マスターズチャンピオンとは?2024年の出場選手・出場条件・賞金・歴代優勝者・予想のコツ・レース結果まで大解説!!

年間で5回開催されるボートレースのプレミアムG1競走のなかで、年明け1番の1月に開催されるボートレースバトルチャンピオントーナメントにの次に開催されるのがマスターズチャンピオンです。
毎年4月中旬に開催され、ベテラン世代のトップレーサーが熱い戦いを繰り広げます。
※プレミアムG1とは、最もグレードの高いSGの次に位置するレース。

出場できるのは、前年のマスターズチャンピオン優勝者や、前年のマスターズリーグ優勝者前年に140走以上出走した選手の勝率上位者という豪華な面々。
出場するには前年の優勝もしくは優秀な成績が必須の完全実力主義のレースです。

今回は、マスターズチャンピオンの出場条件や優勝賞金、歴史などを解説するとともに、2024年に開催される第25回 マスターズチャンピオンについても紹介していきます。

この記事を読むとわかること
  • マスターズチャンピオンはどんなレース?
  • 出場条件は?
  • マスターズチャンピオンの優勝賞金は1,300万円
  • マスターズチャンピオンの売上額は?
  • 2024年マスターズチャンピオン最新情報
目次

マスターズチャンピオンはどんなレース?

毎年4月に開催されているPG1マスターズチャンピオン。その正式名称は「名人戦競走」といいます。

もともとは、「新鋭王座決定戦競走」「女子王座決定戦競走」といった世代別や性別限定のタイトル戦が開催されていましたが、ベテラン選手の勝率上位者によるG1競走として、「競艇名人戦競走」が創設されました。

2011年の第12回大会より「競艇名人戦競走」から「名人戦競走」に名称を変更。
2014年の第15回大会より「マスターズチャンピオン(MASTERS CHAMPIONSHIP)」という通称が導入され、「プレミアムG1」に格付けされて、現在に至ります。

マスターズチャンピオンには出場資格に45歳以上という年齢制限が設けられており、ベテラン世代の実力者を対象として、ハイレベルなバトルが繰り広げられることでも人気のレースです。

大会優勝者には、翌年のボートレースクラシックの優先出走権が与えられます。

ちなみに、第1回大会が開催されたのは2000年。
4月18日~23日までの6日間ボートレース住之江で開催され、高山秀則選手が初代名人のタイトルを手にしました。

マスターズチャンピオンという名称の影響で、ボートレース界では45歳以上のベテランをマスターズ世代と表記することがあります。

出場条件は?

マスターズチャンピオン出場選手は52名
級別・性別は不問ですが年齢制限が設けられており、当年4月1日に満45歳以上になる選手から選出されます。
なお、第1回(2000年)から第3回(2002年)までは満50歳以上、第4回(2003年)から第18回(2017年)までは満48歳以上、そして現在は45歳以上の選手に出場資格が与えられています。

その出場資格は以下のとおりです。

  • 前年のマスターズチャンピオン優勝者(1名)
  • 施行者希望者(2名)
  • 前年のマスターズリーグ優勝者(最大10名)
  • 前年(前年2/1~当年1/31まで)に140走以上出走した選手の勝率上位者
    ※勝率が並んだ場合は着順点上位者から順に選出

年齢制限の推移

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期間年齢制限
第19回大会~現在(2018年~現在)満45歳以上
第4回大会~第18回大会(2003年~2017年)満48歳以上
第1回大会~第3回大会(2000年~2002年)満50歳以上

選出除外

上記の出場資格を満たしていても、以下に該当する選手は選出除外となってしまいます。

  • 選考期間内の出走回数140走かそれ未満の選手
    ※前年度優勝者、施行者希望枠は除く
  • スタート事故による選出除外となるプレミアムGI、GI、GIIの罰則期間が当該競走の前検日を含む開催期間と重複する場合
    ※女子戦除外期間は本大会の斡旋には影響ないが、節中番組編成でのオール女子のレースが組めなくなる
  • 負傷・病気等により出場を辞退した選手
  • 褒賞懲戒規定による出場停止処分を受けた選手
    ※これは出場が決まっていても取消の対象

第25回 マスターズチャンピオンにおいて上記の条件に該当した選手は次のとおりです。

(1)スタート事故による辞退期間中のため

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登番氏名支部出身地勝率着順点合計出場回数備考
3941池田  浩二愛 知愛 知8.002,105264

 
(2)選手、審判員及び検査員褒賞懲戒規程に基づく出場停止処分を受けたため

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登番氏名支部出身地勝率着順点合計出場回数備考
3995重野  哲之静 岡静 岡6.721,377207

 
(3)家事都合等による辞退期間中のため

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登番氏名支部出身地勝率着順点合計出場回数備考
3876中辻  崇人福 岡福 岡7.501,996267第5戦びわこ、第8戦尼崎、第10戦徳山
3388今垣 光太郎福 井石 川7.251,806251
3623深川  真二佐 賀佐 賀6.981,835266

優勝賞金は1,300万円

マスターズチャンピオンの優勝賞金は、2024年から1,300万円に増額されました。
2023年は1,200万円、2019年~2022年までは1,100万円、2011年~2018年の優勝賞金は1,000万円だったため、徐々に賞金額がアップしていることがわかります。

優勝賞金の増額は、ボートレースの売り上げが年々伸びている証と言えるでしょう。

年度賞金額
2024年1,300万円
2023年1,200万円
2019年~2022年1,100万円
2011年~2018年1,000万円

2024年4月から、PG1競走の賞金が一律100万円増額された。
プレミアムG1競走で優勝賞金が最高額のクイーンズクライマックスは前年から100万円増額の1,700万円、そのほかのレースは1,200万円から1,300万円に増額されました。

毎年大盛況!マスターズチャンピオンの売上額は?

ナイター開催やネット投票が増え、ここ数年売り上げをぐんぐんと伸ばしているボートレース業界。

マスターズチャンピオンの売り上げもここ数年、一節間で80~100億円を超える売上額となっています。

直近10年の売上額を下記にまとめました。

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開催年マスターズチャンピオン節間総売上額開催時間帯
2024年80億852万400円ナイター
2023年100億2579万1300円デイ
2022年81億8156万3000円ナイター
2021年103億977万9100円デイ
2020年53億9853万5800円デイ
2019年61億8191万7300円デイ
2018年54億8828万8700円デイ
2017年50億1280万8300円デイ
2016年50億7915万5700円デイ
2015年56億4578万2800円デイ
2014年54億4580万9500円デイ

2024年は売り上げ目標額を80億円としていたため、6日間の総売り上げ額をクリアしたと言えます。

ここ数年は一開催で80億円を超える売上額を維持!ボートレースの人気の高さがうかがえます!

マスターズチャンピオンの歴史

マスターズチャンピオンが創設されてから現在までの歴史についても簡単に紹介します。

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2000年 4月18日〜23日「第1回 競艇名人戦競走」開催
2011年第12回大会から「名人戦競走」と呼ばれる
2014年第15回大会から「マスターズチャンピオン」という通称が導入され、格付けが「プレミアムG1」に変更された
2020年第21回大会では新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大と、改正・新型インフルエンザ等対策特別措置法に基づく緊急事態宣言の発令に伴い、無観客開催措置が取られた
2022年プレミアムG1レースの開幕戦をボートレースバトルチャンピオントーナメントに譲る

歴代優勝者

マスターズチャンピオンの優勝者を以下にまとめました。

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開催年優勝戦日開催場選手名登録番号年齢支部決まり手
2024年4月21日鳴門菊地 孝平※396045※静岡逃げ
2023年4月23日若松井口 佳典※402445※三重逃げ
2022年4月24日三国上平 真二373748広島差し
2021年4月25日下関原田 幸哉※377945※長崎まくり差し
2020年4月26日村田 修次382646東京逃げ
2019年4月21日宮島今垣 光太郎338849福井逃げ
2018年4月22日福岡渡邉 英児350248静岡差し
2017年4月16日今村 豊299255山口逃げ
2016年4月17日びわこ田頭 実325749福岡まくり
2015年4月19日児島今村 豊299253山口逃げ
2014年4月20日唐津金子 良昭315649静岡逃げ
2013年4月21日びわこ江口 晃生※315948群馬逃げ
2012年4月29日下関井川 正人295854長崎まくり
2011年4月24日常滑今村 豊299249山口逃げ
2010年4月18日徳山西島 義則※302448広島差し
2009年4月19日鳴門山崎 毅290349熊本逃げ
2008年4月20日宮島田中 伸二284450広島逃げ
2007年4月22日大村大嶋 一也301049愛知逃げ
2006年4月23日尼崎万谷 章171062岡山まくり
2005年4月24日戸田水野 要278550兵庫抜き
2004年4月25日住之江大森 健次191056岡山まくり
2003年4月20日尼崎新井 敏司252855栃木抜き
2002年4月14日住之江高山 秀則267253宮崎差し
2001年4月15日住之江野中 和夫229157大阪逃げ
2000年4月23日住之江高山 秀則※267251宮崎差し
出典:ボートレースオフィシャルウェブサイトにあるマスターズチャンピオンの各回ページ
  • 支部欄については、2013年までは住所表記・2014年以降は所属支部表記となっています
  • ※のついている選手は初出場にして初優勝を飾った選手です。

今村 豊選手は2017年・2015年・2011年に3度の優勝、高山 秀則秀則選手も2000年と2002年に2度の優勝を飾っています。

また歴代最高齢優勝者は2006年の覇者・万谷 章選手で当時62歳でした。

初出場で初優勝を飾った選手は、以下のとおりです。

  • 第1回大会(2000年):高山 秀則選手
  • 第11回大会(2010年):西島 義則選手
  • 第14回大会(2013年):江口 晃生選手
  • 第22回大会(2021年):原田 幸哉選手
  • 第24回大会(2023年):井口 佳典選手
  • 第25回大会(2024年):菊地 孝平選手

菊地 孝平選手は初出場で初優勝を飾った、史上6人目の選手です。
年齢制限の引き下げにより、ベテラン層でも年齢の比較的若い45歳での優勝が目立つようになりました。

また優勝者の多くが逃げでの勝利を飾っていることから、開催場に限らず有利な枠番の1号艇の信頼度が高いと言っていいでしょう!

2023年マスターズチャンピオンに出場した選手は?

前回大会の2023年4月23日に若松競艇場で開催された、マスターズチャンピオンの優勝決定戦。
第24回大会の優勝戦出場メンバーをおさらいしてみましょう。

優勝戦メンバーを以下にまとめました。

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枠番氏名(フリガナ)登録番号支部級別
1井口 佳典(イグチ ヨシノリ)4024三重A1
2濱野谷 憲吾(ハマノヤ ケンゴ)3590東京A1
3中澤 和志(ナカザワ カズシ)3952埼玉A1
4瓜生 正義(ウリュウ マサヨシ)3783福岡A1
5魚谷 智之(ウオタニ トモユキ)3780兵庫A1
6今垣 光太郎(イマガキ コウタロウ)3388福井A1

優勝戦の結果は152となり、1号艇の井口 佳典選手がコンマ16のスタートを決めて逃げ初出場で初優勝を飾りました。

優勝した井口 佳典選手についても、簡単にご紹介しようと思います。

氏名(フリガナ)井口 佳典(イグチ ヨシノリ)
登録番号4024
生年月日1977年8月22日
身長166cm
体重54kg
血液型A型
支部三重
出身地三重県
登録期85期
級別A1級

井口 佳典選手三重支部所属の85期、A1級のボートレーサーです。

2008年6月に第35回 笹川賞でSG初優勝を飾ると、2014年2月には通算50優勝、2021年8月には通算1,500勝を達成しています。
2012年年末の賞金王決定戦に出場する際に名付けられたキャッチフレーズは「King of Galaxy(銀河の王者)」。

そんな井口 佳典選手選手ですが、45歳のマスターズルーキーイヤーに初出場にして初優勝を成し遂げました。

  • 最強のド新人!! 井口佳典 マスターズ初参戦で堂々の優勝!!!│BOATCAST NEWS 2023年4月23日│
出典:ボートレース公式 BOATRACE official

2024年のマスターズチャンピオンは鳴門で開催決定!

第25回大会となる2024年のマスターズチャンピオンは、4月16日〜21日までの6日間ボートレース鳴門で開催されます。

鳴門でのマスターズチャンピオンの開催は、実に15年ぶり

2024年2発目となるPG1競走で、鳴門の水面からどんなドラマがうまれるのでしょうか。
ベテラントップレーサー達が繰り広げる熱いバトルに大注目です!

ボートレース鳴門の特徴は?

出典:Yahoo!ニュース
出典:BOAT RACE鳴門公式サイト

ボートレース鳴門は、徳島県鳴門市にあるモーニングレースが多い競艇場です。
朝一番・1Rの「とるならなると」は予想しやすく、初心者向けのレースと言えるでしょう。

また鳴門競艇場には次のような2つの特徴があります。

  1. ピットと2マークの距離が他の競艇場より短い
  2. 水質が海水で、潮や風の影響を受けやすい

競走水面では、ピットと2マークの距離が他の競艇場より短い(83m)ことが特徴です。
そのため、コース取りのための距離が短い影響で前づけがしにくく、枠なり進入になりやすい傾向があります。
また、無理に前づけした艇は、助走距離が短くなってスタートが難しくなるというデメリットもあるため、前付けをする艇はほとんどありません。

また水質は海水で潮の満ち引きで水面が変化するため、艇を浮かせる浮力も大きいという特徴もあるので気に留めておきたいところ。
潮の影響が大きい日はスタートやターンが難しく、選手にとっては走りにくい水面に変化します。
そのため、基本的には走りやすい静水面だが、大潮・中潮の日や風が強い日は難水面へと変わるので要注意です。

そのため、普段から走り慣れている地元選手に注目すると良いでしょう。
また、荒れた水面でターンできるかどうかは周回展示からも確認できるので、ぜひ枠れずにチェックしてみてください。

第25回大会に出場する選手は?

2024年のマスターズチャンピオンに出場する選手は、前年のマスターズチャンピオン優勝者前年のマスターズリーグ優勝者前年に140走以上出走した選手の勝率上位者が中心となります。

冒頭でご紹介したとおり、参加資格は以下の条件をクリアした実力者に与えられます。

  • 前年のマスターズチャンピオン優勝者(1名)
  • 前年のマスターズリーグ優勝者(最大10名)
  • 前年(前年2/1~当年1/31まで)に140層以上出走した選手の勝率上位者
    ※勝率が並んだ場合は着順点上位者から順に選出
  • 施行者希望者(2名)

鳴門競艇場で開催される第25回マスターズチャンピオン出場選手が下記の52名に決定しました。

さっそく、出場選手の一覧を見てみましょう。

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優先出場順位選手名(登録番号)支部備考
前年度優勝者井口  佳典(4024)三重
施行者希望者坂口   周(3984)三重
田村  隆信(4028)徳島
マスターズリーグ戦競争の優勝者上平  真二(3737)広島第9戦大村
田中 信一郎(3556)大阪第4戦桐生
坪井  康晴(3959)静岡第6戦若松
三角  哲男(3256)東京第1戦蒲郡
西島  義則(3024)広島第3戦宮島
黒崎  竜也(3931)三重第7戦常滑
高橋   勲(3517)東京第2戦多摩川
勝率上位者白井  英治(3897)山口
赤岩  善生(3946)愛知
濱野谷 憲吾(3590)東京
吉川  元浩(3854)兵庫
守田  俊介(3721)滋賀
菊地  孝平(3960)静岡
寺田   祥(3942)山口
中澤  和志(3952)埼玉
森高  一真(4030)香川
江口  晃生(3159)群馬
重成  一人(3908)香川
瓜生  正義(3783)福岡
松井   繁(3415)大阪
魚谷  智之(3780)兵庫
中谷  朋子(3845)兵庫
田頭   実(3257)福岡
齊藤   仁(3978)福井
太田  和美(3557)大阪
徳増  秀樹(3744)静岡
原田  幸哉(3779)長崎
辻   栄蔵(3719)広島
林   美憲(3743)徳島
石渡  鉄兵(3716)東京
平田  忠則(3898)福岡
横澤  剛治(3956)静岡
金田   諭(4036)埼玉
山本  寛久(3874)岡山
飯山   泰(3940)東京
寺田  千恵(3435)岡山
古結   宏(4002)兵庫
三嶌  誠司(3541)香川
吉田  俊彦(4055)兵庫
武田  光史(3654)福井
石川  真二(3473)福岡
中岡  正彦(3849)香川
岩崎  芳美(3611)徳島
谷村  一哉(3961)山口
服部  幸男(3422)静岡
石田  章央(3811)静岡
海野 ゆかり(3618)広島
飯島  昌弘(3679)埼玉
吉永  則雄(4099)大阪
予備1島川  光男(3158)広島
予備2平尾  崇典(3822)岡山
予備3佐藤  大介(3813)愛知
予備4今村  暢孝(3265)福岡
予備5中辻  博訓(3833)福井
予備6伊藤  将吉(4033)静岡
予備7須藤  博倫(3983)埼玉
予備8白水  勝也(3576)福岡
予備9天野  晶夫(3621)愛知
予備10石田  政吾(3635)福井

(注1)選出順位は、勝率順とします。勝率が同率の場合は、着順点合計が上位の者から選出します。なお、出場回数には選手責任外の失格・欠場を含みます。

  • 原田幸哉選手といえば、2024年の「G1/解説72周年 海の王者決定戦」の優勝者です。
  • 伊藤将吉選手といえば、2024年4月1日に深尾巴恵選手との結婚が発表されました。

ドリーム戦のメンバーは?

ドリーム戦メンバーはSG開催の1〜2ヶ月前に発表されます。
しかし、マスターズチャンピオンの場合は開催の5週間ほど前の発表でした。

マスターズチャンピオンのドリーム戦に出場する選手は、選出順位の上位6名が選出されます。
ちなみに枠番は、内枠から選出順位順に組み込まれます。

ちなみに今大会で選出されたのは、白井 英治選手赤岩 善生選手濱野谷 憲吾選手吉川 元浩選手守田 俊介選手菊地 孝平選手の6名です。

枠番氏名(フリガナ)登録番号支部勝率級別
1白井 英治(シライ エイジ)3897山口8.29A1
2赤岩 善生(アカイワ ヨシオ)3946愛知7.59A1
3濱野谷 憲吾(ハマノヤ ケンゴ)3590東京7.56A1
4吉川 元浩(ヨシカワ モトヒロ)3854兵庫7.51A1
5守田 俊介(モリタ シュンスケ)3721滋賀7.45A1
6菊地 孝平(キクチ コウヘイ)3960静岡7.43A1

ドリーム戦は他のレースよりもハイレベルな戦いとなり、着順を取るのが難しいため、同じ開催でも他の一般予選レースと比べて得点率も高くなっています。

ドリーム戦は得点率が高いので、PG1の予選通過の鍵となる。
ドリーム戦に選ばれる選手に注目しよう!

出典:BOAT RACE公式サイト
ポーズを決める(左から)菊地孝平、守田俊介、吉川元浩、濱野谷憲吾、赤岩善生、白井英治(撮影・石井剣太郎)
出典:デイリースポーツ

注目の出場選手

2024年の第25回マスターズチャンピオンに出場する選手の中から、注目したい選手4名をピックアップして紹介します。
タイトル連覇・奪還を狙う歴代優勝選手にも注目したいですね。

井口 佳典選手【2023年の王者が2連覇を目指す!】

名前(フリガナ)井口 佳典
(イグチ ヨシノリ)
登録番号4024
支部三重
登録期85期
級別A1級

2023年に若松競艇場で行われたマスターズチャンピオンで初出場にして名人のタイトルを獲得した井口 佳典選手。

登録期「85期」は、競艇界で一番の”黄金期”と呼ばれています。
デビュー当初から高い素質を発揮してタイトルを獲得する選手が多く、輝かしい活躍から「銀河系軍団」と称されているほど。
SG戦線に名を連ねるレーサーが多数在籍し、艇界において欠かすことのできない存在です。
2012年、年末の賞金王決定戦に出場のする際に名付けられたキャッチフレーズ『King of Galaxy(銀河の王者)』は、井口 佳典選手こそが85期を牽引していく存在であることを表しています。

2008年6月にSG初優勝を果たしてからすでにSG優勝時回数は6回、G1優勝回数は16回。
2014年2月に通算50優勝、2021年8月に通算1,500勝を達成したトップレーサーが、史上初のマスターズチャンピオン連覇を目指します。

菊地 孝平選手【2024年からマスターズ初出場で成果を残せるか!?】

名前(フリガナ)菊地 孝平
(キクチ コウヘイ)
登録番号3960
支部静岡
登録期82期
級別A1級

数多くのボートレーサーの中でも屈指の「スタート巧者」であり、どのコースからでも1マークを先取りできる唯一無二の速攻派選手。

1998年5月にデビューすると、翌日に初勝利を挙げ、デビューからちょうど3年後の同日、2001年に琵琶湖にて初優勝。
さらにその3年後の2004年4月には常滑の周年記念でG1初優勝、そしてその翌年の2005年9月には、若松モーターボート記念でSG初優勝を果たし、年末の賞金王決定戦に初出場するという輝かしい経歴の持ち主です。
2017年2月には通算50優勝、そして2019年4月には通算1,500勝を飾っています。

静岡支部で同期の坪井 康晴選手(3959)・横澤 剛治選手(3956)とともに「静岡(遠州)三羽ガラス」と呼ばれており、マスターズルーキーとして臨む今大会で初制覇を狙う注目株です。

田村 隆信選手【徳島支部の期待の星!地元を沸かすレースに期待!】

名前(フリガナ)田村 隆信
(タムラ タカノブ)
登録番号4028
支部徳島
登録期85期
級別A1級

艇界きっての“有言実行男”である田村 隆信選手。
本栖研修所ではずば抜けたセンスを見せ、リーグ戦勝率1位、85期卒業記念競走では1号艇にもかかわらず大外6コースを選んで優勝し、本栖チャンプとなるなど、競艇学校始まって以来初の快挙を成した逸材です。
また1999年11月に鳴門競艇場でデビューを果たすと、初出走で初勝利を挙げ、2001年1月にはG1初出走で初優出。

さらに2003年は新鋭王座決定戦に初出場し、開会式の選手紹介で『今回で、最初で最後の王座にしたいと思います』と公言し、公言どおりに優勝を飾りました。
この大会は登録番号4000番台初のG1優勝とともに自身初の戴冠、また新鋭リーグ戦を卒業。

2004年8月のオーシャンカップで4度目のSG優出と登録番号4000番台初のSG優勝を飾ると、その勢いで11月のSG競艇王チャレンジカップも制して、登録番号4000番台初の賞金王決定戦出場者となりました。
さらに2002年にはSG初優勝、2016年7月に通算50優勝、2021年1月には通算1,500勝を達成しており、まさに登録番号4000番台のトップレーサーです。

今大会でも田村 隆信選手の口から『名人のタイトルを獲りたいと思います。』との名言が出たら、それが現実になるかも⁉

吉川 元浩選手【堂々たるレースぶりに人生哲学が映りこむ兵庫の賢人】

出典:BOATRACE公式
名前(フリガナ)吉川 元浩(ヨシカワ モトヒロ)
登録番号3854
支部兵庫
登録期79期
級別A1級

吉川 元浩選手は「ゲンコー」の愛称で親しまれているベテランボートレーサーです。
1996年11月にデビューを果たすと、1走目にして初勝利を達成。
また、2007年12月にはSG・第22回 賞金王決定戦に初出場すると、通算8回目の優出にして、遂に念願SG初戴冠を果たしました。
ちなみに賞金王決定戦初出場での初優勝は、第1回大会の彦坂郁雄元選手以来、21年ぶり2人目の快挙でした。
さらに2017年4月には芦屋競艇場において開催された「第8回 芦屋町長杯争奪」」で通算70回目の優勝を果たし、この優勝により史上17人目の全24場制覇を果たしています。

マスターズチャンピオンの結果予想

マスターズチャンピオンの予想に役立つデータをご紹介します。
競艇界のトップレーサー同士の戦いとあって、選手同士の実力差はそこまで大きくありません。
そのため、モーターの機力勝負が大きく影響することも確か。
モーターの舟足や部品交換などの整備に関する情報は必ずチェックしておくことを推奨します。

過去の結果を参考に

開催年決まり手組番配当
2024年逃げ1622,280円
2023年逃げ1522,310円
2022年差し2153,540円
2021年まくり差し3152,220円
2020年逃げ1625,630円
2019年逃げ1421,450円
2018年差し2349,120円
2017年逃げ1544,510円
2016年まくり25427,170円
2015年逃げ1421,150円
2014年逃げ1431,920円
出典:BOAT RACE公式サイト

優勝戦の予想で特に気に留めておきたいことは、「高確率でイン逃げ」が決まっていること。
過去の結果を見れば一目瞭然ですよね。
また配当については、10倍程度の手堅い決着よりも20~40倍が多いことから、ヒモ荒れに期待してもよさそうです。

そのほか142162のようなスジ舟券のほかに、ダッシュ勢が舟券に絡む機会も多く見られるため、2着・3着の予想をする際は広めに買っておくことをお勧めします。

天候や風速などのコンディションに要注意!

マスターズチャンピオンの開催時期は季節の変わり目で、“強い春風”が吹く季節でもあります。

現にここ数年は風の影響を受けてのフライングや転覆といった事故、不良航法で減点を受ける場面を目にすることもしばしば。

さらに強風で波が高くなるようなコンディションでは安定板を着用するレースも増えるため、地元レーサー荒水面(江戸川・戸田)を得意とする選手は要チェックですよ!!

スターズチャンピオンの結果は?

2024年4月16日~21日まで鳴門競艇場で開催された「PG1・第25回 マスターズチャンピオン」。
その結果について、まずはレースの展望から順に見ていきましょう。

レース展望

  • マスターズチャンピオン特設サイトに掲載されていた、レースの展望をご紹介します。

春爛漫の鳴門を経験豊富な匠たちが技の競演!

当地でのマスターズチャンピオンの開催は第10回大会以来2回目。前回に比べて年齢制限の引き下げなどもあり、SG覇者は総勢27人と、SGにも見劣らない豪華メンバーが集まった。

田村隆信(徳島)は地元開催とあって気合十分。今年は2月丸亀四国地区選を制して3度目の四国チャンプとなり調子は上々。史上初のPG1完全制覇の偉業は地元で決めるか。
選考勝率トップの白井英治(山口)は当地昨年12月の70周年は優出絶好枠も2着惜敗、完全Vを狙った2月戦は優勝戦で無念のFと悔しさだけが残り、今度こそリベンジを決めたい。井口佳典(三重)は大舞台でも好勝負を演じており、大会連覇へ気迫のスタートを放つか。
松井繁(大阪)や田中信一郎(大阪)の大阪勢は当地周年V歴を持つ実力者で、水面相性は良好だ。菊地孝平(静岡)は当地63周年をすべて0台スタートで優勝した伝説を持っており、初出場でいきなりタイトル奪取もおかしくない。
今年の関東チャンプとなった濱野谷憲吾(東京)は、的確なハンドルで上位争いを外さない。吉川元浩(兵庫)は今年2Vで勝負強さを発揮。3月戸田SGクラシックは優勝戦で荒れ水面に屈した形で無念の転覆も気落ちせず、今回は好走に期待したいところ。中澤和志(埼玉)や、F禍を乗り越えた守田俊介(滋賀)は近況各地でVを量産中。近況勝率は8点台付近の勢いだ。
地元戦で抜群の調整を見せる林美憲(徳島)や、女子は中谷朋子(兵庫)や岩崎芳美(徳島)と海野ゆかり(広島)といったところが軽量を生かした走りで華を添えていくだろう。

ボートレース鳴門 Official Site – レース展望 (n14.jp)
  • ボートレース公式サイトに掲載されていた、最終日の推奨レース展望(12R)の内容をご紹介します。

準優勝戦はインが立て続けに敗れる嫌な流れのなか、シリーズリーダーの菊地は堂々と逃げて優勝戦のポールポジションを奪った。均整が取れてモーターの仕上がりに納得。最後も的確なスタートを決めてマスターズ初Vへ。寺田はダッシュ戦でこそ真価を発揮する伸び型だけに、進入で駆け引きがあるかも。バランス型の吉川に展開を突いて抜け出せるパワーがあるが、松井と赤岩の外枠両者がコース取りから見せ場を作る。

レース一覧|BOAT RACE オフィシャルウェブサイト

やはり、マスターズチャンピオン開催前から注目視されていた菊地 孝平選手、寺田 祥選手、吉川 元浩選手が順当に優勝戦に駒を進めました。
そのためレースの展望においても、予選をトップ通過して1号艇を勝ち取った菊地 孝平選手の優勝を特に有力視する声が多く聞かれました。
そのような状況において、レースの展望では「菊地 孝平選手の的確なスタートからの逃げ・伸び足の良い寺田 祥選手の進入での駆け引きバランス型の吉川 元浩選手の展開を突いて抜け出せるパワー」に期待する内容となっています。

出走表
出典:BOAT RACE公式サイト

次に出走表を見てみましょう。
シリーズ4勝を挙げて好調を維持している、シリーズリーダーの菊地 孝平選手のイン戦。
さすがにトップレベルの実力者が出場する大会の優勝戦だけあって、少数精鋭の猛者ぞろいです。
しかもインコースに控える3選手は連勝狙い。
当地勝率では、寺田 祥選手と吉川 元浩選手が8.50で最も高く、次いで松井 繁選手。
スタートタイミングでは0.11の菊地選手が圧倒的に早く、吉川選手・谷村 一哉選手・赤岩 善生選手が同じ0.14で続きます。
さらにモーターでは、赤岩選手が引き当てた16号機が好調で、対抗機としては寺田選手の12機といったところでしょう。
やはり選手同士の実力差は大きくないように感じますね。
そのため、ここまで述べてきたとおり、過去のマスターズチャンピオンの優勝戦の結果を判断基準として考えていきましょう。
ここでは「ほぼイン逃げ」で1号艇の選手が優勝する確率が高いことが予想するうえでの重要なポイントとなります。
総合的に判断して、スタートタイミングが最速かつ、1枠のアドバンテージがとても大きいため、菊地 孝平選手への期待が大きくなるところです。

オッズ(単勝・3連単)

単勝オッズ

枠番級別選手名単勝オッズ
1A1菊地  孝平1.3倍
2A1寺田   祥4.7倍
3A1吉川  元浩6.4倍
4A1谷村  一哉23.6倍
5A1松井   繁8.5倍
6A1赤岩  善生12.5倍

マスターズチャンピオン優勝戦の過去の結果・予選をトップ通過した好調さ・今節の成績を考慮して、菊地 孝平選手への期待が大きく反映したオッズとなっています。
そんな中で人気が続いたのは2号艇の寺田 祥選手。
好調なエンジンと当地勝率8.50という数値への信頼が厚いようです。
そのため、1着は1号艇・菊地 孝平選手か2号艇・寺田 祥選手の線が濃厚といったところでしょうか。
大番狂わせがあるとすれば、成績でも優秀、かつここまで1着を3本あげている吉川 元浩選手でしょう。
続いて3連単オッズを見てみましょう。

3連単オッズ

買い目(人気順)オッズ(倍)
123(1番人気)13.6
125(2番人気)15.1
152(3番人気)16.7
132(4番人気)17.6
135(5番人気)17.9
153(6番人気)19.7

単勝オッズの結果同様、菊地 孝平選手を優勢とした予想。
その影響から、1号艇・菊地選手を軸とした買い目が人気上位を独占しています。
ヒモとして人気なのは、単勝オッズ2番人気の寺田 祥選手を2着とした予想で、上位2位を独占しています。
ほかに注目したいのは、3号艇・吉川 元浩選手と5号艇・松井 繁選手が舟券に絡むであろうと予想する買い目です。
寺田選手・吉川選手・松井選手をヒモとする買い目はそれぞれ2点あり、期待のほどがうかがえます。
さらに2号艇・寺田選手が3連単に入るとする買い目は上位6点中4点を占めており、人気のほどがよくわかる買い目だと言えます。
人気ナンバーワンの123(13.6倍)は、当地勝率8.50を誇る寺田選手と吉川選手を推す声のあらわれでしょう。

直前情報

直前情報にも注目です。
展示タイムでは赤岩 善生選手・寺田 祥選手・吉川 元浩選手の順に伸び足が良いことがわかります。
またチルトについては、インコースの菊地 孝平選手・谷村 一哉選手・赤岩 善生選手は-0.5度でターンの周り足重視型、ほかの3選手は±0度でバランス型での調整。
また勝負を左右する重要な要素である“水面気象情報”にも注目しましょう。
前レース(11R)時点ではありますが、風速1メートルのやや向かい風で波高が1センチと比較的穏やかな水面であること、そして雨が降っていて悪天候なことがわかります。
このことから、スタート巧者の菊地選手ベテラン勢である吉川選手には有利な状況であると推測できるのではないでしょうか。

ピットレポート
出典:BOAT RACE公式サイト
スクロールできます
級別氏名
(登録番号
支部ピットレポート
1A1菊地 孝平
(3960)
静岡威張れる感じではないですけど、全部の足がしっかりしていると思います。朝ちょっと気になるところを調整して乗ったけど、だいたいは良さそうでした。また乗って確認して行きます。昨日凄くいいスタートを切れたのでスタートは大丈夫だと思っています。進入もある程度深いところは大丈夫です。(コメント自信度・・★★☆)
2A1寺田 祥
(3942)
山口伸びというかスリットの足は、かなりいいですね。他の足はそんなに悪くないけど普通くらいです。朝にペラの微調整は済ませました。ダッシュのスタートは掴めていないけど、僕のレーススタイルとしてはダッシュから行きたい。外から腹をくくった男気のある前付けがあるならダッシュからいきます。(コメント自信度・・★★★)
3A1吉川 元浩
(3854)
兵庫進入はどうなるか分からないけど、日に日に調整は合わせられている。準優の足はバランスが取れていたし、乗りにくさが解消されてきた。昨日の感じで行ければいいかなと思っている。(コメント自信度・・★★☆)
4A1谷村 一哉
(3961)
山口足は変わらずですよ。伸びは普通だけど、出足はいい。行き足、ターン回りもまずまずだと思います。朝に乗った時は乗り心地の感触は良かったので、また時間をおいて乗って調整して行きます。スタートはずっと0台だけど、たまたまですよ。コースは枠近辺から行きたいけど、気楽にマイペースで行きます。(コメント自信度・・★★☆)
5A1松井 繁
(3415)
大阪足はバランスが取れて乗り心地も悪くないです。調整はあまりしないつもりだけどチルトの選択を0にするかマイナスで行くのか考える。スタートは一艇身くらいは行けている。僕が行かなくても赤岩が動くだろうし、深くなっても動きたい。(コメント自信度・・★★☆)
6A1赤岩 善生
(3946)
愛知初日にエンジンはしっかりとやれたし、もうプロペラ調整だけ。特別にすごいところはないけど、乗り心地もよくて全体的に自分好みになっている。ドリーム以外はスタート勘も合っている。(コメント自信度・・★★☆)

やはりスタートと乗り心地に重きを置いた様子がうかがえます。
さすがトップレーサーの面々だけあって、整備も直前まで予断がないようです。
あとは優勝戦の風向きや運にも大きく左右される局面ですが、出走選手のコメントを見るに「メンタルも勝敗に大きく影響するのだろうな」と感じました。
ではコンピューター予想ではどのような予想がされているのでしょうか?
いろいろなデータから導き出された予想を見てみましょう。

コンピューター予想
出典:BOAT RACE公式サイト

ここまで考察してきたとおり、コンピューターも菊地 孝平選手が1着の確率が高いと予想しています。
そして続くのが、寺田 祥選手と吉川 元浩選手。
ちなみに123(13.6倍)は3連単オッズの1番人気です。
では、どのような結果になったのでしょうか?
「第25回 マスターズチャンピオン」の結果を見ていきましょう。

レース結果
出典:BOAT RACE公式サイト
  • 超速報 2024 プレミアムG1 マスターズチャンピオン 優勝戦│BOATCAST NEWS 2024年4月21日│
出典:ボートレース公式 BOATRACE official

9番人気の162で決着。
オッズは22.8倍で2,280円という結果になりました。

5号艇・松井 繁選手と6号艇・赤岩 善生選手が前付けに動き、進入隊形は156234
スロー2:中盤1:ダッシュ3でのスタート。
内から見事な猛スタートを決めた1号艇・菊地 孝平選手が、1周1マークを先取ると、続に付け入る隙を与えない旋回で一気に押し切り。
続くのは外を回った6号艇・赤岩 善生選手、最内では3号艇・吉川 元浩選手と5号艇・松井 繁選手がもつれて、その隙に後方から4号艇・谷村 一哉選手が前へ出て164
バックでは1号艇・菊地選手が早々に抜け出して独走状態に。
2周2マークを2番手で旋回したのは、6号艇・赤岩選手。
その後ろを3号艇・吉川選手と4号艇・谷村選手が追っていきますが、距離が開いて163
そしてここから3号艇・吉川選手、4号艇・谷村選手、2号艇・寺田 祥選手による熾烈な3着争いに発展します。
2周1マークを3番手で小さくターンしたのは2号艇・寺田選手でしたが、減速して速度が上がらず。
直後に懐に滑り込んだ3号艇・吉川選手が前へ出て、外から握った4号艇・谷村選手が続いたことで、順位は変わらず163
バックでは3号艇・吉川選手が伸びて少し前へ出るも、突入した2周2マーク。
3号艇・吉川選手が先回ると、外を4号艇・谷村選手が握って、2号艇・寺田選手が懐を突きますが3艇横並び。
まだまだ続く3番手の攻防、3番手で小さく回ったのは2号艇・寺田選手。
その後ろで内を差したの3号艇・吉川選手と4号艇・谷村選手がバックで伸びて、再び3艇横並びとなります。
そして最終2マークで、熾烈な3着争いの勝敗が決します。
最初に全速ターンを決行したのは4号艇・谷村選手でしたが、わずかに膨らみます。
その隙に後方から2号艇・寺田選手が的確に差して、抜き去ると162
そのままホームで伸び足勝負を繰り広げますが、やはり差しの勢いそのままに162で決着しました。

この勝利で菊地 孝平選手はマスターズのルーキーイヤーに名人の称号を手に入れました
優勝した菊地孝平選手の“逃げ”に期待して推す声はあったものの、単勝オッズで人気のなかった6号艇・赤岩 善生選手が2着、2番人気の寺田 祥選手が3着という結末。
ベテランレーサーによる熱い戦いは、若武者・菊地 孝平選手が“圧倒的なスタート力”を武器に、イン戦速攻で押し切った、菊地 孝平選手らしい一撃で幕を下ろしました。

勝利者インタビュー

菊地 孝平選手、マスターズチャンピオン初優勝と通算73回目の優勝おめでとうございます!
たくさんの声援に後押しされて掴んだマスターズチャンピオン初タイトル。

ピットに戻って来るや『ありがとうございます。嬉しいのもあるけどホッとしました。』という言葉で正直な気持ちを吐露した菊地 孝平選手。
マスターズチャンピオン初出場にして初制覇の快挙を果たし『たくさんの応援ありがとうございました。まだまだ未熟者ですけれども、精進して頑張っていきますので楽しんでください。よろしく願いします!』と語りました。

ファンを大切にするコメント、さらに上を目指す謙虚な姿勢を見て、応援する観客がより一層増える気配がヒシヒシとしますね。

出典:日刊大衆
出典:スポーツ報知
出典:スポーツ報知
  • ボートレース公式サイトに掲載されていた、勝利者インタビューの内容をご紹介します。

前付けがあったがどうだった?)なんかもう、緩い進入の方が逆にやりづらいなと思ったんで。あの辺の方がスタートしやすいって思って行きました(コンマ02)。(1マークは自分のターンが出来た?)そうですね。いい感じで回れたんで、大丈夫じゃないかなって思ったんですけど。ターンよりもスタート正常ランプに気になってました。外の皆さんのプレッシャーで行かされましたね。見切ったっていうよりは、行かされたっていう感じですね。景色は自分の想定のギリギリだったんで、ちょっとだけ放ったんですけど。ほんとは、余裕があれば行ってない領域ですね。(何を考えて走っていた?)とにかくね、凡ミスしちゃいけないんで、丁寧に丁寧に3周して、信号灯確認しながら走ってました。朝乗った時は微調整してこれで行けるって思ったんですけど。6レース後におろしてからどんどん回らなくなっていって、ちょっと出力が全然足りてなかったんで。最後の最後まで調整は続けたんですけど、それでかなりいい状態では臨めたと思います。(天候が変わると)調整がやりすぎて失敗することもあるんで、どこまで調整しようかっていうところが難しかったですね。(マスターズ優勝の喜びは他のG1とは違う?)そうですね。プレミアムG1ですし、デビューした時にずっと憧れてきたり、目指してきた強い歯が立たない先輩達だったので、そこに入って勝てたっていうのは自分の成長も感じれて嬉しいですね。(今年はもちろんグランプリを目指す?)そうですね。かなり流れは来てると思うので、自分でこの流れに乗って年末までこのまま突っ走りたいと思います。

結果|BOAT RACE オフィシャルウェブサイト
レース考察

「第25回 マスターズチャンピオン」優勝決定戦における勝利のカギとなったのは菊地 孝平選手の“圧倒的なスタート力と旋回力”ではないでしょうか。

圧巻のコンマ02の全速スタートからのイン戦速攻と、後続艇に前へ出る隙を一切与えない見事なターンで押し切るスタイルは、まさに菊地 孝平選手のレースの真骨頂だといえるでしょう。

観客席からの多くの拍手があがる印象的なレースでした。

  • ボートレース公式サイトに掲載されていた、レース考察の内容をご紹介します。

松井と赤岩が展示通りに動いて156/234の隊形になります。コンマ02の鋭発ショットから菊地が真っ先に1マークを制圧。後続に付け入る隙を与えない旋回で一気に押し切った菊地が直線でトップに立ちます。早々に安全圏を構築した菊地は周回を重ねるごとに艇間を拡大。そのまま1着でゴールラインを通過しています。人気に応える走りで完勝した菊地がマスターズチャンピオン初出場初優勝を達成!

レース一覧|BOAT RACE オフィシャルウェブサイト
出典:日刊大衆

SNSの反応

15年ぶりに鳴門競艇場で開催された「第25回 マスターズチャンピオン」。
菊地 孝平選手が初出場にして初優勝という結果で幕を閉じましたが、SNSではどのような投稿があったのでしょう。
その一部をご紹介します。

SNS上には「初勝利おめでとう」「水神祭おめでとう」といった温かいメッセージが多数投稿されていました。
そのほかに目立ったのが、圧巻のコンマ02スタートを絶賛する声。
画像を見ると圧倒的な差ですよね!

まとめ

今大会の優勝戦では圧巻のスタート力と見事なターンを駆使して、菊地 孝平選手がマスターズチャンピオン初制覇にして通算73回目の優勝を達成しました。

『(1号艇の)菊地 孝平選手が優勝するだろう。』という多くのファンの予想が当たり、超絶スキルが光ったレースだけあって、多くの観客も納得の結果で幕を閉じました。


その証拠に組番162は9番人気、3連単のオッズ22.8倍で2,280円という結果になりました。
艇界トップレベルのベテランレーサー達が“名人”のタイトルをかけて戦った、水上での熱いレースに心が躍ったボートレースファンが多かったことと思います。

多摩川オールスター、戸田ダービーと関東でビッグレースが目白押しの2024年。
艇界屈指のレーサーによるトップレベルの戦いはまだまだ序盤!
これから年末に向けてボートレースファンの期待はますます高くなっていくことでしょう。

  • マスターズチャンピオンは毎年4月下旬に開催される
  • 正式名称は「名人戦競走
  • 級別、性別は不問であるが年齢制限が設けられており、当年4月1日に満45歳以上になる選手から選出される
  • 前年のマスターズチャンピオン優勝者・施行者希望者・前年のマスターズリーグ優勝者(最大10名)前年に140走以上出走した選手の勝率上位者など52名に出場資格が与えられる
  • 優勝賞金は1,300万円
  • 2024年の第25回マスターズチャンピオンは、4月16日〜21日までの6日間ボートレース鳴門で開催
  • ドリーム戦に出場する選手は、選出順位の上位6名
  • 注目選手は、井口佳典選手(4024)菊地孝平選手(3960)田村隆信選手(4028)
  • 2024年は菊地孝平選手が初出場にして初優勝名人のタイトルを獲得した
  • 組番の162は9番人気、3連単のオッズは22.8倍

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