年間で8回開催されるボートレースの最高峰・SG競走のなかで、年末のグランプリに向けて最後の勝負がけとなるのが「チャレンジカップ」です。
チャレンジカップは、年末のグランプリ出場権をかけた“最終トライアル戦”に位置づけられており、毎年11月下旬にその年の獲得賞金ランキング上位選手による熱いバトルが繰り広げられます。
本記事では、チャレンジカップの出場条件や選出方法、歴史に触れつつ、過去の優勝選手などについて解説するとともに、2024年に開催される「第27回 チャレンジカップ」についても紹介していきます。
- チャレンジカップ競走はどんなレース?
- チャレンジカップの出場条件
- チャレンジカップの優勝賞金は3,600万円
- 歴代の優勝選手は?
- 【2024年】チャレンジカップ最新情報
チャレンジカップってどんなレース?
チャレンジカップは、1998年に売上低迷打開策の1つとして「競艇王チャレンジカップ競走」の名称で創設された最も新しいSG競走です。
2010年の第13回大会からは、現在の「チャレンジカップ(正式名称:チャレンジカップ競走)」という名称に変更となりました。
ボートレースのSG競走の中でも、特に格式の高いレースに位置付けられるGRANDE5(グランデファイブ)には位置づけられていないため、グランドチャンピオン・オーシャンカップと同様に、優勝賞金は低く設定されています。
このチャレンジカップの結果によって、グランプリ本戦に出場できる上位18名にギリギリ滑り込む選手も多く、最後の最後まで目が離せないため、“グランプリ前哨戦”とも称されているのです。
選考期間は、開催年の1月1日~10月31日までの期間。
年間獲得賞金ランキングの上位選手が出場メンバーに選出されるため、年末に開催されるグランプリ本戦(賞金王決定戦)とそのシリーズ戦への出場をかけたラストチャンスとして、白熱したバトルが見られる最終トライアル。
また、2014年の第17回大会からは、女子ボートレーサーを対象に新設された「G2・レディースチャレンジカップ」との並行開催となったため、出場者が賞金ランキング上位34名に変更。
なお、開催地は持ち回りで毎回変わります。
2024年は下関競艇場での開催となっているため、ナイターレースでの開催となります。
チャレンジカップに出場できる条件は?
チャレンジカップは、賞金王決定戦競走(ボートレースグランプリ)以外のSG競走の中では唯一、優先出場権を設けていない大会です。
他のSG競走では、前年度のグランプリ優勝戦出場者や直近のSG競争の優勝者などに優先出場権が与えられますが、チャレンジカップの出場権獲得の条件は選考期間内における獲得賞金ランキング上位に入ることのみ。
そのため、たとえ直近のSG競走であるボートレースダービーを制しても出場権が与えられないという、完全実力主義のシビアな大会とも言えるでしょう。
出場選手34名は、出場選出順位の発表後に異議申請期間を経て、毎年11月上旬に正式決定されます。
選考の対象となるのは、開催年の1月1日〜10月31日。
ただし、出場条件を満たしていても、出走回数不足などの選出除外条件もあるので注意が必要となります。
出場条件は?
チャレンジカップ競走の出場資格が得られる条件は以下のとおりです。
- 選考期間内における獲得賞金ランキング上位34名
ほかのSG競争のように優先出場権が設けられていないため、チャレンジカップの出場権争いについては、全ての選手が平等のスタートラインに立っていると言えます。
しかし、“獲得賞金ランキング上位”という条件については、戦績が伴わなければ達成できないことから、条件をクリアできるのは必然的に強い選手のみ。
確実に出場権を手にするためには、開催年のSG競争やG1競争といったグレードレースでの優出歴や優勝歴が必要であり、資格を得るためのハードルはとても高いと言えるでしょう。
よって、チャレンジカップに出場できるのは「グレードレースで上位進出した選手」のみ。
だからこそ、真に実力を持った選手達によるハイレベルなレースが繰り広げられるのです。
出場条件がシンプルってことは、それだけ出場するのが難しいってことなんだよ!
シンプル・イズ・ベスト…
すでにここからグランプリ出場選手のふるい落としがはじまっているんだね…
選出除外
上記の出場資格を満たしていても、以下に該当する選手は選出除外となってしまいます。
- 前々回(2年前)のチャレンジカップから開催年のボートレースダービーのSG優勝戦で選手責任事由によるスタート事故を起こした選手
- 前回(前年)のチャレンジカップから開催年のボートレースダービーのSG準優勝戦及び賞金王決定戦の「トライアル1st、2nd、順位決定戦」で選手責任事由によるスタート事故を起こした選手
- 褒賞懲戒規程による選考期間から前検日までに褒賞懲戒規定による出場停止処分・斡旋保留処分を受けた選手
- 怪我・病気による出場辞退者
これらの厳しい条件をクリアした、超一流の選手だけが出場できるチャレンジカップ。
2014年から「レディースチャレンジカップ」と同時開催されることになった影響により、出場選手数は他のSG競争の52名と比べて、18名少ない34名に設定されています。
そういう意味でも、グランプリに向けてふるいにかけられた選手のみが出場できる“狭き門”なのです。
出場取消
11月上旬に出場選手34名に選出されても、出場取消となってしまう条件もあります。
- チャレンジカップ前検日までに褒賞懲戒規定による出場停止処分を受けた選手 ※一部を除く
- 負傷、病気等により出場を辞退する申出があった選手
2024年の「第27回 チャレンジカップ」では、2016年と2019年に2度の優勝を果たしている石野 貴之選手が、選出順位25位で出場権を獲得していました。
しかし、11月8日に“ひざの状態悪化(=私傷病)”を理由に出場取消の手続きを行っています。
代わりに、予備1位で控えていた坪井 康晴選手(3959・静岡)が繰り上がり出場となりました。
石野 貴之選手が出場取消を行ったことにより、自身3度目のチャレンジカップ制覇のみならず、年末のグランプリ本戦への出場権獲得・自身3度目のグランプリ制覇、ならびにグランプリ2連覇の可能性も泡に消えました。
併せて、長期戦線離脱の可能性も示唆しており、復帰の知らせが待たれる状態です。
チャレンジカップの優勝賞金は3,600万円!
チャレンジカップは、SG競走のなかでも格式高いとされる「GRANDE5」には含まれないものの、GRANDE5に次いで6番目に優勝賞金の高いSG競走です。
2023年にこれまでの3,300万円から100万円の増額をして3,400万円になりましたが、2024年4月からSG・PG1・G1競走の賞金がさらに一律200万円増額され、2024年4月から優勝賞金は3,600万円になりました。
優出者6名の賞金額を以下にまとめましたのでご覧ください。
順位 | 優勝戦 |
---|---|
1着 | 3,600万円 |
2着 | 1,400万円 |
3着 | 1,050万円 |
4着 | 880万円 |
5着 | 830万円 |
6着 | 780万円 |
2着の賞金が1,400万円、6着でも完走すれば780万円という、高額な賞金を手にすることができるのです。
同じく優勝賞金が3,600万円のSG競走は、オーシャンカップの他に「グランドチャンピオン」と「チャレンジカップ」があります。
優勝賞金の2年連続の増額は、ボートレースの売り上げが年々伸びている証ともいえるでしょう。
毎年大盛況!チャレンジカップの売上額は?
ナイター開催やネット投票が増え、ここ数年売り上げをぐんぐんと伸ばしているボートレース業界。
そのなかでもSG競走の売り上げは群を抜いて高くなっています。
チャレンジカップの売り上げもここ数年、一節間で125億~170億円を超える売上額となっています。
今までの売上額を下記にまとめました。
開催年 | 開催場 | 売上目標 | ボートレースメモリアル節間総売上額 | 前年比 |
---|---|---|---|---|
2024年 | 下関 (ナイター) | 175億円 | 155億1744万6600円 | +18.6% |
2023年 | 三国 | 130億円 | 130億8363万1900円 | +6.6% |
2022年 | 鳴門 | 135億円 | 128億0380万3200円 | -10.3% |
2021年 | 多摩川 | 140億円 | 142億6829万5200円 | -17.1% |
2020年 | 蒲郡 (ナイター) | 170億円 | 172億0124万0800円 | +47.0% |
2019年 | 桐生 (ナイター) | 120億円 | 117億0401万4700円 | +16.6% |
2018年 | 芦屋 | 90億円 | 100億3712万5900円 | -6.6% |
2017年 | 下関 (ナイター) | 100億円 | 107億4875万4300円 | +24.8% |
2016年 | 大村 (ナイター) | 90億円 | 86億1186万4800円 | +2.1% |
2015年 | 芦屋 | 85億円 | 87億9267万0800円 | +0.7% |
2014年 | 下関 (ナイター) | 85億円 | 87億3180万1300円 | +9.3% |
2013年 | 津 | 億円 | 79億9039万600円 | -10.8% |
売上額は年々増え続けて、ついに130億円を超えるくらいの大盛況。
過去最高額の売上額となった2020年は、4年前の2016年の約2倍となる172億円を記録しています。
2022年には一度売り上げを落としていますが、主な要因は“太田 和美選手・篠崎 元志選手”のフライングによるもので、2024年は130億円以上の売上額が見込めるでしょう。
チャレンジカップは最も歴史の浅いSG競走
チャレンジカップ競走は、低迷していたボートレースの売り上げを打破するための施策のひとつとして、1998年に「競艇王チャレンジカップ競走」として新設されました。
年間で8回開催されるボートレースのSG競走の中で最も新しく設立されたSG競走です。
1998年に低迷していたボートレースの売り上げを打破するための施策のひとつとして「競艇王チャレンジカップ競走」の名称で新設されました。
2010年の第13回大会からは、現在の「チャレンジカップ」に名称を変更しています。
さらに、2014年の第17回大会からは、女子ボートレーサーを対象として新設された「G2・レディースチャレンジカップ」との並行開催となったため、出場者が賞金ランキング上位34名に変更※2されました。
※2:レディースチャレンジカップの出場選手は2023年の第10回大会までは20名でしたが、2024年の第11回大会からは女子の賞金ランキング上位21名に変更になっています。
チャレンジカップの歴史
チャレンジカップが創設されてから現在までの歴史についても簡単にご紹介します。
1998年 | 11月24日〜29日「第1回 競艇王チャレンジカップ競走」を平和島競艇場で開催 |
2010年 | 第13回大会から「チャレンジカップ競走」に名称を変更 |
2014年 | 第17回大会から女子ボートレーサーを対象とした「G2・レディースチャレンジカップ」と並行開催されるようになった |
2012年 | 第22回大会では前年度中止になったボートレースクラシックの代替開催である「東日本復興支援競走」を加えた9つのSGで選考が行われた |
2020年 | 第23回大会では、新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大防止のため、蒲郡競艇場が立地する愛知県と隣接する岐阜県・三重県・静岡県在住者を対象とした事前抽選による入場制限を実施 |
2021年 | 第24回大会についても、新型コロナウイルス感染拡大防止のために、多摩川競艇場が立地する東京都在住者を対象とした事前抽選による入場制限を実施 |
1998年に開催された第1回大会は、平和島競艇場で11月24日〜29日の6日間開催されました。
ちなみに、初代優勝者となったのは群馬支部所属の江口 晃生選手(3159・54期)で、2020年には24場制覇を成し遂げたレジェンド級レーサーです。
江口 晃生選手は、2024年12月にグランプリ初制覇を果たした毒島 誠選手(4238・92期)の師匠としても有名です。
初代覇者の江口 晃生選手ってどんな選手?
名前 (フリガナ) | 江口 晃生 (エグチ アキオ) |
登録番号 | 3159 |
生年月日 | 1965年2月11日 |
身長 | 165cm |
体重 | 55㎏ |
血液型 | AB型 |
支部 | 群馬 |
出身地 | 群馬県 |
登録期 | 54期 |
級別 | A1級 |
江口 晃生選手は1965年生まれ、群馬支部所属のA1級選手です。
SG優勝2回を含む通算100優勝と通算2,500勝を達成し、全国24場制覇を成し遂げたレジェンドレーサーとして、現在も第一線で活躍しています。
2010年には現役選手を続けながら、早稲田大学大学院を卒業し、現代のボートレース界に大きな影響絵を与える論文「競艇界のさらなる発展に向けた改善策に関する研究」という論文を執筆し、最優秀論文賞を受賞しました。※在学中もA1級を維持
また、江口 晃生選手は現代のボートレース界では数少ない「イン屋」としても有名です。
現役生活を長く続けるにあたって、自身の体力の衰えに直面した時に「今まで通りではこの世界では生きていけない」と悟って行きついた決心、ファンや同業者から孤立され見放されるリスクを承知でした、プロとして生き残るための覚悟が“徹底した前付け”でした。
今日も『嘘はつかずに誠実に、相手が誰であろうと忖度なく、徹底して行く』という、江口 晃生選手なりの哲学にのっとり、前付けを行う師匠の背中を見ていたことで、毒島 誠選手の代名詞である「スーパーピット離れ」によるインコース奪取がうまれたのかも知れません。
江口 晃生選手は、常に挑戦と成長を続けながら艇界に君臨する大物選手です。
同期には、島川 光男選手(3158)・金子 良昭選手(3156)がいます。
- ボートレーサー江口晃生:2010年に優秀論文賞を受賞した論文の考察が実現されている心境を語る【心声 #12】
- 38人目の快挙!江口晃生 通算2500勝達成!!│BOATCAST NEWS 2023年5月31日
過去10年間の歴代優勝者
過去10年間のチャレンジカップの優勝者を以下にまとめました。
開催回数 | 優勝戦実施日 | 開催場 | 優勝者 | 登録番号 | 支部 | 決まり手 |
---|---|---|---|---|---|---|
第27回 | 2024年11月24日 | 下関 | 河合 祐樹 | 4494 | 静岡 | 逃げ |
第26回 | 2023年11月26日 | 三国 | 片岡 雅裕 | 4559 | 香川 | 逃げ |
第25回 | 2022年11月27日 | 鳴門 | 深谷 知博 | 4524 | 静岡 | 抜き |
第24回 | 2021年11月28日 | 多摩川 | 辻 栄蔵 | 3719 | 広島 | 抜き |
第23回 | 2020年11月29日 | 蒲郡 | 毒島 誠 | 4238 | 群馬 | 逃げ |
第22回 | 2019年11月24日 | 桐生 | 石野 貴之 | 4168 | 大阪 | 逃げ |
第21回 | 2018年11月25日 | 芦屋 | 馬場 貴也 | 4262 | 滋賀 | 逃げ |
第20回 | 2017年11月26日 | 下関 | 毒島 誠 | 4238 | 群馬 | 逃げ |
第19回 | 2016年11月27日 | 大村 | 石野 貴之 | 4168 | 大阪 | 逃げ |
第18回 | 2015年11月29日 | 芦屋 | 笠原 亮 | 4019 | 静岡 | 逃げ |
第17回 | 2014年11月30日 | 下関 | 太田 和美 | 3557 | 大阪 | 逃げ |
2023年の第26回大会は、片岡 雅裕選手がチャレンジカップ初制覇というかたちで幕を閉じました!
予選は6戦3勝ながら3走目以外はオール2連対で予選を通過し、優勝決定戦は絶好枠から逃げを決めて見事に優勝。
2コースには池田 浩二選手、3号艇には峰 竜太選手というSG優出の常連選手をしっかりとおさえて、自身2度目のSGタイトルの獲得を果たしました。
2017年と2020年に2度の優勝を果たしている毒島 誠選手。
“神速のナイターキング”と称されるほどのナイターレースでの強さを発揮して、4年ぶりのタイトル奪還に期待が膨らみます。
優勝者にはボートレーサーを代表する豪華な面々が名を連ねています。なかでも過去10年間で、石野貴之選手と毒島誠選手は2回のチャレンジカップ優勝を遂げています。
2024年の「第27回 チャレンジカップ」では、2016年と2019年に2度の優勝を果たしている石野 貴之選手が、選出順位25位で出場権を獲得していました。
しかし、11月8日に“ひざの状態悪化(=私傷病)”を理由に出場取消の手続きを行っています。
代わりに、予備1位で控えていた坪井 康晴選手(3959・静岡)が繰り上がり出場となりました。
石野 貴之選手が出場取消を行ったことにより、自身3度目のチャレンジカップ制覇のみならず、年末のグランプリ本戦への出場権獲得・自身3度目のグランプリ制覇、ならびにグランプリ2連覇の可能性も泡に消えました。
併せて、長期戦線離脱の可能性も示唆しており、復帰の知らせが待たれる状態です。
2023年のチャレンジカップの優勝決定戦に出場した選手は?
2023年11月21日~26日に三国競艇場で開催された「第26回 チャレンジカップ」。
前回大会の優勝戦出場メンバーをおさらいしてみましょう。
優勝戦メンバーを以下にまとめました。
枠番 | 氏名(フリガナ) | 登録番号 | 支部 | 級別 |
---|---|---|---|---|
1 | 片岡 雅裕(カタオカ マサヒロ) | 4586 | 愛知 | A1 |
2 | 池田 浩二(イケダ コウジ) | 3941 | 愛知 | A1 |
3 | 峰 竜太(ミネ リュウタ) | 4320 | 佐賀 | A1 |
4 | 今垣 光太郎(イマガキ コウタロウ) | 3388 | 福井 | A1 |
5 | 山口 剛(ヤマグチ ツヨシ) | 4205 | 広島 | A1 |
6 | 茅原 悠紀(カヤハラ ユウキ) | 4418 | 岡山 | A1 |
優勝戦の結果は1–3–6(13.9倍)で1,390円となり、1号艇の片岡 雅裕選手がコンマ19のスタートながら、絶好枠から見事にイン戦速攻で押し切って、自身2度目のSGタイトルを獲得しました。
2022年8月のボートレースメモリアルは、フライング艇が離脱したことによる「恵まれ」で手にしたSG初制覇でしたが、今度は自力で掴んだ“危なげない文句なし”の完勝劇。
初の1号艇の重圧は相当だったようで、レース後には『平常心じゃなかったので、ホッとしています』と語り、強い精神力で重圧に打ち勝ったことがわかる内容でした。
2023年のチャレンジカップ優勝者は「片岡 雅裕選手」
続いて、優勝した片岡 雅裕選手についても、簡単にご紹介しようと思います。
名前 (フリガナ) | 片岡 雅裕 (カタオカ マサヒロ) |
登録番号 | 4459 |
生年月日 | 1986年2月11日 |
身長 | 154cm |
体重 | 53㎏ |
血液型 | AB型 |
支部 | 香川 |
出身地 | 高知県 |
登録期 | 101期 |
級別 | A1級 |
片岡 雅裕選手は101期で香川支部所属・A1級のボートレーサーです。
篠崎 仁志選手や守屋 美穂選手という名立たる選手を輩出した101期で頭角をあらわし、デビューから14年9か月後の2022年8月に37歳でSG初制覇という偉業を達成。
さらに、直近では2023年7月4日に尼崎競艇場で開催された「G2・第5回 全国ボートレース甲子園」で通算1,000勝を手にしています。
2022年と2023年には競艇界最高峰のSG・グランプリに連続出場し、2022年には初出場のグランプリで優出を果たすほどの大健闘を見せ、強烈な印象を与えたのが記憶に新しいところです。
とくに2022年以降はSG競争での活躍も目覚ましく、次世代のボートレース界を牽引する存在として、活躍を期待される選手です。
- 超速報 2023 SG チャレンジカップ 優勝戦│BOATCAST NEWS 2023年11月26日│
- 超速報 2023 SG チャレンジカップ 優勝者インタビュー│BOATCAST NEWS 2023年11月26日│
2023年チャレンジカップのドリーム戦メンバーは?
ドリーム戦メンバーとして選出されるのは、選出順位の上位6名の選手。
枠番についても選出順位の上位6名から内枠から割り当てられるため、いかにSG競争で活躍できるか(=選出得点)が重要になりますね。
2023年のチャレンジカップ選出順位上位となった、ドリーム戦メンバーをご紹介していきます。
枠番 | 氏名(フリガナ) | 登録番号 | 支部 | 階級 | 獲得賞金額 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 峰 竜太(ミネ リュウタ) | 4320 | 佐賀 | A1 | 128,358,200円 |
2 | 馬場 貴也(ババ ヨシヤ) | 4262 | 滋賀 | A1 | 125,653,000円 |
3 | 磯部 誠(イソベ マコト) | 4586 | 愛知 | A1 | 103,695,680円 |
4 | 茅原 悠紀(カヤハラ ユウキ) | 4418 | 岡山 | A1 | 98,843,000円 |
5 | 桐生 順平(キリュウ ジュンペイ) | 4444 | 埼玉 | A1 | 96,072,000円 |
6 | 濱野谷 憲吾(ハマノヤ ケンゴ) | 3590 | 東京 | A1 | 95,439,000円 |
出走表
レース結果
選考期間で最も多い獲得賞金を獲得して、絶好枠を手にしたのは峰 竜太選手。
ドリーム戦の結果は1–4–5(17.9倍)となり、コンマ07の好スタートから峰 竜太選手が1周1マークを先マイ。
まくらせず、差させずの完璧な旋回を披露すると、直線でグイグイ艇を伸ばして他艇を突き放します。
あっさりと安全圏に突入した峰 竜太選手は、以降も手綱を緩めることなく航走。
SG常連のトップレーサー達の猛追からも難なく逃げ切って、ドリーム戦で快勝しました。
SG競争で活躍し続けている強者ぞろいのドリーム戦。
豪華な出場メンバーで争うレース、見惚れるほどの操縦テクニックは必見です。
2023年の「第26回 チャレンジカップ」のドリーム戦に出場した当時50歳の濱野谷 憲吾選手。
獲得賞金ランキングで決まるチャレンジカップのドリーム戦で50歳が出走するのは同大会史上初の快挙でした。
2010年の第13回大会の今村 豊選手が記録した49歳を超える、最年長記録の樹立。
SG競争のドリーム戦に50代選手が出走すること自体が、2021年8月の蒲郡競艇場で開催された「第67回 ボートレースメモリアル」以来2年ぶり。
世代交代著しいボートレース界において、トップで戦い続ける濱野谷 憲吾選手の姿はかっこいいです。
レース動画
- 峰竜太 激闘の初日ドリーム戦 勝利!! │BOATCAST NEWS 2023年11月21日│
2024年のチャレンジカップは下関競艇場で開催!
第27回大会となる2024年のチャレンジカップは、11月19日~24日の6日間ボートレース下関で開催されます。
チャレンジカップが下関競艇場で開催されるのは、2017年の第20回大会以来7年ぶり、3回目の開催です!
2024年4発目となるSG競走で、下関の水面からどんなドラマが待っているのでしょうか。
トップレーサー達によって繰り広げられる熱いバトルに大注目です!
ボートレース下関の特徴は?
下関競艇場(ボートレース下関)は、山口県下関市にある通年ナイターレース開催の競艇場です。
1コース1着率は全国平均よりも少し高く、データの傾向としては、三連単の鉄板が出やすく、中穴が出にくい傾向があります。
水面の特徴は、海水であっても潮の影響は小さく、波が穏やかであるため、選手にとって走りやすい静水面と言われており、遠征組の選手でも本来の実力を発揮できる水面なのです。
そのため、大半のレースがスピード戦になりやすく、モーターの気配が良い艇・スタートタイミングが早い選手を狙うのがおすすめ。
また、海水は浮力が大きいので、体重の重い選手でもスピードを出しやすいという特徴があります。
そのため、同じ勝率の選手がいるときは、体重の想い選手の評価を上げてみてください。
予想する際は、スタート展示の行き足や周回展示のかかりにも注目して予想を立てるとよいでしょう。
第27回大会に出場する選手は?
冒頭でご紹介したとおり、チャレンジカップは賞金王決定戦競走(ボートレースグランプリ)以外のSG競走で唯一、優先出場権を設けていない大会です。
他のSG競走では、前年度のグランプリ優勝戦出場者や直近のSG競争の優勝者などに優先出場権が与えられますが、チャレンジカップの出場権獲得の条件は、選考期間内における獲得賞金ランキングの上位に入ることが絶対条件。
よって、出場条件は以下の条件をクリアした実力者に与えられます。
- 選考期間内における獲得賞金ランキング上位34名
下関競艇場で開催される「第27回 チャレンジカップ」の出場選手が下記の34名に決定しました。
さっそく、出場選手の一覧を見てみましょう。
第27回 チャレンジカップ出場選手選出順位表
(成績対象期間:2024年1月1日~2024年10月31日)
選出順位 | 登録番号 | 氏名 | 支部 | 出身地 | 獲得賞金額 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|
1 | 4262 | 馬場 貴也 | 滋 賀 | 京 都 | 138,792,833円 | 7年連続8回目 |
2 | 4238 | 毒島 誠 | 群 馬 | 群 馬 | 118,547,500円 | 2年連続12回目 |
3 | 4320 | 峰 竜太 | 佐 賀 | 佐 賀 | 138,792,833円 | 2年連続9回目 |
4 | 4337 | 平本 真之 | 愛 知 | 愛 知 | 92,600,466円 | 7年連続12回目 |
5 | 3960 | 菊地 孝平 | 静 岡 | 岩 手 | 92,298,000円 | 2年連続16回目 |
6 | 3941 | 池田 浩二 | 愛 知 | 愛 知 | 84,609,000円 | 5年連続18回目 |
7 | 4851 | 関 浩哉 | 群 馬 | 群 馬 | 83,877,760円 | 2年ぶり2回目 |
8 | 5121 | 定松 勇樹 | 佐 賀 | 福 岡 | 81,877,000円 | 初出場 |
9 | 4445 | 宮地 元輝 | 佐 賀 | 佐 賀 | 80,159,333円 | 2年連続2回目 |
10 | 4362 | 土屋 智則 | 群 馬 | 群 馬 | 79,735,333円 | 2年連続3回目 |
11 | 3415 | 松井 繁 | 大 阪 | 大 阪 | 78,395,000円 | 3年連続25回目 |
12 | 3783 | 瓜生 正義 | 福 岡 | 福 岡 | 68,872,999円 | 5年連続21回目 |
13 | 4573 | 佐藤 翼 | 埼 玉 | 埼 玉 | 62,487,000円 | 3年ぶり2回目 |
14 | 4030 | 森高 一真 | 香 川 | 香 川 | 61,733,266円 | 7年ぶり11回目 |
15 | 3854 | 吉川 元浩 | 兵 庫 | 兵 庫 | 60,963,666円 | 4年ぶり11回目 |
16 | 4504 | 前田 将太 | 福 岡 | 福 岡 | 60,428,333円 | 3年連続5回目 |
17 | 4459 | 片岡 雅裕 | 香 川 | 高 知 | 58,100,666円 | 3年連続6回目 |
18 | 4685 | 島村 隆幸 | 徳 島 | 高 知 | 57,640,000円 | 2年連続2回目 |
19 | 4524 | 深谷 知博 | 静 岡 | 静 岡 | 56,151,000円 | 2年ぶり3回目 |
20 | 4350 | 篠崎 元志 | 福 岡 | 福 岡 | 54,540,532円 | 6年連続9回目 |
21 | 4502 | 遠藤 エミ | 滋 賀 | 滋 賀 | 52,762,000円 | 2年ぶり2回目 |
22 | 3897 | 白井 英治 | 山 口 | 山 口 | 52,741,500円 | 2年連続13回目 |
23 | 4787 | 椎名 豊 | 群 馬 | 群 馬 | 52,675,000円 | 3年連続3回目 |
24 | 4586 | 磯部 誠 | 愛 知 | 愛 知 | 52,611,333円 | 3年連続4回目 |
25 | 3942 | 寺田 祥 | 山 口 | 山 口 | 50,452,000円 | 5年連続15回目 |
26 | 3716 | 石渡 鉄兵 | 東 京 | 千 葉 | 49,885,006円 | 4年ぶり10回目 |
27 | 4503 | 上野 真之介 | 佐 賀 | 佐 賀 | 49,500,666円 | 3年ぶり3回目 |
28 | 4044 | 湯川 浩司 | 大 阪 | 大 阪 | 48,832,500円 | 3年ぶり16回目 |
29 | 3978 | 齊藤 仁 | 東 京 | 東 京 | 48,433,070円 | 6年ぶり5回目 |
30 | 4760 | 山崎 郡 | 大 阪 | 大 阪 | 47,516,866円 | 初出場 |
31 | 3946 | 赤岩 善生 | 愛 知 | 愛 知 | 46,501,519円 | 2年ぶり16回目 |
32 | 3590 | 濱野谷 憲吾 | 東 京 | 東 京 | 45,595,333円 | 2年連続22回目 |
33 | 4494 | 河合 佑樹 | 静 岡 | 静 岡 | 45,595,333円 | 2年ぶり2回目 |
34 | 3959 | 坪井 康晴 | 静 岡 | 静 岡 | 45,252,000円 | 3年ぶり15回目 |
予備1 | 4397 | 西村 拓也 | 大 阪 | 大 阪 | 45,229,000円 | |
予備2 | 4364 | 池永 太 | 福 岡 | 宮 崎 | 44,616,000円 | |
予備3 | 4013 | 中島 孝平 | 福 井 | 福 井 | 44,582,426円 | |
予備4 | 4166 | 吉田 拡郎 | 岡 山 | 岡 山 | 44,517,733円 |
(注1)選出順位は、獲得賞金額順とします。獲得賞金額が同額の場合には、賞金上位の者からとします。
第27回 チャレンジカップ 出場選手一覧表
引用元:SG第27回チャレンジカップ G2第11回レディースチャレンジカップ 出場選手順位発表(下関) | BOAT RACE オフィシャルウェブサイト
3年連続の出場となる松井 繁選手は、自身が持つ最多記録を更新する25回目の出場。
今大会で最多連続出場の選手は、7年連続12回目の平本 真之選手と7年連続8回目の馬場 貴也選手です。
松井 繁選手については、次の記事が参考になります。
選出除外者
(1)スタート事故による辞退期間中のため
登番 | 氏名 | 支部 | 出身地 | 獲得賞金額 |
---|---|---|---|---|
☆4444 | 桐生 順平 | 埼 玉 | 福 島 | 118,277,333円 |
☆4418 | 茅原 悠紀 | 岡 山 | 岡 山 | 93,637,333円 |
☆4371 | 西山 貴浩 | 福 岡 | 福 岡 | 80,604,333円 |
☆4719 | 上條 暢嵩 | 大 阪 | 大 阪 | 74,217,000円 |
☆4205 | 山口 剛 | 広 島 | 広 島 | 72,898,333円 |
☆4686 | 丸野 一樹 | 滋 賀 | 京 都 | 67,784,833円 |
4932 | 新開 航 | 福 岡 | 福 岡 | 57,588,000円 |
4939 | 宮之原 輝紀 | 東 京 | 東 京 | 50,574,466円 |
3779 | 原田 幸哉 | 長 崎 | 愛 知 | 45,265,333円 |
(注2)予備選手について、スタート事故によるあっせん辞退期間等が当該競走の前検日を含む開催期間と重複する場合は、予備選手の資格を喪失します。
(2)怪我・病気による出場辞退者
登番 | 氏名 | 支部 | 出身地 | 獲得賞金額 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|
4168 | 石野 貴之 | 大 阪 | 大 阪 | 50,949,466円 | 私傷病による出場取消 |
2024年の「第27回 チャレンジカップ」では、2016年と2019年に2度の優勝を果たしている石野 貴之選手が、選出順位25位で出場権を獲得していました。
しかし、11月8日に“ひざの状態悪化(=私傷病)”を理由に出場取消の手続きを行っています。
代わりに、予備1位で控えていた坪井 康晴選手(3959・静岡)が繰り上がり出場となりました。
石野 貴之選手が出場取消を行ったことにより、自身3度目のチャレンジカップ制覇のみならず、年末のグランプリ本戦への出場権獲得・自身3度目のグランプリ制覇、ならびにグランプリ2連覇の可能性も泡に消えました。
併せて、長期戦線離脱の可能性も示唆しており、復帰の知らせが待たれる状態です。
ドリーム戦のメンバーは?
ドリーム戦は、SG競走初日の12レースで行われるメインレース。
ドリーム戦出場メンバーは、SG競走が始まる約1ヶ月~2ヶ月前に発表されるのが通常ですが、チャレンジカップは選考期間末日と出場選手発表の間の期間が短いため、約2週間前に発表されます。
チャレンジカップのドリーム戦メンバーは、選出順位上位6名(集計期間:2024年1月1日~10月31日まで)の選手で構成されます。
なお、枠番については選考期間の獲得賞金額上位順とします。
ちなみに今大会で選出されたのは、馬場 貴也選手・毒島 誠選手・峰 竜太選手・平本 真之選手・菊地孝平選手・池田 浩二選手の6名です。
選出順位 | 選手名(フリガナ) | 登録番号 | 支部 | 級別 | 獲得賞金額 |
---|---|---|---|---|---|
1 | 馬場 貴也(ババ ヨシヤ) | 4262 | 滋賀 | A1 | 138,792,833円 |
2 | 毒島 誠(ブスジマ マコト) | 4238 | 群馬 | A1 | 118,547,500円 |
3 | 峰 竜太(ミネ リュウタ) | 4320 | 佐賀 | A1 | 95,820,333円 |
4 | 平本 真之(ヒラモト マサユキ) | 4337 | 愛知 | A1 | 92,600,466円 |
5 | 菊地 孝平(キクチ コウヘイ) | 3960 | 静岡 | A1 | 92,298,000円 |
6 | 池田 浩二(イケダ コウジ) | 3941 | 愛知 | A1 | 84,609,000円 |
選出された選手6名はいずれも2024年のSG競争で活躍し続けた猛者ぞろい。
2024年のボートレース界のトップを走り続得けて来た選手たちによる、ハイレベルなレースが展開されること間違いなしです。
選出された6名の選手のうち、池田 浩二選手を除く5名はゴールデンレーサーなんだよ!
もはや優勝戦みたいなメンバーだし、それに池田 浩二選手だって実質ゴールデンレーサーと変わらない戦績の持ち主でしょ♪
トップを走り続けて来た選手ドリーム戦は他のレースよりもハイレベルな戦いとなり、着順を取るのが難しいため、同じ開催でも他の一般予選レースと比べて得点率も高くなっています。
この得点率は節ごとに計算されるので、他の節の大会には持ち越すことはできません。
得点表 | 予選 | ドリーム戦 |
---|---|---|
1着 | 10 | 12 |
2着 | 8 | 10 |
3着 | 6 | 9 |
4着 | 4 | 7 |
5着 | 2 | 6 |
6着 | 1 | 5 |
SG・G1レースで付与される得点は、特別の場合を除いて上記のようになっています。他の予選よりも高い得点で、着順が下位の選手が特に優遇されていることが分かりますね。
6着でゴールインしたとしても、他の予選レースの4着よりも得点率が高く、ドリーム戦出場選手は予選通過が有利になる。
ドリーム戦は得点率が高いので、SGの予選通過の鍵となる。
ドリーム戦に選ばれる選手に注目しよう!
注目の出場選手
2024年の「第27回チャレンジカップ」に出場する選手の中から、注目したい選手6名をピックアップして紹介します。
特に話題となっているのは、意外にも2年連続の出場となった「峰 竜太選手」と「菊地 孝平選手」。
峰 竜太選手は、直近のオールスターで弟子の定松 勇樹選手(5121・佐賀)が5000番台初・2000年以降生まれ初のSG制覇したことで大きなニュースになりましたが、今度は自分の優勝を弟子とともに喜びたいところでしょう。
7月の大村オーシャンカップで2022年10月の常滑ダービー以来、1年3か月ぶりの優出を果たしたものの、6着という苦い結果に終わった菊地 孝平選手は、8年ぶりのSGタイトルを獲得して、グランプリ出場への足場を固めたい。
ほかにタイトル連覇・タイトル奪還を狙う歴代優勝選手にも注目したいですね。
前回大会を制した「片岡 雅裕選手」は連覇、第20回・第23回大会覇者「毒島 誠選手」と第21回大会覇者「馬場 貴也選手」は再びタイトルを手にすることができるのか⁉…
目を離せない戦いがはじまります。
片岡 雅裕選手
名前 (フリガナ) | 片岡 雅裕 (カタオカ マサヒロ) |
登録番号 | 4459 |
支部 | 香川 |
登録期 | 101期 |
級別 | A1級 |
2023年の三国大会で優勝したディフェンディングチャンピオン・片岡 雅裕選手も見逃せません。
注目選手の中で1番の若手ながら、中堅どころでは数少ない“イン屋”に近い存在。
進入コースはインコースを狙える時には積極的に狙っていくタイプで、内枠になればなるほど力を発揮します!
1号艇を手にしたら、基本的に差されて負けることはほとんどなく、イン戦の信頼度はかなり高いので、連覇も射程圏内だと言えるでしょう。
操縦技術に定評があるだけでなく、低い事故率で安定して結果を残すレーススタイルは業界内でも高い評価を得ており、小柄な体格ながら元・自衛官という経歴と趣味のサーフィンで培った“体幹”により、近年の活躍がめざましい一人です。
下関チャレンジカップは、2大会連続優勝と自身3度目のSG制覇がかかる大一番。
史上初となるチャレンジカップ連覇の栄光を目指します。
毒島 誠選手:2017年(第20回大会)・2020年(第23回大会)優勝者
名前 (フリガナ) | 毒島 誠 (ブスジマ マコト) |
登録番号 | 4238 |
支部 | 群馬 |
登録期 | 92期 |
級別 | A1級 |
2024年のボートレースクラシック覇者にして、GRANDE5のメダルを3つ所持している毒島 誠選手。
老若男女問わず幅広いファンから根強い支持を得ている「艇界きっての人格者」です。
安定したレース展開と抜群のスタートで、2024年はここまでSG競争とG2競争で1回ずつ、そして一般戦2回の優勝で好調を維持し続けています。
この勢いに乗って、今大会でチャレンジカップ優勝を果たせば、2017年の第20回大会・2020年の第23回大会に続き、史上初の3大会制覇の偉業達成。
師匠の江口 晃生選手が第1回大会覇者で、弟子の毒島 誠選手がシリーズ最多優勝回数保持者なんてことになれば、なんとも運命的な展開になりますよね。
2024年の獲得賞金ランキングも堂々の2位で、制覇することでグランプリ選出順位トップ狙えるため、自然と期待が高まります。
馬場 貴也選手:2018年(第21回大会)優勝者
名前 (フリガナ) | 馬場 貴也 (ババ ヨシヤ) |
登録番号 | 4262 |
支部 | 滋賀 |
登録期 | 93期 |
級別 | A1級 |
2018年の芦屋大会で優勝した馬場 貴也選手も見逃せません。
直近のボートレースメモリアルを制して、SG5冠を達成したばかりか、2024年の獲得賞金ランキングも暫定1位と絶好調を維持しています。
注目選手の中ではちょうど中間となるキャリアながら、2023年はSGフル出場を果たし、2024年もここまで全大会出場中。
しかも、2018年以降は歴戦の猛者が集うSG競争において、2回に1回の確率で準優勝戦・優勝決定戦に駒を進め、2022年からは年1回は必ずSGで優勝するというほどの安定した実力に期待が高まります!
今回の下関チャレンジカップは、直近のメモリアルに続く今年のSG2冠と自身6度目のタイトル獲得がかかる大一番。
今垣 光太郎選手(1999年・2010年)・石野 貴之選手(2016年・2019年)・毒島 誠選手(2017年・2020年)に続く、史上3人目のボートレースダービー2度目のタイトル獲得を目指します。
峰 竜太選手:優勝歴なし
名前 (フリガナ) | 峰 竜太 (ミネ リュウタ) |
登録番号 | 4320 |
支部 | 佐賀 |
登録期 | 95期 |
級別 | A1級 |
艇界のスーパースターであり、2022年には「史上最強のB1級選手」として話題となった峰 竜太選手。
2023年のボートレースダービーでSG戦線に復帰していきなり優勝を飾ると、その後もチャレンジカップで優出2着、グランプリで優出2着という、さすがの走りを披露しています。
2023年は年間最高勝率選手を受賞して、その強さは誰もが認めるところ。
実に2年連続9回目のチャレンジカップで、未獲得のSGタイトルを手に入れてビッグウェーブに乗りたい!
2024年もG1連勝で好調をキープしている、人気と実力の両方を兼ね備えた“艇界の泣き虫王子”が、このままの勢いでチャレンジカップ優勝争いに名乗りをあげます。
池田 浩二選手:優勝歴なし
名前 (フリガナ) | 池田 浩二 (イケダ コウジ) |
登録番号 | 3941 |
支部 | 愛知 |
登録期 | 81期 |
級別 | A1級 |
現在の競艇では必須のテクニック「モンキーターン」をさらに発展させた「ウィリーモンキー」の先駆者として知られる池田 選手。
ハイレベルのターン技術と抜群のスタート力を武器に、SG優勝10回、チャレンジカップは5年連続18回目の出場という快進撃を続けています。
全盛期には“池田のイン戦は黙って買え”と言われるほどの圧倒的な強さを誇り、2011年にはオールスター(笹川賞)・ダービー(全日本選手権競走)・グランプリ(賞金王決定戦)とSG戦の3大タイトルを冠する圧巻の活躍を見せ、この年のMVPを獲得したほど。
愛知支部の総大将として挑む今大会。
2024年4月に史上179人目となる通算2,000勝を達成し、安定した成績で勝ち星を量産し続ける「艇界のブルーインパルス」は、優勝争いの最有力候補です。
そして、オーシャンカップとともにまだ手にしていないチャレンジカップのタイトルぜひ手にしたいところ。
SG競争の常連でありながらあと一歩届かなかった未獲得のタイトル。
優勝戦5着で終わった2023年に続き、未達成のチャレンジカップ制覇に挑みます。
菊地 孝平選手:優勝歴なし
名前 (フリガナ) | 菊地 孝平 (キクチ コウヘイ) |
登録番号 | 3960 |
支部 | 静岡 |
登録期 | 82期 |
級別 | A1級 |
艇界屈指の『スタート巧者』であり、史上3人目のゴールデンレーサーとして、どのコースからでも1マークを先取りできる唯一無二の速攻派として知られる菊地 孝平選手。
2005年と2016年にメモリアル、2009年にオーシャンカップ、そして2014年にはグラチャンとオールスターの2つのタイトルを獲得し、今大会を制すれば、初のチャレンジカップタイトル獲得だけでなく、自身8年ぶり6度目のSG制覇となります。
これまでにSG競争で5回の優勝を誇り、SG競争で名前を見ないことが珍しいほどの常連選手だけに、今大会でも『静岡(遠州)三羽ガラス』の名に恥じない活躍を見せてくれること間違いなしです!
チャレンジカップの結果予想
チャレンジカップの予想に役立つデータをご紹介します。
競艇界のトップレーサー同士の戦いとあって、選手同士の実力差はそこまで大きくありません。
そのため、モーターの機力勝負が大きく影響することも確か。
モーターの舟足や部品交換などの整備に関する情報は必ずチェックしておくことをおすすめします。
過去の結果を参考に
過去のチャレンジカップの決まり手と組番を以下にまとめました。
優勝戦日 | 開催場 | 決まり手 | 組番 | 配当 |
---|---|---|---|---|
2024年11月24日 | 下関 | 逃げ | 1–3–4 | 1,520円 |
2023年11月26日 | 三国 | 逃げ | 1–3–6 | 2,850円 |
2022年11月27日 | 鳴門 | 抜き | 6–1–2 | 44,640円 |
2021年11月28日 | 多摩川 | 抜き | 1–2–4 | 940円 |
2020年11月29日 | 蒲郡 | 逃げ | 1–5–2 | 1,700円 |
2019年11月24日 | 桐生 | 逃げ | 1–4–2 | 1,560円 |
2018年11月25日 | 芦屋 | 逃げ | 1–2–5 | 1,260円 |
2017年11月26日 | 下関 | 逃げ | 1–2–4 | 970円 |
2016年11月27日 | 大村 | 逃げ | 1–4–5 | 1,960円 |
2015年11月29日 | 芦屋 | 逃げ | 1–3–6 | 4,950円 |
2014年11月30日 | 下関 | 逃げ | 1–4–6 | 4,460円 |
2013年11月24日 | 津 | 逃げ | 1–3–6 | 2,940円 |
優勝戦の予想で特に気に留めておきたいことは、「ほぼイン逃げ」で決まっていること。
過去の結果を見れば一目瞭然ですよね。
また配当については、10倍程度の手堅い決着が多いことから、高配当への期待は薄そうです。
そのほか1–2–4のようなスジ舟券のほかに、ダッシュ勢が舟券に絡む機会も多く見られるため、2着・3着の予想をする際は広めに買っておくことをお勧めします。
2024年のチャレンジカップの結果は?
まさに選手同士の実力が拮抗して“誰が優勝してもおかしくなかった”といっても過言ではない「第27回 チャレンジカップ」。
その結果について、まずはレースの展望から順に見ていきましょう。
レース展望
「第27回 チャレンジカップ特設サイト」に掲載されていた、今シリーズの展望をご紹介します。
地元の白井英治と寺田祥がGPへ勝負駆け
地元の白井英治と寺田祥がGPへ勝負駆け
GP出場をかけたラストバトルは優勝条件で迎える地元の白井英治と寺田祥が一世一代の勝負駆け。
今年の獲得賞金上位34選手が集結する「SG第27回チャレンジカップ」(優勝賞金3600万円)は、地元山口支部の2枚看板・白井英治(山口)と寺田祥(山口)が一世一代の勝負駆けに挑む。ともにGP出場へは優勝条件。逆に考えると、最後の勝負駆けを地元水面で迎えられることは、この上ない幸運ともいえる。何ふり構わず勝ちにいく姿が見られるのは必至。
引用元:ボートレース下関 Official Site – レース展望
とはいえ、今年の獲得賞金上位だけの戦いでもあり、相手も強敵ばかり。賞金上位組の馬場貴也(滋賀)、毒島誠(群馬)、峰竜太(佐賀)らはGP2ndステージ1号艇をかけて、平本真之(愛知)、菊地孝平(静岡)、関浩哉(群馬)、池田浩二(愛知)らは2ndステージからの出場をかけての戦い。賞金順位がボーダー下の森高一真(香川)、吉川元浩(兵庫)、前田将太(福岡)らはGP出場をかけて優勝、もしくは優出2着という厳しい条件の勝負駆けに挑む。
【総展望】テクニック勝負を制するのは近況の充実度!
グランプリトライアルが1stと2ndに分かれたのが2014年から。同時に第17回チャレンジCからGⅡレディースCCが併設され、チャレンジCの出場選手が34名に減りました。今年からチャレンジCの優勝賞金は3600万円に増額されています。大きく分けて2nd6名への勝負駆け、さらに2nd1号艇への勝負駆け、1s(7位から18位)への勝負駆けがあります。
戸田ダービーで桐生順平が優勝して獲得賞金2位にジャンプアップしてきました。しかし、フライング休みでチャレンジCには出場できません。桐生の他にもグランプリ圏内で茅原、西山、上條、山口、丸野が出場できません。かなりグランプリのメンバーが替わることも考えられます。
グランプリトライアル2nd1号艇は馬場貴也(滋賀)がほぼ確定です。もう一つの枠は毒島誠(群馬)峰竜太(佐賀)よりも前を走れば1号艇が手に入る位置です。峰にとって今大会は優勝しかありません。
下関は海水で走りやすい水面です。満潮時に入ってくる外洋からの海水は、すぐに排水されるので、一定の水位でレースができます。パワーとテクニックの勝負です。現モーターで「超抜」と呼ばれるモーターは出ていません。それだけに選手のスタートを含めたテクニック勝負になると思います。総合的なテクニックを見る上で参考にしたいのが、近況の充実度です。10月以降、チャレンジCまでで安定して好成績を残している選手に活躍のチャンスが出てきます。地元からは白井英治(山口)と寺田祥(山口)が出場しますが、もう一つリズムに乗り切れていない感じがします。下関で連続優勝中の前田将太(福岡)、スピード勝負の島村隆幸(徳島)が頑張っている印象があります
- さらにボートレース公式サイトに掲載されていた、最終日の推奨レース展望(12レース)の内容をご紹介します。
予選首位クリアの河合が5日目11レースを逃げで制して優勝戦の1号艇を獲得。機力面に関しては文句のない動き。SG初制覇に向けて逃げ速攻を決めるのみ。同県の先輩、坪井が対抗格。実戦足の良さを存分に発揮して得意の差し切りを狙う構え。地元最後の砦となった寺田は1マーク自在ターンから道中は意地の走りを見せたい。舟足は全体的に納得の仕上がり。池田はスピード戦から積極戦に出たいところ。
引用元:レース一覧|BOAT RACE オフィシャルウェブサイト
やはり、チャレンジカップ開催前から注目視されていた池田 浩二選手が順当に優勝戦に駒を進めました。
しかし、ノーマークだった河合 佑樹選手と、石野 貴之選手の欠場により繰り上がりで出場権を得たダークホースの坪井 康晴選手の静岡支部・師弟コンビが予選を上位通過。
レースの展望においては、特に予選をトップ通過して1号艇を勝ち取った弟子・河合 佑樹選手のSG初制覇を有力視する声と、対抗格となった師匠・坪井 康晴選手が実戦足の良さを存分に発揮して得意の差しを決める展開に期待する声が聞かれました。
そのような状況において、レースの展望では「機力面に関しては文句のない動きの河合 佑樹選手の逃げ速攻・坪井 康晴選手が魅せる得意の2コースから渾身の差しワザ・寺田 祥選手の自在ターンからの意地の走り・池田 浩二選手の積極的なスピード戦」に期待する内容となっています。
優勝戦出場選手インタビュー
優勝戦出場選手インタビュー
ボートレース下関の公式YouTubeチャンネルに公開されていた「優勝戦出場選手インタビュー」をご紹介します。
優勝戦まで勝ち上がってきたトップレーサー達が最終戦への意気込み・モーターの調子・戦略を語っていますので、ぜひご覧ください。
- SGチャレンジカップ前日優出インタビュー
出走表
出走表
次に出走表を見てみましょう。
今節をオール3連対で勝ち進み、優勝決定戦への出場を決めた選手でただ一人1着を2本あげているのは、シリーズリーダーで、SG初優出となった河合 佑樹選手。
さすがにトップレベルの実力者が出場する大会の優勝戦だけあって、少数精鋭の猛者ぞろいです。
特に2コースに控える坪井 康晴選手も弟子の河合選手に引けをとらない成績で臨んでいますので、やはり注目できるでしょう。
当地勝率は全体的に高い数値が並んでいるものの、その中でも池田 浩二選手が最も高く、続くのは河合選手です。
誰も予想だにしなかった静岡支部の“遅咲きの新星”が快進撃の勢いそのままに、SG初制覇まで成し遂げそうな予感までしてきました。
スタートタイミングでは土屋 智則選手と池田 浩二選手が最も早く、河合選手と坪井選手が続きます。
さらにモーターでは、佐藤 翼選手が引き当てたモーター・11号機が好調で、対抗機としては同レベルの機力をもつ池田選手の66号機といったところでしょう。
やはり選手同士の実力差は大きくないように感じますね。
そのため、ここまで述べてきたとおり、過去のr多レンジカップの優勝戦の結果から「ほぼイン逃げ」で1号艇の選手が優勝する確率が高いことが予想するうえでの重要なポイントとなります。
総合的に判断して、当地水面との相性も良く、モーターの機力も十分、かつ1枠のアドバンテージがとても大きいため、河合 祐樹選手への期待が大きくなるところです。
- アイドルグループにいてもおかしくないような端正な顔立ちで若手のホープとしてメキメキと力をつけて記念戦線にも定着、ついにSG制覇へ最大のチャンスを迎えた河合 佑樹選手
- 師匠としてこれ以上ない勝負の厳しさを弟子に教えることになるのか⁉師弟揃っての1枠・2枠にドラマを感じずにはいられない坪井 康晴選手
- とにかく地元SGでの気合いの入り方はものすごいものがあるだけに危機迫る走りに注目したい、地元SG制覇にかけて本番3カドを選択した寺田 祥選手
- 今年はすでにSG制覇を達成して、2冠目獲得の波に乗る土屋 智則選手
- SG優勝10回という断然の経験でトップを狙うベテラン池田 浩二選手
- SG5回目の優出にしてSG初優勝へのチャレンジ佐藤 翼選手
6強が頂点を目指す、2024年年末のグランプリ出場権をかけたラストスパート、最終戦はどのような結果になるのでしょうか?
オッズ(単勝・3連単)
単勝オッズ
枠番 | 級別 | 選手名 | 単勝オッズ |
---|---|---|---|
1 | A1 | 河合 佑樹 | 1.2倍 |
2 | A1 | 坪井 康晴 | 9.1倍 |
3 | A1 | 寺田 祥 | 5.5倍 |
4 | A1 | 土屋 智則 | 10.5倍 |
5 | A1 | 池田 浩二 | 7.9倍 |
6 | A1 | 佐藤 翼 | 19.4倍 |
チャレンジカップ優勝戦の過去の結果・予選をトップ通過してきた実績・十分な機力を考慮して、河合 佑樹選手への期待が大きく反映したオッズとなっています。
そんな中で人気対抗格となったのは、地元の期待を一身に背負う山口支部のエース、3号艇の寺田 祥選手。
舟足に目立つものはありませんが、下関の水面を最も理解している存在であり、今節でもここまで3勝していることから、番狂わせを起こす可能性も抜群。
ツボにはまれば、まくりで一気に内枠を飲み込む展開も考慮すべきとの判断がオッズに反映したようです。
それでも、1着は1号艇・河合 佑樹選手の線が濃厚といったところでしょうか。
続いて3連単オッズを見てみましょう。
3連単オッズ
買い目(人気順) | オッズ(倍) |
---|---|
1–2–3(1番人気) | 10.2 |
1–3–5(2番人気) | 10.4 |
1–2–5(3番人気) | 11.8 |
1–3–2(3番人気) | 11.8 |
1–3–4(5番人気) | 15.2 |
1–2–4(6番人気) | 15.4 |
単勝オッズの結果同様、河合 佑樹選手を優勢とした予想。
その影響から、1号艇・河合選手を軸とした買い目が人気上位を独占しています。
ヒモとして人気なのは、単勝オッズ2番人気の寺田 祥選手と2号艇・坪井 康晴選手を2着とした予想で、1–2と1–3の買い目が上位6位を独占し、さらにトップ16位までを占めています。
観客の予想では3号艇・寺田選手が2着の可能性が高いと予想しているようです。
ほかに注目したいのは、4号艇・土屋 智則選手と5号艇・池田 浩二選手がトリで舟券に絡むであろうと予想する買い目です。
特に池田選手をトリとする買い目は2点あり、人気順では2番と3番の上位であることから、期待のほどがうかがえます。
さらに2号艇・坪井選手と3号艇・寺田選手が連に絡むとする買い目はそれぞれ上位6点中4点を占めており、人気がよくわかる買い目だと言えます。
人気ナンバーワンの1–2–3(10.2倍)は、本命かつ“鉄板”の予想と言えるでしょう。
直前情報
直前情報
直前情報にも注目です。
展示タイムでは河合 祐樹選手・坪井 康晴選の順に伸び足が良く、その他はほぼ差がないことがわかります。
またチルトについては、全員が−0.5度で出足重視型での調整。
さらにこのレースでは誰も部品交換をしていないことが読み取れます。
また勝負を左右する重要な要素である「水面気象情報」にも注目しましょう。
前レース(11レース)時点ではありますが、風速1メートルの追い風が吹いているものの波高は1センチで穏やかな水面であることがわかります。
このことから、モーターの気配が良い艇・スタートタイミングが早い選手に着目します。
当地水面と好相性で全てのバランスが良いインコースの河合 祐樹選手、スタートタイミングが早くてモーターが好調な池田 浩二選手、そして地の利を得ている寺田 祥選手が有利な状況であると推測できるのではないでしょうか。
ピットレポート
ピットレポート
枠 | 級別 | 氏名 (登録番号) | 支部 | ピットレポート |
---|---|---|---|---|
1 | A1 | 河合 佑樹 (4494) | 静岡 | 準優は、ほどよい緊張感でレースに行けました。行き足から伸びは基本的に誰にも負けないと思っています。ターン回りもしっかりしている。でも、優勝戦はみんな出ているし、そこまで大きく変わらないです。ピット出は問題ない。(コメント自信度・・★★★) |
2 | A1 | 坪井 康晴 (3959) | 静岡 | 凄く目立つ事はないけど、足はしっかりしていると思う。舟の返りが良くてレースのしやすさがある。景色が見えやすいのでスタートは決めやすい。(コメント自信度・・★★☆) |
3 | A1 | 寺田 祥 (3942) | 山口 | 足は伸び寄りでいい感じです。出足も悪くないし、いい足していると思います。進入は直前まで決めていない。あとはスタートだけですね。(コメント自信度・・★★☆) |
4 | A1 | 土屋 智則 (4362) | 群馬 | セット交換をして一瞬の足が良くなっているくらいで、特に変わってはいない。どの足も大した足ではないけど、現状でも十分だと思う。行き足がそこまで来ていないので、スタートが分かっていない。(コメント自信度・・★★☆) |
5 | A1 | 池田 浩二 (3941) | 愛知 | エンジンをもらった時から悪くなかったです。出足を中心にして、しっかりしています。出足がいいし展開を突けるように乗り心地を求めていきます。スタートは勘通りに行けている。(コメント自信度・・★★☆) |
6 | A1 | 佐藤 翼 (4573) | 埼玉 | 伸びで下がる事はないしターンの返りが凄くいい。徐々に足は良くなってきている。足は納得しているし十分。展開を突けるようにしていきたい。(コメント自信度・・★★☆) |
やはりスタートを特に重視しているコメントが多く、ギリギリまで整備を1ミリも妥協しない様子がうかがえます。
さすがトップレーサーの面々だけあって、整備も直前まで抜かりないようです。
あとは優勝戦の風向きや運にも大きく左右される局面ですが、出走選手のコメントを見るに「メンタルも勝敗に大きく影響するのだろう」と感じました。
ではコンピューター予想ではどのような予想がされているのでしょうか?
いろいろなデータから導き出された予想を見てみましょう。
コンピューター予想
コンピューター予想
ここまで考察してきたとおり、コンピューターも河合 祐樹選手が1着の確率が高いと予想しています。
そして続くのが、坪井 康晴選手と寺田 祥選手。
ちなみに1–2–3(10.2倍)は3連単オッズの1番人気です。
では、どのような結果になったのでしょうか?
年末のグランプリに向けた最後の勝負がけの大一番「第27回 チャレンジカップ」の結果を見ていきましょう。
レース結果
レース結果
今節の優勝戦は、選手同士の実力が拮抗していたことから、誰が優勝してもおかしくない状況でしたが、「獲得賞金ランキング上位」の選手の戦いにふさわしい見ごたえあるレース展開で、5番人気の1–3–4で決着。
オッズは15.2倍で1,520円という結果になりました。
枠なりの進入で、SG初優出で最も緊張しているはずの河合 祐樹選手が、コンマ13の抜群のスタートを決めて1周1マークを先マイ。
後方から3号艇・寺田 祥選手がまくり差して、2番差しで続いた4号艇・土屋 智則選手が差しハンドルで迫るものの届かず。
隙をついて一気に1号艇・河合選手が突き抜けて、伸びてきた池田 浩二選手が3番手に浮上して1–3–5とします。
その後も河合選手は後続艇を寄せつけない完璧なターンを披露して、逃げ切りに成功。
続く1周2マークは、1号艇・河合選手がトップ旋回して、次いで5号艇・池田選手が先回ると、4号艇・土屋選手が鋭く懐を差して3番手が入れ替わって1–3–4。
1周目にして1号艇・河合選手が他の5艇が霞むほどの一騎逃走で、早くもリードを握ります。
2周・3週目も順位変動はなく、そのまま上位隊形がしっかり固まって、1号艇・河合選手が先頭でゴールすると1–3–4でフィニッシュ。
ちなみに、連絡みの活躍を期待された師匠の坪井 康晴選手は1周1マークでキャビって失速し、後続の池田 浩二選手と接触。
その際にプラグが折れたためモーター不調となり、不完走失格(選手責任)になってしまいました。
チャレンジカップを選考順位最下位の34位で選出され、史上最大の下剋上を果たした河合 祐樹選手は、レース直後のインタビューで『坪井(康晴)さんが心配ですけど』と、不完走失格となった師匠を気遣う様子を見せています。
一方の坪井 康晴選手も、優勝した河合 勇樹選手と言葉を交わすと開口一番『ごめんな、水を差してしまって』と弟子を気遣っており、歓喜の涙をうかべてがっちりと抱き合うおふたりの師弟愛の強さを感じるとともに、準優勝戦の前に河合選手が語っていた『2人で優勝戦に乗れたら、もう感動ですね。2人で頑張りたい。』という言葉に“二人三脚”で励んできた様子を垣間見た気がします。
今回は残念ながら2人そろっての無事故完走は叶いませんでしたが、これからはSG競争で戦うことも増えるでしょうから、次こそは笑顔の無事故完走を期待しております!
SG覇者4人を相手に堂々たるレース展開を見せ、河合 祐樹選手がSG初優出とは思えないような完璧なレースを見せてチャレンジカップ初制覇。
優勝した河合選手にとって、今年5度目・通算31回目・当地では初、そして選手生活16年6か月目にしてSG初制覇を果たしました。
師匠の坪井 康晴選手は2008年に浜名湖競艇場で開催された「第11回大会」でチャレンジカップ制覇を達成しているの。
この時もSG初優出でSG初優勝を飾っていたんだよ!
16年後の同じシリーズで今度は弟子の河合 祐樹選手がSG初優出・SG初優勝だなんて、なんてドラマチックなんだろう…
SNSの反応
SNSの反応
下関競艇場で7年ぶりに開催された、第27回 チャレンジカップ。
ダークホースとなった河合 祐樹選手が、SG初優出にしてSG初優勝まで達成するというドラマチックな結末で、チャレンジカップ初制覇という結果で幕を閉じました。
SNSではどのような投稿があったのでしょうか。
数多くの『おめでとう』『イケメン』というメッセージのほかに、“完璧な逃げ”と“史上最大の下剋上”を絶賛するメッセージも多数。
『最終ターンの全速戦は圧巻! ついに夢を掴む瞬間が到来!』『このSG初優勝はあっぱれすごい。おめでとう 史上最大の下剋上グランプリか』『めっちゃイケメンでかっこいいな』という言葉が投稿されたところを見て、河合 祐樹選手が熱心なファンから支持されていることを感じました。
また『インタビューでは第一声に 師匠を心配する優しさに拍手』という投稿から、多くのファンが「顔だけじゃなくて性格もレースもイケメン」という言葉を残していたことが印象的でした。
アイドル並みのルックスですから、やはり容姿に関する投稿が目立っていたのも事実です。
さらに『河合、大下剋上やん! チャレンジカップのチャレンジってそういうことやんな??』という声から、今回の結果が観客にとっても夢のある結末を迎えたことが伝わってきます。
ほかにも「3カド引いてスタートいった寺田の漢気もすごい」や「テラショーーーー!!!3カドになったときのみんなの歓喜が鳥肌だった」「寺田も地元SG優勝戦で3カドに引いてめちゃくちゃ気持ち伝わった!! 地元タイトルを本気で取りに行く姿勢かっこよすぎた!!」という寺田 祥選手の地元SG制覇にかける想いの強さが多くの人々の心を熱くしたようです。
そのほか「坪井さん大丈夫なのかな」と不完走失格になってしまった坪井 康晴選手の体調を機にかけるファンも多く、さまざまな投稿を見ることができました。
投稿されていた反応の一部を抜粋してご紹介します。
【SG チャレンジカップ】
— さんしろー a.k.a Komiya🌻五百城茉央1st写真集「未来の作り方」🎉🏯 (@snsrbassfishing) November 24, 2024
河合佑樹 SG 初制覇 おめでとう!!🎉
寺田も地元SG優勝戦で3カドに引いてめちゃくちゃ気持ち伝わった!!
地元タイトルを本気で取りに行く姿勢かっこよすぎた!!👏
やっぱボートレースって楽しいしSGってめちゃくちゃ盛り上がる!!
下関チャレンジカップありがとう!!!… pic.twitter.com/u6XK5d725e
チャレンジカップは河合佑樹選手の優勝。
— GG (@golden_girl_24) November 24, 2024
個人的に91から105期までは新鋭時代にずっと取材させてもらってたので思い入れが強いけど河合選手は良い意味で強くなっても変わらない素敵レーサー。表彰でも大好きな笠原亮選手の話をされてて本当にもう。こんな時に現地に行けないんだから行いが悪い。
SGチャレンジカップ河合くん初優出で初優勝おめでとうございます👏めっちゃイケメンでかっこいいな✨今節の静岡支部 強すぎたね🤙次は12月グランプリやね!現地も行く予定やし楽しみやわ! #チャレンジカップ #ボートレース pic.twitter.com/01e5RwiWch
— ヴェロキ (@buffaloes_3) November 24, 2024
テラショーーーー!!!🤣🤣
— ほたて飯 (@m_ho_1110) November 24, 2024
3カドになったときのみんなの歓喜が鳥肌だった😆
河合選手おめでとうーーー🥳
師匠とのワンツーにはならなかったけどめちゃ強かった✨
坪井さん大丈夫なのかな💦💦
下関チャレンジカップ楽しかった☺️
次はグランプリ✨✨✨#下関チャレンジカップ
SGチャレンジカップ
— ✰剛(GO)🐞 BOATRACE✰ (@smileangel358) November 24, 2024
🎉河合選手優勝おめでとうございます🎉
インタビューでは第一声に
師匠を心配する優しさに拍手👏
予想は的中🎯でしたが、
ちょいプラスだった😅
外れるよりはいいか😁🎉 pic.twitter.com/BCokk6hKBz
下関SGチャレンジカップ優勝戦
— 3590(珍) (@chin3590) November 24, 2024
本番寺田が3カド②がスタート遅れ気味も全く動じず河合がイン逃げ圧勝
このSG初優勝はあっぱれすごい。おめでとう㊗️史上最大の下剋上グランプリか
インタビューでスタートが分かってないって言うてたし、ないと思ってたけど3カド引いてスタートいった寺田の漢気もすごい pic.twitter.com/nHak6FifWo
下関競艇場の優勝戦チャレンジカップ‼️
— あじっこ🐸 (@Grandprixb) November 24, 2024
河合選手
下関競艇場でSG初優勝を飾りました‼️🏆
最終ターンの全速戦は圧巻!
ついに夢を掴む瞬間が到来!
坪井は… pic.twitter.com/d0iqaqV78Z
河合、大下剋上やん!
— セノヴース (@wJrcjmtmdhq) November 24, 2024
チャレンジカップのチャレンジってそういうことやんな??
勝利者インタビュー
勝利者インタビュー
河合 祐樹選手、SG初優出とSG初優勝おめでとうございます!
たくさんの声援に後押しされて掴んだチャレンジカップ初タイトル。
開幕前は優勝戦に乗ることなど予想もされなかった選出順位33位の河合 祐樹選手と、予備1位で繰り上げ出場だった坪井 康晴選手。
静岡支部の師弟コンビが予選をワン・ツー通過して、勢いそのままに掴んだ優勝戦の内枠。
そして、河合 祐樹選手が選手生活16年6か月目にして成し遂げた“史上最大の下剋上”は、なんと夢のある結末でしょうか。
そして何より、ドラマチックな展開で映し出された河合 祐樹選手のさわやかなルックスを見て、応援する観客がより一層増える気配がヒシヒシとしますね。
- ボートレース公式サイトに掲載されていた、勝利者インタビューの内容をご紹介します。
河合 祐樹選手の勝利者インタビュー
(寺田祥選手の3カドは?)ある程度は考えには入ってたんですけど、これによって絶対スタート行ってやろうと思いました(コンマ13)。ここで行かなきゃ二度とチャンスはないんじゃないかと思ったんで。獲れるチャンスがなかなかあるもんでもないんで。エンジンが今節はずっと助けてくれてたので、それで最後も助けられました。(SGタイトルまで長かった?)というよりも僕みたいな選手がSGタイトルを獲れるって最初から思ってなくて。ここに来る前にチャレンジカップが決まってから笠原(亮)さんに「河合ちゃんなら絶対獲れるよ」って言ってくれたんで、その気持ちを持って今節はしっかり臨めて、優勝できて本当にうれしいです。偉大な先輩たちに少しでも近づけたのがうれしいです。(グランプリに向けては?)すべてがチャレンジャーだと思ってこれから1走1走しっかり頑張って行くだけです。三浦(永理)さんがしっかり逃げてくれたんで、その勢いで僕も続くことができてすごくうれしいです。(大歓声のウイニングランは)本当、選手冥利に尽きるというか、すごく感動しました。遅くまで残っていただいてありがとうございました。こんなしょぼい選手ですけど、これから一生懸命頑張って上目指して頑張っていきます。応援よろしくお願いします。ありがとうございました。
引用元:結果|BOAT RACE オフィシャルウェブサイト
チャレンジカップの河合 祐樹選手の活躍について中日スポーツ・スポーツナビ・スポニチAnnexにまとめられていましたのでご紹介します。
気になった方は、ぜひご一読ください。
【河合佑樹、SG初優出で優勝「実感は正直、あまりない」先輩や師匠と抱き合い涙【下関ボート・SG「チャレンジカップ」最終日】
河合佑樹、SG初優出で優勝「実感は正直、あまりない」先輩や師匠と抱き合い涙【下関ボート・SG「チャレンジカップ」最終日】
2024年11月24日 22時30分
◇24日 SG「第27回チャレンジカップ」最終日(山口県・下関ボート)
12Rで優勝戦が行われ、1号艇の河合佑樹(37)=静岡=がインからコンマ13のトップスタートで逃げを決め、SG初優出で優勝。賞金3600万円を獲得して同ランクは前日の46位から13位まで順位を上げ、逆転で初のGPメンバー入りをした。
同G2「第11回レディースチャレンジカップ」は11Rで優勝戦が行われ、1号艇の三浦永理(41)=静岡=がインからコンマ09のスタートで逃げを決め、G2通算5回目の優出で初優勝。賞金490万円を獲得し、女子同ランクは2位に浮上した。この結果、ナイターSG「第39回グランプリ」(住之江・12月17日~22日)及び、ナイタープレミアムG1「第13回クイーンズクライマックス」(蒲郡・12月28日~31日)の出場選手が出そろった。◇ ◇
河合が歓喜の男泣きだ。良機、良艇とタッグを組んで序盤から伸びを中心に上位級のパワーを発揮すると、予選をオール3連対でトップ通過。準優もしっかり逃げて、初となるSG優勝戦の舞台でも堂々たるレースを見せた。
スタート展示では枠なり3・3だったが、地元でビッグタイトル奪取とグランプリ出場に燃える寺田が本番は3カドに引く奇策に出る。「3カドに引かれたので絶対にスタートは行かないといけないと思った」。インからトップスタートを決めた河合に、伸び強力な寺田がまくり差しに構えて襲いかかるが「1マークは少し寄ってしまったけど、それをリカバリーできる足がありました」と優勝戦も抜群の足を生かして先マイを果たすと、その後は独り旅。ゴールの瞬間には左手を突き上げて喜びを爆発させた。
レース後には静岡支部の先輩・菊地孝平と優勝戦をともに戦った師匠の坪井康晴と抱き合うと、両目からは自然と涙があふれ出る。「(SGを優勝したという)実感は正直、あまりないけど、抱き合って泣いてしまいました。本当にありがとう」と声を詰まらせながら先輩に謝辞を述べた。
来月には自身初となるグランプリの舞台に立つ。「未経験だし、すべての面でチャレンジャーのつもりで一走一走、全力で行くだけです」。ニューヒーローは早くも暮れの大舞台をしっかり見据えている。
引用元:河合佑樹、SG初優出で優勝「実感は正直、あまりない」先輩や師匠と抱き合い涙【下関ボート・SG「チャレンジカップ」最終日】:中日スポーツ・東京中日スポーツ
【BOATRACE】静岡の先輩たちに感謝 河合佑樹がSG初優出初Vで初のGP出場獲得! 下関チャレンジカップ
【BOATRACE】静岡の先輩たちに感謝 河合佑樹がSG初優出初Vで初のGP出場獲得! 下関チャレンジカップ
2024年11月25日 9:00
ボートレース下関(ナイター開催)の「SG第27回チャレンジカップ」(優勝賞金3600万円)は24日、最終12Rでいよいよ優勝戦が行われ、これがSG戦8回目の出場で初優出だった河合佑樹(静岡出身・静岡支部37歳)【写真3枚】が1コースから完璧な逃げを決めて優勝した。賞金ランクは開催前の49位から13位へと大幅にジャンプアップし、初のグランプリ(GP)出場も同時に決めた。河合は今年5回目、通算ではG1戦1回、G2戦1回を含む31回目の優勝。強豪ひしめく102期では遠藤エミに続く2人目のSG戦覇者になった。
レースは進入から盛り上がった。S展示では枠なりの3対3だったが、本番では地元の意地がある寺田祥が3カドに持ち出しての2対4。この進入を見た河合佑樹は「絶対にスタートを行ってやろうと思った」とさらに闘志に火がついた。師匠の坪井康晴が2コースから壁になると思いきや、まさかのスタート遅れ。壁のない1コース戦になってしまったがしっかりターンを決めて、まくり差しにチェンジした寺田を振り切り、1マークで早くも後続をぶっちぎった。
寺田祥はまくり差しが及ばず2着まで。1マークで失速していた坪井康晴に接触しながら、まくり差しで3番手に抜け出した池田浩二を、土屋智則が2マーク差して逆転し3着に浮上。3連単の1-3-4は1520円の5番人気。なお、坪井は池田と接触した時にモーター不調となり、不完走失格(選手責任)となった。
河合佑樹がチャレンジカップ出場選考順位の最下位34位から、下克上を見事に成し遂げた。石野貴之の欠場により、師匠の坪井康晴が予備1位から繰り上がり出場となったのもメンタル面では大きかっただろうか。出場34人中、予選中に1号艇が回ってこなかったのは2人だけ。まさにその2人だった静岡師弟コンビが予選を1、2位でクリア。予選成績は得点率8.00で着順内容も全く同じ。上がりタイムの差で河合が師匠の坪井を抑えて1位通過となり、そのまま見事な王道優勝に持ち込んだ。「本当に夢みたいな、これが本当に現実なのか…という感覚です」と喜びを表現した。レース後にはG2レディースチャレンジカップを制した同じ静岡の三浦永理との水上パレードや、SG初優勝の水神祭も行われた。
河合は「僕みたいな選手がSGタイトルを取れるとは思っていなかったが、チャレンジカップ出場が決まった時、笠原亮さんが『河合ちゃんなら取れるよ』と言ってくれたので、その気持ちを持ってしっかり走れた」と先輩にも感謝の言葉を述べた。
静岡支部の結束力を象徴するようなエピソードだが、さらに付け加えるなら、SG戦の初優出初優勝は静岡支部の得意技。64期の服部幸男以降、河合佑樹も含めると9人ものSG戦覇者が誕生しているが、その服部を筆頭に菊地孝平、坪井康晴、深谷知博、笠原亮の5人はいずれも初優出で初優勝を飾っている。しかも、この5人はその1回だけでなく、後にSG戦を複数回優勝している共通点がある。河合もきっと偉大な先輩たちに続いて2回、3回とさらに優勝を積み重ねるのではないだろうか。
この優勝で来月17日に住之江で開幕するSGグランプリへの初出場も決め「全てがチャレンジャーだと思って、1走1走頑張るだけです」と決意を新たにした。
なお、これでグランプリ出場18人が決定。大会前の18位以下からは河合佑樹と佐藤翼が大逆転のペスト18突入。一方、大会前には17、18位ながらF休みでチャレンジカップ不参加だった山口剛と丸野一樹が脱落した。また、優出4着の池田浩二は11位から6位に浮上、大会前に6位だった平本真之を逆転し2ndステージからの出場を決めた。1回優勝を手にしました。私は悔しい気持ちでいっぱいでしたが、プロとしてメンタルの大切さを教えられたレースでした。
今回の開催地・大村は1952年4月6日にボートレースが発祥した地です。また、女子レーサー遠藤エミ選手(滋賀)のSG初制覇もありました。水面の特徴はスタンドから1マークまでの距離が広いのでアウトコースが好スタートしてまくりで攻めても途中で内側コースが追いついて先にターンするので途中でまくり差しにチェンジするという場面をよく見ます。そんな特性にも注目してお楽しみください。引用元:【BOATRACE】静岡の先輩たちに感謝 河合佑樹がSG初優出初Vで初のGP出場獲得! 下関チャレンジカップ – スポーツナビ
【下関ボート SGチャレンジC】河合佑樹 SG初優出初V 圏外から大逆転でグランプリ初出場決めた!
【下関ボート SGチャレンジC】河合佑樹 SG初優出初V 圏外から大逆転でグランプリ初出場決めた!
[ 2024年11月24日 22:03 ]
G2「第11回レディースチャレンジカップ」と並行開催のボートレース下関SG「第27回チャレンジカップ」は24日、最終日12Rで優勝戦が行われ、1号艇の河合佑樹(37=静岡)が逃げ切って優勝。SG初優出初Vの快挙を成し遂げた。また、優勝賞金3600万円もゲットし、獲得賞金ランキング46位の圏外から13位まで浮上。自身初となるSGグランプリ(12月17~22日、住之江)出場を決めた。
SG初優出での1号艇。のしかかるプレッシャーに打ち勝って、グランプリへの扉をこじ開けた。インからコンマ13のスタートを決めると、3カドを選択した寺田祥の捲り差しを封じて、逃げに持ち込んだ。他艇に追随を許さず、ゴールでは左拳を突き上げ、喜びを表した。
「寺田さんが3カドに引いたのでスタートはいかないと、と思っていた。ある程度、自信を持っていけた。展示ではフライングを切っていたが修正できましたね。1マークは寄ってしまったけど、それをリカバリーできる舟足があった。緊張はあまりなくて、普通にいつも通りいけましたね」と振り返った。(追突され、プラグが折れたため不完走に終わったが)坪井康晴から「ごめんな、水を差してしまって」と声を掛けられると涙を浮かべ、がっちりと抱き合った。
選考ランクは34位での出場だったが、オール3連対と序盤から安定した走りでシリーズをリードした。4日目には強力機の1号艇、佐藤翼を相手に3コースから鮮やかな捲り差しを決め、得点率トップでの通過となった。その動きの良さには周囲の選手も舌を巻くほどだった。準優勝戦もインからあっさりと押し切って圧勝だった。
優勝が条件だったグランプリ出場。賞金3600万円を上積みし、13位までランクを上げて、うれしい初出場の権利を手にした。「まずはここで優勝することだけを考えていた。そうしないと始まらないですからね。住之江は実績もないし、良くないですね(笑い)。グランプリは未経験。全てチャレンジャーのつもりで一走一走全力でいくつもり」と表情を引き締める。
暮れの大一番へ向けて、勢いは一番といっていい。さらに注目を集めるはずだ。自信を深めた河合の住之江での勇姿が、今から楽しみになってきた。引用元:【下関ボート SGチャレンジC】河合佑樹 SG初優出初V 圏外から大逆転でグランプリ初出場決めた!― スポニチ Sponichi Annex ギャンブル
- 超速報 2024 第27回チャレンジカップ 優勝者インタビュー│BOATCAST NEWS 2024年11月24日│
レース考察
レース考察
「第27回 チャレンジカップ」優勝決定戦における勝利のカギとなったのは、河合 祐樹選手の予選首位らしい“完璧なイン速攻”と“舟足への絶対的な自信”でしょうか。
さらに勝負どころでも落ち着いたレース振りを披露して、この勢いでボート界のけん引役にも名乗りをあげました。
河合 祐樹選手は、SG初優勝の感想を『本当に夢みたいな、これが本当に現実なのか…という感覚です』と語っていたものの、訪れたチャンスをしっかりとつかみ取り、寺田 祥選手の3コースカドの奇策に臆することなく、『絶対にスタートを行ってやろうと思った』と闘志に火をつけた精神力も勝利へ繋がる鍵だったのでしょう。
観客席からの多くの歓声と拍手があがる印象的なレースでした。
- ボートレース公式サイトに掲載されていた、レース考察の内容をご紹介します。
インから素早く踏み込んだ河合が1マークを先制します。後続を寄せ付けずにバックストレッチで早くもリードを奪取。続く2マークも冷静に回った河合はグイグイ差を広げ悠々の一人旅に突入します。そのまま最後まで手綱を緩めずに走り切った河合がフィニッシュラインを通過。見事、念願のSG初制覇を成し遂げています。1周1マークを切り込んだ寺田が準優勝。なお、2号艇の坪井は不完走失格となっています。
引用元:レース一覧|BOAT RACE オフィシャルウェブサイト
- 西スポレースサイトに掲載されていた、優勝戦を戦い終わった優出メンバーのコメントをご紹介します。
- 【寺田祥(2着)】
メリハリのないレースになってしまいましたね。仕上がりは良かったです。Sが決まらなくて難しくて、分からなかったので3カドにしました。- 【土屋智則(3着)】
仕上がりはバッチリでしたし、いいターンもできた。1Mもいいいところに入れましたし、自分としてはやれることはやれたと思います。河合ちゃんが強かったですね。- 【池田浩二(4着)】
ちょっと1Mで開けた時に坪井と接触してしまったので。2Mはとりあえず回っただけ。エンジンの感触は良かったと思う。- 【佐藤翼(5着)】
エンジンは万全の仕上がりで挑めました。1Mであんな形になったので仕方ないですね。18強に残れたことはうれしいですが、今のSは反省点です。この反省を次のグランプリで生かしたい。- 【坪井康晴(不完走失格)】
体は大丈夫です。足は変わっていなかったとは思うけど、1コーナーでキャビってしまって。ファンの方には申し訳なかった。河合が優勝したのはうれしかったけど、自分もしっかりゴールをしたかった。また頑張ります。引用元:【下関ボート(ナイター)SGチャレンジC】河合佑樹がSG初Vで男泣き 賞金ランク13位に浮上し初のGP出場へ|ボートレースニュース|ボートレースTOP|西スポレースサイト
まとめ
今大会の優勝戦では絶好枠のアドバンテージを存分に発揮して、見事なスタートと冷静なターンで、河合 祐樹選手がSG初優出とは思えないような完璧なレースを見せてチャレンジカップ初制覇。
優勝した河合選手にとって、今年5度目・通算31回目・当地では初、そして選手生活16年6か月目にしてSG初制覇を果たしました。
予選をトップ通過し、優勝候補筆頭となった河合 祐樹選手が絶好枠を生かしたイン戦速攻で押し切り、他の選手を寄せ付けない圧倒的な逃げ切りで勝利を収めました。
その証拠に、3連単のオッズ上位は河合 祐樹選手を軸とする買い目が独占し、組番の1–3–4は5番人気、3連単のオッズは15.2倍で1,520円という本命決着となっています。
開幕前は優勝戦に乗ることなど予想もされなかった選出順位33位の河合 祐樹選手と、予備1位で繰り上げ出場だった坪井 康晴選手。
静岡支部の師弟コンビが予選をワン・ツー通過して、勢いそのままに掴んだ優勝戦の内枠。
そして、河合 祐樹選手が選手生活16年6か月目にして成し遂げた“史上最大の下剋上”は、なんと夢のある結末でしょうか。
今後のボートレース界をけん引する存在として名乗りを上げた、遅咲きの新星・河合 祐樹選手がどのような変貌を遂げていくのかにも注目したいですね。
チャレンジカップが終了して、獲得賞金ランキングにも大きな波乱が起こりそうな気配。
1か月後の2024年12月17日には、ついに2024年の集大成であるボートレースグランプリが住之江競艇場で開幕を控えており、次は舞台を近畿地区に移して、今年最後の最も熱い戦いが繰り広げられます。
艇界屈指のレーサーによるトップレベルの戦いもいよいよ残り1戦となりました!
間をおかずにグランプリの出場選手も発表され、年末に向けてボートレースファンの期待はますます高くなっていくことでしょう。
- チャレンジカップは毎年11月下旬に開催される
- 1998年に売上低迷打開策の1つとして新設された、最も新しいSG競走
- 正式名称は「チャレンジカップ競走」
- 優先出場権は設けられておらず、選考期間内における獲得賞金ランキング上位34名に出場資格が与えられる
- 優勝賞金は3,600万円
- 2024年の第27回 チャレンジカップは、2024年11月19日~24日までの6日間ボートレース下関で開催
- ドリーム戦に出場する選手は、選出順位(=獲得賞金ランキング)の上位6名の選手
- 注目選手は、片岡 雅裕選手(4459)・毒島 誠選手(4238)・馬場 貴也選手(4262)・峰 竜太選手(4320)・池田 浩二選手(3941)・菊地 孝平選手(3960)
- 2024年は河合 祐樹選手がチャレンジカップ初制覇を達成して、自身初のSG初優出にしてSG初載冠となった
- 組番の1–3–4は5番人気、3連単のオッズは15.2倍で1,520円の本命決着
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