2025年1月1日、一般財団法人 BOATRACE振興会 は、2024年12月31日終了時点での2024年次のボートレースの売上・利用者(速報)を発表しました。
ボートレースの2024年次(1月1日~12月31日)の総売り上げは2兆5,215億4,087万4,000円で、前年度比は105.3%で5.3%上昇するとともに、売り上げ額は前年よりも1,271億9,713万5,500円の増額。
そのうち、電話投票(=インターネット投票)の売り上げは2兆25億6,989万6,000円で、前年比は106.8%で6.8%上昇し、電話投票の売り上げだけでも1,287億7,809万4,400円の増額となったことから、2024年次の総売り上げの増額は電話投票の売り上げが好調だったためだと判断できます。
さらに、総利用者数は4億6,955万1,255人で、前年比103.2%で3.2%増加し、1,297万7,756人の増加。
なお、開催日数は4,625日で前年の4,618日より7日間増えていることも明らかになりました。
この発表により、2024年12月31日時点で、総売り上げ額・電話投票(=インターネット投票)売り上げ額・総利用者数が前年の2023年次より増加したことが明らかになったと同時に、過去最高の総売り上げ額を記録したことが明らかになっています。
さらに、総売り上げ額における電話投票(=インターネット投票)が占める割合は大きく、2024年次の5分の4にあたる金額が電話投票による売り上げであったことがわかります。
近年のボートレース人気を大きく支えるのが、スマートフォンやパソコンなどによる舟券購入であることは目に見えて明らかでしょう。
ここでは、今回発表された“2024年次のボートレースの売り上げ額の詳細(速報)”から、過去の年間開催日数・総売り上げ額の推移・2025年度に優勝賞金(賞金)が増額される可能性・ボートレースが売り上げ額を伸ばし続けられる要因・イメージアップに成功した秘策まで、最新の情報をもとに解説していきます。
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2024年次のボートレースの売り上げ詳細(速報値)
2025年1月1日、一般財団法人 BOATRACE振興会 は、2024年12月31日終了時点での2024年次のボートレースの売上・利用者(速報)を発表しました。
ボートレースの2024年次(1月1日~12月31日)の総売り上げは2兆5,215億4,087万4,000円で、前年度比は105.3%で5.3%上昇するとともに、売り上げ額は前年よりも1,271億9,713万5,500円の増額。
そのうち、電話投票(=インターネット投票)の売り上げは2兆25億6,989万6,000円で、前年比は106.8%で6.8%上昇し、電話投票の売り上げだけでも1,287億7,809万4,400円の増額となったことから、2024年次の総売上の増額は電話投票の売り上げが好調だったためだと判断できます。
さらに、総利用者数は4億6,955万1,255人で、前年比103.2%で3.2%増加し、1,297万7,756人の増加。
なお、開催日数は4,625日で前年の4,618日より7日間増えていることも明らかになりました。
更に詳しく調べてみたところ、一般社団法人 全国モーターボート競走施行者協議会のホームページに「月別形態別開催区分別売上(速報値)」が掲載されていましたので、ご紹介します。
※サマータイムの売上額はデイに含まれており、ミッドナイトの売上額はナイターに含まれています。
こちらではまだ2024年11月までのデータしか反映されていませんが、利用者がどこでどの時間帯に最も舟券を購入しているのかがわかるだけでなく、舟券購入場所ごとにおける時間帯別の売り上げ額など、詳しい数値を確認することが可能です。
2024年次に最も多くの売り上げ額を上げているのは電話投票(=インターネット投票)によるもので、時間帯についてはナイターレースが好調なことがわかります。
その証拠に、2024年次の総売り上げ額における電話投票が占める割合は5分の4という高い割合で、さらにその売り上げの半分近い金額がナイターレースでの売り上げによるもの。
2024年は1月~11月までの期間で、8つのSG競争のうち3シリーズと5つのプレミアムG1競争のうち2シリーズがナイター開催だったことも十分に影響していると考えられますが、スマートフォンやパソコンの普及により、自宅で好きな時間に舟券を購入できる利便性の良さこそが、ボートレースが売り上げを伸ばし続けている大きな要因であることがわかりました。
12月までのデータはまだ出ていなかったものの…
今後示されれば、これからご紹介する数値にグランプリ(シリーズ戦を含む)とクイーンズクライマックスが加わることになりますので、さらに大きな数字が加算されることになります。
【時間帯別】総売上額
まずは、2024年度の総売り上げ額について見てみましょう。
すべての時間帯において“総売り上げ額の合計”が前年度比100%を超えていることから、月ごとの浮き沈みはありますが、1月~11月までの期間で前年よりも多い売り上げ額をあげていたことがわかります。
とくに、全時間帯で見れば8月が長期休暇とボートレースメモリアルの影響でナイターが好調だったことから最も伸び率が高く、モーニングは7月・デイはボートレースダービーがあった10月に好調な売り上げがあったようです。
2024年度 | 総売上額 | |||||||
月 | 全体 | モーニング | デイ | ナイター | ||||
売上額 | 前年度比 | 売上額 | 前年度比 | 売上額 | 前年度比 | 売上額 | 前年度比 | |
4月 | 193,389,593,800円 | 101.70% | 29,153,464,400円 | 90.70% | 80,611,889,800円 | 109.40% | 83,624,239,600円 | 99.20% |
5月 | 202,209,589,900円 | 104.30% | 29,775,913,000円 | 97.60% | 88,373,868,100円 | 100.20% | 84,059,808,800円 | 111.80% |
6月 | 211,200,452,300円 | 108.40% | 34,373,073,500円 | 117.40% | 88,959,442,900円 | 106.60% | 87,867,935,900円 | 107.10% |
7月 | 213,323,032,100円 | 107.80% | 33,572,906,100円 | 122.70% | 86,326,398,800円 | 94.70% | 93,423,727,200円 | 117.70% |
8月 | 219,784,212,400円 | 109.30% | 35,156,538,900円 | 108.40% | 91,181,259,700円 | 99.10% | 93,446,413,800円 | 121.80% |
9月 | 192,992,550,600円 | 103.70% | 27,727,192,400円 | 113.70% | 81,819,958,700円 | 104.50% | 83,445,399,500円 | 100.10% |
10月 | 197,267,169,200円 | 104.80% | 29,119,822,900円 | 100.90% | 80,267,068,000円 | 114.80% | 87,880,278,300円 | 98.30% |
11月 | 194,876,298,900円 | 105.20% | 28,622,670,700円 | 106.40% | 69,206,965,600円 | 93.90% | 97,046,662,600円 | 114.70% |
12月 | - | - | - | - | - | - | - | - |
1月 | - | - | - | - | - | - | - | - |
2月 | - | - | - | - | - | - | - | - |
3月 | - | - | - | - | - | - | - | - |
合計 | 1,625,042,899,200円 | 105.70% | 247,501,581,900円 | 106.70% | 666,746,851,600円 | 102.50% | 710,794,465,700円 | 108.50% |
【時間帯別】本場売上額
次に、2024年の本場売上額について見てみましょう。
本場での売り上げ額はボートレースにおける総売上額の5分の1程度となっており、ナイターでの売上額こそ前年度比+6.3%を維持していますが、モーニングについては-2.1%という数値となっています。
モーニング以外の時間帯において“本場売り上げ額の合計”が前年度比100%を超えているものの、そこまで大きな伸びも認められないことから、1月~11月までの本場売り上げ額はほぼ横ばいで推移していることがわかります。
総売上額が増えているにも関わらず、本場売り上げ額が横ばいの理由としては、電話投票(=インターネット投票)売り上げ額が伸びていることが理由でしょう。
ナイターではSG競争が開催された5月・8月、デイレースではオーシャンカップ開催月の7月を除いた6月・10月・11月に前年度比100%を超えていることから、SG競争が開催された月は必然的に本場売り上げ額が高くなることがわかります。
それは本場でトップレーサーによる最上級のレースを直接見て、応援する楽しみをファンが大切にしている証だと感じました。
このことから推測するに、モーニングの本場売り上げ額が前年度比100%をクリアできなかった要因として、この時間帯にグレードレースが開催されない影響もありますが「実際に本場で観戦するのであれば大盛況のシリーズで!」という思いあるのでしょう。すべての時間帯において“総売り上げ額の合計”が前年度比100%を超えていることから、月ごとの浮き沈みはありますが、1月~11月までの期間で前年よりも多い売り上げ額をあげていたことがわかります。
2024年度 | 本場売上額 | |||||||
月 | 全体 | モーニング | デイ | ナイター | ||||
売上額 | 前年度比 | 売上額 | 前年度比 | 売上額 | 前年度比 | 売上額 | 前年度比 | |
4月 | 8,161,998,700円 | 100.10% | 641,382,300円 | 79.20% | 5,372,971,000円 | 102.90% | 2,147,645,400円 | 101.20% |
5月 | 9,641,415,300円 | 95.80% | 830,040,000円 | 91.30% | 6,236,697,800円 | 91.30% | 2,574,677,500円 | 110.70% |
6月 | 9,413,085,800円 | 120.30% | 812,541,500円 | 109.80% | 6,072,783,600円 | 118.10% | 2,527,760,700円 | 130.20% |
7月 | 8,567,063,600円 | 97.00% | 780,807,800円 | 105.90% | 5,517,834,700円 | 91.70% | 2,268,421,100円 | 109.10% |
8月 | 10,445,973,300円 | 100.20% | 1,027,789,100円 | 102.30% | 6,595,501,600円 | 94.90% | 2,822,682,600円 | 114.40% |
9月 | 7,410,307,800円 | 91.50% | 664,422,700円 | 106.60% | 4,933,445,400円 | 97.20% | 1,812,439,700円 | 75.60% |
10月 | 8,068,519,500円 | 103.40% | 656,866,600円 | 85.40% | 5,249,565,400円 | 114.60% | 2,162,087,500円 | 88.10% |
11月 | 7,529,791,500円 | 111.30% | 675,465,600円 | 107.60% | 4,510,397,000円 | 103.00% | 2,343,928,900円 | 133.30% |
12月 | - | - | - | - | - | - | - | - |
1月 | - | - | - | - | - | - | - | - |
2月 | - | - | - | - | - | - | - | - |
3月 | - | - | - | - | - | - | - | - |
合計 | 69,238,155,500円 | 101.90% | 6,089,315,600円 | 97.90% | 44,489,196,500円 | 100.60% | 18,659,643,400円 | 106.30% |
【時間帯別】電話投票(=インターネット投票)売上額
続いて、注目の2024年の電話投票(=インターネット投票)売り上げ額を見てみましょう。
すべての時間帯において“電話投票売上額の売り上げ”が前年度比100%を超えていることから、ほぼ安定して1月~11月までの期間で前年よりも多い売り上げをあげていたことがわかります。
とくに、全時間帯で見れば8月が長期休暇とボートレースメモリアルの影響でナイターが好調だったことから最も伸び率が高く、モーニングは7月・デイはボートレースダービーがあった10月に好調な売り上げがあったようです。
前述のとおり、2024年度に最も多くの売り上げ額を上げているのは電話投票(=インターネット投票)によるもので、時間帯についてはナイターレースが好調なことがわかります。
その証拠に、2024年度の総売り上げ額における電話投票が占める割合は5分の4という高い割合であり、さらにその売り上げの半分近い金額がナイターレースでの売り上げによるものなのです。
ボートレースが売り上げを伸ばし続けている大きな要因と考えられる電話投票による舟券の購入だけあって、本場売り上げ額の表と比較すると前年度比100%を下回る月が少ないのがわかります。
しかも大きく下回ったのは4月のモーニングの時間帯のみで、全期間・全時間帯において安定して売り上げ額を伸ばし続けていることがご理解いただけるでしょう。
本場で観戦した時のような迫力を感じることはできませんが、悪天候や感染症に罹患するリスクなど関係なく、どこでも好きな時に手軽に投票できる“使い勝手の良さ”や“ニーズの高さ”が数値として明らかになったと言えます。
2024年度 | 電話投票(=インターネット投票)売上額 | |||||||
月 | 全体 | モーニング | デイ | ナイター | ||||
売上額 | 前年度比 | 売上額 | 前年度比 | 売上額 | 前年度比 | 売上額 | 前年度比 | |
4月 | 152,723,969,000円 | 102.40% | 24,523,471,200円 | 91.30% | 59,478,100,800円 | 110.70% | 68,722,397,000円 | 100.30% |
5月 | 159,424,196,700円 | 106.60% | 25,000,921,600円 | 99.50% | 65,187,085,200円 | 101.90% | 69,236,189,900円 | 114.60% |
6月 | 166,890,143,900円 | 108.80% | 28,846,354,000円 | 117.70% | 66,159,151,300円 | 106.10% | 71,884,638,600円 | 108.10% |
7月 | 171,826,743,800円 | 110.40% | 29,237,151,300円 | 125.50% | 65,369,917,700円 | 96.50% | 77,219,674,800円 | 119.50% |
8月 | 173,736,981,400円 | 111.60% | 29,519,129,800円 | 109.40% | 67,182,805,700円 | 100.90% | 77,035,045,900円 | 123.90% |
9月 | 153,613,036,400円 | 105.60% | 23,547,229,900円 | 114.00% | 61,541,418,900円 | 107.40% | 68,524,387,600円 | 101.50% |
10月 | 156,663,850,900円 | 107.00% | 24,648,792,100円 | 102.20% | 59,575,034,100円 | 118.90% | 72,440,024,700円 | 100.30% |
11月 | 156,152,131,100円 | 106.50% | 24,401,402,900円 | 108.20% | 51,688,316,000円 | 95.00% | 80,062,412,200円 | 114.90% |
12月 | - | - | - | - | - | - | - | - |
1月 | - | - | - | - | - | - | - | - |
2月 | - | - | - | - | - | - | - | - |
3月 | - | - | - | - | - | - | - | - |
合計 | 1,291,031,053,200円 | 107.40% | 209,724,452,800円 | 108.10% | 496,181,829,700円 | 104.20% | 585,124,770,700円 | 110.10% |
【時間帯別】場外売上額
最後に、2024年の場外売り上げ額について見てみましょう。
デイレースの時間帯において“場外売り上げ額の合計”が前年度比100%を大きく下回っていること、全ての時間帯において売上額を前年度比100%以下に落としている月が見られることから、月ごとの浮き沈みはありますが、1月~11月までの期間で前年よりも売り上げを落としていたことがわかります。
とくに、デイレースやモーニングレースで売り上げを落としている要因として考えられるのは、やはりこちらも電話投票による売り上げ額が伸びている影響を最も受けたことでしょう。
場外発売所に舟券を買いに行く時間を作りにくかったり、“手間”だと感じたことがあるボートレースファンにとって、電話投票(=インターネット投票)で舟券の購入ができるのは願ったり叶ったり。
本場で舟券を購入したいファンは直接レースを観戦する楽しみがありますが、場外発売所を利用する人の多くは本場が遠かったり、スマートフォンやパソコンを使用しての舟券購入が難しい人が多いのではないでしょうか。
場外発売所で舟券を購入している方もまだまだ多い現状ですが、もっと便利な電話投票というツールが普及している以上、このまま少しずつ売り上げ額を落としていく可能性も否定できません。
「スマートフォンの画面では味気ない」「舟券と言えば紙でしょ!」と感じるボートレースファンも多いはずですので、場外発売所という場所を大切にしていきたいですね。
2024年度 | 場外売上額 | |||||||
月 | 全体 | モーニング | デイ | ナイター | ||||
売上額 | 前年度比 | 売上額 | 前年度比 | 売上額 | 前年度比 | 売上額 | 前年度比 | |
4月 | 32,503,626,100円 | 98.90% | 3,988,610,900円 | 89.00% | 15,760,818,000円 | 106.80% | 12,754,197,200円 | 93.60% |
5月 | 33,143,977,900円 | 96.80% | 3,944,951,400円 | 88.30% | 16,950,085,100円 | 97.60% | 12,248,941,400円 | 98.70% |
6月 | 34,897,222,600円 | 103.70% | 4,714,178,000円 | 117.00% | 16,727,508,000円 | 104.60% | 13,455,536,600円 | 98.80% |
7月 | 32,929,224,700円 | 98.50% | 3,554,947,000円 | 106.90% | 15,438,646,400円 | 88.60% | 13,935,631,300円 | 109.80% |
8月 | 35,601,257,700円 | 101.70% | 4,609,620,000円 | 103.60% | 17,402,952,400円 | 94.00% | 13,588,685,300円 | 112.90% |
9月 | 31,969,206,400円 | 98.50% | 3,515,539,800円 | 112.60% | 15,345,094,400円 | 96.40% | 13,108,572,200円 | 97.80% |
10月 | 32,534,798,800円 | 95.70% | 3,814,164,200円 | 95.70% | 15,442,468,500円 | 101.40% | 13,278,166,100円 | 89.90% |
11月 | 31,194,376,300円 | 98.20% | 3,545,802,200円 | 95.90% | 13,008,252,600円 | 87.10% | 14,640,321,500円 | 111.50% |
12月 | - | - | - | - | - | - | - | - |
1月 | - | - | - | - | - | - | - | - |
2月 | - | - | - | - | - | - | - | - |
3月 | - | - | - | - | - | - | - | - |
合計 | 264,773,690,500円 | 99.00% | 31,687,813,500円 | 100.40% | 126,075,825,400円 | 96.90% | 107,010,051,600円 | 101.20% |
ボートレースの年間開催日数・総売上の推移
次に、一般社団法人 全国モーターボート競走施行者協議会のホームページに掲載されていた「開催日数年度売上繰出金一覧」をご紹介します。
2021年度以降、3年間にわたって2兆4,000億円ほどの売り上げをあげてきたボートレース界。
しかし、2019年度から2020年度にかけて一気に総売り上げ額を増額してからは、増加傾向を維持してはいたものの、総売り上げ額の伸び幅はこれまでと比べると微々たるもの。
そのため、伸び悩んでいた状態と言えるでしょう。
しかし、2024年度は12月31日終了時点での速報値で、総売上額が2兆5,221億円を超えており、直近3年間で最も多い売り上げ額となりました。
現時点で、2024年度の総売上は2兆5,215億円を超えたことから、過去最高の総売り上げ額を記録した2023年度の2兆4,220億円を超えて、過去最高の総売り上げ額を更新しています。
さらに、それに伴って「ボートレースの前年度の売り上げ額に応じて、選手賞金が上下する仕組み」がとられている“ボートレースの優勝賞金(賞金)”アップが行われるかにも注目したいところです。
年度 | 開催日数 | 総売上額 | 繰出金 |
2024年度 | - | - | - |
2023年度 | 4,619日 | 2兆4,220億円 | - |
2022年度 | 4,600日 | 2兆4,142億円 | 979億円 |
2021年度 | 4,595日 | 2兆3,926億円 | 757億円 |
2020年度 | 4,601日 | 2兆951億円 | 594億円 |
2019年度 | 4,564日 | 1兆5,434億円 | 328億円 |
2018年度 | 4,571日 | 1兆3,727億円 | 393億円 |
2017年度 | 4,566日 | 1兆2,378億円 | 192億円 |
2016年度 | 4,559日 | 1兆1,111億円 | 115億円 |
2015年度 | 4,402日 | 1兆422億円 | 109億円 |
2014年度 | 4,397日 | 9,952億円 | 119億円 |
2013年度 | 4,468日 | 9,475億円 | 147億円 |
2012年度 | 4,430日 | 9,175億円 | 103億円 |
2011年度 | 4,553日 | 9,198億円 | 106億円 |
2010年度 | 4,118日 | 8,434億円 | 82億円 |
2009年度 | 4,310日 | 9,257億円 | 139億円 |
2008年度 | 4,154日 | 9,772憶円 | 146億円 |
2007年度 | 4,238日 | 1兆75億円 | 123億円 |
2006年度 | 4,220日 | 9,703億円 | 104億円 |
2005年度 | 4,254日 | 9,743億円 | 87億円 |
2004年度 | 4,260日 | 9,837億円 | 110億円 |
2003年度 | 4,302日 | 1兆751億円 | 147億円 |
2002年度 | 4,290日 | 1兆1,990億円 | 190億円 |
2001年度 | 4,237日 | 1兆2,811億円 | 185億円 |
2000年度 | 4,269日 | 1兆3,347億円 | 226億円 |
2025年度の優勝賞金(賞金)増額の可能性
ボートレースにおける優勝賞金額(賞金)は、毎年選手会と全国モーターボート施行者協議会の話し合いによって決められることになっています。
そして、優勝賞金額(賞金)を増額するか否かについては、ボートレースにおける前年度の総売り上げ額に応じて決められる仕組みがとられているため、現時点の総売り上げ額で見れば、2025年度の優勝賞金額(賞金)は、増額してもおかしくないと言えるでしょう。
現に2023年度・2024年度には2年連続で優勝賞金額(賞金)の増額が行われており、2022年度には前年度比+101.3%、2023年度には前年度比+100.3%で微増だったにも関わらず、優勝賞金額(賞金)の増額が行われました。
速報値ですが、2024年度の総売上額は前年度比+105.3%で、これまでに優勝賞金額(賞金)の増額がされた時よりも高い伸び率なのです。
次に、優勝賞金額(賞金)の増額が行われると考えた根拠と、増額が行われない場合に考えられる要因についてご説明します。
- 2024年度の総売り上げ額が前年度比+105.3%で、これまでよりも高い伸び率であること
- 物価高・賃上げ(最低賃金の上昇)対策など、現在の社会情勢に則した話し合いが行われると考えられるため
- ボートレーサーという職業を志す若者・人気の高い女子ボートーレーサーをもっと積極的に増やして更なる売り上げ拡大につなげたい状況
- 2023年度と2024年度に2年連続で優勝賞金額(賞金)の増額が行われていることから、増額を先伸ばしにした方が良いとする業界の判断
- ほかの公営ギャンブル(競輪・競馬)がテレビCMを放映しはじめたことで、2025年度は利用者の増減や総売上額の推移を見極めたいとする業界の思惑
当サイトでも何度も記事を公開してきたとおり、ボートレース界ではトップレーサーの電撃引退やケガによる長期欠場、さらには女子レーサーの突然の斡旋削除(産休や育休取得によるもの)など、突如として人気レーサーが戦線離脱をするケースが多く見受けられます。
とくに女子レーサーの場合にその傾向が顕著で、斡旋を削除した理由も発表されずに、時にはそのまま引退なんてこともあります。
このような背景から、ボートレーサーの人材不足は深刻だと言えますし、命の危険を伴う危険な仕事であるからこそ、周囲の猛反対にあって夢を諦めそうになった選手も少なくありません。
そのような人材不足のボートレース界を志すきっかけとして最も効果的といえるのが“高い獲得賞金・平均年収”でしょう。
実際に日高 逸子選手や深尾 巴恵選手がボートレーサーを目指したきっかけが「親孝行がしたかったから」だったことや、約1,700万円という“高い平均年収への魅力”を総合的に判断した結果、ボートレーサーとしての道を歩みはじめた選手もいるようです。
言い方は良くないかもしれませんが、危険と隣り合わせの職業だからこそ、“お金の魅力”をきっかけにボートレーサーを志してほしいとする業界の思惑と、現在の日本経済における物価高の影響や賃上げという政府の対応などを鑑みて、社会情勢に則した話し合いがもたれると考えられるため、現時点では2025年度の優勝賞金額(賞金)が3年連続で増額する可能性は十分考えられると言えます。
もし、増額が行われない理由があるとすれば、2023年度と2024年度に2年連続で優勝賞金額(賞金)の増額が行われていることから、増額を先伸ばしにした方が良いとする業界の判断や、ほかの公営ギャンブル(競輪・競馬)がボートレースの前例に倣って続々とテレビCMを放映し始めた状況を鑑みて、2025年度は利用者の増減や総売上額の推移を見極めたいとする業界の思惑が関係するためでしょう。
ボートレースが売り上げを伸ばし続けている現状と要因
ここまでご説明してきたように、不祥事が相次いでいる一方でもボートレースの売り上げは伸び続けています。
その証拠に2020年度は2兆950億円を突破し、2022年度は2年連続で史上最高売上を記録、さらに2023年度は前年度比+14%で過去最高となる2兆4,220億円を記録しました。
コロナ禍の巣ごもり需要で競艇場への本場への来場者は減りましたが、その一方でインターネット投票(=電話投票)の利用者が増えたことで、公営ギャンブル全体で売り上げは増えている状況です。
なかでもボートレースは、近年若者へのPR活動に力を入れていることが功を奏して、競輪やオートレースよりも伸び率が高い傾向が見られます。
売上増加のカギ①:インターネットの普及
ボートレースの売り上げ増加の一つ目の要因として、インターネットの利用者増加が「インターネット投票(=電話投票)の利用者増加」に繋がり、売上アップに大きく貢献したと思われています。
1985年に平和島競艇場で初めて電話投票が開始されると、15年後の2000年には住之江競艇場で3連単が導入されるなど、ボートレースにおける歴史は常に競艇ファンに寄り添うかたちで進化してきました。
そして、ついに2001年には全国24競艇場の舟券がオンラインで買えるようになるなど、実際に競艇場に足を運ばなくても手軽に舟券を購入できるシステムが構築されました。
- 1985年:平和島競艇場で初めての電話投票が導入される
- 2000年:住之江競艇場で3連単が導入される
- 2001年:全国24競艇場の舟券がオンラインで買えるようになるインターネット投票(=電話投票)が開始された
売上増加のカギ②:いつでもどこでも投票に参加できる
前述したインターネット投票(=電話投票)の利用者増加により、ボートレース公式サイトが提供する「テレボート」に登録すれば、いつでも、どこにいても舟券を購入することが可能となりました。
インターネットや携帯電話が普及していなかった時代は、競艇場(=本場)や場外発売所で舟券を買うのが当たり前。
一応、電話投票という手段もありましたが、使っていたのは上の年代ばかりでした。
当時はそれが普通のことだったので不満はありませんでしたが、今の時代は競艇場に足を運んだり、面倒な電話をかける必要などなく、スマートフォンやパソコンを持っていてネット環境があれば、いつでもどこでも舟券が買えるのです。
そう考えれば、テレボートがいかに便利かが伝わるかと思います。
自宅からでも、仕事の休み時間でも舟券を買うことができて、競艇新聞がなくてもデータ分析ができるなんて便利でスマートだと思いませんか?
初心者でも女性でも、誰でも気軽にボートレースを始めることができるツールが普及したことは、競艇ファンの獲得にも売り上げ増加にも強い追い風になったに違いありません。
売上増加のカギ③:初心者でも的中しやすいというイメージが広まった
“ボートレースは競馬や競輪という公営ギャンブルよりも当てやすい”というイメージが定着したことも、ボートレースの人気を高めた大きな要因だといえます。
現に2023年12月の夕方のニュース番組で「ボーナスを“当てやすい”ボートレースで増やす」と銘打って、一般的なファミリーが競艇場に併設された遊戯施設で子供を遊ばせつつ、舟券を購入してレース観戦をする様子を目にしたことがあります。
ボートレースが“当てやすい”とされる理由は次の3点です。
- 1レースに最大6艇しか出走しない
- 3連単のすべての組番が120通りで、競馬や競輪よりも組み合わせが少ない
- インコースが圧倒的に有利という特徴がある
もちろん、上記のメリットだけでなく、配当が安いというデメリットもあります。
ですが、1日を通して1回も的中しないといったケースは稀なため、初心者にとっては比較的はじめやすいギャンブルとも言えるのです。
国土交通省が所管とする“安心感”と“当てやすい”と言われているイメージから、どんなギャンブルよりも手を出しやすいというのがボートレースの“強み”であり“魅力”の一つなのでしょう。
売上増加のカギ④:テレビCMに有名人を一早く起用したことでクリーンなイメージ化に成功
競艇の売上が伸びた要因の1つに「テレビCMに有名人を起用」したことがあると考えます。
ボートレース界は公営ギャンブル界でいち早く人気タレントの“田中 圭さん”や“武田 玲奈さん”などを起用したテレビCMを放映しました。
このテレビCMを活用したクリーンなイメージ戦略を展開したことで新規ユーザーの獲得だけでなく、眠っていたボートレースファンの掘り起こしにも成功したと言えます。
次に「有名人のボートレースCMへの出演年表」を作成しましたので、気になった方はこちらをご覧ください。
有名人のボートレースCMへの出演年表
時期 | 登場する有名人 | キャラクター | キャッチフレーズ |
---|---|---|---|
1993年 | 寺田恵子 | ||
1999年~2001年 | 役所広司 | ||
2002年~2003年 | 遠藤久美子 | キョーテーハニー | |
2004年~2007年 | 優木まおみ | ||
2008年~2009年 | 和田アキ子 | 「幸せの力」という自身の歌がCMでも流れて、ボートを担いでる姿がなんとも衝撃なCMで、峰竜太選手との共演でも話題となった | 競艇が変わる。和田が変える |
2010年 | 南明奈 | スポーツ新聞の記者「南」 | |
千原ジュニア | カメラマン「千原」 | ||
2011年~2013年 | 南明奈 | 競艇の舟番ごとの色をあしらった猫のキャラクター「アッキーニャ」 | 「どの色が好きなの?」「6艇6色!6色のアッキーナー!」 |
2014年 | 渡辺直美 | 猫のキャラクターを踏襲した謎の覆面ダンサーユニット・RED役 | |
clementine | WHITE役 | ||
青山恵梨子 | BLUE役 | ||
oh!YUKA | YELLOW役 | ||
ヘマ・モラレス | GREEN役 | ||
2015年 | すみれ | BOATNYA | BE DYNAMITE! |
2016年 | すみれ | 架空の都市「水の都・BOEDO CITY(ボエド・シティー)」を守る忍者 | |
おかずクラブ | 押し掛け女房の巻 | ||
蝶野正洋 | 遅刻奉行の巻 | ||
杉村太蔵 | 無駄遣い議員の巻 | ||
トレンディエンジェル | いじめ主人の巻 | ||
春香クリスティーン | 汚部屋娘の巻 | ||
IVAN | ポイ捨て花魁の巻 | ||
2017年 | 渡辺直美×BENI | イメージソングコラボ | Let’s BOATRACE! |
2018年 | 渡辺直美×ロバート | コントコラボ 競艇を盛り上げるディーヴァ“NAOMI”・カフェマスターと2人のカフェ常連客 | |
2019年 | 田中圭 | 脱サラ新人ボートレーサー・タナカ | BOATFUL FANTASY |
渡辺直美×CYBER JAPAN DANCERS | 人魚姫姉妹 | ||
ロバート | カメラマン&記者 | ||
ブラックマヨネーズ | 吉田が魔女、小杉が田中くん(?) | ||
2020年 | 田中圭 | 脱サラボートレーサー・タナカ | ハートに炎を。BOAT is HEART |
武田玲奈 | 新人女子レーサー・レナ | ||
葉山奨之 | 後輩男子レーサー・ハヤマ | ||
飯尾和樹 | へっぽこに見えるが、実は伝説のベテランボートレーサー・イイオ「モデル:占部彰二元選手」 | ||
小林涼子 | 美術教師をしながらアーティスト活動をしているタナカの妹・リョウコ | ||
2021年 | 神尾楓珠 | 未来のスターレーサー・カミオ「モデル:永井彪也選手」 | Splash ボートレーサーになりたい |
芋生悠 | カミオと切磋琢磨する養成所の女子訓練生・ハルカ「モデル:大山千広選手」 | ||
飯尾和樹 | ボートレーサー養成所教官「モデル:占部彰二元選手」 | ||
MEGUMI | ハルカの母親・メグミ「モデル:大山博美選手」 | ||
博多華丸 | 訓練生を見守る華丸所長 | ||
山村紅葉 | 食堂のおばちゃん | ||
2022年 | 神尾楓珠 | 未来のスターレーサー・カミオ「モデル:永井彪也選手」 | アイアムアボートレーサー |
芋生悠 | カミオと切磋琢磨する新人女子レーサー・ハルカ「モデル:大山千広選手」 | ||
中村獅童 | ボートレース界の絶対王者にしてカミオの師匠・シドウ「モデル:松井繁選手と今村豊元選手」 | ||
土屋アンナ | 元モデルで現在は水上のクイーンとして君臨する・アンナ「モデル:岩崎芳美選手?」 CM“私はQueen”篇で白のボディコン姿を披露して、女王のタイトルを獲得していることから | ||
吹越満 | 減量のために寿司屋に行ったもののガリしか食べない、シドウのライバルレーサー・ガリコシ「モデル:守田俊介選手」 | ||
和田まんじゅう | 元ボートレーサーの寿司屋の大将「モデル:松井繁選手の弟子で釣り好きの鎌田義元選手?」 | ||
ゆりやんレトリィバァ | 自称プリンセスのムードメーカー・ユリ「モデル:藤原菜希選手か佐藤ほのか選手?」 | ||
2023年 | 神尾楓珠 | 未来のスターレーサー・カミオ「モデル:永井彪也選手」 | |
長谷川京子 | 女子レーサー初の快挙、SG制覇を果たした・キョウコ「モデル:遠藤エミ選手」 | ||
中村獅童 | ボートレース界のレジェンドにしてカミオの師匠・シドウ「モデル:松井繁選手と今村豊元選手」 | ||
藤森慎吾 | 水上のエンターテイナー・フジモリ「モデル:西山貴浩選手」 | ||
王林 | 元水球選手の豪快まくり姫・オウリン「モデル:倉持莉々選手と高田ひかる選手」 | ||
山之内すず | あざとかわいいお嬢様レーサー・スズ「モデル:守屋美穂選手と富樫麗加選手と平山智加選手」 | ||
2024年 | 神尾楓珠 | 実力派イケメンレーサー・カミオ「モデル:永井彪也選手」 | 誰もが躍動するスポーツ |
中村獅童 | 年齢的な衰えを経験と技術でカバーするいまだバリバリのトップレーサー・シドウ「モデル:松井繁選手と今村豊元選手」 | ||
藤森慎吾 | 水上のエンターテイナー・フジモリ「モデル:西山貴浩選手」 | ||
山之内すず | あざきゅんママさんレーサー・スズ「モデル:守屋美穂選手と富樫麗加選手と平山智加選手」 | ||
江口のりこ | あくなき向上心とチャレンジ精神が持ち味、変化を恐れず進化を続ける女子レーサー・ノリコ「モデル:堀之内紀代子選手」 | ||
矢吹奈子 | ツヨカワ超新星、期待の新人レーサー・ナコ「モデル:野田なづき選手と西岡成美選手と平川香織選手と野田彩加選手」 | ||
永島知洋 | 新人ボートレーサーながらノリコを弟子に迎え入れた師匠・トモヒロ「モデル:仲道大輔選手」 |
- ボートレース・競艇:CMのモデルとなった実在するレーサーを紹介
売上増加のカギ➄:競艇場のイメージ戦略
前述の“理由4”で説明したテレビCMをはじめ、ボートレース協会および各競艇場は「親しみやすいギャンブル」を印象付けています。
その一つが、各競艇場に個性豊かなマスコットキャラクターが存在すること。
親しみやすいキャラクターはSNSでの拡散力が強く、高い経済効果をうみだす傾向にあります。
売上にどれほど貢献しているかは不明ですが、女性や若い世代から好印象を得ているのは確実でしょう。
これほど多くのキャラクターが存在し、なかには有名デザイナーが手掛けた愛らしいキャラクターがいることは、ボートレースの人気や知名度アップに繋がるはずですし、売上拡大に大きく成功した要因の一つと言えるのではないでしょうか。
売上増加のカギ⑥:女子レーサーの人気
ひと昔のボートレースは「おじさんが多い」「客層が悪い」などネガティブなイメージが先行していました。
しかし、ここ10年の間にそのイメージを覆すほどの”華のある選手”が次々に登場しています。
その存在こそが「美女レーサー(イケメンレーサー)」の存在でしょう。
実力だけでなく、アイドルのような見た目や美しい女子選手、女性を虜にするイケメンレーサーが増加しているため、現在のボートレースの売り上げ増加の大きな理由として女子レーサーや男子レーサーのアイドル化があげられます。
最近では養成所の合格基準も「顔で選んでる?」と思ってしまうくらいに容姿端麗な選手が増えて、一昔前の薄暗い印象は一気に刷新されました。
さらに、女性のボートレースファン「ボレジョ」も増えて、元AKB48の福留 光帆さんなどがメディアに登場する機会が増えたことで、若い世代のユーザーが艇界を盛り上げているようにも感じられます。
ボートレースのイメージが「おじさん」から「女性も若者も楽しめる」ギャンブルへと変化したことが増益につながったのでしょう。
売上増加のカギ⑦:SNSの充実
どんなサービスであっても、これだけインターネットが普及した現代においては、事業を拡大するうえで「SNS(X・Instagram)」は欠かせないツールとなりました。
今ではボートレーサー個人がSNSアカウントを運用している時代なのです。
芸能人やアイドルなみにプライベートでおしゃれな写真の数々を投稿したり、写真集のように美しく着飾った様子を見ることができるのですから驚きですよね。
SNSを通して、競艇ファンたちはGoogle検索では知り得ない情報をリアルタイムで入手し、推しレーサーに関する新しい情報を次々に拡散。
その結果、ボートレースを知らない人にも情報が届くので、認知度や利用者数は増えていくと思われます。
競艇界のSNSにおけるフォロワー数ナンバーワンは峰 竜太選手!
Xはフォロワー数5.2万人で、Instagramは6.9万人もいるんだよ。
でも、残念ながらX(旧:Twitter)は2022年2月28日の予想業者との不適切な接触に対する謝罪文の掲載以降、Instagramは出場停止期間後の2022年7月17日以降、更新されていないんだ。
売上増加のカギ⑧:ボートレース関連のYouTubeチャンネルの充実
YouTubeを中心にボートレースの魅力を配信するチャンネルが増えています。
ボートレース公式のレース配信チャンネル・各競艇場による配信チャンネル・ボートレーサー自身が個人的に競艇の魅力やピット裏の様子を公開するチャンネル、ほかにも女子選手の紹介に特化したチャンネルなどその内容は多岐にわたります。
特にスター選手である峰 竜太選手や・平山 智加選手・岡村 仁選手のチャンネルは登録者数3万人越えの大人気コンテンツとなりました。
人気チャンネルともなると膨大な視聴回数となるので、宣伝効果は絶大で、新規ファンの獲得に大きく貢献したはずです。
競艇選手のチャンネルは登録必須!
ボートレーサーが開設しているチャンネルでは、選手がプライベートで趣味を楽しむ姿や、レースの解説・裏話を披露しており、基礎知識を学ぶだけでなく、情報収集の強力なツールとなっています。
- 峰竜太ボートレースch(5.5万人)
- 平山智加 Chika Hirayama(4.96万人)
- 岡村仁のスタディーボートレース(3.67万人)
- 土屋南ちゃんねるボートレーサー(1.32万人)
- ボートレース坂口周ch(8,930人)
- マルトレ / Kazuki Maruno(7,870人)
- 米井里実(5,600人)※元ボートレーサー
- 海の康志郎ボートレースch(3,440人)
- 深谷知博TV(2,970人)
- ボートレーサー石川真二と愉快な仲間たち(2,260人)
- えびすもとch(617人)
競艇場のチャンネルも登録必須!!
ボートレース場の公式チャンネルは登録必須だといえます。
トップレーサーたちのインタビューやレース映像をはじめ、美人レーサーの座談会なども視聴できるため、ボートレースファンにとってはかなり楽しい内容になっています。
- ボートレース公式映像配信 JLCレジャーチャンネル(19.4万人)
- ボートレース公式 BOATRACE official(15万人)
- ボートレース桐生(公式)(4.5万人)
- ボートレース戸田(3.31万人)
- ボートレース江戸川公式チャンネル ういちの江戸川ナイスぅ〜っ!(15.9万人)
- Tokyo Bay TV【ボートレース平和島公式】(2.8万人)
- ボートレース多摩川【公式】(4.42万人)
- レースライブ【公式】ボートレース浜名湖(1.69万人)
- ボートレース蒲郡公式YouTubeチャンネル(8.46万人)
- ボートレースとこなめ公式チャンネル(1.83万人)
- ボートレース津ぅ公式チャンネル (4.01万人)
- 「公式」ボートレース三国(1.86万人)
- ボートレースびわこ【公式メインチャンネル】(5.1万人)
- ボートレース住之江公式チャンネル(4.82万人)
- ボートレース尼崎【公式】(3.68万人)
- ボートレースなると公式ちゃんねる(7,950人)
- BOATRACEまるがめ(4.19万人)
- ガァ~コチャンネル(2.06万人)
- ボートレース宮島チャンネル【公式】(6.2万人)
- ボートレース徳山(3.61万人)
- ボートレース下関公式チャンネル(4.31万人)
- ボートレース若松公式チャンネル(3.69万人)
- 【あしやんTV】 ボートレース芦屋 YouTube チャンネル(3.81万人)
- ボートレース福岡(4.96万人)
- BOATRACEからつ(4.08万人)
- 【公式】ボートレース大村(レースライブch)(2.82万人)
ボートレース系YouTuberのチャンネル登録者数ランキング
では実際にどのようなチャンネルに人気が集まっているのでしょうか?
ボートレース関連で特に人気のあるチャンネルの登録者数をランキングにしてみましたのでご紹介します。
チャンネル登録数ランキングは次のとおりです。 ※公式チャンネルなどは対象外
- BOATERS l ボーターズ(30.9万人)
- ういちの江戸川ナイスぅ~っ!(15.9万人)
- シン -Shin-【旅するギャンブラー】(14.9万人)
- シトとエドセポネのニューウェーブ(13.6万人)
- ういちゃんねる(9.21万人)
- 帯ちゃんねるず(8.49万人)
- キルア(8.47万人)
- シュガーの宝舟(7.69万人)
- エスロクTV(6.04万人)
- 峰竜太ボートレースch(5.48万人)
- 平山智加 Chika Hirayama(4.96万人)
- DMMボートチャンネル(4.64万人)
- 岡村仁のスタディーボートレース(3.67万人)
- マクールch(2.91万人)
- ぼんくらTV(2.12万人)
BOATERS(ボーターズ)は「元やまと訓練生ペラ」という、元人気ナンバーワン競艇YouTuberが名前を変更したものとされているんだ。
「元やまと訓練生ペラ」は、購入していた舟券び“偽造疑惑”が取り沙汰されて、ある時を境に動画の更新をやめてしまったんだとか。
BOATERS(ボーターズ)については多くの悪い噂があるチャンネルだけど、舟券太郎のデータ理論・ししまるの展示予想は役立つので、使い方さえ間違わなければ有益な情報源ではあるね。
ボートレース系YouTuber
霜降り明星の“しもふりチューブ”は登録者数がずば抜けて多いですが、それ以外のチャンネルについてはまだそこまで登録者数が目立って多くはないため、これからますます伸びていくであろうコンテンツだと思います。
特におすすめのYouTubeチャンネルはこちらです。
- しもふりチューブ(214万人)
- 福留光帆(36.8万人)
- 東スポレースチャンネル(27.2万人)
- レディースインフォメーション(5.23万人)
- 超抜モンキー【ボートレース】(5.28万人)
- プチmachineの野望(5.12万人)
- 犬も歩けばボートで当たる(4.26万人)
- ケラぼーと。(2.65万人)
特に最近競艇関係のイベントや配信に引っ張りだこの“福留 光帆さん”のチャンネルはおすすめだよ♪
2024年1月に開設して、すでに登録者数36.8万人越えの大躍進!
確か…元AKB48のチーム8出身で、今は舞台やグラビアなどで幅広く活躍しているタレントさんだったよね?
そうそう!
でも注目すべきは、福留 光帆さんは正真正銘本物の「ボレショ(ボートレース女子)」ってこと。
東スポWebでコラム「舟は帆まかせ、帆は風まかせ」を執筆中だよ。
推しレーサーは毒島 誠選手なんだって♪
売上増加のカギ⑨:ボートレースファンを公言する芸能人の存在
ボートレースのイメージアップに伴い、テレビで”競艇好き”を公表する芸能人が多くなっています。
ここでは「俳優・タレント部門」と「お笑い芸人部門」にわけて、それぞれご紹介します。
俳優・タレント部門
まず、代表的なのは、子役時代から活躍している俳優の坂上 忍さんです。
1レースに数百万円を賭けることもあるらしく、2020年のグランプリ優勝戦で的中させた話はかなり話題になりました。
そして、もう1名が漫画家でタレントの蛭子 能収さん。
なんと2006年8月には出身地長崎県にある大村競艇場で「蛭子能収杯」という一般戦の冠レースが開催され、初日の10 – 12レースは蛭子 能収さん自ら番組編成に当たっています。
競艇選手以外の個人名の冠レースは、この「蛭子能収杯」が競艇史上初。
2008年からは、大村競艇場で開催されたオール女子戦(2008年と2009年は女子リーグ)のサブタイトルとして「真夏の女王蛭子能収杯」が付けられ、「蛭子ドリーム」と名づけられた初日の12Rのドリーム戦は、蛭子 能収さん自らメンバー選定・番組編成に当たったことでも話題となったうえ、多摩川競艇場では「多摩川蛭子カップ」という一般戦の冠レースが開催されて、ここでも初日の後半2レースで自ら番組編成に当たりました。
同じ組み合わせの舟券をひたすら購入し続ける“蛭子買い”でも有名なタレントさんです。
近年はレビー小体病とアルツハイマー型認知症の合併症による認知症の影響でテレビ番組で見かける機会が減ったものの、現代のヘタウマ漫画家の代表として一世を風靡しました。
お笑い芸人部門
人気バラエティー番組「アメトーーク!」で放送された「ボートレース芸人」をきっかけに、競艇を取り上げるコンテンツも増加傾向となり、人気芸人が出演する姿を見るようになりました。
特に競艇の知識や経験、そして舟券に費やした金額も特に巨額だと思われる芸人さんをご紹介します。
- 「競艇マニアックネタの宝庫」博多華丸・大吉の華丸さん
- 「4カドの峰は峰なんよ」千鳥の大悟さん
- 「ブラマヨ吉田とういちの漢舟」ブラックマヨネーズの吉田 敬さん
- 「ボートレーサー訓練生の最終試験合格の経歴」ますだおかだの増田 英彦さん
- 「お笑い界きってのギャンブラー・人類史上初、借金して募金する男」霜降り明星の粗品さん
YoutubeやSNSの影響力も凄いですが、それ以上にテレビの力は絶大。
お笑い界でも注目度の高いボートレースですから、今後もさらに盛り上がっていくこと間違いなしです。
ちなみに、粗品さんのギャンブル欲は底が知れないほどのクズレベル。
そのせいで借金は1億円弱ありますが、的中した高額配当を全額寄付するほど男前な一面もあり、本物のギャンブラーでお笑い芸人だと賞賛されることもありました。
最近のギャンブルと借金に関わる記事をご紹介します。
次こそは、ぜひボートレースでの“高額的中”と“寄付”に期待しましょう。
粗品、超高額貸し主が「ブチ切れ」騒動 約束破ってギャンブル…探偵調査でバレる「1年経ったから笑えるわ」
お笑いコンビ「霜降り明星」の粗品さんが2024年6月6日に公開したYouTube動画で、「お蔵入りになった事件」として、自身の借金をめぐる笑い話を明かした。
引用元:粗品、超高額貸し主が「ブチ切れ」騒動 約束破ってギャンブル…探偵調査でバレる「1年経ったから笑えるわ」(J-CASTニュース) – Yahoo!ニュース
■ギャンブルやめないまま完済、動画で公表許される
「もうギャンブルしない事を条件に借りれた金でギャンブルしたら探偵雇われてバレた」と題した動画で顛末を明かした。
事の発端は、経済的に困窮していたという23年春ごろ、たびたび金を借りていた男性から、返済まで「ギャンブル」をやめるようにとの条件付きで「何百万(円)」を借りたこと。
しかし粗品さんは、「もちろんやけど、その人からお金借りた次の日にはもうパチンコ行ってまして。てか普通にギャンブルしまくってた」と笑みを浮かべ、 「それがバレまして、その借りた人に。なんでバレたかっていうと僕探偵つけられてたんですよ。えげつない話なんですけど」 と驚きを伝える。
大量の証拠写真を突き付けられ、貸し主から「絶交」の言葉が飛び出す場面もあったといい、「めっちゃ怒られてました~」と告白。
ギャンブルをやめないまま完済に至り、今回動画のネタにすることが許されたという。
■「奇声を上げながら飛び跳ねるなど悔しがっている様子」
その後、粗品さんは探偵事務所に許可を得たと前置き、当時の分厚い調査報告書を笑いながら読み上げた。
施設に出入りする様子が写真とともに、 「パチンコ台の椅子に座ると財布から取り出した1万円札を額に当て、祈っている様子がうかがえる」 「やたらパチンコ台を触る、意味もなくボタンを連打するなど挙動不審な様子である」 「パチンコ台にもたれかかり、うなだれている様子がうかがえる。のち、席を立つと店内を徘徊する」 「同店前の路上にタクシーが停車する、間もなく本人が出てくると、奇声を上げながら飛び跳ねるなど悔しがっている様子である。のち、うなだれながらタクシーに乗る」 などと生々しく記述されている。
パチンコ店から競艇場に移動したり、別日に競馬に興じたりする姿もみられた。粗品さんは「めちゃくちゃ恥ずい。ただおもろすぎる」といったコメントを交え、最後には次のとおり笑いを誘った。
「1年経ったから笑えるわ。これ当時そのブチ切れられてるからな、借りた人に」
「その節はすみませんでした。今は和解してスッキリしてるし、金も返したんでね。また借りたいと思います」
粗品が「2400万円寄付事件」を徹底解説…「異常者です」
1月12日、お笑いコンビ「霜降り明星」粗品(31)が、自身のYouTubeチャンネル「粗品のロケ」を更新。
引用元:粗品が「2400万円寄付事件」を徹底解説…「異常者です」(競馬のおはなし) – Yahoo!ニュース
1月6日の中央競馬で約2,400万円の馬券を的中させ寄付を行った、話題の「2400万円寄付事件」の解説動画をアップした。
【正月競馬#3】と題した動画の冒頭では「競馬警察です」と別のキャラクターに扮して挨拶。話題の寄付騒動を「借金募金事件」と称して解説をスタートした。
1月6日の時点で粗品の口座残高は230万円で、その資金を使って馬券を的中させ見事に2412万3700円ゲット。
そもそも、粗品の借金は億弱あり、「借金があるからあいつ。先返せよこれ。何にも筋通ってへんこれ。皆さん騙されないでください。借金があるのに寄付をするのが、率先して寄付をするのがいいよなぁって、よくないよくない。返せよ馬鹿タレ。」と自らツッコミを入れる展開に。
そしてこの大金ゲットによりかかる所得税を顧問税理士に聞いたところ「700万円弱」ということがわかり、細かく計算式を書き出して一時所得の金額を算出。
馬券に費やした元本と700万円弱の税金を無視して全額寄付を決断していた。
その行動を「彼のマネーエンターテインメントということでしょう」と解説した。
しかし、何度かに分けて振り込みを行なっている中で、翌日も競馬予想の企画が進行しており、247万6000円を使ってしまうこととなった。
そして動画で宣言した寄付金額が口座から不足する事態に。
「葛藤しましたね~彼。当時の気持ちを聞いていたら、やっぱりやめようかなみたいな…動画を撮り直そうかな~みたいな、葛藤していましてね…」と当時の心境を紐解いた。
この不足分をどのようにしたかということを暴露し、とある人物「X」から新規で「250万円」借りることに成功。
残高を増やして1月8日全額寄付を遂行した。
その後も馬券に資金を投じた結果は残高「2000円」。
このオチに対して「異常者です。思考が読めない」と振り返り、動画を見た視聴者からは「人類史上初、借金して募金する男」、「芸人として最高な生き方」、「社会性や即時性といい、素晴らしいお笑い」と様々な声が寄せられた。
借金が多いイメージがすっかり定着し、強烈なエピソードも多いためにギャンブルに関する企画がウリとなっている粗品さん。
いつも負けているイメージの強い粗品さんですが、当たっている動画を見つけましたのでご紹介します。
何度も言いますが、粗品さんのギャンブル欲は底が知れないほどのクズレベル。
それこそが多くの視聴者を引き付ける魅力なのですが…多くの収入を得てもギャンブルにつぎ込んでしまううえ、離婚もしてしまったので心配でなりません。
これではお金の貸主の方も苦労しますね…
- 【競艇】スタッフの本気予想に粗品が100万賭ける!!ついにガチ的中・・・!?過去最高払い戻し!?【霜降り明星】
売上増加のカギ⑩:競艇場のリニューアル
1990年代~2000年初期の競艇場というと、古びれた建物で暗いイメージが際立っていました。
しかし、そのイメージを払拭してイメージアップを図るように、ここ最近は見た目だけでなく、施設内のサービスも大幅にリニューアル。
ここでは、その一部を抜粋してご紹介します。
一見すると、専用のアスレチック場や、一流ホテルの待合室にも思えますが、最近のボートレース場は豪華さだけではなく、女性や子供でも楽しめる場所にリニューアルしています。
子供連れのファミリー層にうけるような施設やラグジュアリーな設備を設置して、より多くの世代をターゲットにしているようです。
公営ギャンブルの会場というよりも、複合型エンターテイメントエリアといった雰囲気で、様々な年齢層・性別の観客に寄り添った施設を運営することにより、ボートレースの人気獲得に励んでいます。
まとめ
国民全体が苦しんでいたコロナ禍においても、ボートレースが売り上げを伸ばし続けた状況については『合法な娯楽としての価値が大衆に認められた』と解釈して良いでしょう。
2025年1月1日に“一般財団法人 BOATRACE振興会”が発表した、2024年12月31日終了時点での2024年次のボートレースの売上・利用者(速報)によれば、2024年1月1日~12月31日までの総売り上げは2兆5,215億4,087万4,000円で、過去最高額となる売り上げを記録しています。
前年度比は105.3%で5.3%上昇するとともに、売り上げ額は前年よりも1,271億9,713万5,500円の増額。
そのうち、電話投票(=インターネット投票)の売り上げは2兆25億6,989万6,000円で、前年比は106.8%で6.8%上昇し、電話投票の売り上げだけでも1,287億7,809万4,400円の増額となったことから、2024年次の総売り上げの増額は電話投票の売り上げが好調だったためだと判断できます。
さらに、総利用者数は4億6,955万1,255人で、前年比103.2%で3.2%増加し、1,297万7,756人の増加。
なお、開催日数は4,625日で前年の4,618日より7日間増えていることも明らかになりました。
このように好調なボートレース業界では、依存症対策としてレース場からのATM撤去やネット投票の制限に取り組んでいますが、売り上げが上がるほどにギャンブル依存症の人が増える可能性が大にしてあるのが現状です。
まずは、そういった「負の側面に歯止めをかける必要性」に目を向けなければならないことを忘れてはなりません。
次に、特に良い成績を残しているトップレーサーについては、その話題性や金銭を目的に近寄ろうと考える人間も一定数いることが安易に予想できます。
なんといっても、平均約1,700万円とも言われる競艇選手の高額な獲得賞金(=年収)は一般常識からはかけ離れた額だと言わざるを得ません。
公正な競走を維持するために外部との接触が制限されている競艇選手の精神面、そして不正に手を染めずに済むようなきめ細やかなサポート体制の構築が望まれます。
テレビCMの放映や現役選手による募金やボランティア活動などによる社会貢献活動などで健全性をPRしてきたからこそ、売り上げを伸ばし続けているボートレース業界。
年間2兆円5,000億円を超える売上額を誇る巨大業界の屋台骨を支えるために、多くのボートレーサーや職員が尽力しているからこそ、たくさんの楽しみを提供できるのでしょう。
公営ギャンブルというあまりにお金に近い職業であるからこそ、甘い勧誘や誘惑が向こうから近寄ってくることも事実だからこそ、ボートーレーサーの一人一人がしっかりと公人である自覚と自分の言動に責任を持つこと、ボートレースに関わる施設の運営・レースに関わる全ての人々が個々の利益を求めるのでなく、「人々に楽しみを与えている」という自覚・自負を持つことができれば、少しは今の不祥事が相次いでいる状況が良い方向へと進みはじめるような気がします。
組織の健全運営が求められる一方で、組織の問題も指摘されている昨今。
ボートレースを楽しみ、応援する多くのファンのために願うことはみな同じはずです。
日本モーターボート競走会の健全な運営体制と、選手をはじめとする関係者によるモラルの向上とコンプライアンス(法令順守)の遵守。
「全レース停止」という最悪の結果にたどり着く前に、多くの問題に対する改善が少しでも認められることを願ってやみません。
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