今日は競艇の決まり手についてじゃ。心して聞け。
押忍。
競艇の結果を見ると「決まり手」という項目があります。
1着になった艇の勝ち方をあらわしたものなのですが、これを覚えておかないとレースの展開をうまく予想できないのです。
ということで今回は競艇の決まり手について徹底解説します!
- 決まり手とは何か
- 各決まり手が成功しやすい条件
- 華麗な決まり手動画集
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競艇の決まり手とは
「決まり手」とは、1着になった艇がどんな勝ち方をしたのかを表す言葉です。
ひとことでそのレースがどんな展開で決着したのかをイメージできる便利な言葉だね
予想をする際に、その会場ではどんな決まり手が起こりやすいのか、注目している選手はどんな決まり手を得意とするのかを知っておくと1段階上の予想ができます。
競艇の決まり手は6種類
競艇の決まり手は大きく分けて6種類あります。
- 逃げ
- 差し
- 捲り(まくり)
- 捲り差し(まくりさし)
- 抜き
- 恵まれ
それぞれどんなものなのか解説します。
逃げ
逃げとは、1コースの艇が先頭で1周目第1ターンマークをまわり、先頭のままゴールするという戦法。「イン逃げ」とも言います。
逃げは決まり手の中では一番起こりやすく、全国の競艇場のデータを見ても平均50%以上のレースが1コースの逃げで勝負がついています。
やっぱり1コースって圧倒的に有利なんだね
差し
差しとは、1周目第1ターンマークで先にターンに差し掛かった艇の内側を追い越す戦法です。
2コースの艇が1着を取る時に出やすい決まり手で、引き波に負けないモーターの力が必要です。
引き波というのは、艇が走った後にできる波の後だよ
まくり(捲り)
捲りとは、1周目第1ターンマーク付近で内側の艇を外側から追い越し、ターン後も先頭のままゴールする戦法です。
まくりがよく決まるのは2・3・4コースです。特に4コースが1着になる時は約46%の割合でまくりが決まり手となっています。
まくり差し(捲り差し)
捲り差しとは、1周目第1ターンマーク付近で内側の艇をトップスピードで外側から抜きつつ(捲り)、先にターンに差し掛かった艇を内側から抜かす(差す)戦法。
捲りと差しの合体ワザだね!
まくり差しは3・5・6コースで成功しやすく、3・5・6コースの艇が1着になる時は50%以上の割合でまくり差しが使われています。
抜き
抜きとは、1周目第2ターンマーク以降に、先行する艇を追い越して1着になることです。
1周目の第2ターンマーク以降であれば、直線で抜いてもターンで抜いても、決まり手は抜きになります。ただ、競艇のレースでは、1周目の第1ターンマークで勝負がほぼきまるので、抜きが決まり手になることはほとんどありません。
1周目の最初のターンで先頭になればそのあとの展開で1着が入れ替わることはほとんどないんだよ
1周目の第1ターンマーク以外での逆転できるということは、選手の力量だけでなくモーターの性能がかなり高いことがわかります。
恵まれ
恵まれとは、先行の艇がフライングや転覆等の事故や失格等でレースから離脱したことで、後続の艇が繰り上がり1着になることです。
「抜き」や「恵まれ」での1着は予想するのが難しいから、予想の時は考えなくていいよ
【決まり手別】決まりやすい条件
6種類の決まり手から「抜き」と「恵まれ」を抜いた、4つの決まり手には起こりやすい条件があります。
それらを理解することで、出生表を見た時にレースの展開を想像しやすくなります。
決まり手の起こりやすい条件を知ることは、レース展開予想をするうえでとても大切なんだね
ここでは「逃げ」「差し」「捲り」「捲り差し」の4つの決まり手が起こりやすい条件を紹介します。
逃げが決まりやすい条件
まず、逃げは1コースのみで発生する決まり手です。
逃げを決めるには、スタートやモーターの出足がかなり重要です。
逃げを決めるには、2~6艇から仕掛けられる他の決まり手をかわすしかないからね
ターンに一番手でさしかかることが出来れば逃げは盤石。
ターンに一番手でさしかかるためには、より早いスタートと他の艇に負けない出足が必要なのです。
逃げが失敗しちゃうときはどんな時なの?
逃げが失敗するパターンは、
- ターンに出遅れて、外側の艇に捲られたとき
- ターンが膨らんで、内側を差されたとき
ターンに出遅れてしまうと、外側の艇に寄せられて窮屈なターンを強いられ捲られてしまいます。
また、ターンにさしかかるときにスピードが出過ぎてしまうとターンが膨らみ刺されてしまうことがあります。
差しが決まりやすい条件
差しが決まりやすい条件は、以下のとおり
- 1コースの艇のターンが流れた時
- 追い風が5メートル以上吹いているとき
“ターンが流れる”というのは、ホントだったらキュッと曲がりたいところを、モーターの性能不足や選手のテクニック不足、水面の硬さが影響してパタパタ浮いてコンパクトに曲がれない状態のことです。
何で追い風が強いと差しが決まるの?
追い風が強いと、1コースの艇はターンをするときに膨らみ過ぎちゃうの。そのふくらみの内側を差されちゃうんだね。
▼風と決まり手の関係についてもっと詳しく知りたい方はこちらの記事を是非!
まくりが決まりやすい条件
捲りが決まりやすい条件は、以下のとおり
- モーターの伸び足がいい
- 向かい風が強い場合
モーターの伸び足がいいと、スタートの時に一気に最高速度まで加速できます。
助走距離が短いスロー勢が最高速度に達する前に最速で第1ターンマークに突入できるわけです。
何で向かい風が強いとまくりが決まりやすいの?
助走距離が長いダッシュ勢は、向かい風でも助走距離が長ければ第1ターンマーク付近までには最高速に乗れるからだね
スロー勢は助走距離が短いから最高速度に達する前に第1ターンマークがきてしまうんだよ
▼モーターについてもっと詳しく知りたい方はこちらの記事を是非!
まくり差しが決まりやすい条件
捲り差しが決まりやすい条件は、以下のとおり
- 選手の能力
- モーターの性能
捲り差しは、「捲り」をした後に「差し」をして1着になることです。
つまり、全速力でまくった後に、さらにその前をターンしている艇を差さなければいけません。
捲るためのスタート技術、差すための高度なハンドルワーク、瞬時の判断力、この3つを兼ね備える選手がまくり差しを成功させられます。
能力が高い選手しかできない高等技術ってことだね
選手の能力と同じくらい、モーターの性能も重要です。
まくりには伸び足、差しには出足、どちらも兼ね備えたモーターが必要です。モーターの2連率を必ずチェックしましょう。2連率は40%以上なら“良いモーター”、30%未満なら“悪いモーター”であると判断できます。
モーター交換から3か月くらいは、2連率が信用できないから気を付けてね
何で信用できないの?
モーター交換直後は、モーターの性能よりも選手の実力がレース結果に大きく影響するからだよ。良いモーターは誰が乗っても良いモーターだから・・・だいたい4か月くらいしないとデータが出揃わなくて判断がつかないんだよ。
【動画で観る】決まり手は実際こんな感じ
なんだかんだ動画で観るのが一番わかりやすいと思うので、決まり手がわかりやすい動画を紹介します。
逃げの映像
こちらは、びわこ競艇「東スポグループ杯」初日12Rドリーム戦の映像です。
最も内側の1コースからスタートした白の遠藤エミ選手が最初のターンマークを綺麗に回って、みごと逃げ切りゴールしましたね。これが決まり手「逃げ」です。
▼びわこ競艇場の特徴や予想のコツを詳しく知りたい方はこちらの記事を是非!
差しの映像
4分10秒からの児島競艇場の映像がわかりやすいかと思います。
ターンで2号艇が1号艇の内側のふくらみをついて追い抜いていますね。これが「差し」です。
▼児島競艇場の特徴や予想のコツを詳しく知りたい方はこちらの記事を是非!
まくりの映像
こちらは、平和島競艇「第68回ボートレースダービー」4日目10Rの映像です。(スタートは1分35秒頃から)
5コースからスタートした緑の6号艇、峰竜太選手が内側の艇を外側から一気に追い越し1着になりました。これが決まり手「捲り」です。
▼平和島競艇場の特徴や予想のコツを詳しく知りたい方はこちらの記事を是非!
まくり差しの映像
こちらは、児島競艇「第52回ボートレースクラシック」4日目5Rの映像です。(スタートは1分35秒頃から)
5コース5号艇、黄色の茅原悠紀選手に注目してください。ターンにさしかかったところで内側の2艇をまくって、さらに先行していた艇のターンの内側を差し、みごと1着に躍り出てそのまま1着でゴールしました。これが決まり手「まくり差し」です。
▼児島競艇場の特徴や予想のコツを詳しく知りたい方はこちらの記事を是非!
抜きの映像
こちらは、蒲郡競艇「蒲郡市観光協会会長杯争奪戦」初日12Rドリーム戦の映像です。(スタートは1分00秒頃から)
白の1号艇に注目です。青の4号艇、大上卓人選手が一つ目のターンで1・2号艇をまくって1着に躍り出たのですが、2周目で白の1号艇が4号艇を抜き返し1着でゴールしました。これが「抜き」と呼ばれます。
復習になるけど、1周目第2ターンマーク以降に、先行する艇を追い越して1着になることが「抜き」だよ
▼蒲郡競艇場の特徴や予想のコツを詳しく知りたい方はこちらの記事を是非!
恵まれの映像
こちらは、徳山競艇「東日本大震災被災地支援競走スポーツ報知杯争奪戦」5日目2Rの映像です。(スタートは1分40秒頃から)
3号艇と6号艇がフライングにて欠場扱い(舟券払戻し)となり、後続の4号艇である青色の今村賢二郎選手が繰り上がりで1着となりました。こういった何らかの理由で先行の艇がレースから離脱したとき、後続の艇が繰り上がり一着となることを「恵まれ」と言います。
ちなみにこちらのレースは競艇史上最高配当額をたたき出したレースでもあります。
▼徳山競艇場の特徴や予想のコツを詳しく知りたい方はこちらの記事を是非!
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