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持ちペラ制度ってなに?
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懐かしいな、かつて存在した選手個人が自前のプロペラを持ち込めた制度のことだ。
「持ちペラ制度ってどんな制度よ」とか「今って持ちペラ制度ないの??」なんて思ってる人のためにも、
今回は持ちペラ制度について解説しよう。
持ちペラ制度で思い切り勝ち上がった選手もいれば、勝てなかった選手もいた過去の制度を紹介するぜ!
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持ちペラ制度とは
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持ちペラ制度っていうのは、1988年からにスタートし2012年に廃止された選手個人のプロペラをレースに持ち込むことが出来た制度のこと。
この時代の選手たちは自分でプロペラを買って試行錯誤しながら、
削ったり叩いたりしてボートの性能を上げるための研究をしていたんだ。
選手の中にはプロペラの調整を外の業者に任せる人もいたみたいだな。
選手が会場に持ち込めるのは1節に5枚までで、その5枚の中からモーターとの相性を調整していったって感じだ。
選手がプロペラを直接調整
持ちペラ制度が導入されたことで、選手たちは自分にとって最適なセッティングができるようになった。
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プロペラのセッティングはボートの性能に直接関わるものだったから、それはそれはみんな熱中したんだぜ。
削ったり叩いたりしながらその効果を検証して、
実際に走らせてみて調整をしながら自分にとって最適なプロペラの作成に勤しんだんだ。
持ちペラ制度が選手に与えた影響
休みの日でも構わずひたすらペラ小屋でプロペラを叩き続ける。
選手たちにとって、持ちペラ制度は自分の整備力がレースに影響するわけだから、
そりゃまあ寝る間も惜しんでプロペラをぶっ叩くよな。
1日中こんなことばっかりやってると、心も体も全然休まらない。
もちろん、専門の業者とか使ってる人はある程度資金力があるから発注したら実装して、
気に入らなければ修正してもらってが出来るけど資金力がない選手はひたすら叩かなきゃいけなかったってわけだ。
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こんなん一人じゃ過労死するわ!!
って人もいただろう。
勝負のためには努力惜しまない人とかプロペラオタクな人とかは永遠にやってられたかもしれないけどな。
しかもプロペラは1個当たり2万円。これを1節で5本用意するわけだから結構な出費だったんだ。
プロペラの研究集団「ペラグループ」の誕生
「一人じゃ全部解決できねえよ!!」ってことで組まれたのがペラグループだ。
プロペラの調整のためにはデータを集めたり、プロペラの整備にかかるお金だったりと労力だけじゃなくて資金的にも負担がかかるんだ。
そんなこんなでできた「ペラグループ」
一人でやるよりも作業効率も上がるしデータも集めやすいから、そりゃまあチームでやった方が効率がいい。
このペラグループではみんなが作業の分担をしてたみたいで、
調整が上手い人はプロペラの調整をしたり操縦が上手い人は試走したり、データ管理できる人はデータ管理をしたりしてたみたいだ。
そんな汗と努力の結晶は「ペラゲージ」に厳重に保管されていたんだ。
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他の人に伝わったらまずいからな。
社外秘みたいなもんだ。
持ちペラ制度の廃止
そんな持ちペラ制度は2012年に突如として終わりを迎えた。
廃止が決定した後は、プロペラとモーターはセットで貸し出されるようになったんだが、
加工にも制限が入ったから細かい調整ができなくなってしまったんだ。
現在貸し出されているプロペラは「ヤマト製」と「ナカシマ製」で、それぞれ1枚ずつがレース期間中に貸し出される。
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どちらか好きな方を選ぶって感じだ。
借り物のプロペラだから、調整はプラスチックハンマーか木槌のみ。
持ちペラ時代みたいにアルミ棒を当てながらピンポイントで調整することはできなくなった。
持ちペラが廃止された直後は調整の仕方が変わったから、自分の思い通りにプロペラを調整していた選手は結構苦労したと聞いているぞ。
持ちペラ制度が廃止になった理由
持ちペラ制度がなくなった理由として、日本モーターボート競走会が以下の発表をしている。
「選手の持ちペラ制度は、選手のプロペラ修整技術向上により迫力あるレースの具現化に寄与した反面、モーターと選手の持ちペラがどのようにマッチングするかが複雑で推理が難しい」
要約すると、持ちペラ制度のままだとモーター勝率やモーター性能だけで予想することが難しくなるし、
資金力がある選手がプロペラ調整最強になって不平等になってしまうから廃止するということだな。
日本モーターボート競走会としては、ファンにも予想を楽しんでほしいし、
競艇という競技を更に発展させたかったんだろうな。
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持ちペラ制度廃止による選手への影響
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2012年以降、持ちペラ制度が廃止されたことで、プロペラの整備よりもモーターの性能や選手自身の操縦技術が重要視されるようになった。
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プロペラの整備が苦手だった選手にとって持ちペラ制度の廃止は、レースで上位になる確率が以前より高くなるからいい変化だったとも考えられていたんだ。
整備はかなり奥が深いから、1人前になるまでに時間におよそ4年もの時間を費やさなきゃいけないとも言われていたんだ。
加えて、持ちペラ制度は資金力がある選手にとっては業者を使えば無限に時間もかけれるし、資金もかけられる。
しかし、個人で整備してる人にとっては限界があったからそこに格差が生まれてしまったんだ。
貸し出し制になったことで、選手は整備のために夜を明かしたり休みを割く必要もなくなり、
実力でしっかり勝負できるようになった。
だから持ちペラ制度の廃止には賛成の意見が多いんだ。
そんな持ちペラ制度の廃止は「アウト屋」にとってはかなり痛かった。
伸び重視のプロペラ調整で外から思いっきりまくるアウト屋たちは、持ちペラ制度の恩恵を強く受けていたからな。
例えば、アウト屋の代表格ともされる阿波勝哉選手は持ちペラ制度の時代に伸びにとにかくこだわりを持った調整をしていたんだ。
そんな阿波勝哉選手は持ちペラ制度の廃止の影響もあって、成績が落ち込み2019年前期にはB1に降格。
現在はチルト角度を最大にしてまくり差しを狙うスタイルに変わったぞ。
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持ちペラ制度廃止によるファンへの影響
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持ちペラ制度の時代では、予想をするのがかなり難しかったと言える。
というのも、今でさえモーターの性能や整備状況を見なければならないのに、
そこにプロペラ調整の要素まで入っていたから予想しづらかったんだ。
選手たちは自分のプロペラの情報についてあまり公開していなかったから、競艇ファンにとってプロペラの情報を入手するのは困難だった。
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競艇を始めたばかりの初心者にとって、「モーター?部品?プロペラ??」みたいな状況だったんだぜ…舟券買うどころの話じゃなかったんだ…
持ちペラ制度が廃止されてからは、プロペラの状態を含めて予想する必要がなくなったから、
初心者にとっては予想がしやすくなったと言えるな。
反対に、昔からの競艇ファンからすればプロペラという要素が予想から消えてしまうわけだ。
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だから「深い」予想ができなくなったのがネックかもしれない。
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時代は変わっていくものだから受け入れないとね・・・。
持ちペラ制度廃止に対するSNSの反応
持ちペラ制度が廃止されたのは、もう10年前の話になるんだけど今でも持ちペラ制度を懐かしく思う人はたくさんいるみたいだな。
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Twitterを見てみると、持ちペラ制度について呟いてる人も結構いるたぞ。
この人のツイートを見てると、10年以上前のレースについて言及している。
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みんなプロペラの調整に命をかけていたからこそ、ターンとキレが良かったとも言えるんだよな。
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どんな速度だったんだろう・・・。
中には持ちペラ制度の復活を望んでる人もいるみたいだな。
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持ちペラ制度の時代に生きていた人の中には、今のルールに不満を持つ人もいるってことだな。
持ちペラ制度でチルト3度がピークの時は、水面からジャンジャンお金が湧いてくるっていう人もいたんだな…
そこまでアウト屋が活躍していた時代と考えると、当時のオッズとかかなりすごかったのかもしれないよな。
幻と呼ばれるハンマーは実は”あの”ハンマーだった
これは余談なんだけど、本来プロペラの調整は木槌かプラスチック製のハンマーで行われるよね。
しかしある日、平和島競艇場に幻のハンマーが姿を現したんだ。それが…
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”大小のピコピコハンマー”
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この伝説のハンマーで選手はプロペラを調整したんだ…
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2019年のエイプリルフールにね。
持ちペラ制度については以上だ。
皆の競艇ライフがより素晴らしいものになることを願っているぞ。
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