力候補として考えられるのは1号艇・峰 竜太選手か2号艇・毒島 誠選手、もしくは3号艇・桐生 順平の線が濃厚といったところでしょうか。
続いて3連単オッズを見てみましょう。

3連単オッズ

買い目(人気順)オッズ(倍)
123(1番人気)8.2
124(2番人気)9.2
132(3番人気)11.4
134(4番人気)12.3
125(5番人気)15.8
142(6番人気)16.0

単勝オッズの結果同様、峰 竜太選手を優勢とした予想。
その影響から、1号艇・峰選手を軸とした買い目が人気上位を独占しています。
ヒモとして人気なのは、単勝オッズ2番人気の毒島 誠選手と3番人気の桐生 順平選手を2着とした予想で、上位5点までを独占しています。
ほかに注目したいのは、4号艇・関 浩哉選手と5号艇・佐藤 翼選手が舟券に絡むであろうと予想する買い目です。
関選手をヒモとする買い目は1点、トリとする買い目は2点あり、期待のほどがうかがえます。
さらに2号艇・毒島選手が3連単に入るとする買い目は上位6位までの5点を占めており、人気のほどがよくわかる買い目です。
そのため、人気ナンバーワンの123(8.2倍)は、本命かつ“鉄板”の予想と言えるでしょう。

直前情報

直前情報

出典:BOAT RACE公式サイト

直前情報にも注目です。
展示タイムでは関 浩哉選手が最も早いものの、続く馬場 貴也選手・桐生 順平選手・峰 竜太選手、そして同一タイムの毒島 誠選手と佐藤 翼選手の順に伸び足に大きな差がないことがわかります。
またチルトについては、センターからアウトコースにかけて桐生選手・関選手・佐藤選手・馬場選手は-0.5度で出足重視型、ほかの2選手は±0度でバランス型での調整。
さらに桐生選手はギヤケースを交換していることが読み取れます。
また勝負を左右する重要な要素である“水面気象情報”にも注目しましょう。
前レース(11R)時点ではありますが、風邪は風速0メートルの無風で波高も0センチと大変穏やかな水面であること、そして曇り空でこの季節としては気温が高いことがわかります。
このことから、どの選手にとっても実力を発揮しやすいことがわかると同時に、センターからアウトコースに配置された選手が出足重視型に仕上げたことからも、まくり水面と称される戸田競艇場の特徴を重視したことは確か。
そのため、まくりを仕掛けようとする選手が一定数いると推測できるのではないでしょうか。

ピットレポート

ピットレポート

出典:BOAT RACE公式サイト
スクロールできます
級別氏名
(登録番号
支部ピットレポート
1A1峰 竜太
(4320)
佐賀朝乗った感じは気温の影響もあって少し回っていないなって思った。優勝戦は微調整で行きたい。いいのは出足で伸びも悪くなくバランスが取れている。多少の足の差は気合でカバーしていきたい。(コメント自信度・・★★☆)
2A1毒島 誠
(4238)
群馬準優は周りに迷惑をかけてしまったし操縦性がおかしかったですね。でも、エンジン本体は素晴らしいし、朝にペラを調整したら今日はかなり良くなっていたので楽しみはあります。(コメント自信度・・★★☆)
3A1桐生 順平
(4444)
埼玉悪くはないけれど、朝のスタート特訓で、これでは面白くないと思った。エンジンに手をつけてプロペラも叩き変える。コースは出てなりだけど、どこからでも勝てる準備をしていきたい。(コメント自信度・・★★☆)
4A1関 浩哉
(4851)
群馬朝に少し伸び型にして調整を試してみたけど、気温が上がって気象条件の影響かつかなかった。優勝戦は出足型で行きたい。乗りやすいのがいいですね。内の3人は出ていると思うけど頑張りたい。(コメント自信度・・★★☆)
5A1佐藤 翼
(4573)
埼玉足はバランスが取れて全体的にいいです。でも、朝はフィーリングというか感触が良くなかったのでペラを調整します。いいスタートが切れていると思うし、今日もそれくらいは行きたいですね。枠なり近辺から行きます。(コメント自信度・・★★☆)
6A1馬場 貴也
(4262 )
滋賀足自体は普通で、回転が合えば出足はいいかな。乗り心地は初日がすごくよくて、だんだんとズレてきたけど、5日目に関しては少し戻っていたし、レースはしやすかった。6コースになると思う。(コメント自信度・・★★☆)

やはり出足・伸び足・スタートを気にかけている選手が多く、試行錯誤しながら整備した様子がうかがえます。
さすがトップレーサーの面々だけあって、整備も直前まで抜かりがないようです。
あとは優勝戦における潮の流れや風向き、そして運にも大きく左右される局面ですが、出走選手のコメントを見るに「メンタルも勝敗に大きく影響するのだろうな」と感じました。
ではコンピューター予想ではどのような予想がされているのでしょうか?
いろいろなデータから導き出された予想を見てみましょう。

コンピューター予想

コンピューター予想

出典:BOAT RACE公式サイト

ここまで考察してきたとおり、コンピューターも峰 竜太選手が1着の確率が高いと予想しています。
そして続くのが、毒島 誠選手と佐藤 翼選手。
ちなみに125(15.8倍)は3連単オッズの5番人気です。
では、どのような結果になったのでしょうか?
SG競争、晩秋の大一番「第71回 ボートレースダービー」の結果を見ていきましょう。

レース結果

レース結果

出典:BOAT RACE公式サイト

今節の優勝戦も選手同士の実力が拮抗していたことから、誰が優勝してもおかしくない状況でした。
しかし、見ごたえあるレース展開から大荒れの結果となり、なんと69番人気の352で決着。
オッズは484.2倍で48,420円という結果になりました。

全員がSG優勝戦を経験している豪華メンバーとなった優勝戦は、頂上決戦にふさわしい絶好の水面コンディション。
枠なり3対3の進入で、1号艇の峰 竜太選手・2号艇の毒島 誠選手・4号艇の関 浩哉選手が好スタートを切り、1周1マークへ先マイする峰選手に3号艇・桐生 順平選手が外から強烈なツケマイを仕掛けて突入した1周1マークの攻防。
力でねじ伏せてまくり切った3号艇・桐生 順平選手が一気に前へ出ると、その後方から地元SG初優出の佐藤 翼選手が内をスパッと切り込んで、2番手に浮上します。
すかさず内から伸びてきた2号艇・毒島 誠選手が続いて352

バックに入ると、先頭の3号艇・桐生選手が頭一つ抜けて、5号艇・佐藤選手と2号艇・毒島選手による熾烈な2着争いが繰り広げますが、そのまま突入した1周2マークで早くも大勢が決します。

粘って先手を打ったのは内を走る2号艇・毒島選手。
続く5号艇・佐藤選手が差し返して内を取るとそのまま352で順位は変わらず。
その間にあっさりと安全圏に突入した桐生選手は、以降も手綱を緩めることなく、完璧な旋回を披露しながら先頭を独走。

そして迎えた2周1マーク。
2番手で先回った5号艇・佐藤選手を一気に追い上げてきた1号艇・峰選手が最内から小さく回りますが届かず。
その隙をついて今度は外から2号艇・毒島選手が外から伸びて35-をキープ。

ここから最終1マークまで1号艇・峰選手と2号艇・毒島選手による一進一退の3番手争いが続きます。
最後は横並びでのターン突入から、クイックな旋回で1号艇・峰選手をふりきった2号艇・毒島選手が単独3番手に浮上し、そのまま352という劇的な結果となりました。

この勝利で桐生 順平選手はボートレースダービー初制覇にして、3月の戸田クラシックでは惜しくも逃した地元SG初制覇の目標を達成しました。
なお、人気の2番手で期待されていた2号艇・毒島 誠選手は3着。
優勝最有力と目された1号艇・峰 竜太選手は、今節最低順位の4着で連に絡めないという残念な結果となりました。

峰 竜太選手が絶対的有利と目されて、コンピューター予想でも同様の目論見だったレース。
予選3位通過の桐生 順平選手が見事に初制覇を果たし、続いて4位で通過して地元SG初優出だった佐藤 翼選手が2着という埼玉支部がワンツーフィニッシュを飾るというドラマチックな展開でした。
もちろんコンピューターでさえも想定できなかった事態のため、このレースの着順を読み解くのは至難の業だったことでしょう。
前述した「レースの展望」でも、優勝した桐生 順平選手の“地の利”に期待して推す声はあったものの、単勝オッズで5番人気だった5号艇・佐藤 翼選手が2着という予想だにしない結末。
桐生 順平選手の記録に残る地元SG初制覇・ダービー初載冠というかたちで幕を閉じた「第71回 ボートレースダービー」でしたが、歴史に残る大波乱の一戦であったことは間違いありません。

  • 超速報 2024 SG第71回ボートレースダービー 優勝戦│BOATCAST NEWS 2024年10月27日│
出典:ボートレース公式 BOATRACE official
  • 桐生順平 戸田のエースが悲願の地元SG制覇!!│BOATCAST NEWS 2024年10月27日│
出典:ボートレース公式 BOATRACE official
SNSの反応

SNSの反応

21年ぶりに戸田競艇場で開催された、第71回ボートレースダービー。
桐生 順平選手が念願の地元SG初制覇とダービー初優勝、ならびにGRANDE5獲得メダル数暫定1位に浮上という記念すべき結果で幕を閉じましたが、SNSではどのような投稿があったのでしょうか。

数多くの『優勝おめでとうございます』『地元のエース』『間違いなくNo.1レーサーだ』『桐生選手の走りが もっと好きになりました♡』というメッセージのほかに、『あんな完璧な超絶まくり魅せられたら誰も文句言えんて』と桐生 順平選手のまくりを絶賛するメッセージも多数

『戸田で埼玉支部の選手のSG優勝の瞬間に立ち会えるのは、一生の喜びの一つですよ』『埼玉県民として嬉しすぎる優勝でした』『関東勢がワンツースリーは素晴らしい』『埼玉支部のワンツー』という地元の選手たちが活躍する姿を喜ぶ言葉が多く投稿されたところを見ると、多くのファンに愛されている桐生 順平選手と佐藤 翼選手は幸せ者ですね。(広く関東勢としては群馬支部の毒島 誠選手も含む)

多くのファンが「順平ちゃん」「順平さん」「JP」と親しみを込めて呼んでいるところを見ると“熱心なファンから支持されているんだな”と感じました。

ほかにも「こんな面白いレース、久し振りに観たッ!!!」「本当に良いものが魅れました!」と桐生 順平選手のまくりだけでなくレース全体を賞賛する声が投稿されるなど、様々な投稿を見ることができたのが印象的でした。

投稿されていた反応の一部を抜粋してご紹介します。

ほかにも投稿されていた様々なメッセージ
  • 師匠の西村 勝選手に関する投稿

ほかにも様々な投稿が見られたのでご紹介します。
師匠の西村 勝選手の記録になぞらえた投稿・この度開設された桐生順平ミュージアムに関する投稿・最高で最大のライバル・毒島 誠選手との感動的なエピソード・ボートレース戸田の立地ならでは…の投稿など、見る人の数だけ情報があり、様々な投稿がされているのはとても興味深いですね。

  • 桐生順平ミュージアムに関する投稿
  • 最高で最大のライバル・毒島 誠選手との感動的なエピソードに関する投稿
  • ボートレース戸田の立地ならでは…の投稿
勝利者インタビュー

勝利者インタビュー

桐生 順平選手、ボートレースダービー初制覇おめでとうございます!
たくさんの声援に後押しされて掴んだボートレースダービーのタイトルと、念願の地元SG制覇。
ファンを大切にするコメント、さらに上を目指す誠実な姿勢を見て、応援する観客がより一層増える気配がヒシヒシとしますね。

優勝会見では『最高ですね。うれしすぎてどう表現していいか分からない。応援してくれてるお客さんの姿も見えたし、最後はガッツポーズしました。涙は全然出ないです』と笑顔をみせてくれました。

出典:Sports navi
  • ボートレース公式サイトに掲載されていた、勝利者インタビューの内容をご紹介します。

最後追い風吹いてたんで怖かったんですけど、関(浩哉)くんがちょっと前に見えたのでどうしようと思ったんですけど。もう完璧です、完璧。(ツケマイ決まった時)気持ちよかったです。(ファンのみなさんのスタンドからの歓声は)ずっと今節届いてて不甲斐ないレースはできないですし、あまり最近結果出せてなかったんですけど、ここでこうやって結果出すことができてそれが恩返しになればいいかなと思って走りました。(Kiryu’s Museumについて)すごい増やしたいなという思いがあったのでトロフィーを、なので今回のやつは飾っていただきたいと思うのでひとりでも多くの人に見ていただければ嬉しく思います。選手冥利に尽きるというか、本当選手やっててよかったなと思いますし、本当みなさんのご声援のおかげで勝てたと思います。本当ありがとうございます。(賞金も1億円を超えましたね)そんなにないんですけどね、実際は。でもこの後フライング休みもありますし、今年は自分でG1で準優勝戦でフライングしてしまってペナルティーあるんですけども、やっぱりグランプリ目指して一年間ここまでやってきたので、グランプリみなさん遠くからでもいいのでぜひ応援してください、よろしくお願いします。自分にプレッシャーをかけてた部分もあるんですけど今日は逆にリラックスして臨めたというか、本当に敵が強すぎるんでその中で自分のベストなレースは何なんだろうって昨日一日考えられましたしそれが水面にいったときにその場で出せたんで、体が勝手に動いた感じなんですけど、本当によかったですね。もうありがとうとしか言えないですファンのみなさんには、ありがとうございます。それくらいずっと声援いただいていたので、この場に立ててることが夢みたいというか、最高の瞬間ですね。本当にみなさんのご声援のおかげで今ここに立ってることができると思います。これからも一走一走しっかり走りますのでご声援のほうよろしくお願いします。

引用元:結果|BOAT RACE オフィシャルウェブサイト

ボートレース公式YouTubeチャンネルから、桐生 順平選手の優勝者インタビューをご覧ください。

  • 超速報 2024 SG第71回ボートレースダービー 優勝者インタビュー│BOATCAST NEWS 2024年10月27日│
出典:ボートレース公式 BOATRACE official
  • 【SG第71回ボートレースダービー・桐生順平が地元SG制覇】
出典:東スポレースチャンネル
レース考察

レース考察

「第71回 ボートレースダービー」優勝決定戦における勝利のカギとなったのは桐生 順平選手も語っていた“イチかバチの勝負で完璧に決まったツケマイ”と“戸田競艇場を走り慣れているか慣れていないかの差(=地の利)”でしょう。

1周1マークでの大博打に勝って、強烈なまくりで優勝を射止めたことについて『今節は自分にプレッシャーをかけていた部分もあるんですが、きょうは逆にリラックスして臨めました。(1マークは)体が勝手に動いた感じなんですけど、本当によかったです。完璧でした』とうれしい心境を明かしました。

11月のチャレンジカップはフライング休みのため出場できないものの、勝負どころでも落ち着いたレース振りを披露した勢いそのままに、当確しているグランプリでもさらなる活躍を見せてくれるはずです。

インタビューの最後には応援してくれたファンに向けて『本当に皆さんのご声援のおかげで勝てたと思います。やっぱりグランプリをめざして1年間ここまでやってきたので、グランプリは皆さん、遠くからでもいいのでぜひ応援してください』と語りました。

続けて『毎年グランプリには行きたいと思っているし、グランプリは勝ちたい。前回(2017年)は何が何だか分かってなくて、今も何だか分かってないけど、もう一度グランプリを取りたい』と年末のグランプリ出場への意欲とファンに向けての感謝を語った桐生 順平選手。

観客席からの多くの拍手があがる印象的なレースでした。

出典:デイリー
出典:Sports navi
出典:Sports navi
出典:東スポ ボートレースX
  • ボートレース公式サイトに掲載されていた、レース考察の内容をご紹介します。

インコースの峰が1マークを先取りするも、3コースから桐生が勢いよくまくり強襲。峰を捕らえた桐生はバックストレッチで抜け出しトップに立ちます。桐生は続く2マークも慎重に回ると後続との差を広げ、独走体勢に突入。以降も手綱を緩めることなく周回を重ねた桐生が1着でゴールしています。地元ファンの声援に応えた桐生がボートレースダービーを初制覇。7年ぶり4度目のSG優勝を達成しています。

引用元:レース一覧|BOAT RACE オフィシャルウェブサイト
  • 最後に地元SG初制覇のカギとなった桐生 順平選手の“強さ”について日刊スポーツが報じていましたのでご紹介します。
    ツキや運などではなく、この勝利を引き寄せたのは桐生 順平選手の“後悔のないようにやれることは全てやる”という姿勢と操縦技術の賜物だということがよくわかります。
【ボートレース】桐生順平「完璧だった」4度目戴冠でGPはTR2nd発進が濃厚/戸田SG

【ボートレース】桐生順平「完璧だった」4度目戴冠でGPはTR2nd発進が濃厚/戸田SG

[2024年10月27日19時23分]

優勝した桐生順平(右)はボートレースCMキャラクターの矢吹奈子と記念撮影

<戸田ボート:ボートレースダービー>◇SG◇最終日◇27日

悲願達成! 地元エース桐生順平(38=埼玉)が3コースから強烈なツケマイを決めて通算4度目のSG制覇。地元戸田で初めてSGを制した。

2着には佐藤翼が入って埼玉勢でワンツー決着と、戸田のファンにとっては最高の結果になった。一方、1番人気の峰竜太は4着に敗れた。

「いちかばちかでした」。紙一重の勝負から繰り出した全速ツケマイが見事にはまり、イン峰竜太を引き波に沈めた。

「たまたま」を強調したが、冷静な判断が光った。「追い風が吹いていたので、これは峰さんでもさすがに(ターンを)落とすだろうと思った。(戸田を)走り慣れているか、慣れていないかの差が出たのかなと思う。完璧だった」。デビューから760走以上を走った経験が勝利をたぐり寄せた。

最終日はギアケースを交換。大幅ではなくても、少しでも上積みさせたい思いがあった。「朝のスタート練習で関(浩哉)ちゃんが出ていたんですよ。悔いのないようにやりたいと思って、やっちゃおうと。体感が良くなりました」。後悔のないように、やれることは全てやる。この準備が豪快なツケマイを可能にした。

今年は4月児島周年の準優でフライング。罰則によりG1を走ることができなくなった。グランプリ出場へ、SGで賞金を上積みするしかなかった。「自分で道をなくしてしまったけど、地元で結果が出てうれしいです。これで一気に広がりました」。

獲得賞金ランクは2位に浮上し、トライアル2ndからの出場が濃厚。今後はフライング休みの充電期間を経て、年末に突き進む。

「戸田はすごい狭くて難しい水面ですけど、やりがいがある。面白いレース場だと思う。今後も期待に応えていきたいです。まだ下手くそなので、うまくなりたい」。戸田を愛し、夢をかなえた桐生は、さらに強くなる。

引用元:【ボートレース】桐生順平「完璧だった」4度目戴冠でGPはTR2nd発進が濃厚/戸田SG – ボート : 日刊スポーツ

  • 次に優勝最有力と盛られていた峰 竜太選手が戸田競艇場では桐生 順平選手に“勝てない”“強い”と日刊スポーツの取材に語っていましたのでご紹介します。

【ボートレース】峰竜太は史上2人目のダービー連覇ならず「戸田であいつには勝てない」戸田SG

[2024年10月27日17時12分]

史上2人目のダービー連覇に挑んだ峰竜太は4着に敗れ渋い表情で引き揚げてきた

<戸田ボート:ボートレースダービー>◇SG◇最終日◇27日

史上2人目のダービー連覇に挑んだ峰竜太は4着に終わり、苦手水面での偉業達成はならなかった。

「舟足は言うことなかったです。展示でかからなくて、その悪いイメージで行ったら、レースではかかった」とガックリ。そして「今節は桐生に完敗。戸田であいつには勝てない。強い」と、地元の絶対エースに脱帽するしかなかった。

引用元:【ボートレース】峰竜太は史上2人目のダービー連覇ならず「戸田であいつには勝てない」戸田SG – ボート写真ニュース : 日刊スポーツ

まとめ

出典:ボートレース戸田ボートレースダービー特設サイト

今大会の優勝戦では見事なまくりと冷静なレース展開で桐生 順平選手がボートレースダービー初制覇を達成しました。

優勝した桐生選手にとって、今年3度目にして通算59度目・当地通算では19度目の優勝。
そして2015年の尼崎クラシック・2017年の児島クラシック、そして2017年の住之江グランプリ以来、SGタイトルは4度目の載冠となりました。

予選は上位の3位で突破し、内に3連対で勝ち進んだ絶好枠の峰 竜太選手・モーターの機力が十分な毒島 誠選手、外には直近のヤングダービー覇者の関 浩哉選手・ボートレースメモリアル覇者の馬場 貴也選手といった強い選手に挟まれての優勝戦。
桐生 順平選手いわく“内を見ても外を見ても、もう鬼みたいに強い人しかいない”状況で、優勝するためにはどうするかを考えた末にたどり着いた「会心のツケマイ」

そして朝の時点で、悔いのないようにギアケースを交換して、ペラも叩き変えたという決断。
その両方において、イチかバチか、1着か6着の大勝負に出た度胸と、冷静な分析力を駆使して大一番への備えを万全にしたことがこの勝利を呼び寄せた大きな要因だったのでしょう。

優勝インタビューでは、何度も繰り返し『イチかバチか』と謙遜していましたが、勝つための選択を誤ることなく、流れを自然と引き寄せて、しっかりモノにできるのも超一流だからこそ成せる業であることは言うまでもありません。

もちろん、3連単のオッズ上位は予選トップ通過を果たした峰 竜太選手を軸とする買い目が独占していましたが、それに対して組番の352は69番人気、3連単のオッズは484.2倍で48,420円という結果に驚いた観客も多かったようです。

2023年のダービーで2着となって、悔しい思いをしてからというもの、SG競争にはこれまで7度出場して優出3回、そして今大会で優勝を手にした桐生 順平選手。

『今節は自分にプレッシャーをかけていた部分もある』と語る場面もありましたが、選手になってからの目標“地元SG制覇”を叶えたことを機に、満を持して2度目のグランプリ載冠へと突き進んでほしいところです。

2024年11月には下関競艇場でグランプリ前哨戦と称されるチャレンジカップが控えており、次は舞台を関東地区に移して、まだまだ熱い戦いが繰り広げられます。
艇界屈指のレーサーによるトップレベルの戦いも、いよいよ最終局面にさしかかりました!
年末のグランプリへの出場権争いもより一層白熱する時期。
年末に向けてボートレースファンの期待はますます高くなっていくことでしょう。

  • ボートレースダービーは毎年10月下旬に開催される
  • SG競走の中でも格式高い「GRANDE5」の第4戦にあたる
  • 正式名称は「全日本選手権競走」で2001年から「国土交通大臣旗」の下付賞がある
  • 1953年に第1回大会が開催され、SG競走のなかではグレード制やSG競走が制定される前から続いている最も古い伝統と格式を持つレース
  • 選考期間内における勝率によって出場メンバーが選ばれる
  • 前年のボートレースダービーの優勝者・SGグランプリ(賞金王決定戦)優勝戦出場者・直近のボートレースメモリアルの優勝者などを含めた、合計52名に出場資格が与えられる
  • 優勝賞金は4,200万円
  • 2024年の第71回ボートレースダービーは、10月22日〜27日までの6日間ボートレース戸田で開催
  • ドリーム戦に出場する選手は、選考期間内における勝率上位6名
  • 注目選手は、峰 竜太選手(4320)馬場 貴也選手(4262)毒島 誠選手(4238)池田 浩二選手(3941)茅原 悠紀選手(4418)桐生 順平選手(4444)
  • 2024年は桐生 順平選手が念願の地元SG初優勝とボートレースダービー初制覇を達成し、石野 貴之選手・峰 竜太選手・毒島 誠選手と並ぶGRANDE5の獲得メダル数暫定1位に浮上した
  • 組番の352は69番人気、3連単のオッズは484.2倍で48,420円の超大穴決着

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