明日から競艇選手になる!!
誰でもなれるわけじゃないよ
…え?
誰でもなれるわけじゃないよ
今回は競艇選手になるための条件についてわかりやすく解説します。
水上の格闘技と呼ばれる競艇。
水しぶきをあげながら栄冠に向かって水上をかける姿は人を熱狂させる魅力があります。
しかし競艇場でその勇姿を披露するまでには想像を絶する困難が待ち受けているのでした。
この記事を読むと…
- 競艇選手になるための条件がわかる
- 競艇選手に向いている人はどんな人なのかがわかる
- 競艇選手の収入事情がわかる
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競艇選手になるための条件とは
プロのボートレーサーになるための3つの条件を紹介します。
- ボートレーサー養成所(やまと学校)に入所
- ボートレーサー養成所で1年間の訓練生活
- 国家試験に合格
競艇選手になる為には国土交通省管轄の国家資格を取得しなければなりません。
そして資格検定試験に合格するためには1年間ボートレーサー養成所で訓練することが必須であり、
このボートレーサー養成所に合格することが最初で最大の難関と言えます。
養成所に合格したら全寮制の厳しい訓練生活を経て国家資格を取得し、晴れてプロのボートレーサーとしてデビューできるのです。
【必須条件】ボートレーサー養成所(やまと学校)に入所
福岡県柳川市にあるボートレーサーの養成所(やまと学校)は日本で唯一のボートレーサーの養成学校です。
競艇選手たちは皆、このボートレーサー養成所で学び卒業しています。
しかし全国各地の競艇選手を目指す人が受験するわけですから、入所するのも超難関。
その倍率は平均30~40%ほどで、毎年1000人以上の応募者から合格できるのは50名程度です。
全国に1校だけか…
難関大学に合格するぐらいかそれ以上に難しいかもしれないね
しかも入学条件をクリアできていないと入所試験すら受けられないという激ムズ仕様。
応募資格や試験内容を詳しく説明していきます。
やまと学校8つの応募資格
ここでやまと学校への入所の条件をみてみましょう。
年齢 | 15歳以上30歳未満 |
学歴 | 入所日において中学校を卒業していること |
身長 | 175㎝以下 |
体重 | 男子・・・49㎏以上57㎏以下 女子・・・44㎏以上52㎏以下 |
視力 | 両眼とも裸眼で0.8以上(コンタクト・フェイキックIOL「有水晶体眼内レンズ」手術は不可) |
弁色力 | 強度の色弱でないこと |
聴力やその他の健康状態 | 選手養成訓練を行うのに支障のない者 |
その他 | 下記のいずれにも該当しない者 ・禁錮以上の刑に処せられた者 ・モーターボート競走法に違反して罰金以上の刑に処せられた者 ・選手養成訓練中に成績不良又は素行不良により養成を取りやめられた者 ・反社会的勢力との関係が疑われる等モーターボート競走の公正を害するおそれがあると認められるに足りる相当の理由のある者 |
視力が裸眼で0.8以上はだいぶ厳しいなあ
目が悪い方はレーシック手術をするしかなさそうです。
守屋美穂選手の兄、守屋大地選手はレーシック手術で視力をあげてやまと学校に合格したよ
数年前に身長の制限が175㎝まで引き上げられて、体重の制限も若干変更がありました。
身長は自分の力では縮められないので、この制限緩和で喜んだ希望者は多かったことでしょう。
養成所の間口が広くなったという事は、未来のスター選手が生まれる可能性も大きくなったということ。
身長170㎝以上のA1選手も沢山いますので、これからもっと増えるのが楽しみですね。
▼A1選手や選手の級別について詳しく知りたい方はこちらの記事を是非!
試験内容
第1次試験 | ①学科試験:国語、数学、理科、社会(高等学校入学試験程度の内容) ②体力試験:握力、背筋力、立位体前屈、上体そらし、垂直飛び |
第2次試験 | ①適性試験:操縦、全身反応力、教練、処置判断、手腕作業、速度見越し、 縦と横の動体視力、目と手の協応動作、深視力、心理判断、作文 ②体力試験:1500m走、開脚体前屈、乗艇姿勢、関節柔軟、上体起こし、 腕立て伏せ、50m走、反復横跳び |
第3次試験 | ①人物試験:面接 ②身体検査:眼科、耳鼻咽喉科、外科、内科、泌尿器科 ③適性検査:視覚、視野、音感、運動神経 |
この試験を経て最終50人まで絞られるという訳ですね。
運動能力はもちろん、目を使う試験も多いです。しっかり試験対策して挑みましょう。
- 応募者数:約1200~1700名
- 1次試験合格者数:約170~200名(倍率:約6倍から10倍)
- 2次試験合格者数:約70~100名(倍率:約2.5倍)
- 3次試験合格者数:約35~50名(倍率:約2倍)
受験者の90%近くは1次試験で落とされてしまうとは・・・
気になるのは2次試験の「乗艇姿勢」、これは初見殺しですね。土壇場での対応力のようなものもみているのでしょうか。
スポーツ推薦試験制度
ボートレース養成所ではスポーツ推薦試験制度を導入しています。
一般試験の8つの受験資格を満たしているかつ、中学・高校・大学等におけるスポーツ活動において優れた実績を収めている方が対象になります。
対象競技はボートレースである必要はないので、学生時代にスポーツを頑張ったという人は挑戦してみるのも良いですね。
▼スポーツ推薦試験制度での主な合格者
- 安河内将
…高校・大学のアマチュア野球選手 - 山川雄大
…高校・大学のアマチュア野球選手 - 平川香織
…元フィギュアスケート選手 - 朴康造
…元プロサッカー韓国代表(怪我により自主退学)
安河内将選手はあの峰竜太選手の弟子でもありますな
特別枠
一般試験とは別枠で特別試験という枠があります。
混同されがちですが、一般試験の枠内であるスポーツ推薦制度とは全く別です。
受験資格を得るには、アマチュアモーターボートの大会である全日本K400選手権大会において3年以上連続で3位以内であったり、その他オリンピックなどの世界大会日本代表であるなど、スポーツにおいて日本モーターボート競走会が認める特別な成果を治めている必要があります。
そのほかの受験資格については一般試験とほぼ同じですが、特別試験枠では身長の制限がないのが特徴です。176㎝でも受験できます。
▼特別枠での主な合格者
- 野田昇吾
…元プロ野球・西武ライオンズ投手 - 計盛光
…元アーティスティックスイミング選手
募集期間
やまと学校の生徒募集は年2回。
時期は1月4日~3月上旬ごろまでと、7月1日~9月上旬ごろまでの2回です。
基本的に必着締切なので、受験申請書や写真等の必要書類の作成に誤りのないように注意しつつ余裕をもって申請しましょう。
授業料
授業・養成訓練にかかる費用は一切かかりません。
以前は宿泊費・食費なども含め年間約120万円が生徒の負担でしたが、平成29年4月入所の第122期生から無償となりました。
生徒やその家族の経済的負担を軽減し、志願者への門戸を広げることで次世代の才能ある人材の確保を狙っているようです。
学校生活・学習内容
ボートレーサー養成所に入所するといよいよプロボートレーサーになるための訓練が始まります。
養成期間は1年間で全寮制です。
ボート操縦やエンジン・プロペラ整備の技術、モーターボートの構造や競走法をはじめとする様々な知識を身につけます。
訓練生の1日は朝6時から夜10時の消灯時間まで分単位で管理されます。
また、定期的な体重測定や身体検査によって身体面が管理されることはもちろん、礼節を重んじる校風で集団行動や教官に対する礼儀までも厳しく指導されます。
厳しい校風になじめず退所してしまう訓練生もいるようです・・・
入所できても卒業できるのはその半数ほど。
難関である入所試験を突破した者たちでさえ、1年間の訓練期間を耐え抜けるとは限らないのです。
やまと学校は全寮制で厳しい規則も
1年間の全寮制生活、厳しいのは訓練だけではありません。娯楽はほぼないと言ってもいいでしょう。
携帯電話の持ち込みは禁止で公衆電話ブースが解放されるのも週に一度3分間だけ(手紙は可)。
その他オーディオプレーヤーや書籍など訓練に直接関係のないものの持ち込みも禁止されています。
公衆電話解放の日には列ができるらしいです
お盆と年末年始以外の休みはほぼなく、土日祝日関係なく毎日6時起床。
髪型も男子は丸刈り、女子は耳にかからない程度のショートヘアと義務づけられています。
どっかの地下労働施設よりも厳しいです。ざわ・・・。
プロボートレーサーになるために全て滅して全集中!って感じですね。
訓練生同士のレース勝率が低いと退学に
ボートレース養成所では成績によって厳しい処遇となることもあります。
年4回ある班別試験において成績がよくない場合や、訓練生同士の修了リーグ戦で著しく低勝率であったり著しく高い事故率である場合は留年、もしくは強制退所となります。
また、進級試験や修了試験で成績が基準に達しなかった場合も強制退所の対象となります。
合格者約50名ほどから、卒業まで生き残れるのは約半数の20~30人程度。
厳しい風習・訓練・試験を乗り越えた者のみがプロボートレーサーになれるのですね・・・!
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競艇選手に向いている人の特徴とは
ボートレーサーに向いている人や、活躍できる人の特徴をみていきましょう。
- 目的への集中力・勇気がある
- 軽量で運動神経がいい
- 状況に応じた瞬発力・対応力がある
目的への集中力・勇気がある
まず競艇選手になるんだという目的への集中力がなければ、ボートレーサー養成所で厳しい訓練生活を乗り越えることはできません。
また、実力主義の世界なので、デビュー後も誰もが努力をし続けます。
高給な反面、事故では大けがや命の危険を伴う競技でもあります。
体感120キロの世界で上位に食い込むためぶつかっていく勇気と、勝ちにこだわる集中力は競艇選手に必要な要素です。
軽量で運動神経がいい
ボートレーサーは軽量であるほどスピードが出ます。
またボート操作もやりやすいためターンで有利な位置取りをしやすくなります。
また運動神経がいいひとは自分の身体の使い方を分かっているので、局面での体重移動や態勢の微妙な調整がうまく操縦技術もおのずと高くなります。
ボートレーサー養成所の入所試験では運動神経もみられるので、日頃から運動をしている人でないと養成所に入ることすら難しいでしょう。
状況に応じた瞬発力・対応力がある
レースは全てが同じ条件で行われることはありません。
天候・波・ボートやマシンの状態は毎回違いますし、他のレーサーの特徴を分析し対応する能力も問われます。
一瞬の判断で勝ちが決まる世界です。一瞬の判断ミスで事故がおきることもあります。
冷静に瞬時に状況に応じた判断を行い、柔軟に対応していく能力は重要になってきます。
これは実際にレース経験を積み重ねればある程度は自然と身につくものなので、まずは養成所に順応し卒業できるよう心体の準備をすることが大切です。
競艇選手の年収は実力次第
競艇選手は月給制でも年俸制でもありません。レースに出場して得られる賞金が主な収入となります。
強い選手ほど給料は高く、弱い選手ほど給料は低いってわけ
どれだけ多く稼げるかは完全に実力次第なんだね
わかりやすいけど残酷、でも夢がある。
競艇選手の気になる給料事情について説明していきます。
給料は競艇選手の階級によって違う
競艇選手の平均年収は1,700万円ほどです。
一般的な収入と比べるとかなりの高給取りだね
およそ1,600人が在籍するボートレーサーは、事故率や勝率をもとに「A1」「A2」「B1」「B2」の4段階のクラスに分けられているわけですが、そのクラスによって年収も大きく違います。
クラス別平年収(2020年)
クラス | 平均年収 |
---|---|
A1(約320人) | 約4000万円 |
A2(約320人) | 約2100万円 |
B1(約700人) | 約1200万円 |
B2(約250人) | 約500万円 |
平均だけをみても、最上級のA1と最下級のB2では8倍もの収入格差があります。
ただ最低ランクのB2でさえ平均年収は約500万円とサラリーマンの平均年収よりは高く、実力次第で収入をあげることができます。
A1のトップ選手ともなると年収は億単位にもなりますし、選手の8割がたは平均年収1200万円以上の世界にいるので高給取りの世界には間違いありませんね。
賞金がそのまま給料になる
ボートレーサーは賞金がそのまま給料になります。
じゃあもうばんばんレース出ちゃえば稼げるじゃん!数うちゃ当たる戦法!
と思うかもしれませんが、ボートレースは慈善事業ではなく国の商売。売り上げが求められます。
当然各競艇場は集客力のある強い選手の出場回数を増やしたい。
となると結局成績が振るわない選手は一般戦やG3戦に呼ばれることすら難しくなります。
選手と同じようにレースにもグレードがあり、上から「SG」「G1」「G2」「G3」「一般戦」とわけられていますが、各レースには選手の成績による出場条件があり、グレードが高いレースほど出場条件は厳しくなります。
みんながみんな賞金の高いレースに参加できるわけではないんだね
SGグランプリともなると優勝賞金は1億円!夢がありますね~
ただグランプリは別格級なので、各グレードごとの基本の賞金額はこちらをご覧ください。
SG競走 | 1,700~3,900万円(グランプリは1億) |
G1競走 | 480以上 |
G2競走 | 450万円以上 |
G3競走 | 105万円以上 |
一般戦 | 74万円以上 |
また賞金は着順によって細かく設定されているので、1位じゃないと賞金がもらえないわけではないです。
ちなみにレースに出ると賞金のほかに完走手当やナイター手当、悪天候手当、ナイター手当、スタート無事故賞などの各手当も出ますので、「出場したのに給料0」なんてことは一般戦の予選であってもありません。
▼レースの種類について詳しく知りたい方はこちらの記事を是非!
歴代最高年収は2億8393万円!
2002年の植木通彦の2億8393万円がボートレーサーの歴代最高年収です。
サラリーマンの生涯年収に迫る大金を1年で稼いでいます。
この記録はいまだに破られておらず、直近の20年間でも2億5000万円を超えたのは4人のみ。最近だと2020年の峰竜太選手が年間2億5302万円もの賞金を手にしています。
定年はないが選手登録抹消はある
競艇選手に定年はありません。
現役の競艇選手最高齢は75歳で、高塚清一選手です
競艇選手は平均引退年齢は46歳で平均在籍年数は25年と、他のスポーツと比べても圧倒的に現役でいる期間が長いのが特徴です。
自主引退理由は主に、「年齢」「肉体面での衰え」です。
女性ですと結婚や出産を機に引退する場合がありますが、引退せず産休をとって復帰する選手も多くいます。
定年はないとはいえ、3年に1度の選手登録更新の健康診断にて「視力検査で裸眼視力が0.5以上」などの基準をクリアできない場合や、「4期通算勝率が1601位以下」等の引退勧告のルールにひっかかってしまうと引退勧告が下されることもあるようです。
こちらはあくまで「勧告」ですが、受けた選手はほとんどが引退を決意します
とはいえ若い選手であっても活躍の場が多いため、早くに辞めてしまうということが少なく、年齢を重ねても活躍できるスポーツといえます。
まとめ
競艇選手になるための条件をご紹介しましたがいかがでしたか?
- 入所条件をクリアし、高い倍率を勝ち抜きボートレーサー養成所に入所
- ボートレーサー養成所で1年間訓練
- 国家試験に合格
国家試験の合格率はほぼ100%なので、厳しい養成所での1年間を耐え抜き訓練したことを身に着ければトップ年収2億の世界も夢じゃありません。
レースに勝てない選手は階級が下がり、人気のない選手はボートレース場からの斡旋依頼も減っていく厳しい世界ですが、新しいスター選手が生まれることが楽しみです。
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