【競艇のオッズ】計算方法・表の見方・歪みをわかりやすく解説

競艇をはじめとした公営競技でよく聞く「オッズ」という言葉。

競艇初心者の方は何となく意味はわかると思いますが、
オッズ表の見方や計算方法までは知らないといった方もいらっしゃると思います。

オッズの知識を深めるということは舟券の的中に向けた大事なプロセスのひとつ。

この記事でオッズについて理解して他と差をつけちゃいましょう！

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競艇におけるオッズとは？

競艇の「オッズ」とは、購入した舟券が的中した場合の「払戻金の倍率」のことを指します。

舟券代×オッズ＝払戻額です。

例えばオッズが「5.0倍」の舟券を100円買っていたら、的中した場合に支払われる金額は100円×5.0＝500円となります。

このオッズは基本的には、

といった動きをするので、オッズが低いという事はそれだけ売れている人気の舟券であるといえます。

選手の強さや買い目予想の参考になるというわけですね。

オッズはどうやって計算される？

オッズは各会場のレースの券種ごとに算出されます。

計算方法はこちらです。

【オッズ＝払戻金にあてられる金額÷的中舟券の売上】

この式における払戻金にあてられる金額とはどんなものか、次の項目で解説します。

払戻金と控除率をチェック

払戻金にあてられる金額とは、そのレースのその券種の売上から主催者側の取り分を差し引いたものです。

主催者側とはつまり競艇場と考えてオッケーです。

この競艇場側の取り分の割合を【控除率】といいます。

控除率は売上金の25％と法律で決まっており、残りの75％が払戻金にあてられます。

舟券の売上げ（100％）

主催者の取り分（25％）

払戻しに充てられる割合（75％）

つまり払戻金にあてられる金額は【舟券の売上金×0.75】で求めることができます。

例えば、ある3連単の売上が200万円だった場合、払戻金は200万円×0.75＝150万円となります。
この150万円が、的中した舟券を買った人に山分けされます。

▼競艇の控除率を詳しく知って回収率を上げたいならこちらの記事！

簡易的な計算方法

オッズの簡易的な計算方法は前述したこちらの式です。

【オッズ＝払戻金にあてられる金額÷的中舟券の売上】

具体的な金額に当てはめて考えてみましょう。

下の票はあるレースの単勝の売上からオッズを計算したものです。

艇番	売上	単勝オッズ
1号艇	20,000円	1.5
2号艇	10,000円	3.0
3号艇	6,000円	5.0
4号艇	3,000円	10.0
5号艇	800円	37.5
6号艇	200円	150.0

詳しく説明しますね。

単勝の売上（真ん中の列）は合計で40,000円。
よって、このうち25％の10,000円が主催者側の取り分となり、残りの75％である30,000円が払戻金となります。

【100％】単勝舟券の売上げ ＝40,000円

【25％】 主催者の取り分 ＝40,000円×0.25 ＝10,000円

【75％】払戻しに充てられる割合 ＝40,000円×0.75 ＝30,000円

【オッズ＝払戻金にあてられる金額÷的中舟券の売上】なので、例えば1号艇の単勝オッズは【30,000円÷20,000円】で「1.5」と導けるわけです。

同様に、このレースのオッズはこのように計算できます。

表を見ると売上が少ない艇ほどオッズが高くなっていることがわかると思います。

つまりそれだけ人気が無く山分けの母数が少ないという事なので、受け取れる払戻し額が大きくなるということですね。

これで覚えておきましょう。

公式で使われている計算方法

ここまでで説明したものはあくまで簡易的な計算方法であり、実際はもっと複雑な計算の上でオッズは決められています。

この計算式を使うと、先ほどの1号艇の単勝オッズは1.7倍（1.738）となります。

対して6号艇の単勝オッズは147.9倍（147.86）となります。

ここで簡易的な計算式で計算したオッズと比較してみましょう。

1号艇	簡易式で出したオッズ　1.5 公式の方法で出したオッズ　1.7（1.738）
6号艇	簡易式で出したオッズ　150.0 公式の方法で出したオッズ　147.9（147.86）

人気のある艇のオッズは簡易式で出した数値より高く、人気のない艇のオッズは簡易式で出した数値より低くなることがわかります。

簡易式の方でオッズを計算する際はこの誤差を念頭に置いておくといいと思います。

オッズが高い券種と低い券種

舟券には7つの券種があります。

券種	説明
単勝	1着を当てる。的中率1/6。
複勝	2着までに入る艇を1艇当てる。的中率1/3。
2連単	1・2着の艇を着順通りに当てる。的中率1/30。
2連複	1・2着の艇を順位に関わらず当てる。的中率1/15。
3連単	1・2・3着の艇を着順通り当てる。的中率1/120。
3連複	1・2・3着の艇を当てる。的中率1/20。
拡連複	1～3着に入る2艇を当てる。的中率3/15。

このように7種類すべて賭け方が違い、的中率も異なります。

7種類のうち、複勝は的中率が1/3と最も高く、初心者でも当てやすい舟券と言えます。ただ、その当てやすさから的中舟券の平均オッズは2.0倍と低く、的中してもあまり旨味のない券種ともいえます。

一方、一番予想が難しく的中率が低いのは3連単です。
こちらは的中率1/120となっており、買い目が多く分散されるためオッズも高くなりやすいです。

▼損しにくい舟券の買い方を知りたいならこちらの記事！

競艇のオッズ表の見方

オッズの計算方法についてはおわかりいただけたかと思います。

競艇場のモニターやBOATRACE公式ではレースごとのオッズを一覧表で確認することができます。

単勝のオッズ表は見ればなんとなくわかると思いますが、3連単のオッズ表はこんな感じ。

オッズ表の端っこ切り取ってきました。

1－3－5の着順での買い目のオッズが見たいときは、このように見ます。

そして例えば、三連単「1－3－5」の舟券を「1,000円」買っていたとすると、この場合オッズは「15.0」なので、払戻金は「1,000円×15.0」で15,000円となります。

▼3連単で勝つためのコツを知りたいならこちらの記事！

複勝・拡連複のオッズはどう見る？

複勝のオッズは「〇.〇-〇.〇」のように幅がある形で表示されます。これは的中した複勝の組み合わせによってオッズが変化するためです。

1～3着までの2艇を当てる買い方である「拡連複」でも同じようにオッズに幅があります。

色々と複雑なので、複勝も拡連複もレースが荒れれば高いオッズが適用され、レースが人気通りの堅い結果になれば低いオッズが適用されるといったイメージで覚えて頂ければと思います。

オッズは売却状況で変動する

オッズは舟券の売上によって変動するので、舟券の購入締め切りまでは確定しません。

確定までは概算配当率というその時点でのおおよそのオッズが公開されており、客側はこれを参考にします。

購入時のオッズはあくまで参考で、確定したものではありません。

舟券が一番売れるタイミングである締切前は、オッズが大きく変化することもあります。
舟券が発売されてからあまりにも早めに購入してしますと、レースが始まる頃には想定していたオッズと変わってしまっているということもあり得ますので注意です。

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一般戦と重賞戦のオッズの違い

一般戦とG3・G2・G1・SGなどのグレードレース（重賞戦）開催時では、オッズの動きが全く違います。

こちらはとある一般戦とG1レースのオッズ表です。

【一般戦のオッズ表】

【G1戦のオッズ表】

「合計」という欄がありますが、こちらは100円を1票としたときに何票売れているのかを示したものです。

一般戦とG1を比べてみると約50倍もの差がありますね。

例えば一般戦で誰かが一つの買い目に高額を賭ければその券種のその他の買い目はオッズが爆上がりします。

1票の重さが違うため一般戦では分単位でオッズがコロコロ変わるというデメリットがありますが、歴代高配当を見ると一般戦が多くを占めています。（歴代高配当ベスト10はこの記事の下部で紹介しています）

基本的にはG3・G2・G1・SGなどの重賞戦のほうが配当金は高くなる傾向にありますが、一般戦もレースと賭け方によっては高配当を狙えるのです。

▼競艇レースの種類における違いと予想のコツを知らいたいならこの記事！

オッズが「0.0」は大穴の可能性あり

オッズが「0.0」と表示されていることがあります。
これは「その時点で誰もその舟券を購入していない」ということを示します。

競艇では的中率が高くオッズが低くなりがちな単勝と複勝はあまり売れないので、知名度の低い一般戦の単勝や複勝で見かけることがあるかもしれません。

オッズの歪みが起きる理由

オッズは必ずしも選手の実力に比例しているわけではありません。

オッズの歪みという言葉があります。

これは見込まれる結果や選手の実力に対してオッズがズレている状態を指します。

オッズの歪みはこの2種類に分類することができます。

1.実力と人気が釣り合わない場合に生じる歪み

実力と人気が釣り合わない場合の歪みは、

によって生じます。

例えばSGやG1などの大きなレースでは、競艇初参加の人や普段はあまり競艇をしない人が舟券を買うことがあります。

競艇初心者はわかりやすく人気の舟券を買いがちなので、他の選手も同じくらいの実力はあるのにオッズが低い艇がさらに多く買われ、元から低いオッズがさらに低くなります。

ゆえに他の艇との不自然なオッズの差ができてしまいます。

また、地元で人気がある選手が本拠地でレースする際は、そこまで実力のない選手であってもファンが応援の意味をこめて、その選手が含まれる買い目を買うことがあります。

その場合はその選手に実力に見合わないオッズが付き、本来実力のある他の選手のオッズが高くなるという状態になります。

このように何らかの影響で実力と舟券の人気が釣り合わない場合に歪みが生じ、本来実力がある選手が絡んだオッズが通常時と比べて明らかに高くなります。

本来1着や2着に入るだけの実力はあるのに、その舟券を購入している人が少ないといった歪みを見抜くことができれば大チャンスということですね。

2.舟券種の間で生じる歪み

舟券種の間で生じる歪みは、オッズが券種毎に計算されるため生じてしまう歪みです。

例えば2連単のオッズが3連単のオッズを上回ることもあります。

2020年11月9日の大村10Rではご覧のとおり、2連単「4-5」が3連単「4-5-2」より高いオッズとなっています。

的中確率でいうと、3連単より2連単のほうが当選確率が高いはずなのに異常投票やその他の何らかの理由でこのような状態になることがあるのです。

同じような歪みが単勝と2連単、2連単と2連複の間で起こったりもします。

3連単を3艇目を変えて数点買うよりも、2連単にその分の資金を賭けたほうが得をするという事もありますので購入する際にはしっかりオッズを確認しましょう。

オッズ買いって実際どうなの？

オッズ買いとは出走表や直前情報等を見ずにオッズだけを見て舟券を購入することを言います。

戦略のひとつであり、様々な理論がありますが、今回はオッズの断層について解説します。

例えば以下の表を見てください。

人気順	艇番	オッズ
1番人気	1号艇	1.8
2番人気	4号艇	2.2
3番人気	2号艇	6.3
4番人気	6号艇	11.5
5番人気	5号艇	14.2

ー　オッズの断層　ー

6番人気

3号艇

32.4

これはあるレースの単勝オッズなのですが、5番人気と6番人気で極端にオッズがわかれていますよね。

この時に「人気が高い方のグループで一番オッズが高い艇を狙い目とする」（この場合は5号艇）というのがオッズの断層の理論です。

オッズの断層は人気のボートレーサーが同じレースに何人もいる場合に発生しがちです。

そして断層の直前（この場合5号艇）はそこそこ実力があり、且つそれなりの配当を狙える艇なので、狙い目というわけです。

人気ボートレーサーがかたまっているとどれを選んでいいかわからなくなりがちな競艇初心者にとってはわかりやすい判断材料になると思います。

【オッズで見る】狙い目レース

舟券購入金額が大きく配当が割れていて、荒れると予想できるレースが狙い目レースです。

例えばモーターやコースなどが明らかに不利にも関わらず、人気だけで舟券が購入されていると思われるレース等は荒れる可能性が高く、的中させることができれば大きな払戻金に期待できるといったわけです。

【オッズで見る】手を出さないレース

選手の特徴や直近の成績、レース場、それにレース展開が読めず、トリガミ（舟券代が払戻金を上回って損すること）になる恐れがあるのであれば手を出さない方が賢明でしょう。

自分が予想しやすいレースを絞り込んだうえでオッズを確認し、勝算があるレースで舟券を購入することで勝率はあがっていきます。

【衝撃のオッズ】払戻金歴代最高額はまさかの・・・

最後におまけです。

過去の高配当オッズをご紹介します。

歴代最高の高配当オッズはなんと6827.6倍。

100円の舟券が一気に682,760円になる超高配当です。

6号艇を中心に基本的には不利とされるアウトコースのボートが絡んでいて、かつ的中率が最も低い3連単の舟券であるということです。

当然ながら的中率は下がりますが、アウトコースが絡む3連単は一攫千金の夢があるということですね。

▼【歴代最高配当】徳山競艇場の特徴と予想のコツを知りたい方はこの記事！

まとめ

競艇オッズの計算方法等について解説しました。

以上がポイントです。

舟券を購入する人の行動によって変化する数字がオッズ。
他の人は何を考えてその舟券を購入するのかを考え、そのうえで自分はどのような行動をするのか。その結果として、高配当なオッズの払戻金を得られたときが競艇の醍醐味のひとつです。

オッズを正しく理解して勝率アップにつなげましょう。

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