ボートレースメモリアルとは?2024年の出場選手・出場条件・賞金・歴代優勝者・予想のコツ・レース結果まで大解説!!

年間で8回開催されるボートレースのSG競走のなかで、年末のグランプリに向けて折り返しての初戦となるのが「ボートレースメモリアル」です。
毎年8月下旬に開催され、SG競走の中でも格式高い「GRANDE5」の3戦目にあたります。

SG競争のなかで唯一、出場選手が“全国の競艇場からの推薦によって選出される”という特徴をもつため、各支部を背負って立つ、艇界でもトップレベルの選手たちが熱いバトルを繰り広げます。

本記事ではボートレースメモリアル出場条件や、これまでの長い歴史を紹介するとともに、2023年のボートレースメモリアルに出場する注目の選手を紹介します。

この記事を読むとわかること
  • ボートレースメモリアルはどんなレース?
  • 出場条件は?
  • ボートレースメモリアルの優勝賞金は4,200万円
  • 歴代の優勝選手は?
  • 【2024年】ボートレースメモリアル最新情報
目次

ボートレースメモリアルはどんなレース?

毎年8月下旬に開催されるSG競走が「ボートレース メモリアル(BOAT RACE MEMORIAL)」。
正式名称は「モーターボート記念競走」で、「総務大臣杯」の下付賞があります。

ボートレースメモリアルは、1955年に競艇発祥の記念行事として定められた、SG競走のなかではボートレースダービーに次ぐ歴史あるレースです。

もともとは「モーターボート記念競走」と呼ばれていましたが、2014年から現在の「ボートレースメモリアル」と呼ばれるようになりました。

ボートレースのSG競走の中でも、特に格式の高いレースに位置付けられるGRANDE5(グランデファイブ)の中の一つで、優勝賞金も高く設定されています。

各競艇場からの推薦によって出場メンバーが選ばれるため、地元で人気の高い選手や、勢いのある若手選手などが推薦され、普段のSGとは少し違った顔ぶれになることも楽しみのひとつです。

毎年8月の最終週に開催されますが、年によっては8月と9月をまたぐこともあります。
開催地は持ち回りで毎回変わりますが、近年ナイター開催となっているため、ナイター設備のある競艇場で開催されることが多くなっています。

なお、2024年の「第70回 ボートレースメモリアル」は丸亀競艇場でナイター開催です。

GRANDE5は「ボートレースクラシック」「ボートレースオールスター」「ボートレースメモリアル」「ボートレースダービー」「ボートレースグランプリ」の5つのレースのことを指す。

ボートレースメモリアルの出場条件は?

ボートレースメモリアルは、全国の各競艇場から推薦されたボートレーサーが出場できるSG競走です。
そのため、全国24か所の競艇場で活躍している選手を見ることができるのも見どころであり、魅力のひとつとなっています。

開催地を除いた各競艇場から2名ずつの選手が選出されます。開催地の施行者推薦枠も設けられていて、通常5名前後の選手が選ばれ、その中に地元の選手が3〜4名選ばれるのが一般的となっています。

選考の対象となるのは、前年の6月1日〜開催年の5月31日
ただし、出場条件を満たしていても、出走回数不足などの選出除外条件もあるので注意が必要となります。

出場条件

ボートレースメモリアルの出場条件は以下の通りになっています。

  • 【優先出場】前年度ボートレースメモリアルの優勝者(1名)
  • 【優先出場】前年度のSGグランプリ(賞金王決定戦)優勝戦出場者(6名)
  • 【優先出場】直前のSGであるオーシャンカップの優勝者(1名)
  • 開催される競艇場を除くボートレース場から推薦された選手
     ※各場2名ずつの46名
     ※各支部に所属する選手が優先出場者となった場合には必ず含める
     ※優先出場以外の選手は開催年の後期A1級であること(審査期間は前年11月から当年4月で90走以上が必要)、および前年6月から開催年5月末までの出走回数160走以上の出走が必須
  • 開催競艇場の施行者が希望する選手

選出されるのは各競艇場から2名ずつの合計46名。
それぞれの競艇場からどの選手が選ばれるのかにも注目だよ!

選出除外・出場取消

上記の出場資格を満たしていても、以下に該当する選手は選出除外出場取消となってしまいます。

  • 開催年の後期級別がA1級であること ※審査期間は前年11月から当年4月で90走以上が必要
  • 前年6月から開催年5月末までの出走回数が160走未満の選手 ※優先出場選手は免除
  • 前々回(2年前)のボートレースメモリアルから開催年のオーシャンカップのSG優勝戦で選手責任事由によるスタート事故を起こした選手
  • 前回(前年)のボートレースメモリアルから開催年のオーシャンカップのSG準優勝戦および賞金王決定戦の「トライアル1st、2nd、順位決定戦」で選手責任事由によるスタート事故を起こした選手
  • 怪我・病気による出場辞退者
  • 前年6月から前検日までに褒賞懲戒規定による出場停止処分を受けた選手

毎年大盛況!ボートレースメモリアルの売上額は?

ナイター開催やネット投票が増え、ここ数年売り上げをぐんぐんと伸ばしているボートレース業界。

そのなかでもSG競走の売り上げは群を抜いて高くなっています。
ボートレースメモリアルの売り上げもここ数年、一節間で130億~190億円を超える売上額となっています。

今までの売上額を下記にまとめました。

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開催年開催場売上目標ボートレースメモリアル節間総売上額前年比
2024年丸亀
(ナイター)
180億円196億371万1700円+32.5%
2023年福岡140億円147億9073万5000円+10.8%
2022年浜名湖145億円133億4322万7400円-31.6%
2021年蒲郡
(ナイター)
180億円195億1122万4000円+8.6%
2020年下関
(ナイター)
150億円
(事前入場抽選制※1
179億5821万8000円+36.1%
2019年大村
(ナイター)
125億円131億9183万100円+15.3%
2018年丸亀
(ナイター)
110億円114億4010万4800円+3.7%
2017年若松
(ナイター)
120億円110億3439万9700円+14.8%
2016年桐生
(ナイター)
110億円96億1530万6600円-10.1%
2015年蒲郡
(ナイター)
115億円107億139万300円-6.2%
2014年若松
(ナイター)
115億円114億7147万700円+9.0%
2013年丸亀
(ナイター)
110億円104億6219万1200円-7.6%

売上額は年々増え続けて、200億円に迫るくらいの大盛況。
過去最高額の売上額となった2021年は、5年前の2016年の2倍となる195億円を記録しています。

2022年には一度売り上げを落としていますが、主な要因は“新田 雄史選手・白井 英治選手”のフライングによるもので、2024年は150億円以上の売上額が見込めるでしょう。

※1:2020年の第66回大会(下関)は新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大に伴い、開催地・ボートレース下関が立地する山口県在住の各日2,000人を上限とする事前抽選入場制が取られた。

ここ数年は一開催で130億円を超える売上額!ボートレースの人気の高さがうかがえます!

おなご

ボートレースメモリアルは、ボートレース史上初となるSG競争によるナイター開催が2002年(第48回大会)にボートレース蒲郡で開催されて以来、ナイター開催を主としているよ。

優勝賞金は4,200万円

ボートレースメモリアルは、SG競走のなかでも格式高いとされる「GRANDE5」に位置付けられ、グランプリに次いで2番目に優勝賞金の高いSG競走です。

2023年にこれまでの3,900万円から100万円の増額をして4,000万円になりましたが、2024年4月からはさらに200万円増額されたことで、優勝賞金は4,200万円になりました。

順位予選準優勝戦優勝戦
1着21万円57万円4,200万円
2着17万円43万円1,850万円
3着13万円33万円1,250万円
4着11万円26万円980万円
5着10万円23万円880万円
6着9万円20万円830万円

2着の賞金が1,850万円、6着でも完走すれば830万円という、高額な賞金を手にすることができるのです。

同じく優勝賞金が4,200万円のSG競走は、ボートレースメモリアルの他に「ボートレースオールスター」と「ボートレースダービー」「ボートレースクラシック」があり、いずれも振興会会長賞メダル対象のGRANDE5のレースです。

2024年4月からSG・PG1・G1競走の賞金が一律200万円増額され、これまでの4,000万円から4,200万円になった。
賞金の2年連続の増額は、ボートレースの売り上げが年々伸びている証ともいえます。

ボートレースメモリアルの歴史

ボートレースメモリアルは長い歴史を持つ格式高い競走です。
創設から現在までの歴史についても簡単にご紹介します。

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1954年 4月に開催された全国モーターボート競走施行者協議会(全施協)の総会において、競艇発祥を記念し競艇記念日を定めその記念行事を行うことが提案された
1955年5月の全施協臨時総会において、4月6日を競艇記念日として定め、その記念行事として大村競艇場で同年8月20日~23日に本競走の第1回を開催することが決定
1955年8月20日〜23日「第1回 モーターボート記念競走」開催
1968年ボートレース児島にて開催予定であった第14回大会が中止となる
2002年第48回大会でボートレース史上初となるSG競走によるナイター開催がボートレース蒲郡で開催
2011年優勝戦は出場した6名が全員九州勢で、うち5名の所属支部が福岡だった
出畑 孝典選手と岡崎 恭裕選手の2艇がフライングを起こし、10億円超の返還が発生
2012年瓜生 正義選手が連覇を達成し、倉田 栄一選手以来となる48年ぶりの快挙となった
2019年優勝者がボートレースバトルチャンピオントーナメントへの優先出場権が与えられる新たなシステムが加わった
2019年毒島 誠選手が連覇を達成し、7年ぶり3人目の快挙となった
2020年新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大に伴い、開催地・ボートレース下関が立地する山口県在住の各日2,000人を上限とする事前抽選入場制が取られた
2024年馬場 貴也選手が大会連覇を達成し、5年ぶり4人目の快挙を達成した

昭和30年からずっと続く、とても歴史の長いレースだね!

過去10年間の歴代優勝者

過去10年間のボートレースメモリアルの優勝者を以下にまとめました。

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開催回数優勝戦実施日開催場優勝者登録番号支部決まり手
第70回2024年9月1日丸亀馬場 貴也4262滋賀まくり差し
第69回2023年8月27日福岡馬場 貴也4262滋賀逃げ
第68回2022年8月28日浜名湖片岡 雅裕4459香川恵まれ
第67回2021年8月29日蒲郡原田 幸哉3779長崎逃げ
第66回2020年8月30日下関寺田  祥3942山口逃げ
第65回2019年9月1日大村毒島  誠4238群馬逃げ
第64回2018年8月27日丸亀毒島  誠4238群馬逃げ
第63回2017年8月27日若松寺田  祥3942山口逃げ
第62回2016年8月28日桐生菊地 孝平3960静岡抜き
第61回2015年8月30日蒲郡篠崎 元志4350福岡抜き
第60回2014年8月31日若松白井 英治3897山口まくり
第59回2013年9月1日丸亀毒島  誠4238群馬逃げ

2024年の第70回大会は、馬場 貴也選手がボートレースメモリアル連覇にして、毒島 誠選手以来5年ぶり史上4人目の快挙を成し遂げるかたちで幕を閉じました!

過去10年間に優勝した選手には、各支部を代表するトップレーサーが名を連ねていますね。

なかでも、毒島 誠選手は過去12年間で3度も優勝を果たしています。

【2022年】第68回大会の優勝戦で2艇フライングの大波乱

2022年に浜名湖競艇場で開催された、第68回 ボートレースメモリアル

その優勝戦は、本番直前に変化した向かい風によって大波乱の結末が待っていました。

3号艇の新田 雄史選手がコンマ01、4号艇の白井 英治選手がコンマ02のフライングを切り、2艇が返還欠場となってしまったのです。

これによって、総売り上げ16億5895万8800円の約81.4%にあたる13億4993万3200円が返還となりました。

この返還額は、2011年に福岡競艇場で開催された第57回大会以来の高額返還額でした。
ちなみにこの返還額を記録した優勝戦では、出畑 孝典選手と岡崎 恭裕選手の2艇がフライングを起こして、10億円超の返還が発生しています。

重賞レース(SG・G1・G2)のフライングは厳しく処罰されるため、選手にとってはかなりの痛手となります。
このフライングでの罰則規定によって、両選手は翌年のメモリアルまでの1年間SG選出除外となりました。

2023年ボートレースメモリアルの優勝決定戦に出場した選手は?

2023年8月22日~27日に福岡競艇場で開催された「第69回 ボートレースメモリアル」。
前回大会の優勝戦出場メンバーをおさらいしてみましょう。

優勝戦メンバーを以下にまとめました。

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枠番氏名(フリガナ)登録番号支部級別
1馬場  貴也(ババ ヨシヤ)4262滋賀A1
2桑原   悠(クワハラ ユウ)4497長崎A1
3宮地  元輝(ミヤチ モトキ)4445佐賀A1
4重成  一人(シゲナリ カズヒト)3908香川A1
5原田  幸哉(ハラダ ユキヤ)3779長崎A1
6深谷  知博(フカヤ トモヒロ)4524静岡A1
出典:BOAT RACE公式サイト
出典:BOAT RACE公式サイト

優勝戦の結果は1番人気の124(9.0倍)となり、1号艇の馬場 貴也選手がコンマ17の好スタートを決めて、絶好枠から見事にイン戦速攻で押し切って、前年のボートレースダービーに続く、2年連続自身4度目のSGタイトルを獲得しました。

さらに、注目したいのは、優勝決定戦に出場した選手の半数が九州地区の支部に所属しているという点でしょう。
福岡競艇場での開催ということもあり、多少“地の利”が影響した可能性も考えられます。

とくに原田 幸哉選手は、2021年に開催された第67回大会の覇者であり、5年連続でボートレースオールスターへの出場を果していました。

ちなみに優勝した馬場 貴也選手は前回大会で6年連続8回目の出場でしたが、優勝決定戦への進出は初めてだったにもかかわらず、ボートレースメモリアル初優出にして初制覇を果たしています。

2023年のボートレースオールスター優勝者は「馬場 貴也選手」

続いて、優勝した馬場 貴也選手についても、簡単にご紹介しようと思います。

名前
(フリガナ)
馬場 貴也
(ババ ヨシヤ)
登録番号4262
生年月日1984年3月26日
身長167cm
体重55kg
支部滋賀
出身地京都府
登録期93期
級別A1級


馬場 貴也選手滋賀支部所属の93期
2018年7月からは選手会滋賀支部の支部長に就任しており、34歳4か月での支部長就任は各支部長の中で当時最年少でした。

数々の華々しい戦績を誇りながら、2018年にチャレンジカップ、2019年にグランプリシリーズ、2022年にボートレースダービー、2023年にボートレースメモリアル制覇を果たしたことで、SGレース5冠という偉業を達成し、更なる記録の樹立に向けて、今日もSG前線のトップを走り続けています。

さらに2022年には史上11人目のゴールデンレーサー賞受賞しました。

ちなみに馬場 貴也選手は現在、GRANDE5のメダルを2つ所持しています。
グランドスラム達成まで残るメダルはあと3つ
達成条件はボートレースクラシックボートレースオールスターで優勝を勝ち取ること。

現在、峰 竜太選手・毒島 誠選手・石野 貴之選手が獲得メダル3つで暫定1位
2位は馬場 貴也選手をはじめとする8名の選手がしのぎを削っており、誰が先にグランドスラムを達成できるかに注目が集まっています。
この勢いで、グランドスラム達成まで突き進んでほしいですね。

一流選手も感嘆する「超速モンキー」を武器にSG戦線で活躍し続ける、滋賀支部のジェントルマンが虎視眈々と史上4人目となるメモリアル連覇を狙います。

  • 超速報 2023 SG ボートレースメモリアル 優勝戦│BOATCAST NEWS 2023年8月27日│
出典:ボートレース公式 BOATRACE official
  • 超速報 2023 SG ボートレースメモリアル 優勝者インタビュー│BOATCAST NEWS 2023年8月27日│
出典:ボートレース公式 BOATRACE official

2023年ボートレースメモリアルのドリーム戦メンバーは?

ボートレースメモリアルのドリーム戦メンバーは、各地区(関東、東海、近畿、中四国、九州)の選考期間の獲得賞金上位5名(集計期間:2022年6月1日~2023年5月31日)及び推薦選手1名の計6名の選手で構成されます。
なお、枠番についても選考期間の獲得賞金上位順に内枠から割り当てられ、推薦選手を6枠とするため、いかにSG競争で活躍して賞金を獲得できるかが重要になりますね。

2023年のボートレースメモリアル選出順位上位となった、ドリーム戦メンバーをご紹介していきます。

出典:BOAT RACE公式サイト
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枠番選手名(フリガナ)登録番号支部級別地区獲得賞金
1馬場 貴也(ババ ヨシヤ)4262滋賀A1近畿167,882,000円
2深谷 知博(フカヤ トモヒロ)4524静岡A1東海130,177,000円
3片岡 雅裕(カタオカ マサヒロ)4459香川A1中四国119,899,409円
4椎名 豊(シイナ ユタカ)4787群馬A1関東103,526,000円
5羽野 直也(ハノ ナオヤ)4831福岡A1九州87,505,833円
6石野 貴之(イシノ タカユキ)4168大阪A1推薦枠124,769,000円
出典:BOAT RACE公式サイト

2023年の獲得賞金額が最も高かったことから1位で選出されて、絶好枠を手にしたのは、1億6,788万2,000円を獲得した馬場 貴也選手
ドリーム戦の結果は1番人気の123(7.4倍)となり、コンマ13の好スタートから馬場 貴也選手が1周1マークを先マイ。
まくらせず、差させずの完璧な旋回を披露すると、直線でグイグイ艇を伸ばして他艇を突き放します。
あっさりと安全圏に突入した馬場 貴也選手は、以降も手綱を緩めることなく航走し、ドリーム戦で快勝しました。

ファンから支持されている人気上位の選手たちが集結するドリーム戦。
豪華な出場メンバーで争うレースは、華やかで見応え抜群です。

  • 6人で11万票の支持を得た人気レーサー夢の競演 ドリーム戦│BOATCAST NEWS 2023年5月23日│
出典:ボートレース公式 BOATRACE official

2024年のボートレースメモリアルは丸亀で開催!

第70回大会となる2024年のボートレースメモリアルは、2024年8月27日(火)~9月1日(日)までの6日間、ボートレース丸亀で開催されます。

ボートレースメモリアルが丸亀競艇場で開催されるのは、2018年の第64回大会以来6年ぶり9回目

2024年も年末のグランプリへ向けて折り返し。
その1発目となるSG競走で、丸亀の水面からどんなドラマが待っているのでしょうか。
トップレーサー達によって繰り広げられる熱いバトルに大注目です!

出典:ボートレース丸亀ボートレースメモリアル特設サイト

ボートレース丸亀の特徴は?

出典:ボートレース丸亀OfficialSite

丸亀競艇場(ボートレース丸亀)は、香川県丸亀市にある通年ナイター開催として知られる競艇場です。

水面の特徴は、干満差と潮の流れがあり、風の影響もあることで、大潮や中潮の日、風の強いレースでは水面が荒れやすいことが特徴です。
※大潮や中潮の日は潮の影響が大きく、小潮・長潮・若潮の日は潮の影響が小さい

そのため、水面が荒れている時には走り慣れた地元選手が有利になりますが、一方で水面が安定している時は遠征組の選手でも実力を発揮しやすいと言われています。

また水質は海水で、潮の満ち引きで水面の高さが変わり、艇を浮かせる浮力も大きいため、体重の重い選手でもスピードを出しやすくなることから、同じくらいの勝率の選手がいるときは、体重の重い選手を狙うのがおすすめ

予想する際は、干満差と潮の流れに注目して予想を立てるとよいでしょう。

潮がレースに大きく影響するのはスタートだ。
追い潮だと選手の勘よりも早くなるので、スタートが難しくなる。
横一線のスタートが崩れることで、まくりやまくり差しが決まりやすくなる。
干潮になるとスピード水面に変わる。
伸び型に仕上げた選手のまくりもあれば、出足型に仕上げた選手がインからスピードをつけた逃げもある。
先行有利なレースが増えるだろう。

引用元:水面特性|ボートレースまるがめオフィシャルサイト (marugameboat.jp)

出典:ボートレース丸亀OfficialSite
出典:ボートレース丸亀OfficialSite
出典:ボートレース丸亀OfficialSite
出典:ボートレース丸亀OfficialSite

第70回大会に出場する選手は?

丸亀競艇場で開催される第70回ボートレースメモリアルに出場する選手は、2023年のボートレースメモリアル優勝者昨年のグランプリ優勝戦出場者直近のオーシャンカップ優勝者が中心となります。

冒頭でご紹介したとおり、参加資格は以下の条件をクリアした実力者に与えられます。

  • 【優先出場】前年度ボートレースメモリアルの優勝者(1名)
  • 【優先出場】前年度のSGグランプリ(賞金王決定戦)優勝戦出場者(6名)
  • 【優先出場】直前のSGであるオーシャンカップの優勝者(1名)
  • 開催される競艇場を除くボートレース場から推薦された選手
     ※各場2名ずつの46名
     ※各支部に所属する選手が優先出場者となった場合には必ず含める
     ※優先出場以外の選手は開催年の後期A1級であること(審査期間は前年11月から当年4月で90走以上が必要)、および前年6月から開催年5月末までの出走回数160走以上の出走が必須
  • 開催競艇場の施行者が希望する選手

丸亀競艇場で開催される「第71回 ボートレースメモリアル」の出場選手が下記の52名に決定しました。
さっそく、出場選手の一覧を見てみましょう。

第70回ボートレースメモリアル 出場選手一覧表
成績対象期間:令和5年6月1日~令和6年5月31日

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登録番号選手名支部勝率出場回数備考
ボートレース場推薦出場者桐生4238毒島   誠群馬7.7622713年連続14回目
4851関   浩哉群馬7.192532年ぶり2回目
戸田4444桐生  順平埼玉7.8818512年連続12回目
4573佐藤   翼埼玉7.332424年連続4回目
江戸川3716石渡  鉄兵東京6.782922年連続16回目
3978齊藤   仁東京6.762822年連続12回目
平和島3590濱野谷 憲吾東京7.4527528年連続28回目
4939宮之原 輝紀東京7.67218初出場
多摩川4266長田  頼宗東京6.892739年連続11回目
4847佐藤 隆太郎東京6.94269初出場
浜名湖4524深谷  知博静岡6.752204年連続4回目
3960菊地  孝平静岡7.612739年連続19回目
蒲郡4586磯部   誠愛知7.412345年連続6回目
3946赤岩  善生愛知7.313182年連続16回目
常滑3941池田  浩二愛知8.182544年連続22回目
4337平本  真之愛知6.9626315年連続15回目
4344新田  雄史三重7.402402年ぶり12回目
4024井口  佳典
三重6.922372年連続17回目
三国4013中島  孝平福井6.842944年連続17回目
4961西橋  奈未福井6.73196初出場
びわこ4262馬場  貴也滋賀7.682857年連続9回目
4502遠藤  エミ滋賀6.842272年連続6回目
住之江4168石野  貴之大阪7.042052年連続10回目
3415松井   繁大阪7.372692年連続30回目
尼崎3854吉川  元浩兵庫7.5423312年連続18回目
3780魚谷  智之兵庫7.092802年ぶり19回目
鳴門4685島村  隆幸徳島7.152692年連続2回目
4028田村  隆信徳島6.502316年連続21回目
児島4418茅原  悠紀岡山7.962644年連続10回目
4166吉田  拡郎岡山7.023034年ぶり8回目
宮島4205山口   剛広島7.872533年連続14回目
3719辻   栄蔵
広島6.862493年連続17回目
徳山3942寺田   祥
山口7.242533年連続22回目
4361柳生  泰二山口6.983032年連続2回目
下関3897白井  英治山口7.802252年ぶり16回目
4237大峯   豊山口7.182352年連続4回目
若松4371西山  貴浩福岡7.102737年連続11回目
3783瓜生  正義福岡7.242496年連続24回目
芦屋4831羽野  直也福岡7.502177年連続7回目
4504前田  将太福岡7.312983年連続6回目
福岡4477篠崎  仁志福岡7.092149年連続10回目
4350篠崎  元志福岡7.102626年連続14回目
唐津4320峰   竜太佐賀8.392213年ぶり11回目
4445宮地  元輝佐賀6.882512年連続2回目
大村4352下條 雄太郎長崎6.892207年ぶり5回目
4715村上   遼長崎6.832442年ぶり2回目
第29回オーシャンカップ(大村)優勝者4418茅原  悠紀岡山7.962644年連続10回目
丸亀開催施行者希望出場者4459片岡  雅裕香川6.622633年連続6回目
3908重成  一人香川6.842642年連続13回目
4030森高  一真香川7.382894年ぶり14回目
5121定松  勇樹佐賀7.27243初出場
4719上條  暢嵩大阪7.57221初出場
4044湯川  浩司大阪6.942333年ぶり13回目
予備14787椎名   豊群馬6.77284
予備24296岡崎  恭裕福岡6.87261
予備33959坪井  康晴静岡7.28258
予備44686丸野  一樹滋賀7.19247
予備54500山田  康二佐賀7.04250
予備64290稲田  浩二兵庫7.00252
予備74643近江  翔吾香川6.71274
予備85084末永  和也佐賀7.06256
予備94494河合  佑樹
静岡7.14294

(注1)原則として推薦選手は2名とします。なお、競走場の所在する支部に所属する選手が優先出場者となった場合、当該選手を推薦選手とします。

【優先出場者】

登録番号選手名支部勝率出場回数
前年度優勝者4262馬場  貴也滋賀7.68285
第38回グランプリ優勝戦出場者3941池田  浩二愛知8.18254
4168石野  貴之大阪7.04205
4320峰   竜太佐賀8.39221
4337平本  真之愛知6.96263
4418茅原  悠紀岡山7.96264
4586磯部   誠愛知7.41234

(注2)第29回オーシャンカップ競走(大村)優勝者が選出選手と重複する場合は、予備順位に従い選出します。
(注3)予備選手について、スタート事故によるあっせん辞退期間等が当該競走の前検日を含む開催期間と重複する場合は、予備選手の資格を喪失します。

第70回ボートレースメモリアル 出場選手一覧表

第70回ボートレースメモリアル出場選手決定 | BOAT RACE オフィシャルウェブサイト

2年ぶりの出場となる松井 繁選手は、自身が持つ最多記録を更新する30回目の出場。
濱野谷 憲吾選手は28年連続28回目、瓜生 正義選手は6年連続24回目の出場となります。

出場選手は、2023年のボートレースメモリアル優勝者・馬場 貴也選手昨年のグランプリ優勝戦出場者(池田 浩二選手・石野 貴之選手・峰 竜太選手・平本 真之選手茅原 悠紀選手・磯部 誠選手)オーシャンカップ優勝者をはじめとする総勢52名。

2024年のボートレースメモリアルには初出場選手が5名
平和島の「宮之原 輝紀(ミヤノハラ コウキ)選手」、多摩川の「佐藤 隆太郎(サトウ リュウタロウ)選手」、三国の「西橋 奈未(ニシハシ ナミ)選手」、開催場希望は直近のボートレースオールスターを制して、5000番台初のSG覇者となった「定松 勇樹(サダマツ ユウキ)選手」と「上條 暢嵩(カミジョウ ノブタカ)選手」の初出場に注目が集まっています。

地元である香川支部からは、前回大会で優勝戦3位に輝いた「重成 一人(シゲナリ カズヒト)選手」をはじめ、「片岡 雅裕(カタオカ マサヒロ)選手」「森高 一真(モリタカ カズマ)選手」が出場します。

2024年7月29日、ボートレース公式サイトで「第70回 ボートレースメモリアル(丸亀)の出場選手繰り上がりについて」の発表があり、直近のオーシャンカップで茅原 悠紀選手(4418・岡山)が優勝したことにより、湯川 浩司選手(4044・大阪)の繰り上げ出場が報告されています。

出典:BOAT RACE公式サイト

ドリーム戦のメンバーは?

ドリーム戦は、SG競走初日の12Rで行われるメインレース
出場メンバーは、SG競走が始まる約1ヶ月~2ヶ月前に発表されます。

ボートレースメモリアルのドリーム戦メンバーは、各地区(関東、東海、近畿、中四国、九州)の選考期間の獲得賞金上位5名(集計期間:2023年6月1日~2024年5月31日)及び推薦選手1名の計6名の選手で構成されます。
なお、枠番については選考期間の獲得賞金上位順とし、推薦選手を6枠とします。

ちなみに今大会で選出されたのは、峰 竜太選手・石野 貴之選手・磯部 誠選手・茅原 悠紀選手・桐生 順平選手・片岡 雅裕選手の6名です。

出典:BOAT RACE公式サイト
スクロールできます
選出順位選手名(フリガナ)登録番号支部地区獲得賞金
1峰   竜太(ミネ リュウタ)4320佐賀九州203,243,333円
2石野  貴之(イシノ タカユキ)4168大阪近畿175,085,000円
3磯部   誠(イソベ マコト)4586愛知東海146,887,013円
4茅原  悠紀(カヤハラ ユウキ)4418岡山中四国144,304,333円
5桐生  順平(キリュウ ジュンペイ)4444埼玉関東112,802,333円
6片岡  雅裕(カタオカ マサヒロ)4459香川推薦枠115,356,666円

ドリーム戦は他のレースよりもハイレベルな戦いとなり、着順を取るのが難しいため、同じ開催でも他の一般予選レースと比べて得点率も高くなっています。

この得点率は節ごとに計算されるので、他の節の大会には持ち越すことはできません。

得点表予選ドリーム戦
1着1012
2着810
3着69
4着47
5着26
6着15

SG・G1レースで付与される得点は、特別の場合を除いて上記のようになっています。他の予選よりも高い得点で、着順が下位の選手が特に優遇されていることが分かりますね。

6着でゴールインしたとしても、他の予選レースの4着よりも得点率が高く、ドリーム戦出場選手は予選通過が有利になる。

ドリーム戦は他のレースよりもハイレベルな戦いとなり着順を取るのが難しいため、同じ開催でも他の一般予選レースと比べて得点率も高くなっています。

ドリーム戦は得点率が高いので、SGの予選通過の鍵となる。ドリーム戦に選ばれる選手に注目しよう!

出典:ボートナビ_スポーツ報知X

注目の出場選手

2024年の第70回ボートレースメモリアルに出場する選手の中から、注目したい選手7名をピックアップして紹介します。

特に話題となっているのは、意外にも3年ぶりの出場となった「峰 竜太選手」。

峰 竜太選手は、直近のオールスターで弟子の定松 勇樹選手(5121・佐賀)が5000番台初・2000年以降生まれ初のSG制覇したことで大きなニュースになりましたが、今度は自分の優勝を弟子とともに喜びたいところでしょう。

ほかにタイトル連覇・タイトル奪還を狙う歴代優勝選手にも注目したいですね。
前回大会を制した「馬場貴也選手」は連覇、第59回・第64回・第65回大会覇者「毒島 誠選手」と第55回大会覇者「池田 浩二選手」は再びタイトルを手にすることができるのか⁉…
目を離せない戦いがはじまります。

馬場 貴也選手

名前
(フリガナ)
馬場 貴也
(ババ ヨシヤ)
登録番号4262
支部滋賀
登録期93期
級別A1級

2023年の福岡大会で優勝したディフェンディングチャンピオン・馬場 貴也選手も見逃せません。

注目選手の中ではちょうど中間となるキャリアながら、2018年以降は歴戦の猛者が集うSG競争において、2回に1回の確率で準優勝戦・優勝決定戦に駒を進めるほどの安定した実力に期待が高まります!

今回の丸亀メモリアルは、2大会連続優勝と自身5度目のタイトル獲得がかかる大一番。
毒島 誠選手(2013年・2018年・2019年)に続く、史上4人目のボートレースメモリアル連覇を目指します。

宮地 元輝選手

名前(フリガナ)宮地 元輝
(ミヤチ モトキ)
登録番号4445
支部佐賀
登録期100期
級別A1級

2023年からSG競争の常連となり、昨年はSG皆勤賞を果たした宮地元輝選手。
2022年にグランプリシリーズでSG初優勝し、2023年にはG2初優勝、そして2024年には全グレードレース制覇を果たした勢いのある選手です。
注目選手の中では1番の若手ですが、胸に宿る炎の熱さは誰にも負けません!
この勢いに乗って、“ボート界の熱男”がボートレースメモリアルの舞台でファンの期待に応える活躍をみせます。

峰 竜太選手

名前
(フリガナ)
峰 竜太
(ミネ リュウタ)
登録番号4320
支部佐賀
登録期95期
級別A1級

艇界のスーパースターであり、2022年には「史上最強のB1級選手」として話題となった峰 竜太選手。
2023年のボートレースダービーでSG戦線に復帰していきなり優勝を飾ると、その後もチャレンジカップで優出2着、グランプリで優出2着という、さすがの走りを披露しています。
2023年は年間最高勝率選手を受賞して、その強さは誰もが認めるところ。
実に3年ぶり11回目のボートレースメモリアル。
艇界最強の夏男が自身初タイトルを手に入れて、ビッグウェーブに乗りたい!
GRANDE5の獲得メダル4つに向けて、単独1位浮上となるか⁉

池田 浩二選手

名前
(フリガナ)
池田 浩二
(イケダ コウジ)
登録番号3941
支部愛知
登録期81期
級別A1級

現在の競艇では必須のテクニック「モンキーターン」をさらに発展させた「ウィリーモンキー」の先駆者として知られる池田 選手。
ハイレベルのターン技術と抜群のスタート力を武器に、SG優勝10回、ボートレースメモリアルは4年連続22回目の出場という快進撃を続けています。

全盛期には“池田のイン戦は黙って買え”と言われるほどの圧倒的な強さを誇り、2011年にはオールスター(笹川賞)・ダービー(全日本選手権競走)・グランプリ(賞金王決定戦)とSG戦の3大タイトルを冠する圧巻の活躍を見せ、この年のMVPを獲得したほど。

愛知支部の総大将として挑む今大会。
2024年4月に史上179人目となる通算2,000勝を達成し、安定した成績で勝ち星を量産し続ける「艇界のブルーインパルス」は、優勝争いの最有力候補です。

そして、このタイトルは2009年に初制覇を果たして以来、15年間は優勝に手が届くことはありませんでした。
注目選手のなかでは最年長のベテランですが、その衰え知らずの実力で自身2度目のタイトル奪還に挑みます。

茅原 悠紀選手

名前
(フリガナ)
茅原 悠紀
(カヤハラ ユウキ)
登録番号4418
支部岡山
登録期99期
級別A1級

2023年はSG8回出場のうち、優勝はなかったものの、自己最多となる優出6回を記録し、SG史上初となる最多優出記録を更新した茅原 悠紀選手。

代名詞といえば、こだわり抜いてたどり着いた究極の「ウィリーモンキー」。
そのターンの凄まじさから、岡山支部内では「宇宙人」と称され、西島 義則選手は「彼のターンは異次元」、烏野 賢太選手は「ボートレースの旋回を変えた男」とも評されています。

直近のオーシャンカップで9年7か月ぶりに悲願のSG載冠を果たして、現在“もっとも波に乗っている存在”と言えるでしょう。

期待を裏切らない“有言実行男”が、2024年2つ目となるSGタイトル獲得に向けて、虎視眈々と優勝を狙います。

毒島 誠選手

名前
(フリガナ)
毒島 誠
(ブスジマ マコト)
登録番号4238
支部群馬
登録期92期
級別A1級

2024年のボートレースクラシック覇者にして、GRANDE5のメダルを3つ所持している毒島 誠選手。

老若男女問わず幅広いファンから根強い支持を得ている「艇界きっての人格者」です。
安定したレース展開と抜群のスタートで、2024年はここまでSG1回とG2で1回ずつ、一般戦で2回の優勝で好調を維持し続けており、今回のボートレースメモリアルを制すれば、2019年以来、自身4度目のタイトル奪還。
そして、自身7度目のナイターSG優勝を飾ることになります。
「ナイターキング」の称号を持つだけあって、この大会においての毒島 誠選手はとにかく強い!

2024年の獲得賞金ランキングも堂々の1位で、グランプリも一気に現実となるため、ナイター最強男・毒島 誠選手の優勝へ期待が高まります。

菊地 孝平選手

名前
(フリガナ)
菊地 孝平
(キクチ コウヘイ)
登録番号3960
支部静岡
登録期82期
級別A1級

艇界屈指の『スタート巧者』であり、史上3人目のゴールデンレーサーとして、どのコースからでも1マークを先取りできる唯一無二の速攻派として知られる菊地 孝平選手。

2005年と2016年にメモリアル、2014年にはグラチャンとオールスターの2つのタイトルを獲得し、今回のボートレースメモリアルを制すれば、2016年以来、自身3度目のタイトル奪還となります。

これまでにSG競争で5回の優勝を誇る有力選手だけに、今大会でも『静岡(遠州)三羽ガラス』の名に恥じない活躍を見せてくれること間違いなしです!

ボートレースメモリアルの結果予想

ボートレースメモリアルの予想に役立つデータをご紹介します。
競艇界のトップレーサー同士の戦いとあって、選手同士の実力差はそこまで大きくありません。
そのため、モーターの機力勝負が大きく影響することも確か。
モーターの舟足や部品交換などの整備に関する情報は必ずチェックしておくことを推奨します。

過去の結果を参考に

スクロールできます
開催年決まり手組番配当
2024年まくり差し3167,910円
2023年逃げ124900円
2022年恵まれ65123,460円
2021年逃げ123980円
2020年逃げ1321,040円
2019年逃げ1342,070円
2018年逃げ1452,760円
2017年逃げ123730円
2016年抜き2156,120円
2015年抜き2153,620円
2014年まくり2434,410円
2013年逃げ124650円
2012年逃げ1351,380円
出典:ボートレース丸亀OfficialSite

優勝戦の予想で特に気に留めておきたいことは、「イン逃げ」で決まる確率が比較的高いこと。
過去の結果を見れば一目瞭然ですよね。
また配当については、10倍程度の手堅い決着よりも20~40倍が多いことから、ヒモ荒れに期待してもよさそうです。

そのほか124のようなスジ舟券のほかに、ダッシュ勢が舟券に絡む機会も多く見られるため、2着・3着の予想をする際は広めに買っておくことをお勧めします。

天候や風速などのコンディションに要注意!

ボートレースメモリアルの開催時期は季節の変わり目で、秋の強い風である“金風”が吹く季節でもあります。

現にここ数年は風の影響を受けてのフライングや転覆といった事故、不良航法で減点を受ける場面を目にすることもしばしば。

さらに強風で波が高くなるようなコンディションでは安定板を着用するレースも増えるため、地元レーサーベテラン勢、そして荒水面(江戸川・戸田)を得意とする選手は要チェックですよ!!

2024年のボートレースメモリアルの結果は?

まさに“大荒れになった”といっても過言ではない「第70回 ボートレースメモリアル」。
その結果について、まずはレースの展望から順に見ていきましょう。

レース展望

  • 第70回ボートレースメモリアル特設サイトに掲載されていた、今シリーズの展望をご紹介します。
出典:ボートレース丸亀ボートレースメモリアル特設サイト
真夏のナイター決戦!全国各場の推薦選手が激突!

 ボートレース丸亀で8月27日~9月1日まで「SG第70回ボートレースメモリアル」が開催される。全国各レース場から推薦された選手など52人が集結。優勝賞金4200万円をかけて熱戦を繰り広げる。

 大会2連覇をめざすのは馬場貴也(滋賀)だ。昨年8月に福岡で行われたボートレースメモリアルで優勝。大激戦を制してSG通算4回目の優勝を飾った。ボートレースメモリアルは70年もの歴史を誇る伝統ある大会だが、これまで連覇を達成したのは1963~64年の倉田栄一、2011~12年の瓜生正義、2018~19年の毒島誠の3人しかいない。難関に挑む馬場に注目が集まる。馬場は昨年12月に丸亀周年で優勝したばかり。オール3連対Vで圧勝したのが記憶に新しい。当地2節連続Vもかかる丸亀ボートレースメモリアルになる。

 SG連続Vを狙うのは茅原悠紀(岡山)だ。7月の大村オーシャンカップで優勝。4コースまくりから道中接戦を制してVゴールを駆け抜け、約9年7カ月ぶりとなる2回目のSG制覇を果たした。8月の丸亀ボートレースメモリアルも制して夏のSGを独り占めするのか。茅原は丸亀で通算4優出0Vとまだ優勝歴こそないが、2020年の丸亀周年で優出2着に入るなど相性は悪くない。茅原らしい多彩な攻めを見せてくれそうだ。

 V争いのカギを握るのは毒島誠(群馬)か。言わずと知れたナイターキング。丸亀でもこれまで2013年ボートレースメモリアル、2015年丸亀周年、2018年ボートレースメモリアル、2021年全国ボートレース甲子園と4つも記念タイトルを獲ってきた。今回も讃岐の夜風を軽快に切り裂くのか。今年の毒島は3月の戸田ボートレースクラシックや7月の津全国ボートレース甲子園で優勝するなど好調を維持。賞金ランキング首位を快走している。5年ぶり4回目となるボートレースメモリアル優勝は射程圏だろう。

 遠藤エミ(滋賀)も楽しみだ。8月の福岡レディースチャンピオンで優勝して大会2連覇の偉業を達成。賞金ランキング22位まで急上昇しており、グランプリ出場が狙える状況になってきた。丸亀ボートレースメモリアルで賞金を上積みしてベスト18圏内に入ってきたいところだ。遠藤は丸亀で通算8優出3Vと好実績。2017年の丸亀オーシャンカップで予選6位(準優2号艇5着)の活躍を見せたこともある。丸亀ボートレースメモリアルでは2回目のSG優出・優勝を狙いにいく。

 地元からは重成一人(香川)、森高一真(香川)、片岡雅裕(香川)の3人が登場だ。重成は昨年の福岡ボートレースメモリアルで予選トップ通過の活躍。しかし準優で2着に敗れたのが響いて優勝戦4号艇で3着に終わり、悲願のSG初Vを取り逃がした。今年はその雪辱を果たしたい。森高は5月の多摩川ボートレースオールスターで優出3着に入るなど好調。賞金ランキング20位につけており、7年ぶりのグランプリ出場をめざすうえでも大事な丸亀ボートレースメモリアルになる。片岡は2022年の浜名湖ボートレースメモリアルで優勝。6号艇で激闘を制してSG初Vを飾ったシーンが思い出される。今年は2年ぶりの奪還を狙う戦いだ。

 その他にも5月の多摩川ボートレースオールスターでSG初優出初Vを飾った23歳の定松勇樹(佐賀)や、丸亀SG優勝2回を誇る池田浩二(愛知)、ボートレースメモリアル優勝2回の瓜生正義(福岡)、寺田祥(山口)、菊地孝平(静岡)、7月の大村オーシャンカップで優勝戦1号艇に乗った山口剛(広島)、今年SG優出2回をマークしている平本真之(愛知)と宮地元輝(佐賀)、丸亀SG優勝歴を持つ吉田拡郎(岡山)、石野貴之(大阪)、峰竜太(佐賀)、今年2月に丸亀での四国地区選手権で優勝した田村隆信(徳島)、福岡推薦で参戦する篠崎元志(福岡)と篠崎仁志(福岡)、2年前の優勝戦Fの苦い思い出を払拭したい白井英治(山口)と新田雄史(三重)、SG初出場を果たす佐藤隆太郎(東京)など目が離せない選手たちがズラリ。全国各レース場が自信を持って送り込む52戦士が、丸亀ナイターでどんな航跡を描くのか楽しみは尽きない。

(データはすべて8月13日現在。カッコ内の表記は支部)

引用元:シリーズ展望|SG第70回ボートレースメモリアル 特設サイト|ボートレースまるがめ (boatrace-special.jp)

  • さらにボートレース公式サイトに掲載されていた、最終日の推奨レース展望(12R)の内容をご紹介します。

優勝戦は予選トップ通過から準優勝戦を押し切った平本が1号艇をゲットした。グリップ感が良く出足は万全。連日のインから自身4度目のSG制覇へ外完封の逃げを打つ。地元で気迫は人一倍の片岡が、2コースから素早く差してバック平本を追うが、ボートレース界屈指の3コースのまくり差しの威力を持つ馬場もスピード前面に押し出し1マークを切り込む。ここ一番の勝負強さは折り紙つきの石野も行き足系統が良く、4コースカド戦は脅威の的となりそう。

引用元:レース一覧|BOAT RACE オフィシャルウェブサイト

やはり、ボートレースメモリアル開幕前から注目視されていた馬場 貴也選手・池田 浩二選手が順当に優勝戦に駒を進めました。
そのためレースの展望においても、予選をオール3連対でトップ通過して準優勝戦を押し切り、絶好枠を勝ち取った平本 真之選手の優勝を特に有力視する声が多く聞かれました。
しかし、一方で“ボートレース界屈指の3コースのまくり差しの威力を持つ”前回大会覇者・馬場 貴也選手にも注目が集まっていることが読み取れます。
そのような状況において、レースの展望では「片岡 雅裕選手の素早い差し・馬場 貴也選手のまくり差し行き足系統が良い石野 貴之選手の鋭い攻め」に期待する内容となっています。

優勝戦出場選手インタビュー

優勝戦出場選手インタビュー

YouTubeチャンネルに公開されていた「優勝戦出場選手インタビュー」をご紹介します。
優勝戦まで勝ち上がってきたトップレーサー達が最終戦への意気込み・モーターの調子・戦略を語っていますので、ぜひご覧ください。

  • 【SGボートレースメモリアル】優勝戦出場選手インタビュー
出典:BOATRACEまるがめ
  • 【丸亀ボート・SGメモリアル】優勝戦出場選手インタビュー
出典:東スポレースチャンネル
出走表

出走表

出典:BOAT RACE公式サイト

次に出走表を見てみましょう。
今節をオール3連単で優勝戦への出場を決めたのは、シリーズリーダーの平本 真之選手のみ。
さすがにトップレベルの実力者が出場する大会の優勝戦だけあって、少数精鋭の猛者ぞろいです。
しかもインコースに控える片岡 雅裕選手と馬場 貴也選手は3連勝狙い。
当地勝率では、さすが前大会覇者の馬場 貴也選手が最も高く、次いで池田 浩二選手と石野 貴之選手が続きます。
スタートタイミングでは片岡選手が最も早く、平本選手・馬場選手・池田選手が続きます。
さらにモーターでは、桐生 順平選手が引き当てた23号機が好調で、対抗機としては池田選手の15機と片岡選手の9号機といったところでしょう。
やはり選手同士の実力差はそこまで大きくないように感じますね。
そのため、ここまで述べてきたとおり、過去のボートレースメモリアルの優勝戦の結果から「イン逃げ」で1号艇の選手が優勝する確率が高いことが予想するうえでの重要なポイントとなります。
総合的に判断して、スタートタイミングが優秀、かつ1枠のアドバンテージがとても大きいため、平本 真之選手への期待が大きくなるところです。

逆転があるとすれば、2号艇・片岡 雅裕選手か3号艇・馬場 貴也選手が有力なことから、実質はインコースの3艇による一騎打ちになると推測できます。

  • およそ3年ぶりのSG制覇へ強い決意と思いを胸にインから臨む平本 真之選手
  • 地元・丸亀でのSGはファンの声援を力に変えて優勝を手にしたい片岡 雅裕選手
  • ディフェンディングチャンピオンとして得意の3コースからメモリアル連覇を狙う馬場 貴也選手
  • SG初優勝を飾った水面で大一番の勝負強さを発揮したい石野 貴之選手
  • 一節間プロペラと向き合った自分を信じて突き進む池田 浩二選手
  • 予選18位からSG史上最大の下剋上を狙う桐生 順平選手

6強が頂点を目指す、ラストスパート最終戦はどのような結果になるのでしょうか?

オッズ(単勝・3連単)

単勝オッズ

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枠番級別選手名単勝オッズ
1A1平本  真之1.5倍
2A1片岡  雅裕7.2倍
3A1馬場  貴也5.8倍
4A1石野  貴之4.7倍
5A1池田  浩二10.7倍
6A1桐生  順平17.5倍

ボートレースメモリアル優勝戦の過去の結果・予選をトップ通過してきた戦績などを考慮して、平本 真之選手への期待が大きく反映したオッズとなっています。
そんな中で人気が拮抗したのは4号艇の石野 貴之選手。
レースの展望のとおり、観客の多くが石野選手の『行き足系統の良さ』と『4コースカド戦は脅威の的』という点に注目したことが読み取れます。
また、前回大会で優勝している結果を鑑みて、馬場 貴也選手が3番人気。
そして、過去に1号艇以外で最も多くの回数を優勝したのが2号艇であり、平本選手にも劣らないほど好調な当地勝率・モーター・スタートタイミングから“差し“への期待が反映したようです。
そのため、1着は1号艇・平本 真之選手か2号艇・片岡 雅裕選手、もしくは馬場 貴也選手の線が濃厚といったところでしょうか。
続いて3連単オッズを見てみましょう。

3連単オッズ

買い目(人気順)オッズ(倍)
124(1番人気)13.3
123(2番人気)15.5
134(3番人気)16.9
125(4番人気)17.0
142(4番人気)17.0
135(5番人気)18.5

単勝オッズの結果同様、平本 真之選手を優勢とした予想。
その影響から、1号艇・平本選手を軸とした買い目が人気上位を独占しています。
ヒモとして人気なのは、単勝オッズ3番人気の片岡 雅裕選手と4番人気の馬場 貴也選手を2着とした予想で、上位4点までを独占しています。
ほかに注目したいのは、4号艇・石野 貴之選手と5号艇・池田 浩二選手が舟券に絡むであろうと予想する買い目です。
石野選手と池田選手をトリとする買い目はそれぞれ2点あり、期待のほどがうかがえます。
さらに2号艇・片岡選手が3連単に入るとする買い目は上位5位までの4点を占めており、人気のほどがよくわかる買い目です。
そのため、人気ナンバーワンの124(13.3倍)は、本命かつ“鉄板”の予想と言えるでしょう。

直前情報

直前情報

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: image-5-2.jpg
出典:BOAT RACE公式サイト

直前情報にも注目です。
展示タイムでは石野 貴之選手・池田 浩二選手に次いで、平本 真之選手・片岡 雅裕選手・馬場 貴也選手が同一タイムで伸び足に大きな差がないことがわかります。
またチルトについては、インコースの平本選手は-0.5度で出足重視型、ほかの5選手は±0度でバランス型での調整。
さらに毒島選手と桐生選手はピストンリングを交換していることが読み取れます。
また勝負を左右する重要な要素である“水面気象情報”にも注目しましょう。
前レース(11R)時点ではありますが、風速1メートルの追い風で波高が1センチと穏やかな水面であること、そして夏らしい晴天と気温が高いことがわかります。
このことから、どの選手にとっても実力を発揮しやすいことがわかると同時に、出足重視型に仕上げた平本選手がインからスピードをつけた逃げを狙っていることは確実。
そのため、先行有利なレースが展開される確率が高いと推測できるのではないでしょうか。

ピットレポート

ピットレポート

画像に alt 属性が指定されていません。ファイル名: image-5-3.jpg
出典:BOAT RACE公式サイト
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級別氏名
(登録番号
支部ピットレポート
1A1平本 真之
(4337)
愛知足の裏付けはしっかりしている。ターン出口でグリップしていて進んでいます。伸びも気にならないし、悪くない部類だと思っています。朝スタート特訓に行った感じも違和感はなかったです。スタートは準優が少し遅かったので、修正は必要。集中して行きます。(コメント自信度・・★★★)
2A1片岡 雅裕
(4459)
香川レース足がいいと思うし回り足系も悪くないです。スリットから向こうの足が欲しいけど、そこを求めつつの調整でいきます。スタートは、だいたい行けているけど、少しでも前に行きたいですね。(コメント自信度・・★★☆)
3A1馬場 貴也
(4262 )
滋賀足は中堅くらい。準優勝戦のチルト05は道中が乗りづらかったので、優勝戦は戻して調整していく。合えばしっかりバランスが取れる。スタートは様子を見ながらそれなりに行けている。(コメント自信度・・★★☆)
4A1石野 貴之
(4168)
大阪出足がしっかりしている。行き足も凄くいいので、スリットもいい感じがします。今日は時間があるので、最後までいろいろ調整はやって行きたいと思います。どのコースからでも勝ち筋があればそのコースから行きます。(コメント自信度・・★★☆)
5A1池田 浩二
(3941)
愛知今節は結構ペラを叩きました。普通で悪くないという感じ。僕の中での普通ですね。レースをした時の反応は悪くない。ペラとチルトの調整ですね。今節のスタートはいつもの勘で行くと遅れるので早く仕掛けたいです。(コメント自信度・・★★☆)
6A1桐生 順平
(4444)
埼玉日毎にターン回りは上向いている。スリット近辺の足はつかなそうだったのでターン回り系に絞って調整した。乗っていて安心感はある。そこを大事に調整していく。安定板が付かなければスタートは大丈夫。(コメント自信度・・★★☆)

やはり出足・伸び足・スタートを気にかけている選手が多く、試行錯誤しながら整備した様子がうかがえます。
さすがトップレーサーの面々だけあって、整備も直前まで抜かりがないようです。
あとは優勝戦における潮の流れや風向き、そして運にも大きく左右される局面ですが、出走選手のコメントを見るに「メンタルも勝敗に大きく影響するのだろうな」と感じました。
ではコンピューター予想ではどのような予想がされているのでしょうか?
いろいろなデータから導き出された予想を見てみましょう。

コンピューター予想

コンピューター予想

出典:BOAT RACE公式サイト

ここまで考察してきたとおり、コンピューターも平本 真之選手が1着の確率が高いと予想しています。
そして続くのが、池田 浩二選手と馬場 貴也選手。
ちなみに153(35.1倍)は3連単オッズの14番人気です。
では、どのような結果になったのでしょうか?
SG競争初秋の大一番「第70回 ボートレースメモリアル」の結果を見ていきましょう。

レース結果

レース結果

出典:BOAT RACE公式サイト

今節の優勝戦は、選手同士の実力が拮抗していたことから、誰が優勝してもおかしくない状況でした。
しかし、見ごたえあるレース展開から荒れた結果となり、30番人気の316で決着。
オッズは79.1倍で7,910円という結果になりました。

全員がSGを2回以上制している豪華メンバーとなった優勝戦は、頂上決戦にふさわしい絶好の水面コンディション。
枠なり3対3の進入で、インコース全艇がコンマ0台で踏み込む激しいスリット合戦のなか、1号艇・平本 真之選手がコンマ06のトップスタートを切って先マイ。
その後方では、節イチの舟足を誇る4号艇・石野 貴之選手が4カドから伸びて強襲するも、3号艇・馬場 貴也選手がしっかりと受け止めて、1周1マークへ突入します。

先回った1号艇・平本選手を2号艇・片岡 雅裕選手が内から差して、外からは3号艇・馬場選手が真骨頂の角度良いまくり差しで襲いかかるも132でわずかに届かず。
バックに入ると、頭一つ抜けた先頭2艇による熾烈な首位争いが繰り広げますが、ついに中盤で馬場選手の舳先が平本選手にかかると艇がぶつかり合う激しいデッドヒートに発展。
そのまま全速で突入した1周2マークで早くも大勢が決します。

粘って先手を打ったのは内を走る3号艇・馬場選手。
続く1号艇・平本選手が懐を差そうと全速ターンでハンドルを切るも、馬場選手のウィリーターンから一気に抜け出しに成功して316とすると、そのまま単独1位に躍り出ました。
あっさりと安全圏に突入した馬場選手は、以降も手綱を緩めることなく、完璧な旋回を披露しながら先頭を独走。

そして迎えた2周1マーク。
2番手で先回った1号艇・平本選手を2号艇・片岡選手が差しますがかわされて、その隙をついて今度は6号艇・桐生 順平選手が最内を差して316で順位変わらず。
最終2マークまで2号艇・片岡選手と6号艇・桐生選手による一進一退の3番手争いが続きます。
最後は横並びでのターン突入から、クイックな旋回で2号艇・片岡選手を突き放した6号艇・桐生選手が単独3番手に浮上し、316という劇的な勝利となりました。

この勝利で馬場 貴也選手はボートレースメモリアル連覇にして、毒島 誠選手以来5年ぶり史上4人目の快挙を成し遂げました。
なお、優勝最有力とされた1号艇・平本 真之選手は惜しくも2着。
人気の高かった2号艇・片岡 雅裕選手と4号艇・石野 貴之選手は連に絡めないという残念な結果となりました。

平本 真之選手が絶対有利と目されて、コンピューター予想でも同様の目論見だったレース。
予選16位通過の馬場 貴也選手が見事に連覇を果たし、同じく予選最下位でギリギリで通過した桐生 順平選手が3着というドラマチックな展開でした。
もちろんコンピューターでさえも想定できなかった事態のため、このレースの着順を読み解くのは至難の業だったことでしょう。
前述した「レースの展望」でも、優勝した馬場 貴也選手の“まくり差し”に期待して推す声はあったものの、単勝オッズで最も人気のなかった6号艇・桐生 順平選手が3着という予想だにしない結末。
馬場 貴也選手の記録に残る連覇というかたちで幕を閉じた「第70回 ボートレースメモリアル」でしたが、歴史に残る大波乱の一戦であったことは間違いありません。

  • 超速報 2024 SG 第70回ボートレースメモリアル 優勝戦│BOATCAST NEWS 2024年9月1日│
出典:ボートレース公式 BOATRACE official
  • 【SGボートレースメモリアル】優勝戦レースリプレイ
出典:BOAT RACEまるがめ公式YouTubeチャンネル
SNSの反応

SNSの反応

6年ぶりに丸亀競艇場で開催された、第70回ボートレースメモリアル。
馬場 貴也選手が大会2連覇という史上4人目の快挙達成という結果で幕を閉じましたが、SNSではどのような投稿があったのでしょうか。

数多くの『連覇おめでとう』『カッコ良すぎて感動した』『馬場ちゃんありがとぉぉぉ!』というメッセージのほかに、『捲り差しは強烈だったわ』と馬場 貴也選手の捲り差しを“伝家の宝刀”“真骨頂”と絶賛するメッセージも多数。

もはや腕で勝ち取った栄光です!』『メモリアルは馬場ちゃんの為にあるのかー』『これぞ馬場 貴也の3コースってレースでした!』『人柄が素朴で、それでいてとても強いのが好きです』『ホントに応援したくなる選手です』という言葉が投稿されたところを見ると、人柄でも多くのファンに愛されているようですね。

多くのファンが親しみを込めて「馬場ちゃん」と呼んでいるところを見ると“熱心なファンから支持されているんだな”と感じました。

ほかにも「おめでとう、支部長」「走る最強の支部長」と賞賛する声や「ボートレース福岡に来ていますがお客様が…非常に荒れています」など、予想だにしなかった結果に一喜一憂する観客の様子が投稿されるなど、様々な投稿を見ることができたのが印象的でした。

投稿されていた反応の一部を抜粋してご紹介します。

ほかにも投稿されていた様々なメッセージ
勝利者インタビュー

勝利者インタビュー

馬場 貴也選手、ボートレースメモリアル連覇おめでとうございます!
たくさんの声援に後押しされて掴んだボートレースメモリアルのタイトルと、史上4人目の快挙。
ファンを大切にするコメント、さらに上を目指す誠実な姿勢を見て、応援する観客がより一層増える気配がヒシヒシとしますね。

出典:ボートナビ_スポーツ報知
出典:マクール
出典:日刊大衆
出典:東スポ ボートレースX
  • ボートレース公式サイトに掲載されていた、勝利者インタビューの内容をご紹介します。

優勝戦ですのでそこは優勝しか狙ってないので、まくり差しに絞って今日は調整もしてましたし、イメージもまくり差しのイメージしか持ってなかったです。(スタート)本番前に追い風が強くなったのでそこは失敗だけないように、自分の行ける範囲で行こうというところで、集中して行きました(コンマ09)。(スタートは)あれ以上僕は行けないなと思いました。それで石野(貴之)さんとかに外にまくられるんだったら、それは天晴れですし相手方が。僕なりのレースは出来たかなと思います。本当に圧倒される声援でありがたいなというところが身に染みて感じましたね。皆さんが声援を沢山送ってくださったので一人一人に応えるつもりで挨拶をさせていただきました。少しでもファンの方にそういう想いが届いてくれたらなってところでやりましたけど。流れ一本でしょう、この優勝は。今年は本当にちょっと調子が悪くてプロペラ調整が合わないことが多くて、今節も不安しかなかったんですど、なんとか少しでも皆さんにいいレースをお届けできるようにそこは頑張りました。(賞金ランキングトップとなりました)ありがとうございます。昨年は大失敗してるので、それを今年こそ克服したいなと思います。遅くまで残っていただき、沢山のご声援本当にありがとうございました。僕だけではなくて選手みんな、ファンの皆さんの声援が届いていますので、これからも温かいご声援をどうぞよろしくお願いいたします。

引用元:結果|BOAT RACE オフィシャルウェブサイト

ボートレース公式YouTubeチャンネルから、馬場 貴也選手の優勝者インタビューをご覧ください。

  • 超速報 2024 SG 第70回ボートレースメモリアル 優勝者インタビュー│BOATCAST NEWS 2024年9月1日│
出典:ボートレース公式 BOATRACE official
  • 馬場貴也 1%の可能性を最後まで信じメモリアル連覇!!│BOATCAST NEWS 2024年9月1日│
出典:ボートレース公式 BOATRACE official
レース考察

レース考察

「第70回 ボートレースクラシック」優勝決定戦における勝利のカギとなったのは馬場 貴也選手の真骨頂ウィリーモンキーのまくり差し”が“無欲の勝利”を引き寄せたことでしょうか。

1周1マークの石野 貴之選手の強襲をカド受けでうけ止めて、強烈なまくり差しで優勝を射止めたことについて『ビックリしてます。(メモリアル連覇は)まさか自分がそんなことできると思ってなかったんで。無欲の勝利だと思います』と心境を明かしつつも、勝負どころでも落ち着いたレース振りを披露した勢いそのままに、下半期もグランプリに向けてさらなる活躍を見せてくれるはずです。

インタビューの最後には応援してくれたファンに向けて『凄いたくさんのファンの方々が声援を送ってくださったので、少しでも楽しんでもらえるようにレースを心がけたんですけど、自分なりに精一杯がんばりました』『今後もグランプリに向けて一走一走しっかり頑張っていきますのでご声援お願いします』と、紳士的な言葉を贈る馬場 貴也選手。

観客席からの多くの拍手があがる印象的なレースでした。

出典:Sato Yuta氏X
出典:Sato Yuta氏X
出典:Sato Yuta氏X
  • ボートレース公式サイトに掲載されていた、レース考察の内容をご紹介します。

トップタイミングで踏み込んだ平本が1マークを真っ先に回ってイン逃げ体勢へ。しかし、平本の懐が僅かに空いたところを、馬場が狙いすましたようにまくり差していきます。馬場はバックストレッチで平本をとらえると次コーナーを位置優位に先取り。ターンが乱れた平本を引き離し、大きく水を開けていきます。その後も手綱を緩めることなく走り切った馬場が優勝のゴールイン。見事ボートレースメモリアル連覇を飾っています。

引用元:レース一覧|BOAT RACE オフィシャルウェブサイト
  • 最後に優勝した馬場 貴也選手の人間性について、Yahoo!ニュースが『状況への感謝を忘れない人格者』と報じていましたのでご紹介します。
SG第70回ボートレースメモリアル優勝! 馬場貴也の人間性に共感集まる

SG第70回ボートレースメモリアル優勝! 馬場貴也の人間性に共感集まる

2024年9月2日 15:07

【(C)BOATRACE 中央が馬場貴也】

ボートレース丸亀の「SG第70回ボートレースメモリアル」は、馬場貴也(京都出身・滋賀支部40歳)【写真2枚】の大会連覇で幕をおろした。
「可能性は1%」と言っていたのは6号艇だった準優で勝利する確率。その1%勝負で結果を出し、優勝戦内枠が決まった際には「10%」と発言。栄冠に一歩も二歩も前進した実感を口にしていた。
そして、優出インタビューでアナウンサーから「3コースは(勝つ)イメージがあります」と問いかけられると、謙遜することなく率直に容認。そのとおりのレースとなり「100点」を与えている。

「まくり差し一本に絞っていた」というが、それにはいくつもの関門があった。
まず、節イチの舟足を誇る石野貴之が4カドから伸びるのは必至。これを制し先攻めが第一条件。
さらに、出足を仕上げていた地元の片岡雅裕を抱えつつ、1コース平本真之の内懐に飛び込んでいかなくてはならない…という芸当だったのだ。
そうした展開を自らつくり出すため「1日、それだけを考えて調整した」結果が2年連続のボートレースメモリアル優勝。100点満点のゆえんである。

【(C)BOATRACE 馬場貴也】

一夜明け、帰途についた馬場貴也は「ファンの皆さんの温かな応援が身に沁(し)みました。次のレースの展示航走のためピットで待機している時、スタンドからの声援がすごくよく聞こえまして…。こういう舞台で走らせてもらえる幸せを感じました」と話してくれた。
自分が走るわけではない、1つ前のレースに向けたファンの声援に感動していたのだ。

そして、「滋賀支部支部長を務めさせていただき7年目ですが、この役を仰(おお)せつかったことで強くなれました」とも語った。

自分のことだけで汲々(きゅうきゅう)としたり、自己の利益だけを追求するのではなく、大きな視座で全体を見つめ、状況への感謝を忘れない人格者であることは、その言動が証明している。

かつて、地元ボートレースびわこで古老が口にした「こんなに立派でかっこいい若者はおらん」と言った言葉が時を経て証明され、多くの若者が知るようになった。

ただ単に強いだけでなく、人間性に魅力を感じるからこそファンが増えているボートレース界。今後、ファンとの共感をどう紡(つむ)いでいったらいいのか、その方向性を人柄で教えるのが馬場貴也だ。

引用元:SG第70回ボートレースメモリアル優勝! 馬場貴也の人間性に共感集まる – スポーツナビ (yahoo.co.jp)

  • 次に連覇のカギとなった馬場 貴也選手の“強さ”について東京中日スポーツが報じていましたのでご紹介します。
    ツキや運などではなく、この勝利を引き寄せたのは馬場 貴也選手の緻密な計算と操縦技術の賜物だということがよくわかります。

馬場貴也、”伝家の宝刀”鮮やかまくり差し 得意技持つ者の強さ発揮【まるがめボートSG「BRメモリアル」】

2024年9月1日 22時37分

◇1日 ボートレース SG・第70回ボートレースメモリアル最終日(まるがめボート)

 伝家の宝刀はさび付いていなかった。馬場貴也が自慢のまくり差しで大会連覇を達成。「まさかでした。びっくりしました」。自らも驚くばかりだったが、相手が分かっていても止められない、無類の得意技を持つ者の強さを存分に発揮した。

優勝した馬場貴也選手

 「本当にツイていた」と話す通り、前年の王者に不思議な流れが訪れていた。16位とギリギリの予選突破で準優6号艇。「準優が全てでしょう。あの1着で優勝戦でも勝負できる枠番になった」。ピット離れも進入も乱れた準優9Rでチャンスが生まれ、大外から最内を差したレースを振り返った。

 そして得たチャンスに万全の調整を施して臨み「石野さんがいたので、直線を意識して調整。それでも出足もしっかりしていた」と十分な機力に整える。覚悟を決めたSも「全速ではないが、行ける範囲で行けた」と好タイミング。ただ、内もゼロ台。誰にでもものにできる展開では決してなかったが「片岡君も(地元で勝つためには)差し一本だろうし、まくり差しを入れることに集中した」というハンドルがドンピシャ。インの平本の懐にぎりぎり届かせ「ターンの採点? 100点満点でしょう」と最高点を与えた。

 これで賞金トップに浮上したが、まだ見ぬ年末の頂点のため気を休める暇はない。「昨年は大失敗(トライアル初戦で妨害)したし、グランプリは本当に厳しい戦いだと痛感した。きょうだけ喜んで、またしっかりやっていきたい」。次戦は地元びわこ72周年。「最高の流れで行けます」。地元で勢いを倍加させ、馬場は今年こそグランプリVをつかむ。選手が素晴らしかったと思う」と、茅原のことを称えていた。

引用元:馬場貴也、”伝家の宝刀”鮮やかまくり差し 得意技持つ者の強さ発揮【まるがめボートSG「BRメモリアル」】:中日スポーツ・東京中日スポーツ (chunichi.co.jp)

まとめ

出典:ボートレース丸亀ボートレースメモリアル特設サイト

今大会の優勝戦では見事なまくり差しと冷静なレース展開で馬場 貴也選手がボートレースメモリアル連覇を達成しました。

優勝した馬場選手にとって、今年4度目にして通算64度目・当地通算では3度目の優勝。
そして2018年の芦屋チャレンジカップ・2019年の住之江GPシリーズ・2022年の常滑ダービー、そして昨年の福岡メモリアル以来、SGタイトルは5度目の載冠となりました。

予選は通過ラインすれすれの16位突破で、その時点では『連覇の確率は1%くらいかな』と苦笑いをしていた馬場選手でしたが、準優勝戦は6コースから鋭い最内差しで1着を獲得する急展開で、一気に“連覇”を射程圏内に捕えると、冷静な分析力を駆使して大一番への備えも万全。

迎えた優勝戦では石野 貴之選手のカド攻めに応戦しつつ、1周1マークでは“伝家の宝刀”と称されるシャープなまくり差しハンドルを炸裂させて、大会連覇という偉業を成しています。

優勝インタビューでは、何度も繰り返し『流れに助けられた』と謙遜していましたが、流れを自然と引き寄せて、しっかりモノにできるのも超一流だからこそ成せる業でしょう。

もちろん、3連単のオッズ上位は予選トップ通過を果たした平本 真之選手を軸とする買い目が独占していましたが、組番の316は30番人気、3連単のオッズは79.1倍で7,910円という結果に驚いた観客も多かったようです。

2022年のグランプリで2着となって、悔しい思いをしてからというもの、SG競争にはこれまで13度皆勤出場して優出5回、うち2回は優勝を手にしてきた馬場選手。

『今年はあまり調子が良くなかった』と語る場面もありましたが、この連覇を機に今年こそ悲願のグランプリ初制覇へと突き進んでほしいところです。

2024年10月には戸田競艇場でボートレースダービーが控えており、次は舞台を関東地区に移して、まだまだ熱い戦いが繰り広げられます。
艇界屈指のレーサーによるトップレベルの戦いも、いよいよ佳境にさしかかりました!
年末のグランプリへの出場権争いもより一層白熱する時期。
年末に向けてボートレースファンの期待はますます高くなっていくことでしょう。

  • ボートレースメモリアルは毎年8月下旬に開催される
  • SG競走の中でも格式高い「GRANDE5」の第3戦にあたる
  • 正式名称は「モーターボート記念競走」で「総務大臣杯」の下付賞がある
  • 各競艇場からの推薦によって出場メンバーが選ばれる
  • 推薦選手のほかには前年のボートレースメモリアルの優勝者・SGグランプリ(賞金王決定戦)優勝戦出場者・直近のオーシャンカップの優勝者などを含めた、合計52名に出場資格が与えられる
  • 優勝賞金は4,200万円
  • 2024年の第70回ボートレースメモリアルは、8月27日〜9月1日までの6日間ボートレース丸亀で開催
  • ドリーム戦に出場する選手は、各地区(関東、東海、近畿、中四国、九州)の選考期間の獲得賞金上位5名及び推薦選手1名の計6名
  • 注目選手は、馬場 貴也選手(4262)宮地 元輝選手(4445)峰 竜太選手(4320)池田 浩二選手(3941)茅原 悠紀選手(4418)毒島 誠選手(4238)
  • 2024年は馬場 貴也選手が史上4人目となるボートレースメモリアル連覇を達成した
  • 組番の316は30番人気、3連単のオッズは79.1倍で7,910円の中穴決着

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