選手獲得賞金ランキングベスト100が発表される!グランプリ出場メンバーが決定!!【2025年12月1日発表】

2025年12月1日、一般財団法人 BOAT RACE振興会は公式サイト内でチャレンジカップ終了時点(2025年1月1日~11月30日まで)の「選手獲得賞金ランキング ベスト100」を発表しました。

2025年12月1日、BOAT RACE公式サイトを運営する“一般財団法人 BOAT RACE振興会”は公式サイト内で「選手獲得賞金ランキング ベスト100(集計期間:2024年1月1日から2024年11月24日)」を発表しました。

この発表については、2025年11月25日~30日まで福岡競艇場で開催された「第28回 チャレンジカップ」での獲得賞金額を加算したのものであり、今年のグランプリ選考期間終了時点、つまり年末の12月16日~21日に住之江競艇場で開催される「第40回 ボートレースグランプリ(THE GRAND PRIX)/グランプリシリーズ」への出場権をかけた最重要情報とされます。

そのため、グランプリ出場を狙う選手にとっても、推しの選手がグランプリ/グランプリシリーズへの出場権を手にできるのか気になるファンにとっても、出場選手の選出順位にも関わる最も大事な発表とあり、かなり気になるニュースだと言えるでしょう。

ボートレースグランプリ(THE GRAND PRIX)/グランプリシリーズへの出場権は、成績対象期間内(1月1日からチャレンジカップ最終日まで)における獲得賞金ランク上位60名を全登録選手から選抜し、上位18位までの選手をグランプリ19位~60位の42人をシリーズ戦へ選出するため、選考期間最終日時点での獲得賞金額は絶対チェックしておかなければならないことであり、運命の結果発表とも言える最重要ニュースなのです。
※チャレンジカップは2025年11月25日から30日まで福岡競艇場で開催し、広島支部の山口 剛選手(4205)が2010年3月の「第45回 総理大臣杯」以来、2度目のSG優勝を手にしています。

ここでは、今回発表された最新の「選手獲得賞金ランキング ベスト100」と初めてグランプリ本戦への出場権を獲得した注目選手について解説していきますので、ぜひ最後までご覧ください。

目次

選手獲得賞金ランキング ベスト100(11月30日時点)

今回発表された「選手獲得賞金ランキング ベスト100」にはどのような選手が名を連ねているのでしょうか?

早速、発表されたランキングを見ていきましょう。

選手獲得賞金ランキング ベスト50
(集計期間:2025年1月1日から2025年11月30日)

スクロールできます
順位推移・10/26付順位登番選手名支部獲得賞金額概要
1(3)4418茅原  悠紀岡 山¥147,722,366BBCトーナメント 優勝
オールスター 3着
ダービー 2着
チャレンジカップ 4着
2(2)3941池田  浩二愛 知¥147,361,033クラシック 5着
グランドチャンピオン 優勝
チャレンジカップ 2着
3(1)4847佐藤 隆太郎埼 玉¥121,432,666クラシック 優勝
オールスター 優勝
4(5)4444桐生  順平岡 山¥109,653,333オールスター 4着
グランドチャンピオン 3着
ダービー 3着
5(4)5084末永  和也佐 賀¥113,485,666ダービー 優勝
6(6)4262馬場  貴也滋 賀¥110,768,000BBCトーナメント 5着
クラシック 6着
オーシャンカップ 2着
チャレンジカップ 5着
7(31)4205山口   剛広 島¥106,756,666チャレンジカップ 優勝
8(11)4320峰   竜太佐 賀¥104,264,666オールスター 2着
グランドチャンピオン 6着
9(7)4371西山  貴浩福 岡¥100,265,466クラシック 3着
オーシャンカップ 優勝
10(8)4719上條  暢嵩大 阪¥93,402,666BBCトーナメント 6着
11(9)4344新田  雄史三 重¥92,263,903メモリアル 4着
ダービー6着
12(10)3897白井  英治山 口¥91,285,000BBCトーナメント 2着
メモリアル 優勝
13(13)4573佐藤   翼埼 玉¥90,264,000グランドチャンピオン 4着
オーシャンカップ 4着
チャレンジカップ 3着
14(12)4445宮地  元輝佐 賀¥85,792,466クラシック 4着
15(30)4851関   浩哉群 馬¥84,621,266チャレンジカップ 6着
16(18)4013中島  孝平福 井¥79,425,533オーシャンカップ 5着
17(26)3779原田  幸哉長 崎¥78,933,000
18(14)4586磯部   誠愛 知¥77,043,546オールスター 6着
19(20)4686丸野  一樹滋 賀¥75,111,000
20(25)4166吉田  拡郎岡 山¥73,472,000
21(16)4571菅   章哉徳 島¥72,566,733
22(15)3783瓜生  正義福 岡¥72,337,000メモリアル 2着
23(19)4500山田  康二佐 賀¥71,811,000
24(21)4024井口  佳典三 重¥71,636,756マスターズチャンピオン 4着
25(23)4848仲谷  颯仁福 岡¥70,287,400メモリアル 5着
26(24)4350篠崎  元志福 岡¥69,736,466オールスター 5着
27(17)4337平本  真之愛 知¥69,066,546
28(27)4524深谷  知博静 岡¥68,923,546
29(22)4494河合  佑樹静 岡¥66,602,146オーシャンカップ 3着
30(29)4459片岡  雅裕香 川¥65,709,733グランドチャンピオン 5着
31(28)3716石渡  鉄兵東 京¥65,415,333マスターズチャンピオン 3着
32(36)4238毒島   誠群 馬¥64,961,000
33(32)4566塩田  北斗福 岡¥62,862,720クラシック 2着
34(35)4237大峯   豊山 口¥62,420,200
35(42)3415松井   繁大 阪¥62,316,000
36(34)4914吉田  裕平愛 知¥61,995,546メモリアル 6着
ヤングダービー 4着
37(40)4030森高  一真香 川¥61,454,466マスターズチャンピオン 優勝
38(33)4547中田  竜太埼 玉¥60,089,000グランドチャンピオン 2着
39(39)4682大上  卓人広 島¥59,695,000
40(37)4362土屋  智則群 馬¥58,712,000
41(38)4503上野 真之介佐 賀¥58,310,632
42(48)4502遠藤  エミ滋 賀¥56,761,332レディースチャンピオン 2着
43(47)3946赤岩  善生愛 知¥55,295,546ダービー 5着
44(46)5068前田   滉愛 知¥54,864,000ヤングダービー 優勝
45(49)4760山崎   郡大 阪¥54,508,000
46(50位圏外)4932新開   航福 岡¥54,504,000ヤングダービー 2着
47(44)4831羽野  直也福 岡¥54,152,466オーシャンカップ 6着
48(43)3854吉川  元浩兵 庫¥53,858,133
49(41)3719辻   栄蔵広 島¥53,573,000
50(50位圏外)4044湯川  浩司大 阪¥53,352,966マスターズチャンピオン 6着
51(50位圏外)4504前田  将太福 岡¥52,661,799BBCトーナメント 4着
52(50)3978齊藤   仁東 京¥52,366,599
53(45)4537渡邉  和将岡 山¥52,177,000
54(50位圏外)4061萩原  秀人福 井¥52,161,932
55(50位圏外)4324海野 康志郎山 口¥52,152,000
56(50位圏外)4907小池  修平大 阪¥51,605,000
57(50位圏外)4256渡辺  浩司福 岡¥51,540,200ダービー 4着
58(50位圏外)3721守田  俊介滋 賀¥50,720,000
59(50位圏外)5043中村  日向香 川¥50,715,733ヤングダービー 3着
60(50位圏外)4075中野  次郎東 京¥50,640,166
おなご

獲得賞金ランキング61位以降についてはこちらをご覧ください。

獲得賞金ランキング61位以降

獲得賞金ランキング61位以降は次のようになっています。

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順位推移・10/26付順位登番選手名支部獲得賞金額概要
61(50位圏外)3959坪井  康晴静 岡¥50,527,813
62(50位圏外)4266長田  頼宗東 京¥50,382,399
63(50位圏外)4886入海   馨岡 山¥50,257,000
64(50位圏外)4604岩瀬  裕亮愛 知¥50,101,879
65(35)4468大池  佑来東 京¥49,916,499
66(50位圏外)4856豊田 健士郎三 重¥49,643,046
67(50位圏外)4826井上  一輝大 阪¥49,552,133
68(50位圏外)4477篠崎  仁志福 岡¥49,032,000
69(50位圏外)4397西村  拓也大 阪¥48,636,600
70(50位圏外)4482守屋  美穂岡 山¥48,577,998
71(50位圏外)4787椎名   豊群 馬¥48,236,000
72(50位圏外)4290稲田  浩二兵 庫¥47,439,000
73(50位圏外)4370山口  達也岡 山¥47,279,665
74(50位圏外)3876中辻  崇人福 岡¥46,235,832マスターズチャンピオン 2着
75(50位圏外)3942寺田   祥山 口¥46,193,000BBCトーナメント 3着
76(50位圏外)5142常住   蓮佐 賀¥46,070,000
77(50位圏外)4450平高  奈菜香 川¥46,064,065
78(50位圏外)3908重成  一人香 川¥45,967,099
79(50位圏外)4688永井  彪也東 京¥45,655,000
80(50位圏外)4959井上  忠政大 阪¥45,463,132ヤングダービー 優出
※優勝戦で妨害失格
81(50位圏外)4544松田 大志郎福 岡¥45,432,000
82(50位圏外)4361柳生  泰二山 口¥45,289,000
83(50位圏外)3557太田  和美大 阪¥45,135,866
84(50位圏外)4908上田  龍星大 阪¥44,858,200
85(50位圏外)4762藤原 啓史朗岡 山¥44,733,099
86(50位圏外)4512高野  哲史兵 庫¥44,422,266
87(50位圏外)4659木下  翔太大 阪¥44,101,933
88(50位圏外)5121定松  勇樹佐 賀¥44,047,666
89(50位圏外)4188久田  敏之群 馬¥43,900,466
90(50位圏外)4739中村  晃朋香 川¥43,733,787
91(50位圏外)4980佐々木 完太山 口¥43,410,000
92(50位圏外)3590濱野谷 憲吾東 京¥43,309,466
93(50位圏外)4168石野  貴之大 阪¥43,284,466
94(50位圏外)4497桑原   悠長 崎¥42,905,000
95(50位圏外)5224西岡  顕心香 川¥42,772,733
96(50位圏外)3960菊地  孝平静 岡¥42,589,846
97(50位圏外)4398船岡 洋一郎広 島¥42,260,000
98(50位圏外)4019笠原   亮静 岡¥42,193,479
99(50位圏外)3744徳増  秀樹静 岡¥41,323,000
100(50位圏外)5042畑田  汰一埼 玉¥41,301,587

これまでのSG競争・PG1競争の優勝者

チャレンジカップ終了時点(2025年11月30日付)の「選手獲得賞金ランキング」の結果から、ランキングのトップ5に名を連ねている選手のほとんどが、これまでにSG覇者やPG1覇者が独占していることがわかりました。

また、ランキング上位に名を連ねるための条件として、SG競争あるいはPG1競争で優出していること、もしくはG1競争の優勝および優出選手が必須条件であると言えそうです。

出典:BOAT RACE公式サイト

わかりやすくするために、2025年に開催されたSG競争・PG1競争の優勝選手をまとめました。
こうしてみると、グレードレースでの成績が選手獲得賞金ランキングの順位に直結することがわかりますね。

SG競争

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グレードタイトル優勝選手名順位獲得賞金額
SG第60回 ボートレースクラシック佐藤 隆太郎3位137,342,666円
SG第52回 ボートレースオールスター佐藤 隆太郎3位137,342,666円
SG第35回 グランドチャンピオン池田  浩二2位147,361,033円
SG第30回 オーシャンカップ西山  貴浩9位100,265,466円
SG第71回 ボートレースメモリアル白井  英治12位91,285,000円
SG第72回 ボートレースダービー末永  和也5位113,485,666円
SG第28回 チャレンジカップ山口   剛7位106,756,666円
SG第40回 グランプリ(賞金王決定戦)

PG1競争

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グレードタイトル優勝選手名順位獲得賞金額
PG1第6回 ボートレースバトルチャンピオントーナメント(BBC)茅原  悠紀1位147,722,366円
PG1第1回 スピードクイーンメモリアル平高  奈菜77位46,064,065
PG1第26回 マスターズチャンピオン森高  一真37位61,454,466円
PG1第39回 レディースチャンピオン鎌倉  涼106位61,454,466円
PG1第12回 ヤングダービー前田   滉4位54,864,000円
PG1第14回 クイーンズクライマックス

チャレンジカップでランキング18位圏外選手が大躍進!

2025年11月25日~30日まで福岡競艇場で開催された「第28回 チャレンジカップ」では予想だにしない展開が待っていました。

ドリーム戦(選出順位)とはガラリと変わった優出メンバー

SG競争の出場権を手にしている選手たちはボートレース界でもトップで活躍している一流の実力者ですが、今回のチャレンジカップの優出メンバーはまさに“獲得賞金ランキングの下剋上”を狙うような顔ぶれだったのです。

まずは「第28回 チャレンジカップ」初日のドリーム戦と、最終日の優勝戦のメンバーを比較してみましょう。

  • 「第28回 チャレンジカップ」初日・ドリーム戦選出メンバー
出典:BOAT RACE公式サイト
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枠番選手名(フリガナ)登録番号支部級別獲得賞金額賞金ランキング
1池田  浩二(イケダ コウジ)3941愛 知A1127,641,033円2位
2茅原  悠紀(カヤハラ ユウキ)4418岡 山A1127,280,366円3位
3末永  和也(スエナガ カズヤ)5084佐 賀A1105,510,666円4位
4桐生  順平(キリュウ ジュンペイ)4444埼 玉A1101,869,666円5位
5馬場  貴也(ババ ヨシヤ)4262滋 賀A192,977,000円6位
6西山  貴浩(ニシヤマ タカヒロ)4371福 岡A192,383,466円7位
予備1上條  暢嵩(カミジョウ ノブタカ)4719大 阪A186,148,666円8位

※10月26日時点の獲得賞金ランキングで1位の佐藤 隆太郎選手はフライング休みのため、チャレンジカップ選出除外となっています。

  • 「第28回 チャレンジカップ」最終日・優勝戦進出メンバー
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枠番選手名(フリガナ)登録番号支部級別獲得賞金額賞金ランキング
1池田  浩二(イケダ コウジ)3941愛 知A1127,641,033円2位
2山口   剛(ヤマグチ ツヨシ)4205広 島A157,201,666円31位
3関   浩哉(セキ ヒロヤ)4851群 馬A158,390,266円30位
4馬場  貴也(ババ ヨシヤ)4262群 馬A179,723,333円6位
5佐藤   翼(サトウ ツバサ)4573埼 玉A190,264,000円13位
6茅原  悠紀(カヤハラ ユウキ)4418岡 山A1127,280,366円3位

賞金ランキングの上位6名が選出されるドリーム戦と、レースを勝ち進んで優出を果たしたメンバーを比較すると、どちらにも名前が挙がっているのは池田 浩二選手・茅原 悠紀選手・馬場 貴也選手の3名

特にグランプリ本戦への選出圏外(ランキング18位圏外)の選手が3分の1を占めており、獲得賞金ランキングの30位台に名前がある山口 剛選手と関 浩哉選手が揃って2号艇と3号艇を獲得する波乱の展開

誰が優勝賞金3,600万円を手にしても、一気にグランプリ本戦への出場権が手に入るという大一番。
決して負けられない一戦となりました。

「第28回 チャレンジカップ」の優勝賞金3,600万円を手にしたのは⁉

2025年11月25日~30日まで福岡競艇場で開催された「第28回 チャレンジカップ」を制したのは、広島支部所属・91期の山口 剛選手でした。

SG競争の優勝戦には通算17回目の出場で、しかもSG競走では2025年は初めての優出。
…にもかかわらず、獲得賞金ランキング暫定2位にして、2025年の「第35回 グランドチャンピオン」を制したシリーズリーダー・池田 浩二選手を差して、134.7倍の万舟決着を勝ち取るったのです。

さらに、突如訪れたSG2冠のチャンスをものにして、さらにグランプリ本戦への出場権まで獲得したことで、ボートレースダービー終了後には57,201,666円で31位だった獲得賞金ランキングも、一気に2倍近い獲得賞金額である106,756,666円となり、賞金ランキングは7位にジャンプアップ

この予想だにしない波乱の決着により、チャレンジカップ終了時の獲得賞金ランキングに大きな変動が生じたことは言うまでもなく、10月26日時点のランキングで15位付近にいて、なおかつチャレンジカップを選出除外となっていた選手の運命が大きく変わったと言っても過言ではないでしょう。

出典:BOAT RACE公式サイト

山口 剛選手がランキング31位→7位にジャンプアップ

前述のとおり、山口 剛選手の15年8か月ぶりのSG制覇(チャレンジカップ初制覇)によってグランプリ本戦への出場権争いも決着を迎えます。

ボートレースダービー終了時点ではグランプリ本戦への出場が難しい状況だった山口 剛選手ですが、このチャレンジカップのタイトル獲得によって獲得賞金額を約2倍に急増させることに成功し、昨年は辛くも逃した自身4度目のグランプリ本戦への出場権を手中に収めました

山口 剛選手はこれまで2007年10月の全日本選手権(=ボートレースダービー)でSG初出走とSG初勝利、2010年のボートレースクラシックでSG初制覇。
グランプリ本戦には2010年・2022年・2023年の3度、グランプリ本戦に出場した経験はあるものの、いずれも結果は振るわずでした。

今回はトライアル1stからの参戦で、ここ一番の大一番を制してチャンスをものにした勢いそのままに、グランプリ本戦への初出場から15年の節目に“年間SG2V”と悲願の“グランプリ初制覇”の栄冠を手にすることができるのでしょうか!?

是非ともそのキレのある走りをグランプリ本戦で披露してほしいですね。

【ボートレース】山口剛が15年ぶりのSG優勝「20代、30代の頃より43歳の自分の方が圧倒的に強い」~福岡SGチャレンジカップ

【ボートレース】山口剛が15年ぶりのSG優勝「20代、30代の頃より43歳の自分の方が圧倒的に強い」~福岡SGチャレンジカップ

2025年11月30日 21時33分スポーツ報知

15年ぶりにSGを制した山口

◆SG第28回チャレンジカップ/G2第12回レディースチャレンジカップ(30日・ボートレース福岡・最終日)

 若さと勢いに溢れ返っていた2010年よりも、間違いなく15年後の山口剛の方が強いぜ!

 こん身&会心の差し芸をここ一番で繰り出して、難攻不落の池田浩二をズブッとえぐった。2025年チャレンジカップを制した。2010年クラシック以来となる自身2度目のSG戴冠をここに果たした。年間賞金ランクは、登りコイのごとく前日25位から7位へと一気にジャンプアップした。年末のグランプリ出場を自らの底力で確定させた。「いいスタートを行けたと思いましたが、前に浩二さんがいて。差さるとは思わなかったけれど、一瞬半分ぐらい入ってくれました!」

 2つ目のビッグタイトルを得るまでに思いのほか長き時を要したが、その期間は決して無駄ではなかった。「その間にいろいろと悔しい思いもたくさんしました。でも目の前のひとつ、ひとつを積み重ねてやってきた。ボートレースを通じて人間を鍛えてもらえましたね。いろいろと失敗をするので、僕を応援するのは大変だと思うんです。でも、20代の頃からずっと応援してくれるファンやタオルを掲げて泣いてくれている人を見たら、ああ恩返しができたのかなって思いました。ただ…」

 ひと呼吸置いて勝者は続けた。「自分の中では泣いたり感動とかの実感はありません。やっぱり本当に喜べるのはグランプリを勝った時なんだということがわかりました。今、自分は広島の支部長を務めています。何としても支部からグランプリに選手を出したい。その使命感がある。グランプリではいろいろと失敗しました(22年はフライング、23年は転覆)。だからグランプリを勝たないと。悔しい思いがあったからこそ、今の僕があると言えるように…」

 開催中、山口は断言した。「20代、30代の頃より43歳の自分の方が圧倒的に強い。これからもっと強くなれる可能性もある。その準備もしている」と。

 22年、23年の年末に味わった苦汁、15年ぶりのSG制覇をすべて受け止め、背負って、絶賛自己ベストの山口剛が人生マックスのリベンジを果たすべく、いざグランプリへと突き進む。

引用元:【ボートレース】山口剛が15年ぶりのSG優勝「20代、30代の頃より43歳の自分の方が圧倒的に強い」~福岡SGチャレンジカップ

関 浩哉選手がランキング30位→15位にジャンプアップ

チャレンジカップを制して、グランプリ本戦への切符を手にした山口 剛選手と同様に、チャレンジカップで優出したことで獲得賞金額を大きく上積みした選手があと一人。
それが、群馬支部所属・115期の関 浩哉選手です。

関 浩哉選手はチャレンジカップ開幕直前の2025年11月16日~21日に徳山競艇場で開催された「G1・徳山クラウン争奪戦 開設72周年記念競走」で自身5度目のG1制覇を達成して乗り込んできた福岡の水面。

こちらもボートレースダービー終了時点では、山口 剛選手と1つ違いの30位というランキング順位でグランプリ本戦への出場が危ぶまれていた関 浩哉選手でしたが、ここ一番のチャレンジカップで優出したことで獲得賞金額を2,600万円も増やすことに成功し、昨年初出場にして初優出(4着)を果たしたグランプリ本戦に2年連続2度目の出場を決めました

関 浩哉選手はこれまで2019年3月のボートレースクラシックでSG初出走、2022年8月のボートレースメモリアルでSG初勝利、そして2024年のボートレースグランプリ本戦では初出場にしてGP初優出を果たすなど、波に乗っている将来有望な成長株。

グランプリ本戦にはまだ1度しか出場したことはありませんが、2025年は初の年間全SG出場を達成するなど、その勢いは衰えを知りません。

今年も昨年同様にトライアル1stからの参戦で、安定したレース運びとSG常連に名乗りを挙げた勢いそのままに、グランプリ本戦2度目の出場にして早くも“グランプリ初制覇”を達成してしまうのでしょうか!?

2025年は群馬支部の大看板・毒島 誠選手の2本目のフライングで、2024年の輝かしさから一転して暗雲立ち込めた群馬支部でしたが、関 浩哉選手が“グランプリ初制覇”となれば群馬支部から2年連続の賞金王輩出となるため、その走りに注目したいところです。

【福岡ボート・SGチャレンジC】関浩哉が3コースまくりで準優1着 優勝戦も3号艇「同じような展開に…」

【福岡ボート・SGチャレンジC】関浩哉が3コースまくりで準優1着 優勝戦も3号艇「同じような展開に…」

11/29(土) 23:30配信

優勝戦進出を決めガッツポーズの関浩哉(TOKYO-SPORTS)

 ボートレース福岡のSG「第28回チャレンジカップ」は29日、準優勝戦が行われた。

 準優一発目の10R、豪快な一撃にスタンドが大いに沸いた。関浩哉(31=群馬)が3コースからコンマ03の強烈なスタートを放つと、1Mは迷いのない全速戦でインの末永和也をのみ込み、1着。優出一番乗りに成功した。「展示からうねりもあったし、1番(末永和也)が落としてくれないかなと…。うまくハマってくれて良かったです」と会心のレースを笑顔で振り返った。

 今節、ここまでともにしたパートナーの45号機については「前検にペラを叩いて感じが良かったので、そこからペラはほぼ一緒。行き足が良くて乗りやすい。スタートのしやすさもある。押し感に舟の向きもいいし、今の感じで行ければ」と好評価。大一番に向けて臨戦態勢は整った。

 今年はG1、G2で優出を重ねながらも、なかなか優勝に届かないもどかしい日々。ただ「現実味がなかったけど、大きなきっかけとなった」と前節の徳山G172周年で今年初のタイトル獲得。大舞台への出場をグッと引き寄せ、今大会のベスト6入りでグランプリ出場を確定させた。

 これでSGは4回目のファイナル入り。2023年のグランプリシリーズでは1号艇を手にするも悔しい4着。「同期(佐藤隆太郎)が2回優勝しているし、自分もチャンスをモノにしたい」と同期の活躍も発奮材料に悲願達成へ静かに闘志を燃やしている。

「準優もいい緊張感で行けたし、優勝戦も同じような感じで行きたい」とビッグタイトルの称号を手にして年末の〝1億円バトル〟へと乗り込む。

「同じ3コースだし、同じような展開になってくれれば…」と準優同様の強烈なツケマイも含めて、強烈な一撃で抜け出す。

引用元:【福岡ボート・SGチャレンジC】関浩哉が3コースまくりで準優1着 優勝戦も3号艇「同じような展開に…」

佐藤 翼選手がランキング13位をキープして自身2度目のトライアル1stを勝ち取る!

グランプリで注目してほしい選手の一人といえば、佐藤 翼選手もその筆頭です。
直近のグランドチャンピオンとオーシャンカップではSG2大会連続優出を果たすなど、2024年からは年間SG3優出を達成して、その活躍をボートレースファンの目に焼き付けています

2018年のグランプリシリーズでSG初出走を飾ってからというもの、SG競争ではこれまで32回出場して通算9優出、しかも最高順位は2021年の若松オールスターと2024年の戸田ダービーでの2着
ボートレース界でも指折りの実力者・桐生 順平選手の背中を追うことでしっかりと実力を培ってきた、埼玉支部の代表選手と言える存在でしょう。

2025年4月には妻の土屋 南選手が第2子出産をSNSで発表するなど、仕事もプライベートも順風満帆で、SG競争には現在まで6大会連続出場を果たして好調なことから「もしかしたら…この勢いに乗って…?」なんて可能性も十分感じささせてくれます。

佐藤 翼選手も2018年をはじまりとして、2020年から2024年まではグランプリシリーズに4年連続、昨年はグランプリ本戦へ初出場を果たして、2年連続でトライアル1stからの参戦を決めました。

「埼玉支部のスターは桐生 順平だけじゃない!」とを定着させるべく、2025年も愛する子供たちと妻に捧げる“ボートレーサーの頂点”と“競艇界最強”の称号を目指して、佐藤 翼選手が突き進みます!

【ボートレース】佐藤翼がSG初制覇を狙う「グランプリは2ndから勝負できるようにしたい」~福岡SGチャレンジカップ

【ボートレース】佐藤翼がSG初制覇を狙う「グランプリは2ndから勝負できるようにしたい」~福岡SGチャレンジカップ

2025年11月29日 22時0分スポーツ報知

SG初制覇を目指す佐藤

◆SG第28回チャレンジカップ/G2第12回レディースチャレンジカップ(29日・ボートレース福岡・5日目)

 佐藤翼(37)=埼玉=にとって、いろいろな意味で価値ある2等ゴール&SGベスト6入りだった。準優勝戦10R。勝利した関浩哉には屈したがしぶとく追いすがり、見事に優勝戦進出をここに果たした。「正直、うれしいですっ。レース前から手応えとチャンスを感じていて、ここでいけるかどうかで今後の自分も変わっていくと思っていたので本当に良かったです。ペラが反応しますし行き足がしっかりしていますね!」

 2009年にデビューし、たった数年でA1に定着。2021年には児島周年を制してG1タイトルを手にした。順調にキャリアアップにサクセスし、いよいよ悲願のSGタイトルがくっきりとその視野にインしてきた。「はい、今が充実期だと思っています。以前からひとつずつ積み上げていって、今がある。その自負は持っていますよ。自分は前向きな性格だと思っています。だから成功した時だけじゃなくて、失敗からもたくさんのことを得てきました。今はまだ一人前には届き切らず半人前ではあるんですが、何とか優勝したい。そしてグランプリは2ndから勝負できるようにしたい(Vなら賞金13位から6位以内)。実際はSGは甘くはないですが、でもチャンスは十分あると思っています!翼を広げても舟券は飛ばないように頑張りますよ(最高のスマイルで)」

引用元:【ボートレース】佐藤翼がSG初制覇を狙う「グランプリは2ndから勝負できるようにしたい」~福岡SGチャレンジカップ

チャレンジカップ選出除外による獲得賞金ランキング上位選手の順位変動

チャレンジカップはボートレースグランプリ/グランプリシリーズへの出場権がかかっているとあり、出場権獲得に黄色信号が灯っている選手・獲得賞金が伸び悩んでいる選手にとっては、大きな賞金額を積み上げることで、年末に向けてランキングを一つでも上げていきたい勝負がけの大会になりました。

そう考えた時に重要になってくるのが、獲得賞金が特に高額なSG競争と次に高い賞金額のPG1競争の賞金額です。
グランプリ選考期間における最終決戦の「チャレンジカップ」を終了した2025年11月30日時点で、ランキング50位以内に名を連ねながらも、6名の選手がチャレンジカップ選出除外となっていました。

  • 佐藤 隆太郎 選手(賞金ランキング: 1位  獲得賞金額:133,758,666円)
  • 白井  英治 選手(賞金ランキング:10位 獲得賞金額:84,693,000円)
  • 平本  真之 選手(賞金ランキング:17位 獲得賞金額:67,500,546円)
  • 河合  佑樹 選手(賞金ランキング:22位 獲得賞金額:63,752,146円)
  • 中田  竜太 選手(賞金ランキング:33位 獲得賞金額:56,468,000円)
  • 土屋  智則 選手(賞金ランキング:37位 獲得賞金額:54,239,000円)

グランプリ本戦とグランプリシリーズ戦では名前こそ似ていますが、同じSG競争でも賞金額は大違い
同じように、チャレンジカップ終了時点での獲得賞金ランキングで18位以内に入るか、19位以下となるかでは天と地ほどの違いがあるのです。

そのことを念頭に置いて、上記のチャレンジカップ選出除外の選手を見てみましょう。
2025年10月26日に発表された前回の獲得賞金ランキングにおいて、グランプリ本戦への出場が危ぶまれたのは15位以下の選手でした。

あくまで個人的な見解ですが、10月末に私が予想したグランプリ本戦への出場判断はこんな感じです。

  • 佐藤 隆太郎 選手(グランプリ出場:確定)
  • 白井  英治 選手(グランプリ出場:ほぼ確定)
  • 平本  真之 選手(グランプリ出場:かなり厳しい)
  • 河合  祐樹 選手(グランプリ出場:絶望的)
  • 中田  竜太 選手(グランプリ出場:絶望的)
  • 土屋  智則 選手(グランプリ出場:絶望的)

予想した通り、とくに選出順位18位付近にいる選手達はグランプリ出場をかけて白熱した勝負駆けが行われました。
そのため、チャレンジカップに出場できない獲得賞金ランキング15位以下の選手にとっては、チャレンジカップの終了まで気が気ではない状況が続いたことは容易に想像できました。

実際にチャレンジカップ終了時点での獲得賞金ランキングは次のとおりです。

  • 佐藤 隆太郎 選手(賞金ランキング: 1位 → 3位 )
  • 白井  英治 選手(賞金ランキング:10位 → 12位)
  • 平本  真之 選手(賞金ランキング:17位 → 27位)
  • 河合  祐樹 選手(賞金ランキング:22位 → 29位)
  • 中田  竜太 選手(賞金ランキング:33位 → 38位)
  • 土屋  智則 選手(賞金ランキング:37位 → 40位)

私が“かなり厳しい”“絶望的”と予想した選出については、予想のとおりグランプリ本戦への出場はかなわず、グランプリシリーズ回りとなりました。

チャレンジカップ選出除外の選手の中でグランプリ本前への出場権を手にできたのは、佐藤 隆太郎選手・白井 英治選手の2名だけでした。

茅原 悠紀選手がランキングトップにジャンプアップ

2025年9月4日~10日に平和島競艇場で開催された「G1・開設71周年記念 トーキョー・ベイ・カップ」。
チャレンジカップの出場権にも直結するこの大事な一戦で、見事にG1競走で13度目の優勝と、シリーズ初制覇を果たしたのが茅原 悠紀選手でした。

2025年はプレミアムG1競走の「BBCトーナメント」とG1競走の「トーキョー・ベイ・カップ」の優勝賞金を獲得したことで、チャレンジカップ終了後は前回発表時に2位だった池田 浩二選手を逆転して、獲得賞金ランキングも3位から1位まで一気にジャンプアップ

2025年10月26日の発表時点で、ランキングトップの佐藤 隆太郎選手との獲得賞金差額は約570万円でしたが、2位の池田 浩二選手との差額はわずか360,667円という超僅差での争いとなっていました。

チャレンジカップ終了時点での茅原 悠紀選手の獲得賞金額が147,722,366円だったのに対して、池田 浩二選手は147,361,033円。
一気に差額の360,667をひっくり返して、さらに361,33円の差を広げました

2025年11月30日時点の選手獲得賞金ランキングでは9位の西山 貴浩選手までが獲得賞金1億円を超えており、ギリギリ18位で滑り込んだ磯部 誠選手でも7,700万円越えでした。

また、グランプリ本戦の出場権を獲得するであろう選手たちはいずれも2025年のSG競争で優勝戦まで駒を進めた戦績の持ち主であり、今年のSG競争で優出せずにグランプリ本戦に駒を進めるのは4月と9月に2度のG1制覇をしている上條 暢嵩選手と11月にG1競争で優勝した原田 幸哉選手の2名だけです。

やはり、確固とした実力と安定した戦績を誇る馬場 貴也選手であれば念願のグランプリ初制覇も十分射程圏内で、もしかしたら今年あらわれた東京支部の超新星・佐藤 隆太郎選手の年間3度のSGタイトルの載冠にも期待できるでしょう。

【福岡ボート・SGチャレンジC】茅原悠紀 賞金ランク1位でGPへ「またトライアルで頑張ります」

【福岡ボート・SGチャレンジC】茅原悠紀 賞金ランク1位でGPへ「またトライアルで頑張ります」

12/1(月) 0:00配信

優勝戦は4着に食い込んだ茅原悠紀 (TOKYO-SPORTS)

 ボートレース福岡のSG「第28回チャレンジカップ」は30日、優勝戦が行われた。
 茅原悠紀(38=岡山)は6号艇で4着。レース後は「調整はうまくいけていた。足に関しては良かった」と納得の表情だった。
 賞金レースでは2着の池田浩二に約36万円差まで迫られたものの、1位を死守して年末の大一番に向かう。グランプリはトライアル2nd発進で初戦1号艇。「またトライアルで頑張ります」と気持ちを切り替えていた。

引用元:【福岡ボート・SGチャレンジC】茅原悠紀 賞金ランク1位でGPへ「またトライアルで頑張ります」

グランプリの出場選手が決定したことに対するSNSの反応

11月30日付で最新の獲得賞金ランキングが発表されたことで、ボートレースグランプリの出場選手が決定したことから、ボートレースファンの間ではどのような反応があったのでしょうか。

やはりチャレンジカップの直後とあって、難攻不落と思われた池田 浩二選手を差し抜いて15年8か月ぶりのSG初制覇を達成し、獲得賞金ランキングも大きくジャンプアップした山口 剛選手に関する内容が多くみられました。

また、この結果を受けて『めちゃくちゃ面白い優勝戦でした!!』『やっぱSGさいこー!!!』と興奮気味の投稿が見られたことから、この“何があるかわからないから面白い”というのがボートレースの人を引き付ける魅力であり要因なのでしょう。

また、グランプリの出場メンバーが決定したことで『まずは目先の住之江グランプリ5日目と最終日の現地観戦楽しまない事には始まらん』という言葉が投稿されており、ファンの方々が日頃からどれだけボートレースを楽しみ、グランプリを楽しみにしているのかが伝わってきます。

その一方で、昨年度の覇者・毒島 誠選手がF2で2026年1月からB2級へ降級することから『ここからまた第二章としてグランプリまで駆け上がっていってほしい』 という応援メッセージが投稿されていたのも、ボートレースの醍醐味でしょう。
多くのファンが毒島 誠選手を応援していることがよくわかります。

やはり、昨年のグランプリ覇者が不在、しかも地元のエースでグランプリ2冠の石野 貴之選手の走りが住之江競艇場で見られないことを寂しく思うファンも一定数いたことから、トップレーサーの存在の大きさを感じました。

投稿されていた反応の一部を抜粋してご紹介します。

グランプリを楽しみにしている声
チャレンジカップ覇者・山口 剛選手を称賛する声
推しのレーサーが出場を決めたことに喜ぶ声
チャレンジカップの出場選手(優勝戦を含む)を称賛する声
2024年のグランプリ覇者・毒島 誠選手を応援する声
2023年のグランプリ覇者である石野 貴之選手を応援する声

2025年度のSG競走・PG1競走の賞金

前述のとおり、賞金ランキングトップに名を連ねる選手のほとんどが、SG競走やPG1競走において優勝戦に駒を進めてきた選手たちでした。

年末のグランプリを目標に戦い続けてきた選手達にとって、開催年の1月1日からチャレンジカップ終了時点までにどれだけの賞金を獲得できるかはとても重要であり、避けては通れないポイントです。

獲得賞金ランキングの上位18位以内に入って、グランプリ本戦を戦い抜き、優勝を掴むことができれば、その年のボートレーサーの頂点に立てるとともに賞金王とダブルの栄冠を手にすることになります。

もし、グランプリ制覇ができなかったとしても、優勝戦に出場できる6強まで勝ち進めば、翌年のSG競走の優先出場権を手に入れることができるのです。
それはすなわち、翌年のグランプリ本戦へつながる最短距離であり、特急切符といっても過言ではありません。

ボートレースの優勝賞金は2023年から2年連続で増額するなど、ボートレースの売上額も順調な現在。
これらを踏まえたうえで、2025年のSG競走とプレミアムG1競走の賞金額を見返してみてはいかがでしょうか。

SG競走の賞金額

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SG競争獲得賞金額GRANDE5
ボートレースグランプリ1億1,000万円
グランプリシリーズ 2,000万円
ボートレースクラシック4,200万円
ボートレースダービー4,200万円
ボートレースオールスター4,200万円
ボートレースメモリアル4,200万円
グランドチャンピオン3,700万円
オーシャンカップ3,700万円
チャレンジカップ3,700万円


振興会会長賞メダル対象の「GRANDE5」では、ボートレースクラシックボートレースオールスターボートレースメモリアルボートレースダービーは4,200万円、「GRANDE5」以外のグランドチャンピオンオーシャンカップチャレンジカップでは3,700万円となっています。

SG競走における獲得賞金額で最も多額なのは、「GRANDE5」最終戦にあたるボートレースグランプリの1億1,000万円ですので、グランプリを制覇することができればSG競走で2大会を制する以上の賞金を一度で手にすることができるわけです。

ボートレースグランプリで優出した際の賞金一覧

着順優勝賞金
1着1億1,000万円
2着4,700万円
3着3,300万円
4着2,400万円
5着2,200万円
6着2,000万円

SG競走(GRANDE5)で優出した際の賞金一覧

順位獲得賞金
優勝4,200万円
2着1,850万円
3着1,250万円
4着980万円
5着880万円
6着830万円

SG競走に選出された際の予選から優勝決定戦までの賞金一覧

順位予選準優勝戦優勝戦
1着21万円57万円4,200万円
2着17万円43万円1,850万円
3着13万円33万円1,250万円
4着11万円26万円980万円
5着10万円23万円880万円
6着9万円20万円830万円

【補足】GRANDE5とは?

ちなみにGRANDE5とは5つのSG競走をまとめた総称で、優勝戦で3着以内となった選手を対象に金(1着)・銀(2着)・銅(3着)のメダルが贈られる2014年に新設された制度です。
※ただし最も賞金額の高いグランプリのみ「プラチナ(1着)・金(2着)・銀(3着)」となる。

GRANDE5と呼ばれるSG競走は次のとおり

  • ボートレースクラシック
  • ボートレースオールスター
  • ボートレースメモリアル
  • ボートレースダービー
  • ボートレースグランプリ

GRANDE5で最初にすべてのレースで優勝した場合、グランドスラムを祝して『3億円相当のインゴット』が贈呈されます。

【参考情報】プレミアムG1競走の賞金額

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プレミアムG1競争獲得賞金額
クイーンズクライマックス1,700万円
BBCトーナメント1,300万円
スピードクイーンメモリアル1,300万円
マスターズチャンピオン1,300万円
ヤングダービー1,300万円
レディースチャンピオン1,300万円
スピードクイーンメモリアル1,300万円

クイーンズクライマックスは1,700万円ヤングダービー・レディースチャンピオンと2025年2月に新設されたスピードクイーンメモリアルは1,300万円となっています。

プレミアムG1競走における獲得賞金額で最も高額なのは、クイーンズクライマックスの1,700万円です。

ほかにも、BBCトーナメント・スピードクイーンメモリアル・マスターズチャンピオンについては獲得賞金額が1,300万円と高額ですが、この賞金はすでに茅原 悠紀選手・平高 奈菜選手・森高 一真選手が獲得済み。

G1競走の賞金額

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G1競争獲得賞金額
各場の周年記念1,200万円
高松宮記念1,100万円
ダイヤモンドカップ1,100万円
各場の地区選手権640万円

プレミアムG1競走まではいきませんが、G1競走の賞金も高額です。
特に各場の周年記念ならば1,200万円高松宮記念とダイヤモンドカップについては1,100万円の賞金を獲得できるのですから、獲得できればグランプリ/グランプリシリーズの出場権がぐっと近づくわけです。

最も賞金額の低い各場の地区選手権でも640万円ですから、賞金額の積み重ねとしては優秀な金額ですよね。

G2競走の賞金額

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G2競争獲得賞金額
秩父宮妃記念500万円
レディースチャレンジカップ500万円
全国ボートレース甲子園500万円
レディースオールスター500万円
モーターボート誕生祭500万円
モーターボート大賞500万円

G2競走の賞金は一律500万円に設定されています。
SG競走・プレミアムG1競走・G1競走の賞金額を見てしまうと、インパクトに欠けるものの、獲得賞金額としては一般戦よりも高めに設定されているため、獲得賞金額のを増やすにはしっかりとおさえておきたい金額です。

まとめ

ボートレーサーとファンにとって1年で最も熱い戦いである「ボートレースグランプリ(THE GRAND PRIX)」の選考期間が終わり、ついに出そろった2025年の“超頂点”を競う精鋭たち。

2025年も残りわずかとなり、師走の足音とともに近づいてきた年末の「第40回 グランプリ(賞金王決定戦)」の足音にそわそわするボートレースファンも少なくはないのでしょうか。

1年近い選考期間とラストスパートの正念場を戦い抜き、「競艇界のナンバーワンレーサー」の座をかけて争う大一番に向けて、これから選手たちの緊張や熱量もマックスになっていくでしょう。

2024年のグランプリ覇者・毒島 誠選手は「第50回 ボートレースオールスター」と「第44回 日本モーターボート選手会会長賞」で同じ期に2本のフライングを喫して、メモリアルとダービーが選出除外になってしまったことから、残念ながらグランプリ連覇の道は途絶えてしまいましたが、虎視眈々と初制覇・タイトル奪還を狙う選手たちの戦いはさらに熾烈を極めていくことが予想されます。

直近のチャレンジカップのように、どのような展開が待っているのかわからないボートレース1年の集大成。

グランプリ本戦への出場権獲得の話題にすら上がってなかった山口 剛選手と関 浩哉選手は、チャレンジカップ予選から出場権獲得に向けて鋭い走りを続け、その結果として優勝戦に揃って進出。
その結果として、見事にグランプリ本戦への出場権を獲得しました。

ここ一番での勝負強さをみせて、山口 剛選手は2025年11月30日付のランキングで31位から一気に7位までジャンプアップするとともに、昨年のグランプリ本戦に初出場にして初優出を果たした関 浩哉選手はその勝負強さをいかんなく発揮して若手の台頭を予感させてくれた2025年のSG戦線でした。

さらに、2025年のSG競争では2度の優出も優勝に手が届かず、未だに本来の調子が発揮しきれていない印象の峰 竜太選手もここ一番での爆発力とスター性は健在。
「ボートレース界きっての千両役者がこのままで終わるはずがない」と期待する気持ちもあり、2023年の2億円レーサーの輝く舞台は年末のゴールデンステージなのでしょうか⁉

2025年の全ボートレーサーの“頂点”に立ち、ゴールデンヘルメットを載冠するのが誰になるのかは、まだ誰にも予想がつきません。

2025年も12月16日~21日にボートレースのメッカ(=聖地)・住之江競艇場で開催されるファン大注目のグランプリ。
この期間に向けて早めのスケジュール調整をしつつ、ますます厳しくなる寒さに反してさらに過熱を極める師走の戦いから目が離せません!

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