「第34回 グランドチャンピオン」の出場選手発表!尼崎競艇場では27年ぶりで2回目の開催!

2024年4月1日、日本モーターボート競走会は「第34回 グランドチャンピオン」(6月25日~30日、尼崎)の出場選手を発表しました。

2024年6月25日(火)~30日(日)、尼崎競艇場(兵庫県尼崎市水明町)で開催されるSG競争「グランドチャンピオン(略称:グラチャン)」。

年に8回開催される、ボートレースにおける最上位・SG(スペシャルグレード)競走の1つです。
グランドチャンピオンは『SGの中のSG』と称される競走で、SGで活躍した選手が顔を揃える、特にレベルの高い大会です。

尼崎競艇場では27年ぶり、2回目の開催となります。
ちなみに尼崎で開催された前回のグランドチャンピオンは1997年の第7回大会で、市川哲也選手(3499)が優勝。

今年はどのような顔ぶれになったのでしょうか?
出場選手は、2023年のグランドチャンピオン優勝者・磯部誠選手昨年のグランプリ優勝戦出場者(茅原悠紀選手・池田浩二選手・石野貴之選手・平本真之選手・峰竜太選手)ボートレースオールスター優勝者(※5月26日に決定)をはじめとする総勢52名。

初出場となる選手は、吉田裕平選手宮之原輝紀選手新開航選手の3名。
なお、先月のSG・ボートレースクラシックを制した毒島誠選手は11年連続で12度目の出場となります。

目次

グランドチャンピオンってどんなレース?

創設時の正式名称はグランドチャンピオン決定戦競走」。
2014年の第24回大会より通称名「グランドチャンピオン」での表記に変更されました。

モーターボート競走法制定40周年を記念して創設された大会であり、第1回は1991年(平成3年)6月20日にボートレース住之江で開催された大会であり、記念すべき最初の優勝者は西田靖選手 (3072) でした。

2024年の「第34回 グランドチャンピオン」は、尼崎競艇場で開催されます。

出場条件は?

グランドチャンピオンが『SGの中のSG』と言われるのは、SG競走で結果を残さなければ出場資格を得られないためであり、それ故に本大会でSG初出場は不可能となります。

選考期間は開催前年の4月1日から、開催年の3月31日まで。
出場資格は以下の通りになっています。

  • 【優先出場】前年のグランドチャンピオン優勝者(1名)
  • 【優先出場】前年のボートレースグランプリ優勝戦出場者(6名)
  • 【優先出場】直前のSG競走ボートレースクラシック優勝者(1名)
  • 選考期間内におけるSG優勝戦完走者
  • 選考期間内におけるSG予選得点上位者 ※同点の場合は上位着順の多い選手

※優先出場選手以外は、開催年前期A1級であることと、160走以上の出走回数が必要である。
(現在はA1級維持には前年5月から10月の級別審査で90走以上必要となっており、A1級維持が厳しく設定されている。)

選出除外

上記の出場資格を満たしていても、以下に該当する選手は選出除外となってしまいます。

  • 開催年前期A1級でない選手、出走回数不足の選手 ※優先出場選手は除く
  • 前々回(前々年)の本競走から開催年のボートレースオールスターまでのSG優勝戦で選手責任事由によるスタート事故を起こした選手
  • 前回(前年)の本競走から開催年のボートレースオールスターまでのSG準優勝戦で選手責任事由によるスタート事故を起こした選手
  • 前年のグランプリ(トライアル・順位決定戦)で選手責任事由によるスタート事故を起こした選手
  • 選考期間からグランドチャンピオン決定戦前検日までに褒賞懲戒規定による出場停止処分を受けた選手 ※一部を除く
  • 病気や負傷等により出場を辞退した選手

ドリーム戦の出場選手は?

ドリーム戦は、SG競走初日の12Rで行われるメインレース
ドリーム戦出場メンバーは、SG競走が始まる約1ヶ月~2ヶ月前に発表されます。

グランドチャンピオンのドリーム戦メンバーは、選出順位上位5名+推薦選手1名の選手で構成されます。

2023年のドリーム戦選出メンバーは以下のとおりでした。

出典:BOAT RACE公式サイト
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枠番選手名(フリガナ)登録番号支部級別
1池田 浩二(イケダ コウジ)3941愛知A1
2磯部 誠(イソベ マコト)4586愛知A1
3毒島 誠(ブスジマ マコト)4238群馬A1
4菊地 孝平(キクチ コウヘイ)3960静岡A1
5羽野 直也(ハノ ナオヤ)4831福岡A1
6馬場 貴也(ババ ヨシヤ)4262滋賀A1

2024年5月27日にボートレース公式サイトでドリーム戦の出場選手が次のように発表されました。
どのようなレースが展開されるのか、今から楽しみですね。

出典:BOAT RACE公式サイト
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選出順位選手名(フリガナ)登録番号支部級別得点
1茅原 悠紀(カヤハラ ユウキ)4418岡山A1294
2磯部 誠(イソベ マコト)4586愛知A1273
3桐生 順平(キリュウ ジュンペイ)4444埼玉A1271
4池田 浩二(イケダ コウジ)3941愛知A1266
5毒島 誠(ブスジマ マコト)4238群馬A1250
6宮地 元輝(ミヤチ モトキ)4445佐賀A1248

毎年大盛況!グランドチャンピオンの売上額は?

ナイター開催やネット投票が増え、ここ数年売り上げをぐんぐんと伸ばしているボートレース業界。

そのなかでもSG競走の売り上げは群を抜いて高くなっています。
グランドチャンピオンの売り上げもここ数年、一節間で135億~150億円を超える売上額となっています。

今までの売上額を下記にまとめました。

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開催年開催場売上目標グランドチャンピオン節間総売上額前年比
2024年尼崎145億円160億3332万7400円+13.2%
2023年徳山130億円141億5921万3700円+2.2%
2022年唐津150億円138億6029万5600円-8.0%
2021年児島140億円150億7166万4500円+2.9%
2020年宮島100億円
(無観客開催)
146億5161万1900円+37.5%
2019年多摩川105億円106億5624万0500円+15.8%
2018年徳山93億円92億0523万0500円-0.1%
2017年鳴門90億円92億1591万7700円-18.4%
2016年蒲郡
(ナイター)
110億円113億0004万9700円+21.3%
2015年宮島93億円93億1768万900円-1.2%
2014年浜名湖95億円94億2820万4900円-6.9%
2013年常滑100億円101億2225万5700円-1.1%

売上額は年々増え続けて、160億円を超えるくらいの大盛況。
過去最高額の売上額となった2024年は、5年前の2019年の1.5倍となる160億円を記録しています。

2022年には一度売り上げを落としていますが、主な要因は“永井 彪也選手・丸野 一樹選手・平本 真之選手・秦 英悟選手”のフライングによるもので、2025年も目標を上回る売上額が見込めるでしょう。

ここ数年は一開催で140億円を超える売上額!ボートレースの人気の高さがうかがえます!

優勝賞金は3,600万円

2011年の第21回大会では優勝賞金が4,000万円から2,500万円に減額されました。
しかし、2019年の第29回大会からは3,300万円、2023年の第33回大会からは3,400万円となり、近年のボートレース界の売上高の増加に伴って、2024年4月よりさらに200万円増額されて3,600万円となっています。

順位優勝戦
1着3,600万円
2着1,400万円
3着1,050万円
4着880万円
5着830万円
6着780万円

2着の賞金が1,400万円、6着でも完走すれば780万円という、高額な賞金を手にすることができるのです。

2024年4月からSG・PG1・G1競走の賞金が一律200万円増額され、これまでの4,000万円から4,200万円になった。
賞金の2年連続の増額は、ボートレースの売り上げが年々伸びている証ともいえます。

過去10年間の歴代優勝者

過去10年間のグランドチャンピオンの優勝者を以下にまとめました。

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開催回数優勝戦実施日開催地優勝者登録番号支部決まり手
第34回2024年6月30日尼崎土屋 智則4362群馬逃げ
第33回2023年6月25日徳山磯部 誠4586愛知逃げ
第32回2022年6月26日唐津池田 浩二3941愛知抜き
第31回2021年6月27日児島前本 泰和3573広島逃げ
第30回2020年6月28日宮島徳増 秀樹3744静岡逃げ
第29回2019年6月23日多摩川柳沢 一4074愛知逃げ
第28回2018年6月24日徳山白井 英治3897山口逃げ
第27回2017年6月25日鳴門石野 貴之4168大阪逃げ
第26回2016年6月26日蒲郡山崎 智也3622群馬まくり
第25回2015年6月28日宮島山崎 智也3622群馬逃げ
第24回2014年6月29日浜名湖菊地 孝平3960静岡まくり
第23回2013年6月30日常滑太田 和美3557奈良逃げ

2023年の第33回大会は、磯部誠選手のSG初制覇で幕を閉じました!
予選をオール3連対でトップ通過、優勝戦は道中2号艇の石野選手に猛追されながらも見事逃げ切り。
SG初制覇にして、平成生まれ初のSG覇者となりました。

第34回大会に出場する選手は?

2024年のグランドチャンピオンに出場する選手は、前年のグランドチャンピオン優勝者グランプリ優勝戦出場者直前のボートレースクラシック優勝者が中心となります。

冒頭でご紹介したとおり、参加資格は以下の条件をクリアした実力者に与えられます。

  • 【優先出場】前年のグランドチャンピオン優勝者(1名)
  • 【優先出場】前年のボートレースグランプリ優勝戦出場者(6名)
  • 【優先出場】直前のSG競走ボートレースクラシック優勝者(1名)
  • 選考期間内におけるSG優勝戦完走者
  • 選考期間内におけるSG予選得点上位者

※ここでお伝えする出場選手については、異議申請期間を経て、4月8日(月)に正式決定となります。
 
尼崎競艇場で開催される「第34回グランドチャンピオン」の出場選手が下記の52名に決定しました。
さっそく、出場選手の一覧を見てみましょう。

第34回グランドチャンピオン 出場選手選出順位表
(開催期間:令和6年6月25日~30日)
(成績対象期間:令和5年4月1日から令和6年3月31日)

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優先出場・順位登録
番号
氏名支部得点SG
予選
回数
SG
優出
完走
SG
優勝
出場
回数
備考
前年度優勝者4586磯部   誠愛 知27344312504年連続4回目
第38回グランプリ
優勝戦出場者
4418茅原  悠紀岡 山29444502539年連続11回目
3941池田  浩二愛 知266444026320年連続21回目
4168石野  貴之大 阪24338322018年連続11回目
4337平本  真之愛 知231432027010年連続13回目
4320峰   竜太佐 賀13420312183年ぶり10回目
直前SG優勝者第51回ボートレースオールスター(多摩川)優勝者
SG競走
優勝戦完走者
84444桐生  順平埼 玉27142301922年連続11回目
94238毒島   誠群 馬250411122711年連続12回目
104445宮地  元輝佐 賀24846102522年連続2回目
114831羽野  直也福 岡24640111956年連続6回目
124504前田  将太福 岡23545103033年連続6回目
134262馬場  貴也滋 賀23344312923年連続6回目
143388今垣 光太郎福 井21338102367年連続20回目
154459片岡  雅裕香 川20842112592年連続3回目
164296岡崎  恭裕福 岡206381025612年連続14回目
174500山田  康二佐 賀19635102774年ぶり3回目
184524深谷  知博静 岡19534312274年連続5回目
194350篠崎  元志福 岡17735102485年連続10回目
203779原田  幸哉長 崎17033102618年連続18回目
213783瓜生  正義福 岡16028102452年ぶり17回目
223908重成  一人香 川14827102825年ぶり14回目
234573佐藤   翼埼 玉14528102664年連続4回目
244851関   浩哉群 馬12627102552年連続2回目
254205山口   剛広 島11124202572年ぶり13回目
263959坪井  康晴静 岡5810102633年連続17回目
274497桑原   悠長 崎5210102303年ぶり4回目
284914吉田  裕平愛 知36510199初出場
294939宮之原 輝紀東 京32410241初出場
303960菊地  孝平静 岡223410026020年連続20回目
313942寺田   祥山 口19334002378年連続18回目
324024井口  佳典三 重18838002262年連続15回目
334685島村  隆幸徳 島18841002682年連続2回目
344013中島  孝平福 井16538002923年連続15回目
354371西山  貴浩福 岡15831002892年連続6回目
363415松井   繁大 阪15033002682年ぶり29回目
374362土屋  智則群 馬14735002422年連続3回目
383854吉川  元浩兵 庫14526002393年ぶり13回目
393946赤岩  善生愛 知13428003203年連続18回目
404290稲田  浩二兵 庫12421002325年連続5回目
414482守屋  美穂岡 山11622002732年ぶり2回目
423556田中 信一郎大 阪11421003065年ぶり19回目
434760山崎   郡大 阪11426002783年連続3回目
443744徳増  秀樹静 岡10520003048年連続12回目
454266長田  頼宗東 京10320002892年ぶり8回目
464477篠崎  仁志福 岡10323002035年連続10回目
474932新開   航福 岡1022000225初出場
483719辻   栄蔵広 島9926002583年連続15回目
494719上條  暢嵩大 阪9921002233年連続3回目
504028田村  隆信徳 島9526002272年連続15回目
514397西村  拓也大 阪9220002783年ぶり3回目
523716石渡  鉄兵東 京9017002872年ぶり12回目
予備14061萩原  秀人福 井9015002857年連続9回目
予備24547中田  竜太埼 玉8019002704年ぶり4回目
予備34166吉田  拡郎岡 山7923003035年ぶり9回目
予備44503上野 真之介佐 賀761600300
予備54502遠藤  エミ滋 賀751600245
予備63780魚谷  智之兵 庫691500272
予備74762藤原 啓史朗岡 山681400284
予備84190長嶋  万記静 岡652000233
予備94344新田  雄史三 重641000226
予備104148枝尾   賢福 岡61900279

(注1)選出順位は、得点順とします。同得点の場合には、上位の着順回数の多い者とします。
(注2)第51回ボートレースオールスター(多摩川)優勝者が選出選手と重複する場合は、予備順位に従い選出します。

(注3)選出除外者

 (1)スタート事故辞退期間中のため

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登録
番号
氏名支部SG
予選
回数
SG
優出
完走
SG
優勝
出場
回数
備考
3590濱野谷 憲吾東 京4700272
4787椎名   豊群 馬4000279

(注4)予備選手について、スタート事故によるあっせん辞退期間等が当該競走の前検日を含む開催期間と重複する場合は、予備選手の資格を喪失します。

第34回グランドチャンピオン出場選手一覧

第34回グランドチャンピオン出場選出順位発表 | BOAT RACE オフィシャルウェブサイト

2年ぶりの出場となる松井繁選手は、自身が持つ最多記録を更新する29回目の出場。
池田浩二選手は20年連続21回目、菊地孝平は20年連続20回目の出場となります。

ドリーム戦の選出メンバーも楽しみですが、やはり『SGの中のSG』と言われるグランドチャンピオンの優勝者は誰になるのか?
ハイレベルな争いに期待が高まりますが、まずはグランドチャンピオン出場への残り1枠、第51回ボートレースオールスター(多摩川)の行方に注目しましょう。

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