たまさに、応援していた選手がいきなりいなくなっちゃうことがあるんだ、神隠しかな?
競艇には即日帰郷という制度があってな、多分それだ。
「アレ?あの選手予選いなかったっけ・・・。」
連日レースを見てると急にいなくなっちゃう選手を見かけたことはありませんか?
それ実は選手がやらかして帰らされてる「即日帰郷」の可能性があります。
もちろん全部が全部やらかしているわけではないですが、即日帰郷の処分を食らってる恐れがあるのです。
この記事ではそんな即日帰郷の条件について詳しく解説していきます。
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競艇で即日帰郷になる条件
競艇における即日帰郷は、選手に対するペナルティーの1つ。
即日帰郷が課された選手は、自身が出走するレースが終了した後に強制的に地元に帰されます。
ちなみに即日帰郷のペナルティを受けた選手は、翌日以降に斡旋が決まっているレースにも出走することができません。
例外として1日に2レース出走する場合は、1レース目で即日帰郷のペナルティを受けたとしても2レース目にも出走が可能だ。
遠方からはるばる来た選手にとって即日帰郷というペナルティはかなり重たいものでもありますし、
それ以降のレースも斡旋が停止されるためかなり痛手となるんです。
それでは即日帰郷になる条件についてそれぞれ解説していきます。
前日検査にて不合格や遅参
競艇ではレースの前日に行われる検査があるのですが、これを前日検査(前検)と呼びます。
前日検査が不合格の選手は、レースに参加することが出来ずに即日帰郷。遠方から来てもお構いなしです。
前日検査はレースの前日12:00までに競艇場内にて受付をし、持ち物検査を受けねばなりません。
受付と持ち物検査を終えると身体検査、モーターとボートの抽選、レース場の水面の試走やスタート練習などを行います。
身体検査では血圧のチェックや体重のチェックなどが行われており、発熱などで体調を崩してる場合には不合格に。
持ち物検査ではアルコールの持ち込みやスマホなどの外部通信機器の持ち込みがチェックされ、外部通信機器については預ける必要があります。
この持ち物検査は、公正なレースを行うためには必要不可欠なものです。八百長などが起きたら、競艇に対する信用度が落ちてしまいますからね。
レース前に気合を入れるために音楽を聴くということもできないんだぜ。
待機中のレーサーは何をしてるんだろうな。
ぼくだったら瞑想かな!
選手によるスタート事故
選手によるフライングや出遅れも即日帰郷の対象になります。
即日帰郷になる条件としては、フライングと出遅れを同一出場節に2回してしまうと即日帰郷の処分が確定に。
選手にとっては、1回のフライングや出遅れでも1か月間の出走停止命令を受けるというかなり重めな処分ですが、
2回同じことを繰り返してしまった場合は即日帰郷となります。
改めて見て見ると競艇のフライングに対するルールってめちゃめちゃ厳しいですよね。
▼選手の心理やレース結果に影響を与えるフライングについての詳細はこちら!
2回の失格行為もアウト
フライングは2回でアウトになりますが、2回失格行為を行った場合でも即日帰郷の対象になります。
具体的な失格のケースとしては以下の通りです。
- タイムオーバー
- 危険な転蛇
- 周回方向
- 周回の誤認(コースを回る回数を間違える)
- 緊急避譲義務違反
- 落水
- 転覆
- 沈没
落水や転覆でも失格の判断にされてしまうのは驚きですね。個人的に一番気になるのは沈没ですが。
競艇の沈没については、どうやら他の艇とぶつかった結果穴が開くことで沈没してしまうケースが多いようなので、意外とよく起こることみたいですね。
ただ、不慮の事故という場合もあり、その場合は選手の責任ではありませんので一概に失格になるとは言えないようです。
▼違反についての詳細情報はこちら!
不良航法や待機行動を違反
他の選手に対する走行妨害や転覆時の内・外回り、順位を変動させるような規定違反や大気行動中の違反は3回で即日帰郷となります。
感覚的にはフライングよりも、走行妨害とかの方が重たいものだと思っていましたが3回の規定のようですね。
確かに走行妨害については範囲も広いですし、競艇という競技の特性上他の選手にまくらせないようにブロックするのも戦略の一つ。
つまり、走行妨害などに関しては余程悪質ではない限りは違反にならないと考えてもいいでしょう。
即日帰郷になったレース
ここでは即日帰郷の対象になったレース映像をご紹介します。
どれもこれもインパクトがある映像なので、必見ですよ!!
あの峰竜太が即日帰郷になったレース
浜名湖競艇場での一幕。
競艇を少しでも知っているなら、峰竜太という選手は誰でも聞き覚えがあると思います。
そんな峰竜太選手が出走するレースで、なんと全艇がフライング。
これにはさすがに実況も驚きを隠せず絶叫してたな…。
このレースの返還額は1億1739万7600円。とんでもない数字のお金が1レースで動いていることがよくわかりますね。
アクシデントだらけのレース
若松競艇場での一幕。
もはやタイトルが全てを物語っているのですが、このレースは始まりからとんでもないレースです。
まずは出遅れで4号艇が返還。
お次に1マークで6号艇が振り込みで即日帰郷の処分に。
その後2マーク目で2号艇がバランスを崩して5号艇に接触。2号艇は賞典除外というペナルティが課されました。
1つのレースでここまでアクシデントが起きるのはなかなか見れるものではないですよね(笑)
非常識なフライングで即日帰郷
徳山競艇場での一幕。
誰の目にもすぐに分かる恐ろしく速いフライングです。
スタートから若干1号艇が怪しく、スタートラインを他の艇より遙か早く越えたことで非常識なフライングとして即日帰郷の処分が下されました。
このレベルのフライングにもなると、素人目でもすぐにヤバいフライングだったということが分かりますよね。
現在は非常識なフライングでの即日帰郷のルールはなくなっているぞ。
▼詳しくはこの記事を見てくれ。
即日帰郷より重い即刻帰郷
即日帰郷が選手にとって重いペナルティということはご理解いただけたと思います。
しかし、なんとこのペナルティにはその上を行く「即刻帰郷」というものがあるんです。
即刻帰郷とはその名の通り、処分を受けたら即刻地元に戻らなければならないという重たいペナルティ。
前述したとおり、即日帰郷は2レースあった場合は2レース出走した後に帰郷となるのですが、
即刻帰郷は1レース目で処分を食らった際には2レース目があろうがお構いなしに帰らなければなりません。
即刻帰郷になる条件としては、褒賞審議会に諮(はか)られるような違反や極めて悪質な違反、
重大な整備規程や管理規定違反などが条件となっているようです。
フライングも対象となっていて、フライングに気づかないままレースを続けてしまうと即刻帰郷の処分の対象になるぞ。
また、選手の外部通信機器持ち込みが発覚した場合は管理規定違反で即刻帰郷となります。
前述しましたが外部通信機器の持ち込みは八百長などのリスクがあり、公正なボートレースを実現するために外部通信機器の持ち込みは厳格な処分を受けます。
持ち込みの時点でボートレーサーとしての自覚がないと考えられ、重たい処分を受けるわけですね。
選手都合で帰郷する「途中帰郷」とは
さて、ここまではペナルティとしての帰郷についてご紹介してきましたが、競艇にはもう1つの種類の帰郷があるのです。
選手都合で帰郷する「途中帰郷」は、自主的なものなのでペナルティではありません。
そんな途中帰郷の条件について解説していきます。
勝率の調整のため
次期の階級や降級の回避が確定が出来た場合は、途中帰郷する選手もちらほらいるようです。
というのも、競艇のグランプリや大きな大会では出場基準を勝率にしている場合が多いことが理由の1つ。
級別審査対象期間の4月末と10月末には、レースを欠場し途中帰郷するケースがあるみたいですね。
家庭の事情を考慮する「家事都合」
家族が病気になったり、身内に不幸があった場合や育児のために帰郷する場合は、家事都合での途中帰郷となります。
特に両親ともボートレーサーだった場合は、保育園や幼稚園から急な連絡来たら慌てて途中帰郷なんてこともあるみたいですね!
家事都合については、どんな理由であっても公表する必要はないため選手のプライバシーはしっかりと守られているようです。
怪我などのトラブル
転覆や思わぬ怪我によるトラブルに見舞われた場合も途中帰郷となります。
それもそのはず、怪我をしたままでレースに出場することができないからです。
よっぽど重たい怪我とかになると、心配になりますよね・・・。
なぜ競艇はルールがここまで厳しいのか
競艇のルールがここまで厳しいのは、ルール違反によって発生する損失が大きいのが原因です。
選手が違反をしてしまった場合、その舟券は全額返還されます。
全額返還となると、再度返還された分を除いた売上金の中からオッズの再計算をしなければなりません。
このような事態になると、舟券の購入者にとって想定していた的中金額より払い戻し金が少なくなってしまう可能性が出てきます。
そして当然ですが、舟券の全額返還は主催者側にとっては損失にしかなりません。
更に、即刻帰郷や即日帰郷によって処分を受けてしまうとレースが不成立になってしまう可能性もあるので、主催者側としては違反などを起こされるのは大きなリスクになるんです。
こういった事態を引き起こさないためにも、選手たちは細心の注意を払いながら試合に臨んでいるのです。
選手目線から見た即日帰郷は大きなリスク
1節で2回もフライングを起こしてしまった場合は、90日の斡旋停止処分を受けます。
即日帰郷は大きなデメリットはないものの、ペナルティとしてはかなり重たいものになるのでその後の選手のキャリアに強く影響します。
競艇選手は一定の事故率を上回ってしまうと階級が自動的にB2級となり、大幅に年収がダウンしてしまうので歩合制の競艇選手にとっては大きなダメージになってしまうんです。
更に、B2級まで降格してしまうと枠番が不利な番組編成が増えてしまうため、自分が元々いた階級に戻ることが難しくなってしまうことも。
競艇選手は過去4期で一定の累計成績を残さなければ、退会勧告を受けてしまいます。
選手にとって出走機会を失ってしまうということは、選手としてのキャリアの存続が危ぶまれる事態。
そういった側面から、即日帰郷がどれだけ重いペナルティなのかが理解できますね。
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